① 編 修 趣 意 書 (教育基本法との対照表) 1 受理番号 学校 教科 種目 学年 26︲19 中学校 国語 国語 1 発行者の番号・略称 教科書の記号・番号 教科書名 15・三省堂 国語・729 現代の国語1 編修の趣旨および留意点 この教科書は,確かな学力と豊かな心の基盤となる「ことばの力」を身につける学習をとおして, 「自 己の形成・向上に努め,社会と文化の創造的で主体的な担い手として自ら学び続ける資質・能力を育成 すること」を教育理念において編修しています。具現化にあたっては,特に次の 3 点に留意しました。 1 3 自ら学ぶ力 かかわり合う力 実践的なことばの力 学び方を身につけ,学ぶ楽し さを体験し,主体的に学ぶ 意欲を養います。 想像力・情緒力・対話力を 身につけ,他者を尊重し, 社会とかかわる力を 養います。 確かな知識と技能,豊かな心と 思考力にもとづく,文化の 担い手としての国語力を 身につけます。 を育てる 2 2 を育てる を身につける 編修の基本方針 教育基本法に掲げられた目標を達成するために,次の 6 点を編修の基本方針としています。 1 確かな学力を身につける ◉ 学習の系統性 ◉ 基礎・基本の徹底 学校生活に沿った学習活動が組織できる教材・構成であるとともに,学習の系統性を重視し,それぞ れの学年・教材で身につける知識・技能(つけたい力)の重点を明確に示しました。すべての領域の教 材は,小学校とのつながりをふまえ,基礎・基本に確実に取り組むことのできるものからスタートし, 身につけた力を繰り返し活用しつつ,新たな力を段階的に習得していくことができるように系統的に配 列しています。 2 自ら学ぶ力を育てる ◉ 学ぶ意欲と実感 ◉ 見通しと振り返り ◉ 学び方を学ぶ 学習者が確かな目的と見通しをもち,学び方を意識しながら学習に取り組み,その過程を振り返って, 達成感と以後の学習に生きる成果を自覚する,という学習の流れを重視しました。 「やってみようという 意欲」 「わかる,できるという実感」を自律的・持続的な学習を支える根幹に位置づけています。興味・ 関心のもてる文章や作品あるいは題材,わかりやすい学習過程,達成感を感じることのできるゴール, 以後の学習に活用できる「学び方を学ぶ」機会と場も含めた振り返りを意識して学習を構成しました。 3 かかわり合う力・豊かな心を育てる ◉ 共同的学習 ◉ 感性・想像力・情緒力 他者とかかわり,集団で考え,話し合い,協働する体験を,人格形成のうえでも,社会を創造的・主 体的に形成する学び手を育成するうえにおいても不可欠なものとして捉え,個の学習を保障しつつ,交 流・協働する活動をとおして,自己の思いや考えを深めたり,集団として問題解決を図ったりしながら, 意見や提案,成果物を協働で創り上げる知識と方法,自他の敬愛と協力を重んずる態度を体験的に学ぶ 機会を確保しました。日常生活や現実社会の課題をめぐるものから,防災などのような課題を仮想して 行うもの,楽しく創造的に行うものまで,他教科の学習や実社会に生きる力にも対応した豊富な教材を そろえています。また,文学教材においては,他者(家族や友人も含む自分以外の人々)との喜びや悲し みの共有,いたわりや思いやりなどの核となる感性や想像力,豊かな情操と道徳心を培うことに資する 優れた作品を教材化しています。 4 現代社会の課題に向き合い,解決する実践力を育てる ◉ 対話・合意形成 ◉ 論理的思考力 ◉ 多様なものの見方や考え方 価値観の多様化,グローバル化,情報化などの時代の動きがもたらす現代社会の課題に,社会の構成 員として粘り強く取り組む姿勢を養い,積極的に問題解決にあたるために,対話や合意形成などの具体 的方法や考え方,そのために欠かせない論理的な思考力・判断力・表現力に培う教材を開発しました。 また,古代から現代,日本および世界,言語・文化・自然・科学・社会・芸術・スポーツなど,幅広く 多岐にわたる領域と多角的な視点から捉えたテーマや課題を対象とし,多様で豊かなものの見方や考え 方をひらく教材を配列しています。 5 ことばと文化の担い手を育てる ◉ 伝統的な言語文化 ◉ 豊かな言語感覚 ◉ 郷土愛 伝統的な言語文化を重視し,アイデンティティの確立と文化の担い手としての知識と自覚を有するた めに中学校段階で読んでおきたい作品や触れておきたい言語文化や言語芸能を取りあげて,現代におけ るそれらの意味を価値づけしながら,知識と感性の双方から理解と親しみを深め,豊かな言語感覚をは ぐくむことができるように教材化しました。取り立て教材の他にも, 「読むこと」 「話すこと・聞くこと」 「書くこと」など各領域の学習題材として位置づけ,私たちの生活の中に伝統文化がいかに深く根づいて いるかを実感し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重する態度を養う ことができるように,全領域をとおして多様な学習場面・多角的な学習活動を設けています。 6 読書活動・情報リテラシーの充実 ◉ 読書の習慣化 ◉ 情報活用力 読書活動,情報の収集・選択・発信活動を重視し,図書をはじめとする各種情報に適切にアクセスし, 情報を的確に収集・選択・調査・発信する力を身につけることをめざしています。情報リテラシーの必 要性や価値を「読むこと」 「話すこと・聞くこと」 「書くこと」教材の内容や活動をとおして学習するとと もに,著作権や引用をはじめとする知識や具体的な方法・技能に関しては,あらゆる場面で活用できる ように各学年の資料編にまとめました。また,幅広い知識や確かなものの見方・考え方を身につけるた めに日頃から読書に親しみ,習慣化するように,それぞれの学習やテーマに関連して読書へ誘うブック ガイドや名作コラムなどの他,多様な読書関連活動を実践する場を各所に設けています。 ※代表的な教材と教育基本法第 2 条各号に掲げられた目標との照応は次項「● ❸」に記しました。 3 対照表 教育基本法第 2 条各号に示す教育の目標との対照について,主な教材を取りあげ,該当ページを示 しました。 図書の構成・内容 読むこと 本編 領域 文種など 詩 特に意を用いた点や特色 教材名 朝のリレー 該当箇所 *教育基本法第 2 条各号に関連する学習のねらいを示します。