特集 平成 26 年度教育を語る父母と教師のつどい 年度教育を語る父母と

豊田市PTA連絡協議会
471-8501 豊田市西町 3-60
豊田市次世代育成課内 tel34-6630
平成 27 年 2 月 1 日発行#378
http://toyotapta.web.fc2.com
◆特集 平成 26 年度教育を語る父母と教師のつどい 教育対話集会(後期)
機関紙委員 熊崎美穂
平成 26 年 11 月 1 日(土)豊田市教職員会館において教育対話集会が開催されました。
これは、豊田市PTA連絡協議会と豊田市教職員組合が主催した、保護者と教師による教育について
の対話会であり、豊田市内の大小様々な規模の学校から集まった保護者と教師が現在の学校教育につい
ての問題・課題について話し合いをしました。
9 時 30 分~午前 10 時 00 分
全体会
午前
分科会
午前 10 時 10 分~午前 11 時 10 分
全体会では「生きる力を育む
ゆとりとふれあいのある教育の現実をめざして」―子どもたちを健や
かに育むための学校・家庭・地域の連携について―と題して「2014 豊田の教育白書」の抜粋によるプ
レゼンテーションがありました。
分科会では学校規模により分かれた保護者と教師が、合わせて 10 名ほどのグループで 8 会場に分か
れて意見交換会を行いました。
内容としては小規模校と大規模校の違いや、そ
れぞれの良さや問題点について、情報モラルの授
業について、携帯電話の使い方・ルールについて、
保護者のモラル等、それぞれの立場から活発な意
見交換が行われました。
今回の教育対話集会を通して、保護者と教師が
それぞれの立場を理解するとともに、子どもたち
の健やかな成長に向けて学校でできること、家庭
でできること、学校・家庭・地域の役割や連携等、
子どもたちの健全育成に向け語り合う大変貴重
な時間になりました。
◆がんばってます
機関紙委員 池田 美樹子
私たち井郷ブロック PTA は、井郷中学校、井上
小学校、四郷小学校、井上幼稚園、御船こども園、
中央こども園の 6 つの学校、園で活動しています。
地区のふれあいまつりへの参加、老人ホームや養護
施設での奉仕作業、防犯パトロール等、様々な活動
を行っていますが、その活動の一環として、親睦球
技大会を毎年開催しています。この親睦球技大会は、
井郷ブロック最大の行事で、今年度は 11 月 9 日(日)、
各校、各園の PTA 会員と先生、ボランティアの中
学生を含めると 230 名以上が井郷中学校の体育館
に集まり、ソフトミニバレーボールを楽しみました。
試合は初・中級者中心のエンジョイリーグ、上級者のハッスルリーグとレベルに合わせて行うので、
初心者でも上級者でもそれぞれ楽しむことができ、優勝を目指して白熱した試合が繰り広げられました。
コートの外でも、各学校、園から数チームが参加しているので、チームへの応援にも熱が入り、会場は
とても盛り上がっていました。
この親睦球技大会は毎年 11 月に開催していますが、初心者向けの講習会、ルール説明会など、7月
から小学校や中学校の体育館に集まって練習が始まります。参加者はソフトミニバレーボールの経験者
から初めてボールを触る人までさまざまです。普通のバレーボールとはルールが全く違うので、知らな
い人同士がルールを教えあったり、経験者が初心者に指導したりと、互いに交流を深めます。一緒にス
ポーツを楽しむことで、学校、園の枠組みを超えて、町内や地区内で知り合いの輪が広がり、絆ができ
ていきます。お互いに顔は知っていても会話のなかった人と連絡を取り合うようになったり、会えば挨
拶するようになったりと、絆はさまざまです。そんな小さな絆が、少しずつ大きくなり、大人同士の絆
が深まることによって、地域全体で子どもたちの成長を見守っていけるようになることを私たちは願っ
ています。
◆コラムひまわり
朝日小学校
朝日小学校 教頭 前田正勝
朝日小学校は、昭和 48 年 4 月、豊田市の中心校挙母小学校 2,000 人と小清水小学校 800 人のマンモ
