08北方町総合支所長 (PDFファイル)

様式1-①
平成 26 年度 北方町総合支所長マニフェスト
北方町総合支所長
山本 武之
■ 経営方針(基本姿勢、基本目標など)
基幹産業である農林業の振興を様々な手法で図ります。高速道路時代に備えたよっ
ちみろ屋の道の駅化、ETO ランドの人工芝スキー場廃止後の他の設備運用見直しな
ど、速日の峰振興事業団全体の経営改善を図り、豊かな自然と組み合わせた干支ブラ
ンドづくりを進めます。
また、災害に強い安心安全な生活基盤の整備やスタートした小中一貫校を軌道に乗
せることに努めます。併せて ICT 教育推進校として、効果的な導入形態を検討してい
きます。さらに総合支所の求められる機能を検討し、親しまれる身近な総合支所づく
りに取り組みます。
【平成 26 年度における重点施策】
1.農林業の振興
2.豊かな自然を十分活かした観光の推進
3.高速道路を活かしたまちづくり
4.災害に強い安心安全な生活基盤の整備
5.住民との協働による活力ある地域づくり
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様式1-②
重点施策1.
農林業の振興
〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は?
生産者が減少・高齢化する中、農林業を継続させるために、担い手の育成・確保、営農集団
育成に努めるとともに、無駄のない農林産物づくりの支援や直売所と消費者のネットワーク化
を図ります。また、中山間地域の特性を活かした農業の推進等に努め、持続可能な農林業の振
興に取り組みます。
〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか?
① 生産者、加工グループ及び中小企業者が連携して地域性のある農産加工品の商品開発を進
めます。
② 果樹振興協議会等の各種協議会と連携をして、品質向上に努めます。
③ 農林業従事者の高齢化に伴う担い手不足対策や新規就農者を育てるために営農指導員の確
保を図ります。
④ 直売所「よっちみろ屋」の道の駅化を目指して、施設の見直しを継続的に行います。
⑤ 鳥獣害の被害防止対策、鳥獣害捕獲班の支援策を行い、鳥獣害による被害削減に努めます。
⑥ 県道のバックアップとなる須田の本線等の林道開設を促進するとともに、林道、作業道の
維持管理に努め、森林施業の安全確保に努めます。
⑦ 森林組合主導による儲かる林業を模索します。
〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか?
① 生産者、加工グループおよび中小企業者が地域性のある「干支お菓子」の開発を行います。
材料となる柿、栗、ミカンなどを加工したものを、一定量必ず購入してもらうような仕組
みを作ります。
② 果樹・野菜・花・椎茸等の栽培講習会を、JA延岡、東臼杵北部農業改良普及センター等
の関係機関と協力して実施し、品質を向上させます。(栽培講習会等は毎月1回実施予定)
③ 担い手対策として集落営農組織「うつぎファーム」の組織を充実させるとともに、新規就
農者や生産者育成のための営農指導員を平成 26 年度中に確保します。
④ 直売所「よっちみろ屋」の道の駅化が実現した場合の来客数の増大に対応した農産物育成
技術向上や販売技術向上等により、収入増を図ります。
⑤ 要望のあった電気柵や金網フェンス設置を継続的に実施します。
⑥ 平成27年度完成を目標に、須田の本線の林道開設を促進します。(平成26年度末90%
を目標とする)
⑦ 森林経営計画に基づき、森林整備活動支援交付金事業の推進を図り、作業路網の改良およ
び、施業集約化を促進します。これにより木材搬出や森林施業の効率化を図り、林業生産
コストを低減します。(森林経営計画作成19地区中、5地区以上の作業路整備を実施)
評
価
① 桃を使ったタルト、ういろう、クリーム大福等や地域性のある「干支せんべい」も開発・
販売に至りました。
② 関係機関との協力より野菜・果樹・花きそれぞれの現地ほ場での試験栽培や剪定指導を、
よっちみろ屋出展者会でも栽培講習会を催し、品質向上に努めました。
③ 農作業受託農業用機械導入助成事業により「うつぎファーム」に米乾燥機を導入し機能強
化を図りました。また、営農指導員については情報収集に努めました。
④ よっちみろ屋の道の駅化による来客数増大に対応すべく農産物育成技術や販売技術の向上
職員の接遇研修や先進地視察を実施しました。
⑤ 電気柵とワイヤーメッシュ合わせて約 18,000m 設置し、鳥獣害被害削減に寄与しました。
⑥ H26 年度末整備率:89%となり、須田の本線の開設促進と森林施業の安全確保が図れました。
⑦ 早上団地A=86.9ha 内の作業路の舗装と施業集約化の調査を行い森林整備を推進しました
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様式1-②
重点施策2.