(ページ) 「朝を迎える」という行為を世界各地の若者たちが「朝 14∼15 をリレーする」 「交替で地球を守る」と捉える詩人のも のの見方に出会うことで,生命を尊び,環境の保全に 寄与する態度を養うことをねらいとしています(第四 号)。 地球規模の視点をもつ機会を与え,国際社会の平和と 発展に寄与する態度を養うことをねらいとしています (第五号)。 物語 空中ブランコ乗り のキキ 主人公の確かで強い価値観を周囲の登場人物との関係 54∼61 のなかで読み深めていくことをとおして,個人の価値 を尊重し,自主および自律の精神を養うことをねらい としています(第二号)。 小説 少年の日の思い出 誘惑に負けて他人の大切にしているものを図らずも損 152∼161 ねてしまう事件をもとに,少年少女期の繊細で傷つき やすい心理や葛藤を巧みな筆致で描きだした小説を読 むことによって,豊かな情操と道徳心を培うことをね らいとしています(第一号)。 小説「少年の日の思い出」より 随筆 字のない葉書 疎開で遠く離れる幼い子を思う父の姿を描いた作品を 74∼77 読むことをとおして,家族のきずなの強さやその大切 さを感じとり,豊かな情操を培うとともに,生命を尊 ぶ態度を養うことをねらいとしています(第一号,第 四号)。 戦時下における人々の過酷な生活を想像することをと おして,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う ことをねらいとしています(第五号)。 説明 クジラの飲み水 クジラの生態を探究する文章を読むことをとおして, 36∼40 生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する 態度を養うことをねらいとしています(第四号)。 説明 食感のオノマトペ 実証的な調査による結果をわかりやすく提示し,結論 を論理的に導こうとする筆者の姿勢にふれることをと おして,幅広い知識と教養を身につけ,真理を求める 態度を養うことをねらいとしています(第一号)。 82∼85 図書の構成・内容 読むこと 本編 領域 文種など 随想 特に意を用いた点や特色 教材名 この小さな地球の 上で 該当箇所 *教育基本法第 2 条各号に関連する学習のねらいを示します。(ページ) 地球という運命共同体の中で,生き物と人間との温か 174∼181 い触れ合いや助け合いの運動を大きく進めることが人 類の果たすべき大いなる仕事だという筆者の主張を読 み取り,正義と責任,自他の敬愛と協力を重んずると ともに,公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参 画する意識を高める態度を養うことをねらいとしてい ます(第三号) 。 生命の尊さを地球規模で説いた文章を読むことをとお して,生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄 与する態度を養うことをねらいとしています(第四号)。 随想「この小さな地球の上で」より 伝統的な言語文化と 国語の特質に関する事項 解説 月を思う心 月とともに生き,月を愛で,月を題材にした歌を詠み 100∼102 継いできた伝統と文化について理解を深め,それらを 育んできた我が国と郷土を愛する態度を養うことをね らいとしています(第五号)。 古文 竹取物語 我が国最古といわれる物語を,現代とのつながりを考 104∼113 えて読むことをとおして,伝統と文化を尊重し,それ らを育んできた我が国と郷土を愛する態度を養うこと をねらいとしています(第五号)。 書くこと レポート 調べたことを整理 身近な課題を見つけ,それに関する情報を集めて整理し して,わかりやすく レポートを書くことで,幅広い知識と教養を身につけ,真 44∼49 理を求める態度を養うことをねらいとしています(第一号) 。 行事案内 目的や相手に応じ 学校行事を地域社会に向けて案内するリーフレットを リーフレ て, 情報を編集する 作成して発信し,来場者にインタビューやアンケート 91∼95 をしたりする活動をとおして,公共の精神に基づき, ット 主体的に社会の形成に参画する態度を養うことをねら いとしています(第三号)。 学校行事を学校内にとどまらず,広く地域社会に告知 し,来場した地域の人々と交流し,一体感をもつこと によって,郷土を愛する態度を養うことをねらいとし ています(第五号)。 話すこと・聞くこと 質問 チームの力を引き 出す 課題解決や思考の深化を促す質問の効果を集団による 68∼73 学習で実感することをとおして,自他の敬愛と協力を 重んずるとともに,公共の精神に基づき,主体的に社 会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこ とをねらいとしています(第三号)。 討論 論理で迫るか, 相手を説得するための効果的な意見の伝え方を身につ ゲーム 感情に訴えるか け,個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造 性を培うことをねらいとしています(第二号) 。 136∼141 図書の構成・内容 資料編 領域 文種など 特に意を用いた点や特色 教材名 該当箇所 *教育基本法第 2 条各号に関連する学習のねらいを示します。(ページ) ◉幅広い知識を身につけ,自主および自立の精神を養うことに資するものとして,さまざまな学 227∼324 習機会を捉えて繰り返し活用すべき実践的知識や方法とともに,家庭学習を含めた自学自習に 役立つ教材を「資料編」としてまとめました(第一号,第二号)。 読書の広場 小さな図書館 「幅広い知識と教養」 「真理の探求」 「豊かな情操と道徳 228∼233 心」 「勤労の精神」 「生命や自然」 「伝統と文化」 「国際社 会の平和」などを尊重し涵養するための読書活動を推 進することを意図して,48 冊の図書をテーマ別に紹介 しています(第一号,第二号,第三号,第四号,第五号) 。 情報探しのヒント 日本十進分類法やインターネットの検索方法などを提 234∼235 示し,さまざまな情報源にアクセスし,幅広い知識と 教養を身につけたり,真理を求める態度を養ったりす ることをねらいとしています(第一号)。 