セレブリティ・ミレニアムの日本 1 周クルーズ(2)

セレブリティ・ミレニアムの日本 1 周クルーズ(2)
会長 池田良穂
釜山から秋田に向う終日航海日には、船内で各種のイベントが繰り広げられ、夕方からは
フォーマルナイトでした。まず船長主催のカクテルパーティがシアターで開催され、船長以
下、士官の紹介がありました。その後には、本船の歌手とダンサーによる社交ダンスをメイ
ンテーマにしたショーがありました。10 人のダンサーと 4 人の歌手による華やかなショー
で乗客を魅了していました。カクテルパーティとショーは 18 時と 20 時の 2 回行われてい
ました。
翌朝、
「セレブリティ・ミレニアム」は秋田に入港しました。私にとってはじめての秋田
港だったので、船首最上部の展望ラウンジに陣取って入港の様子をじっくりと見ることに
しました。港の外には 2 隻の貨物船が停泊しており、新日本海フェリーの新潟~秋田~苫
小牧航路の「フェリーしらかば」が追い抜いて先に港に入っていきました。タグボートが 1
隻やってきました。
港の周辺には風力発電の風車が 12 基余り並び、また太陽電池パネルが広く設置された発
電所も 2 ケ所ありました。また、コンテナターミナルには、2 基のコンテナクレーンが設置
され、小型コンテナ船が荷役をしていました。バージに乗せたコンテナクレーンが 1 基あ
りましたが、搬入されたものなのか、搬出予定は分かりませんでした。また、林業の盛んな
秋田だけに広い木材基地があり、小型貨物船が丸太の荷役をしていました。
船は、高い展望塔のたつ岸壁の近くに、
「フェリーしらかば」と並んで着岸しました。そ
して、8 時 45 分には「フェリーしらかば」が出港するのを、最上部のデッキから見送りま
した。
9 時頃から日本への入国審査がありましたが、日本人はパスポートコピーを審査官に見せ
るだけで、あっという間に上陸ができました。帰船時間の 17 時半まで、港を見たり、観光
地の調査をしたりして過ごしました。
18 時に船は秋田を出港し、津軽海峡を通って太平洋に向いました。この日のショーは、
男性のギタリストで、数々の映画音楽等を中心に、ギターと歌のワンマンショーで、これも
見ごたえがありました。
夕食後に、3 層吹き抜けのロビーでイベントがあり、こちらにもたくさんの乗客が集まっ
ていました。
翌朝、目覚めると、船は太平洋を南下していました。「セレブリティ・ミレニアム」はか
なり沖合を通っており、これはカジノをひらくためなのかもしれません。日本の領海をでれ
ばカジノも免税品販売もできるので、朝からカジノやショップが開いていました。はるかか
なたに南下する「さんふらわあしれとこ」(苫小牧~大洗航路)の姿も見えました。
「セレブリ
ティ・ミレニアム」のスピードは、スマホの AIS でチェックしてみると 20.5 ノットですの
で、
「さんふらわあれとこ」より少しだけ遅く、やがて少しずつ離れていきました。
8 時半からの船のバックヤードをみせるツアーに参加しました。特別レストランでの昼食
で締めくくられる 5 時間近いツアーで、各部門の担当者が説明をしてくれます。料金は 150
ドルで、邦貨で約 18000 円ですので高いですが、2 班にわかれて 40 人余りの乗客が参加を
していました。ショーなどのエンタテーメント部門、物品の購入部門、エンジン部門、ブリ
ッジ、ギャレーを回りました。物品の購入も現地で 60%近く行われるようになったとかで、
韓国の食材の箱が山のように倉庫にありました。このツアーの様子については、改めて会誌
にて詳しくご紹介します。ツアーの終わりは、特別レストラン「オリンピック」での食事で
した。
船長の挨拶
出港する「フェリーしらかば」を見送る
出航する士官の紹介
南下する「さんふらわあしれとこ」と同行
本船スタッフによるメインショー
エンターテーメント部門の舞台裏の説明
秋田港のタグボート
倉庫には韓国製の食料品がぎっしり
出港する「フェリーしらかば」
エンジンコントロール室
ブリッジ
ツアーの最後に特別レストラン「オリンピック」での昼食。
玄関にはホワイトスターの「オリンピック」の絵。
ギャレー
オリンピックの内部