様式1-① 平成 26 年度 北浦町総合支所長マニフェスト 北浦町総合支所長 高久昌一 ■ 経営方針(基本姿勢、基本目標など) 東九州自動車道の全線開通が目前に迫り、地域間競争が激化する中、如何に観光客 を町中に呼び込み、地域の活性化や雇用の創出等に繋げるかが課題となっています。 このため、新鮮な食材や自然景観等、豊かな資源を有効に活用し、観光や産業の振 興に向け、道の駅「北浦」や関係団体・事業者等と広く連携し支援に取り組みます。 また、大震災、津波発生時の防災・減災対策をはじめとする安全・安心なまちづく りを推進するとともに、市民協働活動の啓発、促進や市立図書館北浦分館を拠点の一 つとして次代を担う人づくりに取り組みます。 【平成26年度における重点施策】 1.高速道開通を活かした賑わいづくり 2.地域の特性を活かした産業づくり 3.安全・安心なまちづくり 4.地域の自然、歴史、文化を活かした人づくり 60 重点施策1 高速道開通を活かした賑わいづくり 〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は? 高速道路の整備により、地域間競争がさらに激化することは必至であり、今後、高速道路の 全線開通を見据え、北浦町に目的をもって来ていただくため、新たな観光メニューの開発や、 既存の観光施設の環境整備などに取り組みます。また、市内道の駅等と連携した観光資源の活 用や、特産品の開発などを地域ぐるみで実施し、低迷する地域経済の振興を図り雇用の促進に 取り組みます。 〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか? ①道の駅「北浦」の環境整備及びサービス内容の充実 ・道の駅駐車場の拡充 ・物産館商品の品揃え ・オリジナル商品の開発(北浦月の塩を使った商品開発を行いシリーズ化を図る) ・新鮮な魚介類を使った新商品の開発やレストランメニューの充実 ・特産品開発協議会、市内道の駅等関係者との打合せを定期的に開催 ②観光施策の推進 ・「海鮮!山鮮!きたうら市」等のイベントを継続的に開催し、新たな観光メニューを発掘 するため、ツーリズム観光やマリンレジャー等に関する研究会を立ち上げます。 ③まちづくり団体などとの連携・支援 ・「元気きたうら協議会」と総合支所プロジェクトチームが定期的な会議を開催し、地域の 発展に向けた町おこしを実現するための情報の共有・支援を行います。 〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか? ①お客様に目的をもって来ていただく滞在型リゾート施設として、お客様の満足度を高めま す。その結果、リピーターや新たな利用者が増加し、経営の安定化を実現します。 ②継続事業については、事業の自主性を高めるため各実行委員会の強化を図り、イベントの定 着化を図ります。また、ツーリズム観光やマリンレジャー等に関する研究会の協議の結果を 踏まえ、実現化を図ります。 ③地域ぐるみで、資源を活かした食の開発等の町おこし活動が活性化します。 評 価 ①「道の駅北浦」の駐車場の拡充により、利用者の利便性・安全性の向上が図られました。 また、レストランでは「へべスブリ丼」等の新メニューや、お土産品として月の塩を活用し た「北浦緑茶塩」等の新商品の開発に取り組み、内容の充実に努めました。 ②道の駅に観光案内人を配置し、情報発信するとともに観光協会等と連携して、道の駅を拠点 とした「島巡り半日コース」等の新たな観光メニューの開発に取り組みました。 ③元気きたうら協議会や北浦町商工会と連携して、食資源開発事業に取り組み、地域食材を使 った新メニューを開発するなど、町おこし活動の活性化に努めました。 61 重点施策2 地域の特性を活かした産業づくり 〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は? 基幹産業である水産・農林業の振興と経営の安定化を図るため、生産基盤施設の整備を行う とともに、漁業資源の確保や複合的漁業の推進により、もうかる産業を目指します。 また、農商工連携による6次産業化の推進を図り、雇用の創出、促進に取り組みます。 〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか? ①水産業の振興 漁港整備、補修等の基盤施設を整備します。また、カサゴ等の放流や藻場造成事業を実施 するとともに、岩ガキ養殖の増産化(現在 40,000 個→計画 108,000 個)と養殖技術や販 売方法確立のための事業に取り組みます。 ②農林業の振興 イノシシ・サル・シカなど有害鳥獣による被害を防止するための対策を継続的に実施する ほか、農業公社において農作業受託事業を実施し耕作放棄地防止対策を図ります。また、 基盤となる農道・林道整備を行います。 ③6次産業化・農商工連携の推進 農商工連携による新商品の開発支援を行うとともに、水産加工品の充実や民間資本による 水産加工場の誘致・建設を促進します。 〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか? ①北浦漁港(市振西・宮野浦東)の防波堤改良工事、岸壁防食工事等を行い船舶や利用者の安 全と、カサゴ 1.8 万尾の放流事業により資源の確保を図ります。また、岩ガキ等生産・販売 拡大サポート事業の取り組みにより岩ガキ養殖の安定化を図ります。 ②有害鳥獣の捕獲を推進するとともに、シカ進入防止ネット 12,160m、進入防止電気柵 5 基に ついて設置補助を行い、有害鳥獣被害を軽減するほか、農業公社との連携により、耕作放棄 地の発生防止が図られます。また、農道 70m・林道 300mの舗装工事を行い生産基盤の整備 を図ります。 ③新たな商品開発や新規企業の誘致・建設に繋がるよう、関係部局、関係機関、及び「元気き たうら協議会」や民間事業者等と連携を図り、研究・実現化を図ります。 評 価 ① 漁港の基盤整備により、港内施設や船舶等の利便性・安全性の向上を図りました。