落語─桃太郎 親しみやすい内容の落語を味わうことで,我が国の伝 240∼243 統と文化を尊重し,そのよさを理解するとともに,文 化継承の担い手としての精神を養うことをねらいとし ています(第五号)。 考える広場 話し合いの方法を 選ぶ 集団におけるコミュニケーションの方法を学ぶことで, 268∼269 自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に 基づき,主体的に社会の形成に参画する態度を養うこ とをねらいとしています(第三号)。 参考資料 日本文学名作集 奈良時代から現代の小説にいたるまで,各時代の代表 278∼281 的な作品やその冒頭を紹介した年表に親しむことをと おして,伝統と文化を尊重する態度を養うことをねら いとしています(第五号)。 「読み方を学ぼう」 読みの方略を学ぶことをとおして,個人の価値を尊重 一覧 321∼324 して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主および (折り込み) 自律の精神を養うことをねらいとしています(第二号)。 4 上記の記載事項以外に特に意を用いた点や特色 すべての学習者が学習しやすい紙面づくり カラーユニバーサルデザイン,ならびに特別支援教育の専門家の指導と校閲のもと,識別しにくい 配色は避け,形や記号・番号,説明文などの補助的な手がかりを設けました。また,色の濃淡や罫 線などの工夫を凝らすことで,誰もが使いやすい教科書となるように配慮しました。 環境にやさしい教科書 用紙については,環境の保護,資源の節約のため,原料や製法に配慮した,環境にやさしい紙を使 用しています。 インキについては,植物由来の油および,それらを主体とする廃食用油等をリサイクルした再生油 を含んだ,印刷インキ工業連合会認定の植物油インキを使用しています。 編 修 趣 意 書 (学習指導要領との対照表,配当授業時数表) 1 受理番号 学校 教科 種目 学年 26︲19 中学校 国語 国語 1 発行者の番号・略称 教科書の記号・番号 教科書名 15・三省堂 国語・729 現代の国語1 編修上特に意を用いた点や特色 1 「つけたい力」の明確化 ◉ 学習の見通しと振り返りの重視 3 領域のすべての教材の冒頭に「つけたい力」として学習目標を提示し,教材 の最後には学習を振り返る機会を設けています。身についた力を自分で診断・ 評価し,次に生かすしくみです。 ◉ 段階的・系統的な配列 学習指導要領の指導事項をふまえて,学習の系統化を図り,基礎・基本を段 階的に,確実に習得できるようにしています。 「読むこと」の教材の「学びの道 ▶1 しるべ」 では,丁寧かつ簡潔に学習のプロセスを示しました。 「学びの道しるべ」の構造 ▶1 ( 「読むこと」 ) 学習目標の再提示 1 内容を整理しよう 情報の整理と確認 個・共同の学び 2 考えを深めよう 解釈や評価 共同の学び 2 「学び方」を学ぶ 学びをひろげよう ▶2 ◉ 読みのストラテジー( 「読み方を学ぼう」 ) 多様な言語活動 「何をどのように読めば力がつくのか」という読みの方略を,図解で示しました。 他教材や自主的な読書,表現活動などで繰り返し活用することができる全 17 の 方略を 3 学年で配置しています。 (p64) ▶「人物相関図」 , 「三角ロジック」 (p131) , 「情景描写」 (p205)など ◉ 共同的問題解決のための思考と方法 日常生活や現代社会における課題を取りあげ,集団で考えたり問題解決した りする機会と場を充実させました。シミュレーション(モデルを使った実験)な どの活動を組み入れるなど,生きて働くことばの力の習得に力を入れています。 ▶分析・比較・推論などの思考法(p44/p130) ,質問や対話による意見の構築 や合意形成(p68/p184)など 3 主体的な学びを促す ◉ 学びの意欲の創出 知る喜びやわかる楽しさ,達成感がもてるよう,学習者の知的好奇心や探究心を 喚起する文章・題材を選定する,学習のポイントを「見える化」する,対話や話し 合いなどの共同的な言語活動の場を適切に設けるなどの工夫をしています。 「やっ てみよう」 「できた,わかった」という実感や仲間とともに学ぶ楽しさが体感できます。 ◉ 伝統的な言語文化 日本の伝統的な言語文化として代表的な文章を,写真や絵巻とともに提示す るなど,学習者の興味・関心に配慮しています。3 年間をとおして基礎的な知識・ 教養を身につけ,生涯にわたりそれらに親しみ,学び続ける心をはぐくみます。 振り返りの機会 (身についた力の確認) 「読み方を学ぼう」の一覧 ▶2 1年 2年 3年 ❶ 説明文の ● 基本構造 ❶ 詩の構成 ● ❶ 隠された ● 意味 ❷ 人物 ● 相関図 ❷ 象徴 ● ❷ 対比 ● ❸ 図表と ● 文章 ❸ 段落の ● 大中小 ❸ 回想 ● ❹ 三角 ● ロジック ❹ 物語の ● 転換点 ❹ 小見出し ● ❺ 語り手 ● ❺ 例示 ● ❺ 人物設定 ● ❻ 情景描写 ● ❻ 視点人物 ● それぞれの方略は読むことの教材の中で しっかり身につくように「学びの道しる べ」とも関連づけています。 学びやすく,教えやすいよう次の点を大切にしています。 ・小学校と中学校の接続に配慮した導入 ・学習者の発達段階や学校生活・日常生活のリズムに配慮し,自然な流れで年間指導計画ができる教材配列 ・ 「話すこと・聞くこと」 「書くこと」 「読むこと」の各領域のバランスや関連性を考慮した単元構成 2 対照表 図書の構成・内容[教材名] 新しい世界へ 詩 物語 話す・聞く 朝のリレー 1 わかりやすく伝える 説明 該当箇所 配当 (ページ) 時数 読むオ 詩に表れているものの見方や考え方をとらえる [言語活動]読むア 音読・朗読 14∼17 2 読むウ 場面の展開や登場人物の描写に注意して読む 18∼24 3 聞き上手,話し上手になる 話す・聞くウ 話す速度や音量,言葉の調子や間の取り方 [言語活動] 話す・聞くア 日常生活の中の話題について ために 25∼30 4 【説明文の基本構造】 読むエ 文章の構成や展開についての自分の考えをもつ ペンギンの防寒着(上田一生) [言語活動]読むイ 文章と図表などとの関連 32∼35 1 