セレブリティ・ミレニアムの日本 1 周クルーズ(1) 会長 池田良穂 10 月 17 日、日本一周クルーズを行う 9 万総トンの「セレブリティ・ミレニアム」に神戸 から乗船しました。運航するセレブリティクルーズは、ロイヤル・カリビアン・クルーズ・ ライン(RCCL)のグループ会社で、同じグループの、世界最大のクルーズ客船「オアシス・ オブ・ザ・シーズ」を運航するロイヤル・カリビアン・インターナショナルのワンランク高 いグレードのクルーズを提供するプレミアムクラスの客船を運航する会社です。この会社 は、もともとはギリシアの名門船会社チャンドリスが設立したクルーズ会社ですが、RCCL に吸収され、プレミアムクラスの主要プレーヤーとして全世界規模での事業展開をしてい ます。 今回のクルーズは、広島を始発港として、神戸、高知、釜山、秋田、清水、神戸、横浜と 回るものです。広島では約 200 名、神戸で約 1500 名、高知で約 100 名が乗船し、うち外国 人が 300 名ほどの乗船とのことです。神戸発着とするとちょうど 1 週間のクルーズとなり ます。 広島からは高知沖を廻って、13 時半に到着。15 時半から乗船がはじまりました。私は、 自宅から車で神戸ポートターミナルに行き、 駐車場で 1 週間車を預けてクルーズを楽しむ、 いわゆるドライブ&クルーズを楽しむこととしました。 19 時半に、太鼓の音色に見送られて神戸港を出港。メインレストランはフリーシッティ ング制となっていました。2 人席がずいぶん多いのに驚きました。やはり、他人と食事を同 席するのを好まない乗客も多くなっているということなのでしょうか。 ショーは女性シンガーのソロでもなかなか上手でした。深夜に、日本領海をでてからカジ ノもオープンしました。 翌朝、7 時には高知港に入港。この日はボーディングパスとパスポートのコピーを持参し て上陸するように指示がありました。高知の港の岸壁は、外洋に面していて、外側にテトラ ポッドの防波堤があるだけのため、折からの南海上を通過する台風の余波でうねりが入り、 係船した本船が横揺れを繰り返していました。このため、乗客の乗下船口が 1 ケ所に制限 され、夕方には帰船した乗客が岸壁に長蛇の列で長時間待たされるという事態になりまし た。船側は、岸壁の乗客におしぼり、水、日よけのための傘を配って対応。夜には、各部屋 に、この事態の説明とお詫びの手紙が入っていたのはなかなかよい対応だったようです。入 管のチェックは非常に簡便になっており、ネックは荷物検査機が 1 台になったことにある ようでした。 出港時は、よさこい踊りと高校生のブラスバントの見送りでした。船は、高知をでて太平 洋にでて、朝まで豊後水道付近を周遊。朝になって関門海峡へと針路をとりました。瀬戸内 海の巨大船ルール(200m 以上の船の夜間航海禁止)と思われます。警戒のための先導船が付 き、関門のパイロットも乗船して、9 時過ぎから関門に入りました。 関門を抜けてからは、ゆっくりゆっくりと北上。急げば釜山には早く付けそうですが、16 時半の入港予定で、22 時半までの滞在という予定になっていました。クルーズターミナル を他のクルーズ船が利用していたためかもしれません。 釜山の港に入港する直前には、艦隊をくんだ韓国海軍の軍艦が交差していきました。また、 港の中では、パンスターフェリーが最近運航をはじめたらしき小型 RORO 貨物船にも出会 いました。22 時半に、定刻に、釜山港を出港。 現在、船は日本海を秋田に向けて航行しています。天気はよいのですが、海面には白波が たっています。しかし、巨大な船だけに揺れは感じませんが、上部のラウンジ等では少しゆ っさゆっさとした振動が感じられます。 シアターでの女性歌手のソロ 神戸に入港するセレブリティ・ミレニアム 高知港のクルーズ岸壁 チャンドリス依頼の X のファンネルマーク 桂浜から望む 利用したキャビン 関門海峡通過時には三菱下関で艤装工事中の名門大洋フ ェリーの新造船「フェリー北九州Ⅱ」の姿を遠望。 シアター 釜山入港直前に出会った韓国海軍の小型艇 釜山港内のパンスターフェリーの RORO 貨物船 釜山のクルーズターミナルに停泊する
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