PowerPoint プレゼンテーション

*グローバル投資環境
No.1032 *
ご参考資料
髙木証券投資情報部
メンバーの金利見通しから利上げ時期の判断は
米国FOMC速報~ 困難だが、当社は9月利上げの見方を維持
2015年6月18日作成
米国の中央銀行にあたるFRBは16日から17日にかけて連邦公開市場委員会(FOMC)を
開催、政策金利であるFFレートの誘導目標を0~0.25%で据え置いた。
声明文における景気全般に対する判断は、1月27~28日の会合における「経済活動は
堅調に拡大した」から、3月17~18日の会合では「経済成長はやや緩やかになった」へ、
さらに4月28~29日に開かれた前回のFOMCでは「一過性要因を一部反映して経済成長は
減速した」に2会合続けて引き下げられていたが、今回は「経済活動は緩やかに拡大し
た」に上方修正された。雇用については、前回の「増加ペースは緩やかになった」から
「増加ペースがピックアップした」に引き上げられたほか、「活用されていない労働力
の変化は僅かである」という前回の表現も「活用されていない労働力が幾分減少した」
という前向きな表現に変わっている。また、住宅市場に関する見方が前回の「回復は引
き続き緩慢だ」から「多少の改善をみせた」に上方修正された一方、設備投資と輸出に
ついては「軟調にとどまっている」で弱めのトーンを継続している。
インフレに関する表現は前回から 《経済の現状認識》
4/28~29
今回
全く変わっていない。「短期的には
一過性要因を一部反映して経済成長は減 第1四半期にほぼ横這い状態だったあと、
現在の低水準近辺が見込まれるが、 全般
速した
経済活動は緩やかに拡大した
エネルギー価格と輸入物価下落の一
雇用の増加ペースは緩やかになり、失業率 雇用の増加ペースはピックアップするととも
は安定している。活用されていない労働力 に失業率は安定している。活用されていな
時的効果が消失するのに伴って、
労働市場
の変化は僅かであることを幅広い指標が示 い労働力が幾分減少したことを幅広い指標
徐々に2%に向けて上昇するだろう」
している
が示している
と述べており、原油安とともに、為
家計消費の伸びは減少したが、一部は早
替市場における米ドル高がインフレ
い時期のエネルギー価格の低下を反映して
家計消費の伸びは緩やかになった
抑制の一因であるとFRBが考えている 家計消費
家計の実質収入は強く増加し、消費者のセ
ンチメントは引き続き高い
ことを示している。
設備投資
住宅市場
輸出
軟化した
軟調にとどまっている
回復は引き続き緩慢だ
多少の改善をみせた
今回の政策決定の背景に関する声
減少した
軟調にとどまっている
明文の記述は「0~0.25%という現
一部は早い時期のエネルギー価格の下落
一部は早い時期のエネルギー価格の下落
在のFF金利目標レンジがなお適切で
と非エネルギーの輸入価格の値下がりを反 と非エネルギーの輸入価格の値下がりを反
あることを再確認する。どの程度の
映して我々の長期目標を引き続き下回って 映して我々の長期目標を引き続き下回って
期間このレンジを維持するかを決定 インフレ
推移した。市場ベースのインフレ指標は引 推移した。市場ベースのインフレ指標は引
するのに当たっては、雇用の最大化
き続き低いが、調査に基づく長期の期待イ き続き低いが、調査に基づく長期の期待イ
ンフレはなお安定している
ンフレはなお安定している
と2%のインフレという目標に向け
《景気と物価の先行き》
た進展を評価する」でこれまでと変
4/28~29
4/28~29
わらない。また、フォワードガイダ
第1四半期の生産と雇用は鈍化したが、適
適切な緩和政策により、経済活動は緩やか
ンスについても「労働市場のさらな
切な緩和政策により、経済活動は緩やかな
なペースで拡大するとともに、労働市場関
る改善とインフレが中期的に2%の 景気
ペースで拡大するとともに、労働市場関連
連の指標は引き続き我々の責務に一致す
の指標は引き続き我々の責務に一致する
目標に向かうことに対する確信が得
る方向に向かうだろう。
方向に向かうだろう。
られれば、FF金利の目標レンジの引
インフレは短期的には現在の低水準近辺 インフレは短期的には現在の低水準近辺
き上げが適切になる」で変更はなく、
が見込まれるが、労働市場のさらなる改善 が見込まれるが、労働市場のさらなる改善
時間軸に関する表現が初めて削除さ
とエネルギー価格及び輸入価格下落の一 とエネルギー価格及び輸入価格下落の一
れた前回に続いて、利上げのタイミ 物価
時的効果の消失により、インフレは徐々に 時的効果の消失により、インフレは徐々に
2%に向けて上昇するだろう。我々はインフ 2%に向けて上昇するだろう。我々はインフ
ングに関する言及はない。
レの動向を引き続き注視する。
レの動向を引き続き注視する。
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最終頁の「ご注意いただきたいこと」を必ずお読み下さい。
髙木証券投資情報部