36∼42 3 (谷川俊太郎) オオカミの友だち (きむらゆういち) 〈スピーチ〉 読み方を 学ぼう① 学習指導要領の内容 紹介や,質問や助言 クジラの飲み水 (大隅清治) *本文中の図表例 文法のまど 1 ことばの単位・文節の関係 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項(以下「伝 国」)イ(エ) 単語の類別 43 1 書く 調べたことを整理して, わかりやすく 書くイ 集めた材料を分類するなどの整理,段落の役 割を考えて文章を構成する [言語活動]書くイ 図表などを用いた説明の文章を書く 44∼49 6 〈レポート〉 2 かかわりをとらえる 漢字のしくみ 1 物語 読み方を 学ぼう② 活字と手書き文字・画数・筆順 伝国ウ(ア) 常用漢字を読む 50∼51 1 空中ブランコ乗りのキキ 読むウ 場面の展開や登場人物の描写に注意して読む 読むオ 自分のものの見方や考え方を広くする 54∼63 4 (別役実) 【人物相関図】 鳥の目になって ことば発見 1 音声のしくみとはたらき 話す・聞く チームの力を引き出す 字のない葉書 読書・随筆 3 情報を読み解く 読書活動 説明 読み方を 学ぼう③ 〈質問〉 (向田邦子) 「読書郵便」を楽しもう 食感のオノマトペ (早川文代) 【図表と文章】 説得力は文字以外でも 64 伝国イ(ア) 音声の働きや仕組み 65∼67 1 話す・聞くエ 質問しながら聞き,自分の考えとの共 通点や相違点を整理する [言語活動]話す・聞くア 報告や紹介を聞いて質問する 68∼73 4 読むオ 文章に表れているものの見方や考え方をとら え,自分のものの見方や考え方を広くする [言語活動] 読むウ 課題に沿って本を読み,必要に応じ て引用して紹介する 74∼78 1 読むイ 事実と意見などとを読み分け,要旨をとらえる [言語活動] 読むイ 文章と図表などとの関連を考えなが ら,説明の文章を読む 82∼87 *読み方を学ぼう ③の紙面(一部) 79 88 4 図書の構成・内容[教材名] 3 情報を読み解く ことば発見 2 話しことばと書きことば 書く 目的や相手に応じて, 情報を編集する 〈行事案内リーフレット〉 学習指導要領の内容 2年伝国イ(ア) 話し言葉と書き言葉との違いついて 理解する ※「内容の取り扱い」配慮事項(1)第 2 の各学年の内容の 指導については,必要に応じて当該学年の前後の学年 で取り上げることもできること。 該当箇所 配当 (ページ) 時数 古典に学ぶ 89∼90 1 91∼95 6 96∼97 1 伝国ア(ア) 古文を音読して,古典特有のリズムを味 わいながら,古典の世界に触れる 読むウ 場面の展開や登場人物などの描写に注意する 読むエ 文章の構成や展開,表現の特徴について,自 分の考えをもつ [言語活動] 読むア 様々な種類の文章を音読したり朗読 したりする 100∼103 1 104∼114 4 伝国ア(ア) 文語のきまりを知り,古文を音読して, 古典特有のリズムを味わいながら,古典の世界に触れ る 115 伝国ア(ア) 漢文を音読し,古典特有のリズムを味わ う 読むア 文脈の中における語句の意味を理解する [言語活動] 読むア 様々な種類の文章を音読したり朗読 したりする 116∼119 書くイ 集めた材料を分類する などして整理,段落の役割を考 えて文章を構成する 書くエ 書いた文章を読み返し, 表記や語句の用法,叙述の仕方 などを確かめて,分かりやすい 文章にする [言語活動]書くウ 行事等の案内 伝国ウ(ア) 常用漢字を読む 4 論理的に考える 漢字のしくみ 2 部首と成り立ち 解説 月を思う心 古文 竹取物語 古典情報 古典の仮名遣い 漢文 故事成語──矛盾 古典情報 漢文の読み方 伝国ア(ア) 訓読の仕方を知り,漢文を音読して,古 典特有のリズムを味わいながら,古典の世界に触れる 120∼121 玄関扉 読むイ 事実と意見などとを読み分け,要旨をとらえ る 読むオ 文章に表れているものの見方や考え方をとら え,自分のものの見方や考え方を広くする 124∼130 説明 読み方を 学ぼう④ ことば発見 3 (渡辺武信) 【三角ロジック】 主張・事実・理由づけ 接続する語句・指示する語句 *本文中の図表例 伝国イ(エ) 指示語や接続詞及びこれらと同じような 働きをもつ語句に注意する 2 4 131∼133 134∼135 1 図書の構成・内容[教材名] 4 論理的に考える 話す・聞く 論理で迫るか, 感情に訴えるか 〈討論ゲーム〉 書く 5 読みを深め合う 詩 ことば発見 4 小説 読み方を 学ぼう⑤ 学習指導要領の内容 該当箇所 配当 (ページ) 時数 話す・聞くイ 全体と部分,事実と意見との関係に注 136∼141 意して話を構成する 話す・聞くウ 言葉の調子や間の取り方,相手や場に 応じた言葉遣いに注意して話す 話す・聞くオ 話合いの方向をとらえて的確に話したり, 相手の発言を注意して聞いたりして,自分の考えをま とめる [言語活動] 話す・聞くイ 日常生活の中の話題について 討論 4 表現プラザ 1 変わり身の上 話 書くオ 書いた文章を読み合い,題材のとらえ方や材 料の用い方について意見を述べたり,自分の表現の参 考にしたりする 142∼143 2 見えないだけ 読むア 文脈の中における語句の意味を的確にとらえ る 読むエ 表現の特徴について自分の考えをもつ 146∼148 2 比喩・倒置・反復・対句 伝国イ(オ) 比喩や反復などの表現の技法 149∼151 1 少年の日の思い出 読むウ 場面の展開や登場人物などの描写に注意する 読むエ 文章の構成や展開について,自分の考えをも つ 152∼163 5 (牟礼慶子) (ヘルマン=ヘッセ [訳] 高橋 健二) 【語り手】 語っているのは誰? 