赤十字看護学生救護訓練は全学年で取り組む災害救護訓練です。 演習で、3 年生は救護員としての役割を、2 年生は災害ボランティアの役割を、1 年生は被災者の気持ちを 学びます。 上級生が下級生に基礎行動や包帯法を教えるなど、学生間の交流もあります。 <メール連絡による通信訓練> 教師から地震の発生と応援依頼のメールを受け、学生は登校します。 <基礎行動訓練> 班員がまとまりのある行動がとれるよう、リーダーのかけ声で行動する訓練をします。 救護服を着ているのは 3 年生です。 <三角巾包帯法訓練> 赤十字救急員の資格を取得した 2 年生が、1 年生に三角巾の取り扱いを指導します。 1 年生は、不慣れな三角巾の取り扱いに奮闘していました。 <折りたたみ寝台組立て訓練> 2 年生がグループになって折りたたみ寝台を組み立てま す。素早く確実に組立できるように訓練をしました。 <パイプテント設営訓練> 3 年生が支部職員からの指導を受け、パイプテントの設営を実践しました。 <無線訓練> 支部職員の指導を受けながら、無線の 操作方法や応答について訓練をしました。 相手にわかりやすく、簡潔に伝えられるよう に実践しました。 <炊き出し訓練> 1 年生が、全学年分の昼食となるハイゼックス米を作りました。熱に強い袋にお米と水、昆布や 梅干を入れお湯で煮ます。 <1 年生傷病者メイク> 一人ひとり傷病に合わせたメイクを行います。 1 年生は、被災者の気持ちを考えたり、傷病 の勉強をしたり、役になりきりました。 <応用訓練> 3 年生は救護員としてリーダーシップをとり、 2 年生は災害ボランティアとして、3 年生と共に 救護を行います。 1 年生は、傷病者になりきって演技をし、手当てを受けます。 2・3 年生は毎朝早く登校したり、放課後残ったりして、準備・練習をしてきました。 私はリーダーの役割で、みんなをまとめることができるのか 本番を迎えるにあたり、短い時間の中で優先順位を、各 不安でした。しかし、始まると一人一人がメンバーシップを発 エリアでこのような傷病者に対してどんなケアをするのか、レイ 揮し、積極的に意見交換を行うなど少しずつ形のないもの アウトなどいかに素早く正確に処置し全員を助けることがで から形のあるものに変化しました。 きるか、グループの意見のぶつかり合いもありましたが、試行 練習や打ち合わせでは、意見が合わずぶつかることもあり 錯誤しながら練習してきました。本番は傷病者役の一年生 ましたが、毎日みんなで話し合いを重ね、乗り越えることでよ の迫真の演技に戸惑うこともなく、今までの学習で身に付け り団結力が強まり、みんなでより良い看護とは何かと追求し た知識と技術で臨機応変に取り組むことができました。私 ました。 は、今回リーダーを務めさせていただきましたが、視野を広く 本番当日、全員で円陣を組み全力で挑みました。終わ して全体を把握すること、情報共有してみんなが理解できる った後には反省点もありましたが、達成感と何より仲間との ようにすることを学んだので今後の学校生活に活かしていき 絆と災害救護における看護の役割と実践する素晴らしさを たいです。 実感することができました。 (3 年 荒山 京香) (3 年 畑 ひろみ)
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