StageⅠ肺癌脈管侵襲陰性例における術後補助療法の

試験名
StageⅠ肺癌脈管侵襲陰性例における術後補助療法の疫学調査
中部肺癌手術研究会
研究代表者/研究事務局 NHO まつも医療センター中信松本病院 呼吸器外科 近藤 竜一
施設責任者 豊田厚生病院 呼吸器外科 平松 義則
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目的
2010 年の第 7 版肺癌取扱い規約改定に伴い、肺癌の病理組織学的評価に脈管侵襲の有無の評価が必
須化された。脈管侵襲のない肺癌は、浸潤傾向に乏しいと理解されるが、術後補助療法の適応を考慮する
上で、脈管侵襲の有無がどの程度再発に関与するかについては明らかになっていない。今回は多施設共
同研究として後ろ向きに疫学調査を行い、pT1a-T2aN0M0 で肺癌脈管侵襲陰性例の術後再発率と再発形
式を評価するとともに、術後補助療法の有無による再発率と予後を比較し、脈管侵襲陰性例における術後
補助療法の意義を評価したい。対照としては、pT1a-T2aN0M0 でリンパ管侵襲陽性または血管浸潤陽性
症例の術後再発率と術後補助療法の有無による再発率の相違についても調査する。
主要評価項目
: 生存期間(3 年生存率・5 年生存率・無再発生存期間)
副次的評価項目 : 再発率と再発様式
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対象
研究参加登録施設において調査対象期間内に系統的リンパ節郭清を伴う肺癌根治術を施行され、脈管侵
襲の有無を評価された、pT1a-T2aN0M0 の全症例を対象とする。
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研究期間
研究期間 : 2013 年 9 月 10 日~2014 年 3 月 31 日
調査対象期間 : 2006 年 1 月 1 日~2008 年 12 月 31 日