国 内 株 式 市 場 作成日:2015年1月26日 作成者: 高橋 雄次郎 ■ポイント 月前半は、財政難のギリシャをめぐる警戒感や原油価格の下落、スイス・フランの急騰 などによりリスク・オフの流れが強まり、日本株は下落しました。月後半は、欧州中央銀 行(ECB)の量的金融緩和政策への期待などから戻す展開になりましたが、先月末からは小 幅に下落しました。 TOPIX(東証株価指数) 12月末 : 1,407.514ポイント ⇒1月23日: 1,403.22ポイント(▲4.29ポイント、 ▲0.3%) ■1月の市況 1月の日本株式市場は、外部要因に左右される展開となりました。月前半の日本株式市場 は、財政難のギリシャに対する支援をめぐる警戒感が強まったことやWTI原油価格が40ドル 台まで下落するなど商品市況の低迷を受け、日本株も軟調に推移しました。また、15日に スイスの中央銀行が対ユーロの上限措置を撤廃し、スイスフランが急騰したことを受け、 金融市場が混乱するのではないかという警戒感も日本株式市場の上値を抑えました。月後 半には、スイス・フラン急騰による影響が限定的だったことや欧州中央銀行(ECB)の量的 金融緩和策への期待などから日本株式市場は上昇に転じましたが、先月末からは小幅に下 落しました。 ■今後の見通し 今後の日本株式市場は、底固く推移するのではないかと思われます。日本経済の先行き については不透明感が残るものの、日銀によるETF(上場投資信託)買い入れや公的年金な どによる買い増し、金融緩和期待などが株式市場を支えると見ています。日本経済の先行 きについて、米国経済が堅調であること、投資・生産などの低迷が底を打った可能性があ ることなどから過度に悲観する状況でないと思われます。 主なリスク要因として、米国の金利引き上げ、新興国経済や中東やウクライナ情勢の先 行きなどがあります。米国金利引き上げに伴う金融市場の動向や原油価格急落による産油 国の経済リスクには注意が必要です。 【 注 意 事 項 】 ■当資料は、情報提供を目的として作成したものであり、投資勧誘を目 的としたものではありません。 ■当資料は、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ■当資料は、キャピタルアセットマネジメント株式会社が、信頼性が高い と判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。 ■当資料におけるデータ・分析等は過去の実績に基づくものであり、将来 の運用成果および市場環境の変動を保証もしくは示唆するものではあ りません。
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