H26 ふくまる通信 NO.1

H26 ふくまる通信
NO.1
平成 26 年3月 19 日
茨城県・茨城県産米銘柄化協議会
高品質な「ふくまる」生産に向けて,適正な土づくりと施肥設
計のもと,4月下旬から5月中旬に,坪 50 株から 60 株の栽植密
度で田植えを行いましょう!
ほ場の準備について
★ 作土の深さを最低 15cm 確保できるよう,深く耕起して下さい。
★ ほ場の肥沃度に応じてリン酸・ケイ酸資材を田植え前までに施用して下さい。
★ 特に,黒ボク土壌ではリン酸が不足し,茎数不足になりやすいので,土壌診断に基づいた
土壌改良を行って下さい。
育苗について
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浸種は,水温 10~15℃で,積算温度 120℃(コシヒカリ並み)として下さい。
播種量は催芽籾で1箱当たり 210g 程度(乾籾で 160g 程度)として下さい。
施肥設計について
1
全量基肥肥料
施肥量は,「コシヒカリ」の全量基肥肥料と比べ,窒素成分で3~4kg/10a 増肥して
下さい。(肥料は早生用を使用して下さい。「コシヒカリ」対象の中生用肥料では肥効パ
ターンが「ふくまる」の生育に合っていません)
2
基肥+穂肥体系
窒素施用量は「コシヒカリ」栽培時の施用量を目安に決定して下さい。
①収量 480~510kg/10a 程度の「コシヒカリ」栽培を目安にする場合
基肥+穂肥の合計窒素量で,4kg/10a 増肥して下さい。
②収量 540kg/10a 程度の「コシヒカリ」栽培を目安にする場合
基肥+穂肥の合計窒素量で,3kg/10a 増肥して下さい。
(例) 窒素 4kg/10a 増肥の場合
※増肥分は基肥と穂肥に半分ずつ配分
「コシヒカリ」の施肥設計:基肥 N3kg+穂肥 N1.5kg
する。ただし,穂肥は最大3kg/10a ま
「ふくまる」の施肥設計:基肥 N5.5kg+穂肥 N3kg
でとし,超過分は基肥に回す。
田植えについて
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穂数を確保するため,田植時期は4月下旬~5月中旬として下さい。
栽植密度は坪当たり 50~60 株(畦幅 30cm の場合,株間 18~22cm)とし,坪当たり 50
株を下回る疎植(株間 23cm 以上)は避けて下さい。
★ 植付本数は株当たり4~5本として下さい。
★ 「コシヒカリ」などと同様,イネ縞葉枯病に対する抵抗性がないため,イネ縞葉枯病の
発生が懸念される地域(特に県西地域)では,育苗箱施用の殺虫剤で媒介虫となるヒメト
ビウンカの防除を行って下さい。
★ 前年に異品種を作付けした場合には,浅水で丁寧な代かきを行うとともに,田植同時又
は田植直後に適切な初期除草剤を使用し,漏生イネの発生防止に努めて下さい。
ご不明な点は,最寄りの農協・普及センターにお問い合わせください。