ス化に伴い、赤茶けた土に小さな松が地面を這うようにして広がった高台、川やため池、田畑が点々と
ある豊田市街地の西方丘陵地に「おらが学校」を設立したいという地域の熱い要請を受けて誕生しまし
た。
本校は、「思いやり・あいさつ
日本一」を目指した元気いっぱいの学校です。互いの人権を大切に
した人間関係づくりを中心に、『自他のよりよく生きようとする姿を大切にし合える子の育成』に努め
ています。特に、異学年交流を図る縦割り班での朝日っ子遊び、かかわり合う力を育成する授業、心と
体のバランスを保つ健康教育、障がいを理解する学習や交流活動を教育の柱としています。
また、PTA は「子どもたちの笑顔のためにできることを考え、行動する」というスローガンを掲げ、
学校と PTA を連動させた行事を組み込み、楽しく活動しています。3 年前に「おやじの集い」を発足さ
せ、父親の力が必要な奉仕活動やバーベキューを楽しむ会などを行い、親子のふれあいを大切にしてい
ます。
◆総合学習
平和小学校
平和小学校
総合的な学習の時間の取組として、また、平和小学校の特色ある活動の一つとして、小渡小学校との
年間 5 回の交流を進めている。平和っ子にとって、小渡小学校との交流は楽しみであり、「住む地域が
大きく違えども同じ豊田市民」と「とよた大好きっ子」を育てていく大切な活動である。
交流の実際としては、毎年 2・4・5 年生が小渡小学校を訪問して、5 年生が 5 月に田植えをし、9 月
に稲刈りを行っている。また、4 年生が 7 月にカヌー体験、2 年生が 1 月にそり遊びを行っている。そ
の都度、小渡小学校体育館で交流会や相互の学習発表会を行っている。11 月には小渡小学校の児童を平
和小学校に招き、全校交流や学年ごとの授業体験を行っている。
○小渡小が平和小学校に来て、学年ごとに「一緒に学び合う」交流
・1 年生は、平山公園へ、2 年生は水源公園へ
・3 年生は「フォークダンス」、4 年生は「70 人でおにごっこ」
・5 年生は小渡小で一緒に稲刈りをした後のわらでリース作り
・6 年生は、小渡小の子から竹楽器の演奏を教えてもらう
【子どものデザイン(交流学習のマーク)】
4 年生は、「矢作川」を学びの場として使っている。昨年度から、5
月上旬、水源橋の魚道を遡上する鮎を観察し、7 月には、水質調査を
行い、矢作川にすむ生物の種類や数を調べている。社会科の「水はど
こから」との学習から、下水処理をされて矢作川に戻されていること
も学んでいく。この学びのつながりから、矢作川をきれいにしたいと
いう意識をもつことができる。7 月に行うカヌー体験交流の際に、矢
作川上流域で暮らしている小渡小に向けて、これまで調べてきた内容を発表し、矢作川をきれいにした
【矢作川でつながるカヌー体験】
いという意識を両校で共有し交流を深めた。
5 年生は「米づくり」を学びの場としている。5 月に小渡小に行って、
田植え体験、そして 9 月の稲刈りをする。昨年度は、農作業を体験した
ことから「無農薬での害虫対策はないのか」ともっと考えたい課題を設
定できるようになった。発表方法も小渡小の子どもの説得力のある発表
に刺激され、平和小の子どもたちのスピーチ力も向上した。矢作川を舞
台にした体験活動が、学校間の交流活動をより活発にし、学びのつなが
りとなって、より踏み込んだ交流になっている。
【豊かな自然の中での稲刈り体験】
◆PTAかわら版 「育友会の活動紹介」
育友会の活動紹介」
石野中学校
石野中学校
石野中は豊田市の中山間地に位置する小規模中学校です。
規模は小ぶりですが活動は全国レベルで、少年の主張全国大会、日本ジュニアゴルフ選手権で活躍す
る生徒がおり、生徒が育てた米で創作グルメを出店したりと活発です。
育友会は、そんな生徒たちをバックアップするために、さまざまな活動を推進しています。
1.親子リサイクル活動
土曜日の早朝から、全保護者と生徒で資源回収を行いました。
初夏の日差しの中、意欲的に活動に取り組む姿や大きな声であ
いさつやお礼を言う態度を見て、多くの保護者は家庭ではみら
れない態度や姿に感心していました。
2.親子美化活動
