第106回地域医療カンファレンス抄録

第 106 回 東京医療センター地域医療カンファレンス
開催場所: 国立病院機構東京医療センター 病棟会議室
開催日時: 平成 28 年 1 月 21 日(木) 19 時 30 分~
テ ー マ: 当院における緩和ケアの提供体制について
担
当: 国立病院機構東京医療センター 緩和ケア内科 医長代行 宮田知恵子
現在、本邦では、約 2 人に 1 人ががんに罹患すると言われておりますが、その罹患率と死亡率
の減少を目指した官民一体の取り組みにより、年々がん治療成績は向上しつつあります。しかし、
がんをはじめとする重大な病気は、心身両面に大きな影響をもたらし、終末期に関わらず病状の
どの時期においても、患者さんやその家族の生活の質を大きく低下させる恐れがあります。当院
では、病気のあらゆる段階において認められる身体や心の様々な苦痛・苦悩を和らげ、がんと向
き合うお一人おひとりがその人らしく過ごせるよう、多職種からなる緩和ケアチームが包括的に
サポートしています。これまでは、主に、主科に入院中のがん患者さんとその家族を対象にチー
ム診療を行って参りましたが、平成 28 年 2 月 1 日より、緩和ケアにかかわる部門を集約し
た緩和ケアセンターを開設し、外来診療を含め、より一層充実した緩和ケアを提供させて頂く
予定です。本講演では、緩和ケア概論と当院の緩和ケアの提供体制について、ご紹介させて頂き
ます。
担当医略歴:
平成15年3月 聖マリアンナ医科大学卒業
平成15年5月 聖マリアンナ医科大学病院
研修医
平成18年4月 慶應義塾大学病院リハビリテーション科
平成19年4月 東京湾岸リハビリテーション病院
専修医
医員
平成20年4月 慶應義塾大学医学部大学院博士課程(がんプロフェッショナル養成コース)
平成24年4月 国立療養所多磨全生園リハビリテーション科
医員
慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室非常勤医師(緩和ケアチーム兼任)
平成26年9月 慶應義塾大学医学部医学博士取得
平成27年4月 独立行政法人国立病院機構東京医療センター緩和ケア内科医長代行
学
会・資格:
日本リハビリテーション医学会専門医・指導医・試験委員、日本緩和医療学会専門医、
障害者スポーツ指導医、義肢装具等適合判定医、難病指定医
*このカンファレンスは日本医師会生涯教育講座の認定単位2単位を取得できます。