文法のまど 2 単語の類別・品詞 書く 多角的な視点で作品を読み 解く 〈鑑賞文〉 164 伝国イ(エ) 単語の類別について理解する 書くウ 自分の考えを根拠を明確にして書く 書くオ 書いた文章を互いに読み合い,題材のとらえ 方や材料の用い方,根拠の明確さなどについて意見を 述べる [言語活動] 書くア 芸術的な作品について,鑑賞したこ とを文章に書く 165 1 166∼171 6 *教材紙面の一例 6 視野を広げる この小さな地球の上で 読むア 文脈の中における語句の意味をとらえる 読むオ 文章に表れているものの見方や考え方をとら え,自分のものの見方や考え方を広くする 174∼183 4 思いや感覚に向き合い, 考えを確かなものに 書くア 日常生活の中から課題を決め,自分の考えを まとめる 書くウ 自分の考え根拠を明確にして書く 184∼187 5 話す・聞く 表現プラザ 2 即興劇にチャレンジ 話す・聞くウ 話す速度や音量,言葉の調子や間の取 り方,相手や場に応じた言葉遣いに注意して話す 188∼189 2 漢字のしくみ 3 漢字の音と訓 伝国イ(ウ) 事象や行為などを表す多様な語句につい て理解を深める 伝国ウ(ア) 常用漢字を読む 190∼191 1 随想 書く (手塚治虫) 〈意見文〉 図書の構成・内容[教材名] 7 つながりを考える 小説 読み方を 学ぼう⑥ トロッコ(芥川龍之介) 【情景描写】 書かれていない気持ち コラム 芥川龍之介の世界 話す・聞く 一年間の自分とクラスを 振り返って 〈グループ新聞〉 書く 歌のことば 学習指導要領の内容 読むア 文脈の中における語句の意味を的確にとらえる 読むウ 場面の展開や登場人物などの描写に注意する 読むエ 表現の特徴について,自分の考えをもつ 194∼204 5 205 206 話す・聞くア 話し合うための材料を人との交流を通 して集め整理する 書くエ 文章を読み返し,表記や語句の用法,叙述の 仕方などを確かめて,読みやすい文章にする [言語活動] 話す・聞くイ 日常生活の中の話題について 対話や討論 書くイ 図表などを用いた記録の文章 風が吹いている 資料編 文法のまとめ 該当箇所 配当 (ページ) 時数 208∼212 7 214∼215 伝国イ(エ) 単語の類別について理解する 216∼226 1 ①読書の広場 読書ガイダンス 小さな図書館 ㅥㅥ幅広い読書への誘いと情報活用のヒントを示し,読書 228∼233 10 読書ガイダンス 情報探しのヒント に親しむ態度の育成や情報機器の活用を図っている。 読書ガイダンス 情報活用のヒント 236∼237 見て楽しむ 落語の世界 238∼239 声に出して読む 落語 桃太郎 (もとしたいづみ) 240∼243 古典を楽しむ 古事記 ②考える広場 ③参考資料 244∼249 読む力を伸ばそう ㅥ「話すこと・聞くこと」 ㅥ 「書くこと」 「読むこと」の学習や, 250∼259 注文の多い料理店(宮沢賢治) 他教科の学習,日常生活における言語活動を支える学 学ぶ力を高めよう 方法 1 びの方法を整理し,国語を適切に表現し正確に理解す 260∼261 さまざまな思考方法を使う る能力の育成や,伝え合う力を高めることを図ってい 学ぶ力を高めよう 方法 2 る。 262∼263 メモを活用する 学ぶ力を高めよう 方法 3 インタビューをする 264∼265 学ぶ力を高めよう 方法 4 アンケートをとる 266∼267 学ぶ力を高めよう 方法 5 話し合いの方法を選ぶ 268∼269 学ぶ力を高めよう 方法 6 図表(表やグラフ)を使う 270 学ぶ力を高めよう 方法 7 辞典を活用する 271∼272 数字の書き表し方 手紙・はがき・メールの書き方 原稿用紙の使い方 推敲の仕方と観点 ㅥㅥ国語科の学習を効果的に進める上で役立つ知識を整理 して示し,国語に対する認識を深め,国語を尊重する 態度の育成を図っている。 273 274∼275 276 277 日本文学名作集 278∼281 学習用語辞典 282∼287 一年生で学ぶ漢字字典 288∼302 都道府県名の一覧 303 一年生で学ぶ音訓 304 小学校六年生で学習した漢字 305 常用漢字表音訓一覧 折り込み 234∼235 306∼318 常用漢字表付表 319 アルバムディクショナリー 320 「読み方を学ぼう」一覧 計 120 ※漢字の取り立て教材「漢字を身につけよう」は,年間を通してバランスよく学習できるよう,各単元に年間 9 箇所(各 1 時間)配置した。 ① 編 修 趣 意 書 (教育基本法との対照表) 1 受理番号 学校 教科 種目 学年 26︲51 中学校 国語 国語 2 発行者の番号・略称 教科書の記号・番号 教科書名 15・三省堂 国語・829 現代の国語 2 編修の趣旨および留意点 この教科書は,確かな学力と豊かな心の基盤となる「ことばの力」を身につける学習をとおして, 「自 己の形成・向上に努め,社会と文化の創造的で主体的な担い手として自ら学び続ける資質・能力を育成 すること」を教育理念において編修しています。具現化にあたっては,特に次の 3 点に留意しました。 1 3 自ら学ぶ力 かかわり合う力 実践的なことばの力 学び方を身につけ,学ぶ楽し さを体験し,主体的に学ぶ 意欲を養います。 想像力・情緒力・対話力を 身につけ,他者を尊重し, 社会とかかわる力を 養います。 確かな知識と技能,豊かな心と 思考力にもとづく,文化の 担い手としての国語力を 身につけます。 を育てる 2 2 を育てる を身につける 編修の基本方針 教育基本法に掲げられた目標を達成するために,次の 6 点を編修の基本方針としています。 1 確かな学力を身につける ◉ 学習の系統性 ◉ 基礎・基本の徹底 学校生活に沿った学習活動が組織できる教材・構成であるとともに,学習の系統性を重視し,それぞ れの学年・教材で身につける知識・技能(つけたい力)の重点を明確に示しました。すべての領域の教 材は,小学校とのつながりをふまえ,基礎・基本に確実に取り組むことのできるものからスタートし, 身につけた力を繰り返し活用しつつ,新たな力を段階的に習得していくことができるように系統的に配 列しています。 2 自ら学ぶ力を育てる ◉ 学ぶ意欲と実感 ◉ 見通しと振り返り ◉ 学び方を学ぶ 学習者が確かな目的と見通しをもち,学び方を意識しながら学習に取り組み,その過程を振り返って, 達成感と以後の学習に生きる成果を自覚する,という学習の流れを重視しました。 「やってみようという 意欲」 「わかる,できるという実感」を自律的・持続的な学習を支える根幹に位置づけています。興味・ 関心のもてる文章や作品あるいは題材,わかりやすい学習過程,達成感を感じることのできるゴール, 以後の学習に活用できる「学び方を学ぶ」機会と場も含めた振り返りを意識して学習を構成しました。 