豊かな自然を十分活かした観光の推進
〈取組方針〉
何を目指すのか、目指すべき方向は?
五ヶ瀬川、鹿川渓谷、比叡山、大崩山などの豊かな自然を広く打ち出して、ETO ランド、よ
っちみろ屋等の施設、干支の町フェスティバルなどと組み合わせて北方町を売り出します。
〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか?
① ETOランド人工芝スキー場跡地及びその周辺に誘致したメガソーラー発電施設について、
事業者に対して早期の発電開始を働きかけていきます。
② ETOランドへの林道は、あまり例を見ない自転車競技や練習トレーニングに適した環境で
あるため、自転車競技(ヒルクライム等)&練習コースとして売り出します。
③ ヒルクライム等の競技大会の誘致に努めます。
④ 各種資源の再点検を実施し、有力な“原石”となるものを絞り込んでいきます。
⑤ これらと組み合わせて周辺の豊かな自然等を紹介していきます。
〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか?
① 自然エネルギーの学習会等を年間10回開催します。このようにメガソーラーをからめなが
らETOランドの経営改善につなげます。
② ③ヒルクライム自己計測申告者について、当初は毎月20名以上を目指します。また200
人規模の自転車競技大会は年間1回、自転車、陸上等の合宿を年間5グループ以上受け入れ
ることを目標とします。
④ 有力な“原石”を磨き上げるため、その関係者と協議、調整を進め、北方を売り出すシナ
リオを作ります。
①②③④⑤ 神話などをからめて、全国に北方ファンを作っていき、延岡の認知度アップを図
ります。
①②③④⑤ 延岡市の観光振興やアスリートタウン延岡づくり等に貢献します。
評
価
① メガソーラを行う事業者が決定し11月から運用を開始され、ETOランドで実施する小学
生キャンプを中心に自然ネルギーの学習を事業者の協力によりスタートしました。
② 26年9月に六峰街道が災害により通行止めとなり計画は達成できませんでしたがヒルク
ライムは静かなブームとなっていることから今後関係者と協議を行い大会の定期開催に向
けた取り組みを行います。
④⑤自然の中に点在する巨岩を利用したボルダリングの関係者と協議調整を行い地元地権者
の理解を得てボルダリング大会の開催やボルダリング公園整備を支援しました
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様式1-②
重点施策3.
高速道路を活かしたまちづくり
〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は?
北方延岡道路の蔵田・北方 IC 間開通が間近となり、よっちみろ屋の重要性が増すと考えら
れるため、よっちみろ屋の道の駅化(仮称「道の駅北方よっちみろ屋」)を早期に実現するとと
もに、経営改善と高速道路時代への環境整備を行います。
〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか?
① 平成27年度の北方延岡道路の蔵田・北方IC開通に間に合わせて、よっちみろ屋を道の駅と
してオープンするために、駐車場夜間照明と道路情報等案内施設等の必要な施設整備を平
成26年度までに完了します。
② 道の駅登録に伴って宮崎県が平成26年度以降に行う各種整備事業の早期実現を強く要望
します。必要に応じ、県及び国の関係各所と調整を重ねていきます。
③ 延岡市の西の玄関として、よっちみろ屋の物販の強化を行うとともに情報を発信し、市内
観光スポットへの誘導を図ります。
〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか?