《FOMCメンバーの米経済見通し》
2015
今回予想 1.8 ~ 2.0
GDP
3月予想 2.3 ~ 2.7
今回予想 5.2 ~ 5.3
失業率
3月予想 5.0 ~ 5.2
今回予想 0.6 ~ 0.8
PCEインフレ
3月予想 0.6 ~ 0.8
今回予想 1.3 ~ 1.4
Core CPE
3月予想 1.3 ~ 1.4
2016
2017
ご参考資料
Longer run
今回のFOMCでは、声明文と同時にメン
2.4 ~ 2.7 2.1 ~ 2.5 2.0 ~ 2.3
バーによる経済見通しが示された。今年
2.3 ~ 2.7 2.0 ~ 2.4 2.0 ~ 2.3
のGDPについては3月時点の予想である
4.9 ~ 5.1 4.9 ~ 5.1 5.0 ~ 5.2
4.9 ~ 5.1 4.8 ~ 5.1 5.0 ~ 5.2
2.3~2.7%から1.8~2.0%に下方修正さ
1.6 ~ 1.9 1.9 ~ 2.0
2.0
れたが、来年以降の成長見通しには大き
1.7 ~ 1.9 1.8 ~ 2.0
2.0
な変化はない。また、今年の年末時点の
1.6 ~ 1.9 1.9 ~ 2.0
失業率の見通しは3月時点の5.0~5.2%
1.5 ~ 1.9 1.8 ~ 2.0
から5.2~5.3%に修正されたが、年末の 《利上げ開始の適切なタイミング》 《年内のFOMC開催日程》
開催日
議長会見
2015年 2016年
PCEインフレの見通しは0.6~0.8%、コ
7/28~29
無し
今回
15
2
9/16~17
有り
アPCEは1.3~1.4%でいずれも前回から
3月時点
15
2
10/27~28
無し
(人)
変わっていない。また、今回のFOMCにお
12/15~16
有り
ける最大の注目点であった金利見通しについては、2名が今年末のFF金利の適切な水準
を0.125%(0~0.25%)、つまり年内利上げなしを主張している点は前回と同じだが、
前回は適切な金利水準を0.625%(0.5~0.75%)とするメンバーが7名で最大勢力だっ
たのに対して、今回は0.375%とするメンバーが前回の1名から5名に増えたほか、
0.625%、0.875%も5名ずつとなり、つまり年内の利上げ回数でみると、一回、二回、
三回を見込む勢力が拮抗する結果となった。FOMC後の米国金融市場で、NYダウが前日比
マイナスからプラスに転じ、債券利回りは上げ幅を縮小、米ドルが売られる展開となっ
たのは、市場が年内の利上げ開始をほぼ織り込む一方、年内利上げの回数が一回なのか
二回なのかが焦点となる中で、年内の利上げは一回とする勢力が増加したことに反応し
たと思われる。しかし、年末のFF金利の適切な水準を0.125%とするメンバーと0.375%
とするメンバーの合計が7名であるのに対して、0.625%とするメンバーと0.875%とす
るメンバーの合計はこれを上回る10名となっており、利上げ開始時期のメインシナリオ
は引き続き9月だと思われる。
従って、FOMC直後に
みられた株高、利回り
低下、米ドル安の動き
はトレンドとして定着
する可能性は低く、今
後の市場は、9月利上げ
に対する確信度を左右
する経済指標に敏感に
反応する展開が想定さ
れる。
《FF金利の適切とみられる水準》
(3月時点)
(今回)
(文責:勇崎 聡)
(出所:FRBより髙木証券作成)
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円に満たない場合は2,700円(現物取引買付および信用取引売買)】になります。株式を募集等により取得する場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。
外国株式を委託取引により購入する場合は、所定の委託手数料をいただきます。外国株式の委託手数料は国や市場により異なります。外国株式を店頭取引によ
り購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。債券をご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。(経過利子をお支払いいただく
場合があります)。債券は、市場の金利水準の変動等により価格が変動しますので、損失が生じるおそれがあります。また、発行体の信用状況や財務状況によっ
ても価格が変動し、利金や償還金の支払遅延や不履行となる場合があります。また、倒産等により元本損失が生じる場合があります。投資信託は、主に国内外の
株式や債券を投資対象としているため、基準価額は組み入れた株式や債券の動き、為替相場の変動等の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り
込むおそれがあります。投資信託はファンドごとに設定された購入時手数料をご負担いただきます。また、投資信託を保有期間中に間接的にご負担いただく費用
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