3 かかわり合う力・豊かな心を育てる ◉ 共同的学習 ◉ 感性・想像力・情緒力 他者とかかわり,集団で考え,話し合い,協働する体験を,人格形成のうえでも,社会を創造的・主 体的に形成する学び手を育成するうえにおいても不可欠なものとして捉え,個の学習を保障しつつ,交 流・協働する活動をとおして,自己の思いや考えを深めたり,集団として問題解決を図ったりしながら, 意見や提案,成果物を協働で創り上げる知識と方法,自他の敬愛と協力を重んずる態度を体験的に学ぶ 機会を確保しました。日常生活や現実社会の課題をめぐるものから,防災などのような課題を仮想して 行うもの,楽しく創造的に行うものまで,他教科の学習や実社会に生きる力にも対応した豊富な教材を そろえています。また,文学教材においては,他者(家族や友人も含む自分以外の人々)との喜びや悲し みの共有,いたわりや思いやりなどの核となる感性や想像力,豊かな情操と道徳心を培うことに資する 優れた作品を教材化しています。 4 現代社会の課題に向き合い,解決する実践力を育てる ◉ 対話・合意形成 ◉ 論理的思考力 ◉ 多様なものの見方や考え方 価値観の多様化,グローバル化,情報化などの時代の動きがもたらす現代社会の課題に,社会の構成 員として粘り強く取り組む姿勢を養い,積極的に問題解決にあたるために,対話や合意形成などの具体 的方法や考え方,そのために欠かせない論理的な思考力・判断力・表現力に培う教材を開発しました。 また,古代から現代,日本および世界,言語・文化・自然・科学・社会・芸術・スポーツなど,幅広く 多岐にわたる領域と多角的な視点から捉えたテーマや課題を対象とし,多様で豊かなものの見方や考え 方をひらく教材を配列しています。 5 ことばと文化の担い手を育てる ◉ 伝統的な言語文化 ◉ 豊かな言語感覚 ◉ 郷土愛 伝統的な言語文化を重視し,アイデンティティの確立と文化の担い手としての知識と自覚を有するた めに中学校段階で読んでおきたい作品や触れておきたい言語文化や言語芸能を取りあげて,現代におけ るそれらの意味を価値づけしながら,知識と感性の双方から理解と親しみを深め,豊かな言語感覚をは ぐくむことができるように教材化しました。取り立て教材の他にも, 「読むこと」 「話すこと・聞くこと」 「書くこと」など各領域の学習題材として位置づけ,私たちの生活の中に伝統文化がいかに深く根づいて いるかを実感し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重する態度を養う ことができるように,全領域をとおして多様な学習場面・多角的な学習活動を設けています。 6 読書活動・情報リテラシーの充実 ◉ 読書の習慣化 ◉ 情報活用力 読書活動,情報の収集・選択・発信活動を重視し,図書をはじめとする各種情報に適切にアクセスし, 情報を的確に収集・選択・調査・発信する力を身につけることをめざしています。情報リテラシーの必 要性や価値を「読むこと」 「話すこと・聞くこと」 「書くこと」教材の内容や活動をとおして学習するとと もに,著作権や引用をはじめとする知識や具体的な方法・技能に関しては,あらゆる場面で活用できる ように各学年の資料編にまとめました。また,幅広い知識や確かなものの見方・考え方を身につけるた めに日頃から読書に親しみ,習慣化するように,それぞれの学習やテーマに関連して読書へ誘うブック ガイドや名作コラムなどの他,多様な読書関連活動を実践する場を各所に設けています。 ※代表的な教材と教育基本法第 2 条各号に掲げられた目標との照応は次項「● ❸」に記しました。 3 対照表 教育基本法第 2 条各号に示す教育の目標との対照について,主な教材を取りあげ,該当ページを示 しました。 図書の構成・内容 読むこと 本編 領域 文種など 詩 特に意を用いた点や特色 教材名 名づけられた葉 該当箇所 *教育基本法第 2 条各号に関連する学習のねらいを示します。(ページ) 人間個々の存在を「ポプラの葉」として捉え,何千何 14∼15 万の葉の一枚にすぎないけれど「誰のまねでもない」 美しい生き方を求める詩人のものの見方に出会うこと で,個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造 性を培い,自主および自律の精神を養うことをねらい としています(第二号)。 小説 小さな手袋 「シホ」と「おばあさん」との温かでせつない交流が描 18∼27 かれた教材を読むことをとおして,豊かな情操と道徳 心を培うとともに,健やかな身体を養うこと(第一号), また,かけがいのない命を尊ぶ態度を養うこと(第四 号)をねらいとしています。 小説 走れメロス 友情と信頼をめぐる葛藤,克己,喜怒哀楽などの心の 160∼176 揺れや動きが描かれた作品を読むことをとおして,人 間や生き方についての真理を求める態度を養い,豊か な情操と道徳心を培うことをねらいとしています(第 一号)。 短歌 短歌の世界 我が国固有の言語文化として愛され続けてきた短歌の 52∼57 世界に触れ,そのよさと価値を理解することで,伝統 と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷 土を愛するとともに,他国を尊重する態度を養うこと をねらいとしています(第五号)。 説明 人間は他の星に住 天文学者たちの探究を記した教材を読むことをとおし むことができるの て,幅広い知識と教養を身につけ,真理を求める態度 か 34∼38 を養うことをねらいとしています(第一号)。 地球が人間にとって貴重な環境であることを論じる教 材を読むことをとおして,生命を尊び,自然を大切に し,環境の保全に寄与する態度を養うことをねらいと しています(第四号)。 説明「人間は他の星に住むことができるのか」より 報告 壁に残された伝言 「被爆の伝言」が発見された経緯,後世の人々の思い や願いを描いたルポルタージュを読むことをとおして, 生命を尊ぶ態度を養うこと(第四号),また,国際社 会の平和と発展に寄与する態度を養うこと(第五号) をねらいとしています。 