① 道の駅化によって、新規の地図やナビゲーション等に(仮称)「道の駅北方よっちみろ屋」
として表示されることになります。このこと自体に宣伝効果があり、全国的に露出度がア
ップし広く認知されることにつながります。
② 県が行う国道 218 号沿線の道の駅案内看板や、よっちみろ屋施設内の周辺道路情報案内
看板の早期設置を要望します。
特にイベント開催時に混雑していた、よっちみろ屋と接する国道 218 号出入口付近の道
路改良(右折レーン設置等)を県に強く要望していきます。これが実現すると、これまで
大きな課題であった交通事故の減少と利用者の安全性の向上が図れることになります。交
通事故は、ほぼ毎年、最多で年間 4 件発生していますが、これを 0 件とすることを目標と
します。
③ これまで以上に北方地域で生産された新鮮な農林産物・加工品の品ぞろえ、販売を強化す
るとともに道の駅として必要な飲食物等の販売及び周辺道路や観光等の情報発信を充実し
ます。
①②③⑥により、観光客をはじめとする利用者の利便性や快適性を備えることで、集客力
を向上させ、よっちみろ屋の経営改善と北方地域の農林業の活性化を図ります。よっちみ
ろ屋の売り上げを北方延岡道路の蔵田・北方 IC 間開通時に 130%とすることを当面の目
標として取り組みます。
評
価
① 道の駅の登録基準に伴う駐車場の照明や情報道路情報等案内施設等の整備を行い10月に
道の駅として登録を受けました。
② 県の事業により「道の駅北方よっちみろ屋」看板の設置や高千穂方面からの進入車用の
右折レーンの設置など来場者の道案内と交通安全対策を施していただきました。
③ 道の駅化により集客増が見込まれるため加工品の開発や観光パンフレット作成展示及び
各種メディアに出演するなど観光スポットをPRしました。
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様式1-②
重点施策4.
災害に強い安全安心な生活基盤の整備
〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は?
安全で安心な住民生活に必要な道路・水道施設等の生活基盤の充実と適切な維持管理に取り
組み、災害の未然防止を図ります。
〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか?
① 住民の生活道である県道の整備促進(上祝子綱の瀬線・板上曽木線・樫原細見線)、川水流
橋(北方北郷線)早期架替を各期成同盟会と連携しながら促進します。
② 五ヶ瀬川水防災対策事業の角田・川水流地区の早期完成を図ります。
③ 通学路、スクールバス路線の安全確保に努めます。
④ 水道施設の整備充実と山間地小集落における飲料水供給施設の維持補修に努めます。
⑤ 新最終処分場の管理・運用を支援します。
⑥ 災害等を想定した避難訓練の実施や防災意識の醸成に努めます。
〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか?