真夏の日曜日、校内を親子できれいにしました。普段の
生活では、親子で協力して活動することが少なくなり、親
子のコミュニケーションを図る場としても、子どもの一生
懸命な姿や汗を流しての作業を間近で見て、わが子の成長
を感る場としても、非常に有意義な日となりました。
3.安全登校指導
立哨場所に分かれて、生徒たちの登校の様子を見守りました。一旦停止をせず交差点を通過していく
生徒が何人かおり、各家庭でも「道路はれっきとした公共の場だ。安全もマナーも大切だ。」と注意す
ることにしました。社会の一員としての自覚を促していきたいです。
◆教室の窓から 「子どもたちのために」
子どもたちのために」
御蔵小学校 加藤翔太
初めての赴任校が御蔵小学校だと分かり、調べてみると全校児童 27 名、
学級数 4、今まで自分が見たことがないとても小さな学校であった。不安と
希望を抱えて迎えた 4 月 7 日。初めて自分が担任する子どもたちと出会った。緊張しながら 2 年生の教
室に行くと、4 人の元気な男の子が自分に抱き付いてきた。その瞬間に自分の緊張は解けていた。
級訓も「おもいやり」に決まり、4 人との生活がスタート
した。初めは授業中に落ち着きのない子どもたちをどのよう
に授業に取り組ませるかを考えながら過ごす日々が続いた。
デジタル教科書を活用したり、実物を見せたりといろいろ試
行錯誤が続いた。その中で、4 人は活動することが特に好き
なので、実際に操作したり、何か役を演じたりしながら授業
を進めていくうちに少しずつ子どもたちも集中して授業に取
り組むようになった。子どもたちが落ち着いてきて、自分に
も余裕ができてきた頃から毎日学校に行くことが本当に楽しみになってきた。「今日の授業は前から子
どもたちも楽しみにしていたので、活動の時間を長くして子ど
もたちがたくさん考えるようにしよう。」そんなことを考えな
がら充実した毎日を過ごすうちに、あっという間に1年が過ぎ
ようとしている。
4 月には落ち着きのなかった 4 人もあと 3 か月も経つと 3 年
生になり、複式学級での生活が始まる。子どもたちが自信を持
って進級できるように、残された時間を精一杯過ごしていきた
い。
◆子どもを見る目 「自分らしさを大切に」
自分らしさを大切に」
パルクとよた 岡田 君江
適応指導教室のスタッフになり、10 ヶ月が経とうとしています。子どもたちが何に興味をもって
いるか、何がやりたいか、通室の様子をみながら一緒にやれそうなことを見つけて声をかけてきまし
た。
一部の生徒の間にですが、折り紙がマイブームになっていて、千羽鶴に挑戦した子が 4 人いまし
た。1,000 羽と聞くだけで気が遠くなる感じで私は作ったことがなく、到底無理と思い込んでいまし
たが、毎日コツコツと折り続ければ何日、何ヶ月で達成できるんですね。50 羽ずつ同系色の鶴の濃
淡を考えて並べる子、色とりどりに並べる子、折り紙の絵柄にもこだわって並べる子など、思い思い
の組み合わせで繋げていき、それぞれのイメージの千羽鶴ができ上がり、その子らしさがよく出てい
ました。達成感もひとしおで、自分に自信がついたと思います。1,000 羽折れた日を区切りにして学
校へもどった生徒もいました。
さまざまな活動をとおして、子ども達が自分のがんばりや成長している自分に気づいていけるよう
に支援していきたいと思っています。
◆子どもの作品
●図画(工作)
●図画(工作)●
(工作)● 「七宝焼き」
七宝焼き」
稲武中学校
稲武中学校 3 年 熊崎 蓮(くまざき れん)
れん)さん
つややかな七宝の良さを活かした作品です。表面に使われた黒は裏引き用の釉薬でしたが、それを黒
色として表面の模様に使う大胆な工夫が見られます。制限にとらわれない柔軟な発想が作品作りの決め
手となりました。
●習字● 『 少年大志 』
明和小学校
明和小学校 6 年 安藤さくら(あんどうさくら)さん
安藤さくら(あんどうさくら)さん
筆順と点や画のつながりを意識して、一画一画ていねいに書けています。中心の通った、バランスの
とれたのびやかな作品に仕上がっています。