76∼83 図書の構成・内容 領域 文種など 談話 特に意を用いた点や特色 教材名 達人のことば 1 該当箇所 *教育基本法第 2 条各号に関連する学習のねらいを示します。(ページ) 法隆寺,サグラダ・ファミリアという世界的な文化遺 宮大工 西岡常一 産の継承と創造に携わる二人の仕事に対する思いや考 達人のことば 2 えに触れることで,職業および生活との関連を重視し, 彫刻家 外尾悦郎 勤労を重んずる 182∼194 態度を養うこと (第二号),また, 伝統と文化を尊 重する態度を養 うこと(第五号) をねらいとして います。 講演録 見えないチカラと キセキ 談話「達人のことば」より 視覚障がいを乗り越えてパラリンピックの金メダリス 66∼72 トとなった筆者の行動と考えに触れることで,個人の 価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い, 自主および自律の精神を養うとともに,職業および生 活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養うこと をねらいとしています(第二号)。 伝統的な言語文化と国語の 特質に関する事項 古文 平家物語 戦いの世に生きる者の非情と慈悲の間で揺れ動く心理 108∼117 を描いた作品を読むことをとおして,豊かな情操と道 徳心を培うとともに(第一号),生命を尊ぶ態度を養 うこと(第四号)をねらいとしています。 漢文 漢詩の世界 我が国に古くから親しまれている漢詩を読み味わうこ 122∼127 とをとおして,伝統と文化を尊重し,それらをはぐく んできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重 し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと をねらいとしています(第五号)。 書くこと 手紙 わかりやすく, 相手や目的を意識して手紙を書くことで,自他の敬愛 心をこめて書く と協力を重んずるとともに,公共の精神に基づき,主 196∼199 体的に社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度 を養うことをねらいとしています(第三号)。 主張文 推論と対話で考え を広げる 防災をテーマにした主張文を書くことで,公共の精神 88∼93 に基づき,主体的に社会の形成に参画し,その発展に 寄与する態度を養うこと(第三号),また,生命を尊び, 自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこ と(第四号)をねらいとしています。 話すこと・聞くこと プレゼン 資料や機器を テーショ 効果的に活用する 情報を集め整理し,プレゼンテーションする活動を仲 42∼47 間とともに進めていくことで,自他の敬愛と協力を重 んずるとともに,公共の精神に基づき,主体的に社会 ン の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこと をねらいとしています(第三号)。 パネルデ 異なる立場や ィスカッ 考えを尊重して ション 地域の施設として何が必要であるかという点について 発表し合うことで,正義と責任,男女の平等,自他の 敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に基づき, 主体的に社会の形成に参画し,その発展に寄与する態 度を養うことをねらいとしています(第三号)。 144∼150 図書の構成・内容 資料編 領域 文種など 特に意を用いた点や特色 教材名 該当箇所 *教育基本法第 2 条各号に関連する学習のねらいを示します。(ページ) ⦿幅広い知識を身につけ,自主および自立の精神を養うことに資するものとして,さまざまな学 239∼330 習機会を捉えて繰り返し活用すべき実践的知識や方法とともに,家庭学習を含めた自学自習に 役立つ教材を「資料編」としてまとめました(第一号・第二号)。 読書の広場 小さな図書館 「幅広い知識と教養」 「真理の探求」 「豊かな情操と道徳 240∼245 心」 「勤労の精神」 「生命や自然」 「伝統と文化」 「国際社 会の平和」などを尊重し涵養するための読書活動を推 進することを意図して,48 冊の図書をテーマ別に紹介 しています(第一号,第二号,第三号,第四号,第五号) 。 情報探しのヒント 日本十進分類法やインターネットの検索方法などを提 246∼247 示し,さまざまな情報源にアクセスし,幅広い知識と 教養を身につけたり,真理を求める態度を養ったりす ることをねらいとしています(第一号)。 歌舞伎の世界 日本が世界に誇る伝統芸能である歌舞伎の世界を楽し 250∼251 むことをとおして,伝統と文化を尊重し,それらをは ぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を 尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う ことをねらいとしています(第五号)。 考える広場 話し合いの方法を 選ぶ 集団におけるコミュニケーションの方法を学ぶことで, 272∼273 自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に 基づき,主体的に社会の形成に参画する態度を養うこ とをねらいとしています(第三号)。 参考資料 日本文学名作集 奈良時代から現代の小説にいたるまで,各時代の代表 282∼285 的な作品やその冒頭を紹介した年表に親しむことをと おして,伝統と文化を尊重する態度を養うことをねら いとしています(第五号)。 「読み方を学ぼう」 読みの方略を学ぶことをとおして,個人の価値を尊重 一覧 325∼330 して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主および (折り込み) 自律の精神を養うことをねらいとしています(第二号)。 4 上記の記載事項以外に特に意を用いた点や特色 すべての学習者が学習しやすい紙面づくり カラーユニバーサルデザイン,ならびに特別支援教育の専門家の指導と校閲のもと,識別しにくい 配色は避け,形や記号・番号,説明文などの補助的な手がかりを設けました。