【第13号】H27.7.17 「水管理の徹底&出穂前の追肥&防除を

【第13号】
平成27年7月17日
福光農業改良協議会
砺波農林振興センター 南砺班
福光農業協同組合 営農部
水 稲
① 早生品種は、出穂後 20 日間(8月 10 日頃まで)の湛水管理を徹底しましょう。
中生・晩生品種は、出穂期まで飽水管理を励行し、出穂後は湛水管理としましょう。
② 管内ではカメムシが多発しています。引き続き、草刈りと防除を確実に実施しましょう。
③ 今後いもち病が発生しやすい天候が予想されます。確実な防除を行いましょう。
◎コシヒカリ、てんこもりの生育状況
(7/14: 福光農業改良協議会 良質米実証田生育調査結果)
品種名
田植日
H27 平年
草丈(cm)
H27 平年
株当たり茎数(本)
H27
平年
葉齢(葉)
H27
平年
葉色
H27
平年
幼穂形成期 出穂期予想
H27
平年
H27
コシヒカリ 5/14 5/12 74.4
76.0
19.3
21.3
12.7
12.8
3.9
4.1
7/12
7/12
8/4
てんこもり 5/9
67.1
30.1
30.9
13.6
13.4
4.0
4.1
7/16
7/13
8/8
5/8
63.9
※調査筆数:コシヒカリ5筆
てんこもり4筆
1 稲体活力維持に向けた適切な水管理の徹底
【 早 生 】出穂後 20 日間の湛水管理(8月 10 日頃まで)を徹底しましょう。
【中生・晩生】出穂期まで「飽水管理」を行いましょう。
出穂後 20 日間は湛水管理を確実に行いましょう。
※フェ-ンが予想される場合は、あらかじめ入水しましょう(全品種)。
7月
8月
幼穂形
成期
9月
出穂期
飽水管理
水不足による葉色低下に注意し、
こまめに入水しましょう。
成熟期
出穂後20日間の湛水管理
間断かん水
フェーン時は、
収穫直前まで通水
しましょう。
田面が露出しないように水深 2~3cm 湛水する。下流の方も用水を有
効利用できるよう、かけ流しなどの水の無駄使いは止めましょう。
2「コシヒカリ」の出穂前の追肥
肥効調節(一発)体系・分施体系ともに、白未熟粒の発生を防ぐため、穂揃期までに
葉色を高めて、登熟期間の稲体活力を維持することが重要です。
出穂5日前(7月 30 日頃)に「コシヒカリ」の葉色が4.0を下回る場合は、
NKグリーン30を5~7kg/10a追肥しましょう。
3「てんこもり」の出穂前の追肥
肥効調節(一発)体系・分施体系ともに、出穂5日前(8月3日頃)に
「てんこもり」の葉色が4.2を下回る場合は、NKグリーン30を7kg/10a
追肥しましょう。
4 いもち病の随時防除
・葉いもちの病斑が見られたら、直ちに防除しましょう。
・葉色の濃い圃場や、転作跡田では、発生しやすいので注意しましょう!!
病害虫
防除薬剤名
使用時期
使用回数
ブラシン粉剤 DL
葉いもち
3kg
収穫7日前まで
ブラシンフロアブル
10a 当たり散布量
2回以内
1,000 倍で150ℓ
5
本田基本防除の徹底
・斑点米の原因となるカメムシが多発しています。基本防除を確実に実施しましょう。
・畦畔の草刈りは、雑草の穂が出ないよう継続して行いましょう。
・穂の出ている雑草を刈る場合は、本田基本防除の直前に行いましょう。
◇防除時期の目安(粉剤)
品種
早
中
生(五百万石、
とみちから)
回数
防除時期の目安
薬
剤
名
散布量
7/27~7/31
キラップ粉剤 DL
(1 回目の 1 週間後)
8/2~8/6
1 回目
ビームスタークル粉剤 5DL
4kg/10a
2回目
4kg/10a
(穂が全体の 50%出た頃)
生(コシヒカリ)
8/9~8/13
4kg/10a
キラップ粉剤 DL
(1 回目の 1 週間後)
8/2~8/6
1回目
ビームスタークル粉剤 5DL 4kg/10a
(穂が出始めた頃)
晩 生(てんこもり)、
直播コシヒカリ
8/9~8/13
2回目
キラップ粉剤 DL
4kg/10a
(1 回目の 1 週間後)
(注)①1回目防除と2回目防除の間隔は、7 日間とし、10 日以上空けないで下さい。
②薬剤は、畦畔にもしっかりかかるようゆっくり散布しましょう。
③早生の基本防除後もカメムシが多い場合、エルサン粉剤 3DL の追加防除が必要となります。
2回目
大 豆
1 畦間かん水
70
60
50
100
子実重
稔実莢数
大粒比率
80
40
60
30
40
大粒比率(%)
ほ場全体に水が行き渡
ったら、水口をしっかり
止め、速やかに排水しま
しょう。
子実重(kg/a)および稔実莢数(莢/株)
開花期(7 月下旬)から 9 月上旬まで、晴天が続き
土壌が白く乾き始めたら、ただちに入水しましょう。
※開花期は、最も水分を必要とする時期です。
開花後のかん水により、収量と大粒
比率が向上し、莢先熟や青立ちも防
ぎます。
20
20
10
0
0
無かん水
1~10日
11~24日
25~42日
開花後のかん水時期
図 かん水時期と収量の関係(H14 農試)
2
病害虫防除
随時防除
ウコンノメイガの幼虫による葉巻き(写真)
が見られたら、遅れずに防除しましょう。
○防除の目安
7月末から8月初めにかけて葉巻きが
株当たり 6 個以上確認したらすぐに防除する。
葉巻き症状
○防除薬剤と散布量
防除体系
粉剤体系
農薬名
サイアノックス粉剤
散布量
4kg/10a
液剤体系
プレバソンフロアブル5
4000 倍 200 ㍑/10a
ウコンノメイガ幼虫
使用回数および使用期限
2回以内
収穫 7 日前まで
水稲、大豆の防除作業は、使用時期、使用回数等の農薬使用基準を遵守するとともに、周辺
住民への事前の周知と周辺作物・住宅地への飛散防止を徹底しましょう。