「インドの児童労働と教育」 - 新潟大学教育・学生支援機構

新潟大学課題別副専攻「平和学」講演
副専攻「平和学」習得を目指していない方も歓迎
学生だけでなく、一般市民の方も歓迎。
予約不要
「インドの児童労働と教育」
7月25日(土)11:00-12:30
新潟大学図書館2階「プレゼンエリア」
今、世界では1億6,800万人もの子どもが「児童労働」(義務教育
を妨げる労働や、法律で禁止されている18歳未満の危険・有害な
労働)に従事しています。
子どもたちが働く理由は「貧しいから」だけではありません。「貧
しいから学校へ行けなくてもしかたがない」とか「女の子は教育を
受けなくてもよい」という意識や「児童労働なんてなくせるはずが
ない」といった思いこみが、問題解決を難しくしています。
児童労働は、日本に住む私たちにも関係があります。チョコレー
トの原料となるカカオ、衣服の原料に使われるコットン(綿)をはじ
め、携帯電話などに使われるレアメタルやコーヒー、紅茶、サッ
カーボールなど、私たちの身近なモノの製造過程において、児童
労働が多数報告されています。
今回は、インドの児童労働と教育の現状、課題について、現地
で支援を行っている専門家に御講義頂きます。
ガーナ
講師 成田由香子さん(特定非営利活動法人ACE・
子ども支援事業チーフ、インド・プロジェクト担当)
2000年宇都宮大学国際学部卒業。
2002年インド政府奨学生としてインドのタタ社会科学研究所
ソーシャルワーク児童・家庭福祉専攻修士課程修了。
大学時代に国際協力NGOの活動に関わり、インドへ初めて行
きました。インドでは都市や農村で暮らす貧しい家庭の子ども
たちの状況を見て、その過酷さに、自分が育った環境とは全く
異なりショックを受けました。同時に社会を変えるカギは教育
だ!と実感しました。それがきっかけで、インドに留学したり仕
事で暮らしたりしました。
ACEスタッフになったのもインドとの関係が縁です。今は児童
労働をなくし子どもたちを支援するプロジェクトを通して、子ども
たちにとって大切なことは何か、日本のみなさんにどうやってう
まく伝え一緒にアクションできるか、学び考えています。
インド
特定非営利活動法人ACE
(Action against Child Exploitation)
世界中のすべての子どもが権利を守られ、希望を
持って安心して暮らせる社会を実現するため、市民
と共に行動し、児童労働の撤廃と予防に取り組む国
際協力NGO。2014年に世界103カ国で行われた「児
童労働に反対するグローバルマーチ」を日本でも実
施するため、1997年に学生5人で設立。
インドのコットン生産地とガーナのカカオ生産地で
危険な労働から子どもたちを守り、日本で児童労働
の問題を伝える啓発活動、政府や企業への提言活
動、ネットワークやソーシャルビジネスを通じた児童
労働を解決するための活動を行っています。
http://acejapan.org/
連絡先: 課題別副専攻「平和学」代表 ・宮田(国際センター) [email protected]