第4学年後期 教科名:矯正・小児歯科学実習[専門歯科学] 学修目標 矯正学実習では,矯正装置を実際に製作することによって矯正力の発現,歯の移動状況 などを理解させ,臨床実習へ向けての基礎知識と技術の習得を目的とする。小児歯科学実 習では,乳歯用既製金属冠による歯冠修復法ならびに歯の早期喪失に対する咬合誘 導の考え方と技法を習得する。 ■教 科 書:1 小児歯科学基礎・臨床実習(医歯薬出版) 2 MANUAL FOR ORTHODONTIC BASIC TRAINING (日本大学歯学部矯正学教室編,中島印刷) ■参 考 書:指定しない ■授業時間:月曜日 9:00~11:50 第1回~4回が小児歯科学実習,第5回~15 回が矯正学実習である。 第1回~4回は第4,それ以降は第5実習室を使用する。 ■オフィスアワー:清水 典佳 月曜日 17:00~18:00 白川 哲夫 月曜日 17:00~18:00 ■成績評価:実習成果物(80%,小児歯科は小試験も含む)および授業への積極性(20%) をもって評価する。 ■注意事項:教科書と必要な器材・用具等を持参する。 ■準備学習:必ず事前に教科書を読んで,演習内容を理解しておくこと。 授業日・担当者 第1回9月14日 白川 哲夫 新國 七生子 髙森 一乗 武井 浩樹 他 実 習 項 目 学 修 到 達 目 標 担当教員紹介 ・乳歯の全部被覆冠の種類と適応症を 実習器材器具配布・点検 理解する。 ・乳歯冠装着のための支台歯形成の手 1.Crown Loop保隙装置 順とバーなどの器具の使用法を理解 の製作 する。 1)乳歯冠装着のための支 台歯形成 (教1)pp.63-70 「小試験」 第2回9月19日 1.Crown Loop保隙装置 ・乳歯冠の調整法,調整用プライヤー (土) の製作 の種類と使用法,仕上げ研磨法,装 新國 七生子 2)乳歯冠の調整 着法などを理解する。 他 (教1)pp.63-70 「小試験」 授業日・担当者 第3回9月 28 日 新國 七生子 他 第4回 10 月5日 新國 七生子 他 実 習 項 目 学 修 到 達 目 標 1.Crown Loop保隙装置 ・Crown Loop保隙装置について,その の製作 適応症ならびに構造などについて理 3)乳歯冠の試適,印象 解する。 4)作業模型の製作 ・乳歯冠の試適から,印象,作業模型 5)模型調整,設計 の製作までの流れを理解する。 (教1)pp.89-94 「小試験」 1.Crown Loop保隙装置 ・Wire Loopの屈曲法を理解し,プラ の製作 イヤーの使用法を体得する。 6)Wire Loop 屈曲 ・CrownとWire Loopのろう付法を体得 7)Wire LoopとCrownのろ する。 う付,研磨 ・Crown Loop保隙装置の研磨法を体得 8)Crown Loopの試適 する。 (教1)pp.89-94 「小試験」 第5回 10 月 19 日 1.自在ロウ着 清水 典佳 1)担当教員紹介 本吉 満 2)器材の貸与,検査 田村 隆彦 3)自在ろう着 中嶋 昭 (教 2)pp.23-32 納村 泰弘 4)タイポドントの調整 馬谷原琴枝 (正常咬合) 内田 靖紀 鈴木 里奈 ・ワイヤーが焼純され,弾性を失うことを 防ぐためのロウ着法を修得する。 第6回 10 月 26 日 2.上顎舌側弧線装置(1) ・側切歯の舌側転位を理解する。 清水 典佳 1)上顎両側中切歯の舌側 ・バンドの歯への適合と装着を学ぶ。 他 転位のセットアップ ・維持装置の目的を理解する。 