また、 資源の確保を図るため、カサゴ 9 千尾、ヒラメ 5 万 7 千尾、アサリの稚貝 100kgの放流を 行いました。更に、岩ガキ養殖業者の経営安定化を図るため、国の補助事業を活用して岩ガ キ 1.6tの生産から販売までの支援を行いました。 ② 有害鳥獣の捕獲を推進するとともに、シカ侵入防止ネット等 15,450m、侵入防止電気柵 2 基の設置補助を行い、有害鳥獣侵入防止対策を行いました。 また、農道 110m、林道 360mの舗装工事を行い、生産基盤の整備を図りました。 ③ 関係機関及び民間事業者等と連携し、へべ酢ブリ、メヒカリ等を使用した新たな商品開発 に取組みました。 62 重点施策3 安全・安心なまちづくり 〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は? 防災訓練等を通じて避難場所や危機管理マニュアルの検証・見直しを行い、防災・減災体制 の強化や住民の防災意識の向上を図り、災害に強いまちづくりを目指します。 また、健康長寿のまちづくりに向け、地域医療をはじめとした保健・医療・福祉の総合的な サービスの充実や、上下水道施設などライフラインの適切な維持管理に取り組みます。 〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか? ①防災、減災体制の強化、住民への意識啓発 全町での地震・津波避難訓練を実施するとともに、小中学校との共同訓練も実施します。 また、全区で組織されている自主防災組織の育成強化を図り、自助・共助・公助の意識の 啓発を図ります。 ②保健、医療、福祉サービスの充実 地域医療の拠点施設である北浦診療所等関係機関との連携を図り、側面的に支援します。 また、住民に身近な健康相談や検診指導を実施し、きめ細かな心がかよう健康づくりを推 進します。 ③ライフラインの適切な維持管理 簡易水道施設の遠方監視装置の整備や、市道の拡幅改良等を行い安全対策を図ります。ま た、国県道の安全対策について、関係機関との連携を図ります。 〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか? ①全町での地震津波避難訓練の実施や、小中学校で実施中の「忘れてはいけない日」への担当 職員派遣、総合支所だよりへの関連記事掲載等により住民の防災意識が高まります。また、 各区において防災講習会を開催し、自主防災組織を強化します。 ②北浦診療所等関係機関と意見交換を行い、情報の共有を図ります。また、訪問健康相談員活 動や総合支所だより等を通じ、国民健康保険加入者を対象に特定健診の受診率 48%をめざし ます。 ③簡易水道施設や道路の適切な維持管理により、住民に対し安全・安心な生活環境を提供しま す。 評 価 ①5 月 25 日に自主防災組織や各種団体との連携により町内全域で、地震津波対策訓練を実施 し、地域防災力の強化を図りました。また、小中学校の防災教育に対しての講師派遣や自主 防災組織等への講習会を通じて、住民の減災・防災に対する意識の向上に努めました。 ②地域医療の充実を図るため、地域医療ガイダンスを支援しました。また、地域ケア会議を 7回実施し、北浦診療所等との交流、連携を図りました。なお、特定検診の受診率は約 43.0% となる見込みです。 ③水道施設である宮野浦配水池における遠方監視装置等の導入及び施設の更新により、安全・ 安心な水質を確保するとともに安定した給水を図りました。また、主要な道路3路線につい て改良事業を実施したことにより、安全な通行の確保を図りました。 63 重点施策4 地域の自然、歴史、文化を活かした人づくり 〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は? 住民と行政がお互いの自主性と主体性を尊重しながら、様々な活動やまちづくりに参画する 市民協働の体制づくりを促進します。 また、市立図書館北浦分館の効率的な活用を図るための施策や、北浦町の豊かな自然を活か した体験学習、歴史・文化を学ぶ機会を提供し、次代を担う人づくりに取り組みます。 〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか? ①市民協働活動の促進 様々な機会を通して、地域の連帯感を再生し、ボランティア活動、社会教育活動やまちづ くり活動に主体的に参画できる市民協働の精神を醸成します。 ②市立図書館北浦分館の活用 読書活動を推進するため、計画的に新書を購入し、毎月発行している図書館新聞で情報を 提供します。また、幅広い層に読書が習慣付くよう各学校への出張読み聞かせや様々なイ ベントを開催します。 ③体験学習、歴史・文化を学ぶ機会の提供 小中学生が将来の夢等を発表する「子どもの声を聞く会」や子どもが自然体験・産業体験 を行う「はらはらわくわく体験事業」のほか、各地域における神楽の伝承事業等への参加 を推進します。 〈目指す成果数値〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか? ①町内一斉放送、総合支所だより、区長会等を通じて継続的な呼びかけを行い、海岸清掃など の環境美化活動や各区行事へ自主的に参加する住民が増加することを目指します。 ②図書館サービスの充実により、利用者の増加を図ります。 ③子どもの健やかな成長は延岡市の未来にとって非常に重要です。学校、家庭、地域、総合支 所が日頃から連携協力し、未来を担う人づくりを推進します。 評 価 ①「下阿蘇ビーチ一斉清掃」等の清掃活動や各地区で開催される様々な行事への積極的な参加 を促し、市民協働意識の醸成に努めました。 ②「読み聞かせ」や分館独自のイベントを開催して本を紹介するとともに、図書館新聞を通じ て新書情報の提供を行い、利用者の増加に努めました。 ③恵まれた自然や豊かな資源を活用した世代間交流事業等を通して人情溢れる地域づくり、温 かく魅力ある人づくりに取り組みました。 64
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