① 各期成同盟会と一体となった要望活動を、県延岡土木事務所へ 3 回、県土整備部長へ 2 回
行い、県道上祝子綱の瀬線・大保下曽木停車場線・樫原細見線等の整備促進を図ります。
また、川水流橋架替の早期着工を目指し、要望活動を実施します。
② 五ヶ瀬川水防災事業について、角田地区は平成26年度完成、川水流地区は 27 年度完成
を目指す(26 年度は 90%完成)とともに、河川堆積土砂の除去や小規模河川等の維持改
修に努めます。
③ 市道の新設改良、舗装改修及び交通安全施設整備工事を施工することにより、生活道・通
学路並びにスクールバス路線の整備を図ります。また、住民との協働による草刈や簡易な
整備を実施します。
④ 集落における飲料供給施設の維持補修の支援等を行います。上崎地区の飲料水供給施設整
備を実施します。
⑤ 新最終処分場の管理・運用支援については、総合支所での担当者を決めて、クリーンセン
ターと密接に連携していきます。
⑥ 自主防災組織による避難訓練実施の支援や防災講話等の実施により、防災意識の高揚を図
ります。
(防災訓練 2 地区、防災講話 2 地区実施を目標とします)
評
価
① 継続的要望活動により一般県道については、1.5 車線的整備を促進されました。主要地方
道の川水流橋については、平成 26 年度より、用地買収等の事業に着手されました。
② 五ヶ瀬川水防災事業については、角田地区が 26 年度に完成し川水流地区の早期整備に努
めていただき、河川堆積土砂の五ヶ瀬川については、水防災事業の盛土材として、市管理
河川は 2 箇所、堆積土砂の撤去を行なっていただきました。
③ 市道の新設改良、舗装、交通安全施設等の整備促進を図りました。市民との協働による
市道草刈(36 団体 1,561 人)
、協働共汗事業(5 地区)を実施しました。
④ 上崎の水道管敷設は3ケ年間計画とし26年度は延長 300mを敷設しました。
⑥ 自主防災組織の防災訓練については4地区で実施することができました。
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様式1-②
重点施策5.
住民との協働による活力ある地域づくり
〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は?
住民のさまざまな分野でのまちづくり活動が盛んですが、これらを活かしながら、北方町の
特性や状況を考慮し、より地域に密着したきめ細やかなサービスを提供できる、親しまれる総
合支所をめざします。さらに、総合支所機能の将来の姿を検討していきます。
〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか?
① まちづくりに向けた住民意識の醸成を図るため、取組事例の紹介等情報の発信を行います。
② 農林業を中心とする北方町の特性を考慮しながら、住民が本当に求めているサービスを分
析し、総合支所機能のあるべき姿を検討するとともに、サービスの維持向上に取り組みま
す。
③ 北方学園は、延岡市初の小中一貫校であり、また、ICT教育推進校として選定され3年目
を迎え、児童生徒も新しい環境に徐々に慣れてきています。今後も、児童生徒に適した教
育環境ができるように支援していきます。
④ 教育課が北方小学校跡に移転するため、 ICT を活用した授業を定期的に視察し、教育課、
情報管理課及び先生方とで連携し、ICT 教育の推進を図ります。また各小学校跡地を様々
なスポーツや夏祭りなどに活用できるよう、干支の町スポーツ振興協議会、北方生涯学習講
座等関連団体等との連携をさらに強化し、整備、利用促進及び内容充実を図ります。
〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか?
① 毎月発行する「北方町総合支所だより」においてまちづくり活動の実践事例を広報するな
ど、あらゆる機会を捉えた情報発信に努めまちづくりへの意識を高めます。
① ④ 地域に活力を取り戻す活動を行う団体を掘り起こすとともに、現在の地域協議会に代
わって地域を牽引する団体を、平成 27 年度末までに育てます。また、職員は積極的に地
域の活動に参加し、協働によるまちづくりに取り組みます。
② 積極的に住民と直接対話することで意見を聴取して、サービス内容の充実に努め、将来総
合支所に求められる機能を具体化していきます。
③ ④ ICT を使った実際の授業を視察することで、子供たちの反応に観察し、より現実的な
議論ができ、小中一貫校の利点を最大限に引き出す環境整備のための基本的条件整理がで
きます。
評
価
①総合支所便りについてはこれまでも北方管内で活動する団体や個人の紹介やイベント事業
などのお知らせしてきたところです。今後も地域性による独自の情報を発信してゆきます。
②地域協議会委員や区長を通して市政に対する要望など意見を聴取しながら市民ニーズに
答えられるような総合支所機能検討し原案ができました。
③④電子教材を活用した授業スタイルが全国で徐々に定着する中、北方学園では、 ICT 教育推
進校に指定され研究会等を実施し ICT 教育の成果が出てきています。また小学校跡地活用に
ついては、地区の農産祭り利用されている施設もあり、宿泊施設としての検討も行っていま
す。
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