2)上顎第一大臼歯のバン ド試適 3)維持装置の仮着 4)作業模型の製作 5)ST ロックの脚部の屈曲 6)主線の屈曲 (教 2)pp.33-50 授業日・担当者 第7回 11 月2日 清水 典佳 他 実 習 項 目 学 修 到 達 目 標 3.上顎舌側弧線装置(2) ・維持装置のロウ着法と補助弾線のロウ 6) 維持装置のロウ着 着は異なることを理解する。 7) 補助弾線のロウ着 ・補助弾線の目的を理解する。 8) 装置の研磨 ・ダンキングにより上顎両側中切歯の唇 9) セメント合着 側移動の様相を観察する。 10)ダンキング (教 2)pp.33-50 第8回 11 月9日 清水 典佳 他 4.拡大装置(1) ・上顎急速拡大装置の構造を学ぶ。 1)不正咬合のセットアッ ・上顎急速拡大装置のラボワークを学ぶ。 プ 2)上顎第一大臼歯および 第一小臼歯へのバンド の試適 3)作業模型の製作 4)拡大ネジの脚部の屈曲 5)補助ワイヤーの屈曲 (教 2)pp.51-63 第9回 11 月 16 日 5.拡大装置(2) 清水 典佳 6)ロウ着 他 7)研磨 8)セメント合着 9)ダンキング (教 2)pp.51-63 ・拡大装置の操作方法と拡大量を学ぶ。 第 10 回 11 月 30 日 6.マルチブラケット装置 ・正常咬合の上下の歯の接触状態を理解す 清水 典佳 (1) る。 他 1)正常咬合排列 ・エッジワイズブラケット,チューブの正 2)上下顎第一大臼歯バン しい位置づけ法を理解する。 ドへのチューブの電気 溶接とセメント合着 3)上下顎歯列へのブラケ ット接着 (教 2)pp.65-76 授業日・担当者 実 習 項 目 学 修 到 達 目 標 第 11 回 12 月7日 7.マルチブラケット装置 ・各種のループの屈曲と作用を修得する。 清水 典佳 (2) 他 4)ワイヤーベンディング の基礎訓練 (教 2)pp.77-84 第 12 回 12 月 14 日 8.マルチブラケット装置 ・Ⅰ級不正咬合の症例の治療ステップを習 清水 典佳 (3) 得する。 他 5)不正咬合排列 ・ラウンドワイヤーによるアーチワイヤー Ⅰ級症例:上顎犬歯の低 の屈曲を学ぶ。 位唇側転位と下顎前歯 部叢生 (教 2)pp.97-99 6)アーチワイヤーの屈 曲:ステップ1 (教 2)pp.85-97 第 13 回 12 月 21 日 9.マルチブラケット装置 ・アーチワイヤーの装着と結紮を学ぶ。 清水 典佳 (4) ・ダンキングにより歯の移動方向を観察 他 7) 結紮,ダンキング し,レベリング法を理解する。 8) アーチワイヤーの屈 ・ステップ2と3のアーチワイヤーの屈曲 曲:ステップ2 の目的を理解する。 9) 結紮,ダンキング ・歯の移動方向を観察する。 10)アーチワイヤーの屈 曲:ステップ3 11)結紮,ダンキング (教 2)pp.98-103 第 14 回1月9日 10.マルチブラケット装置 ・ステップ4のアーチワイヤーの屈曲の目 (土) (5) 的を理解する。 清水 典佳 12)アーチワイヤーの屈 ・歯の移動方向を観察する。 他 曲:ステップ4 13)結紮,ダンキング (教 2)pp.103-110 授業日・担当者 実 習 項 目 学 修 到 達 目 標 第 15 回1月 16 日 11. マルチブラケット装置 ・レクトアンギュラーワイヤーの屈曲の目 (土) (6) 的を理解する。 清水 典佳 14)アーチワイヤー(レク ・歯の移動方向を観察する。 他 ト)の屈曲:ステップ5 15)結紮,ダンキング (教 2)pp.111-122 プライヤーの清掃返却
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