収穫の秋を迎えて 昨日 15 日、生物生産科の「農業と環境」という授業で、 サツマイモの収穫を行ったようです。本日 16 日は、環境土 木科 1 年生が同じ「農業と環境」で、サツマイモの収穫をし ました。生物生産科と環境土木科のような農業の専門高校で は、この「農業と環境」という授業は必ず学びます。この科 目は農業の各分野への導入を図るための基礎となる科目で、 全国全ての農業高校生が必ず学ばなければならない科目の一 つです。 この科目では、農業生物(本校ではトウモロコシ、トマト、 ハクサイ、ダイコン等を扱います)の育成に関するプロジェ クト学習を通じて、農業生物の栽培方法が分かり、観察・記 録・まとめ・分析や考察を通して農業生物の生育を科学的に とらえ、思考力や判断力を育成することや、課題解決型学習 の面白さを感じることができるような学習をします。 本校のような農業高校では、プロジェクト学習とかプロジ ェクト研究という言葉をよく使います。プロジェクト学習は、 問題解決学習ともいい、生徒が課題を設定し、学習計画を立 て、生徒主体の学習方法をいいます。①課題を決める、②計 画を立てる、③実施する、④結果をまとめる、の 4 段階に沿って進められます。3 年生になると 「課題研究」という科目でプロジェクト学習を行い、「卒業論文」という形でまとめていきます。 1 年生で行うこれらの栽培プロジェクトは、生徒一人ひとりが自分の畑を持ち、自分で栽培管理 して研究を進めていく、いわばプチプロジェクト学習です。 農場は、現在 11 月 23 日に実施する『収穫祭』に向けて野菜や花の栽培が真っ盛りです。農業 は天候に左右されるところが大きく。11 月 23 日にあわせて農産物を出すことには様々な技術を 要するのですが、生物生産科の生徒が主体となってこの日に向けて頑張っています。 秋野菜の代表選手ハクサイ も、苗として販売するタマネ ギも順調です。 冬の代表的な鉢物として有名なシクラ メン。本校でも約 1,200 鉢を栽培してい ます。9 月中旬に植物ホルモンの一種であ るジベレリン処理をし、花芽の分化が促進 されました。 現在、株の中心に光が当たるように、葉を下向きに揃 える「葉組み」の真っ最中で、株の形を整えるとともに、 蕾に太陽光をあてることで生育を促しています。11 月 より開花が本格的に始まり、収穫祭を迎えます。
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