第24号10月16日 収穫の秋を迎えて

収穫の秋を迎えて
昨日 15 日、生物生産科の「農業と環境」という授業で、
サツマイモの収穫を行ったようです。本日 16 日は、環境土
木科 1 年生が同じ「農業と環境」で、サツマイモの収穫をし
ました。生物生産科と環境土木科のような農業の専門高校で
は、この「農業と環境」という授業は必ず学びます。この科
目は農業の各分野への導入を図るための基礎となる科目で、
全国全ての農業高校生が必ず学ばなければならない科目の一
つです。
この科目では、農業生物(本校ではトウモロコシ、トマト、
ハクサイ、ダイコン等を扱います)の育成に関するプロジェ
クト学習を通じて、農業生物の栽培方法が分かり、観察・記
録・まとめ・分析や考察を通して農業生物の生育を科学的に
とらえ、思考力や判断力を育成することや、課題解決型学習
の面白さを感じることができるような学習をします。
本校のような農業高校では、プロジェクト学習とかプロジ
ェクト研究という言葉をよく使います。プロジェクト学習は、
問題解決学習ともいい、生徒が課題を設定し、学習計画を立
て、生徒主体の学習方法をいいます。①課題を決める、②計
画を立てる、③実施する、④結果をまとめる、の 4 段階に沿って進められます。3 年生になると
「課題研究」という科目でプロジェクト学習を行い、「卒業論文」という形でまとめていきます。
1 年生で行うこれらの栽培プロジェクトは、生徒一人ひとりが自分の畑を持ち、自分で栽培管理
して研究を進めていく、いわばプチプロジェクト学習です。
農場は、現在 11 月 23 日に実施する『収穫祭』に向けて野菜や花の栽培が真っ盛りです。農業
は天候に左右されるところが大きく。11 月 23 日にあわせて農産物を出すことには様々な技術を
要するのですが、生物生産科の生徒が主体となってこの日に向けて頑張っています。
秋野菜の代表選手ハクサイ
も、苗として販売するタマネ
ギも順調です。
冬の代表的な鉢物として有名なシクラ
メン。本校でも約 1,200 鉢を栽培してい
ます。9 月中旬に植物ホルモンの一種であ
るジベレリン処理をし、花芽の分化が促進
されました。
現在、株の中心に光が当たるように、葉を下向きに揃
える「葉組み」の真っ最中で、株の形を整えるとともに、
蕾に太陽光をあてることで生育を促しています。11 月
より開花が本格的に始まり、収穫祭を迎えます。