1 学力づくり (1) 校内研修計画 ① 1 〔1〕校内研修全体計画 全体計画 研究主題 研究テーマ 自分の考えを明確にもち、自己表現できる児童の育成 ― 聞き合い、学び合う場を大切にした授業づくり ― 2 研究主題設定の理由 (1) 学校教育目標の具現化から 本校では、 「目標をもって、自ら学び 心豊かに 生き生きと活動する子の育成 」を教育目標 に掲げ、具現化のために「確かな学力づくり」 「豊かな心づくり」 「心身の健康づくり」をスロ ーガンとして設定している。 確かな学力づくりでは、重点努力事項である「基礎学力の確実な定着」や「豊かな感性と表 現力の育成」を実現するために、言語活動の充実を重視し、国語科・算数科を核として、他教 科及び全教育活動との関連を図った学習指導の研究を通し、めざす子ども像である「自ら学ぶ 子(自立)基礎学力の定着と進んで学ぶ姿勢の育成」の具現化を図りたい。 (2) 児童の実態から 本校の児童は、恵まれた自然環境の中で、全体的に明るく素直である。与えられた課題に対 しては前向きに取り組むが、問題を解決し、自分で道を切り拓いていったり、児童相互で話し 合って深めたりするまでにはいたっていない。 昨年度は、学習状況調査や私版の学力調査の分析に基づき、本校児童の確かな学力の実態把 握に努めてきた。それによると、本校児童の傾向として、学習したことは、知識・理解となっ て定着しているが、読む能力や思考・判断力が弱いことがわかった。 そこで、学ぶ喜びや学ぶ楽しさを味わいながら、児童一人ひとりが確かな学力を身につけて いくためには、児童一人ひとりが課題をもって教材に主体的にかかわり、意欲的に考えたり、 豊かに表現したりする授業を行うことが大切である。本年度は、自分の考えを臆せず最後まで 相手に伝わる声ではっきりと言い、児童がお互い聞き合い学び合うことで、自分の考えを深め ていけるように、教師の支援の在り方を研修していきたいと考えた。 3 研究仮説 国語科・算数科を中核として、他教科や教育活動全体の中、適切かつ効果的に「聞く」 「話す」 「読む」 「書く」を組み合わせた言語活動の充実を目指した指導を工夫することに より、自分の考えを明確にもち、自己表現できる児童を育成することができるであろう。 4 研究の内容 視点1 主体的に学ぶ授業づくり ◆主体的に学ぶための課題設定 の工夫 ◆学び合う場(言語活動)を位 置づけることによる思考力・ 表現力の育成 ◆振り返りの場の工夫 ◆思考を培うノート指導 ◆生活とつないだ学習 視点2 学び合う集団づくり ◆系統だてた話す・聞くことの指 導 ◆考えを交流する場の座席の工 夫 ◆考えを交流するためのペア・グ ループ学習の工夫 −15− 視点3 言語活動の日常化を図る 環境づくり ◆多様なテキストを活用する読 書指導 ◆言語力を育むことばタイムの 工夫 (音読チャレンジ) ◆聞く力を育成するためのスピ ーチメモ ◆さまざまな場での表現活動の 工夫 6 研究の方法・内容 視点 1 主体的に学ぶ授業づくり (1) 国語科・算数科を中核として各教科での言語活動の充実を目指した授業研究 国語科・算数科 ◆ 培いたい力の明確化 ◆ 言語活動の設定 単元を貫く言語活動 (国語科) ◆ 思考を支えるノート指導 関連 連携 各教科及び全教育活動 ◆ 言語の機能や様式を明確にした言語活動の場の設 定 ・・・ 各教科における学習活動を言語力育成の側面 からとらえ、学習改善に役立てる。 (2) 学びの跡を確かなものにするノートの活用 ◆ ノート記入の約束 ノート記入の約束を決め、自分の考えや分かったこと、感想などを書き込む等、分かりやすく ノートにまとめる工夫を身につけさせ、学びの積み上げができるようにする。 ・ 日付、教材名 ページを書く。〇/〇(曜日) P〇 ・ 記号の活用 めあて め 友達の考え 友 まとめ ま ポイント ポ 自分の考え 自 ふりかえり ふ ◆ 学び合うノート 花まるノート (3) 系統立てた「子どもの姿」にあわせた指導 国語科において、学習指導要領の目標に 準じて、低・中・高学年の学ぶ子どもの姿 を洗い出し、目指す子どもの姿として共通 理解する。 また、この表に単元名などをメモして おき系統立てた指導が行えるようにする。 視点 2 学び合う集団づくり (1)学習規律の確立 学習に向かう態度を育てるため、 「さぬきっ子学びの三訓」 (①準備して②姿勢整え③しっかり 聞こう)に重点を置き、全学級で「学習の構え」の徹底を図る。 (2)系統だてた話す・聞く指導 児童の「伝え合う力」を育成するためには、 どのような表現方法をとるのか、どのように 表現させるのかということを大切にしたい。 そこで各学年の発達段階や実態に合わせて発 表話型を確立していく。 −16− 視点 3 言語活動の日常化を図る環境づくり ◆ 週時程の工夫 帰りの時間を利用しての ドリルタイム (15 分間) 朝 の 活 動 (15 分間) 月 火 水 木 金 読書タイム(国語力向上) 全校朝会・児童朝会(委員会・学年発表) ことばタイム(言語力習得) ドリルタイム(漢字5問テストなど) ドリルタイム(ます計算など) パワーアッ プタイム 学習の復習 → 家庭学習にリンクできるよ う支援を行う。 高学年 低・高学年 (1)ドリルタイム ・ 漢字5問テストやます計算などを活用し、反復練習、直しやチェックテストを行い、基礎 学力の定着を図る。 ・ 計画的に音読指導を行い、読む力の基礎となるようにする。 (2)ことばタイム(音読チャレンジ) ・ 大きな声で最後まではっきりと話したり、 しっかり聞き合ったりすることをねらいとする。 ・ 学年の「詩」などを暗唱し、音読する。合格者には、合格のシールを渡す。 (3)読書タイム ・ 保護者ボランティアや担任による本や紙芝居の読み聞かせを行い、 読書への関心を高める。 ・ 学級文庫の「おすすめの本」 (教科書の「学年の本だな」や「香川の子どもに読んでほしい 100 冊」 )を中心として読めるよう支援する。学期ごとに低・中・高、それぞれの読書目標を チェックする。 ・ 地域図書館との連携をとり、幅広い読書活動を行う、 (4)個別指導(パワーアップタイム)と家庭学習の充実 ○ パワーアップタイムを設け、職員が放課後学習支援に当たり、進んで自分の力を伸ばそ うとする児童を支援する。 1・2・3年生(木) 15:15∼15:45 教室 4・5・6年生(火・木) 16:00∼16:30 少人数教室・教室 ○ 家庭学習 ・ 「机の前にすわって学習する習慣づくり」が,中学校の 学習につながる基礎であると考える。 ・ 月に 1 週間の強化週間を設け「した内容・時間・ふりか えり」を記入した表に評価・コメントを書いて励ます。他 の児童の参考となるノートはコピーして、ちびっこ美術館 前の掲示板に掲示する。 ・ 時間のめあて 1・2 年生 3 年生 4 年生 5 年生 6 年生 20 分以上 30 分以上 40 分以上 50 分以上 60 分以上 【カード】 −17−
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