また,色の濃淡や罫 線などの工夫を凝らすことで,誰もが使いやすい教科書となるように配慮しました。 環境にやさしい教科書 用紙については,環境の保護,資源の節約のため,原料や製法に配慮した,環境にやさしい紙を使 用しています。 インキについては,植物由来の油および,それらを主体とする廃食用油等をリサイクルした再生油 を含んだ,印刷インキ工業連合会認定の植物油インキを使用しています。 編 修 趣 意 書 (学習指導要領との対照表,配当授業時数表) 1 受理番号 学校 教科 種目 学年 26︲51 中学校 国語 国語 2 発行者の番号・略称 教科書の記号・番号 教科書名 15・三省堂 国語・829 現代の国語 2 編修上特に意を用いた点や特色 1 「つけたい力」の明確化 ◉ 学習の見通しと振り返りの重視 3 領域のすべての教材の冒頭に「つけたい力」として学習目標を提示し,教材 の最後には学習を振り返る機会を設けています。身についた力を自分で診断・ 評価し,次に生かすしくみです。 ◉ 段階的・系統的な配列 学習指導要領の指導事項をふまえて,学習の系統化を図り,基礎・基本を段 階的に,確実に習得できるようにしています。 「読むこと」の教材の「学びの道 ▶1 しるべ」 では,丁寧かつ簡潔に学習のプロセスを示しました。 「学びの道しるべ」の構造 ▶1 ( 「読むこと」 ) 学習目標の再提示 1 内容を整理しよう 情報の整理と確認 個・共同の学び 2 考えを深めよう 解釈や評価 共同の学び 2 「学び方」を学ぶ 学びをひろげよう ▶2 ◉ 読みのストラテジー( 「読み方を学ぼう」 ) 多様な言語活動 「何をどのように読めば力がつくのか」という読みの方略を,図解で示しました。 他教材や自主的な読書,表現活動などで繰り返し活用することができる全 17 の 方略を 3 学年で配置しています。 (p30) ▶「象徴」 , 「例示」 (p141) , 「視点人物」 (p178)など ◉ 共同的問題解決のための思考と方法 日常生活や現代社会における課題を取りあげ,集団で考えたり問題解決した りする機会と場を充実させました。シミュレーション(モデルを使った実験)な どの活動を組み入れるなど,生きて働くことばの力の習得に力を入れています。 ▶分類・比較・推論などの思考法(p40/p86/p140) ,質問や対話による意見 の構築や合意形成(p88/p144)など 3 主体的な学びを促す ◉ 学びの意欲の創出 知る喜びやわかる楽しさ,達成感がもてるよう,学習者の知的好奇心や探究心を 喚起する文章・題材を選定する,学習のポイントを「見える化」する,対話や話し 合いなどの共同的な言語活動の場を適切に設けるなどの工夫をしています。 「やっ てみよう」 「できた,わかった」という実感や仲間とともに学ぶ楽しさが体感できます。 ◉ 伝統的な言語文化 日本の伝統的な言語文化として代表的な文章を,写真や絵巻とともに提示す るなど,学習者の興味・関心に配慮しています。3 年間をとおして基礎的な知識・ 教養を身につけ,生涯にわたりそれらに親しみ,学び続ける心をはぐくみます。 振り返りの機会 (身についた力の確認) 「読み方を学ぼう」の一覧 ▶2 1年 2年 3年 ❶ 説明文の ● 基本構造 ❶ 詩の構成 ● ❶ 隠された ● 意味 ❷ 人物 ● 相関図 ❷ 象徴 ● ❷ 対比 ● ❸ 図表と ● 文章 ❸ 段落の ● 大中小 ❸ 回想 ● ❹ 三角 ● ロジック ❹ 物語の ● 転換点 ❹ 小見出し ● ❺ 語り手 ● ❺ 例示 ● ❺ 人物設定 ● ❻ 情景描写 ● ❻ 視点人物 ● それぞれの方略は読むことの教材の中で しっかり身につくように「学びの道しる べ」とも関連づけています。 学びやすく,教えやすいよう次の点を大切にしています。 ・小学校と中学校の接続に配慮した導入 ・学習者の発達段階や学校生活・日常生活のリズムに配慮し,自然な流れで年間指導計画ができる教材配列 ・ 「話すこと・聞くこと」 「書くこと」 「読むこと」の各領域のバランスや関連性を考慮した単元構成 2 対照表 図書の構成・内容[教材名] 学びの扉をひらく 詩 読み方を 学ぼう① 小説 読み方を 学ぼう② 名づけられた葉 (新川和江) 【詩の構成】 気持ちを揺さぶる仕掛け 小さな手袋 (内海隆一郎) 【象徴】 そこには何かが詰まっている 1 情報を読み解く ことば発見 1 類義語・対義語,多義語 説明 人間は他の星に住むことが できるのか (渡部潤一) 読み方を 学ぼう③ 話す・聞く 【段落の大中小】 まとまりを探せ! 資料や機器を効果的に活用 する 〈プレゼンテーション〉 漢字のしくみ 1 2 ことばを磨く 短歌 熟語の構成・熟字訓 短歌の世界 (俵万智) 短歌十首 書く 読みたくなるしくみを工夫 する 〈創作文〉 文法のまど 1 用言の活用 学習指導要領の内容 読むウ 詩の構成や展開について自分の考えをまとめる [言語活動] 読むア 詩歌を読み感想を交流する *読み方を学ぼう ①の紙面(一部) 該当箇所 配当 (ページ) 時数 14∼16 2 17 読むイ 登場人物の言動の意味を考える 読むエ ものの見方や考え方について,知識や体験と 関連付けて自分の考えをもつ [言語活動] 読むア 物語などを読み感想を交流する 18∼29 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項(以下「伝 国」 ) イ (イ) 類義語と対義語,多義的な意味を表す語 句などについて理解し,語彙を豊かにする 31 1 読むイ 抽象的な概念を表す語句に注意して読む 読むウ 全体と部分の関係などを考え,内容の理解に 役立てる [言語活動] 読むイ 説明の文章を読み,内容や表現の仕 方について自分の考えを述べる 34∼40 4 話す・聞くイ 異なる立場や考えを想定して自分の考え をまとめ,論理的な構成を考えて話す 話す・聞くウ 資料や機器などを効果的に活用して話す [言語活動] 話す・聞くア 調べてわかっ たことをなど に基づいて発 表をしたり, それを聞いて 意見を述べた りする 42∼47 5 48∼49 1 読むア 心情を表す語句に注意して読む 読むウ 表現の仕方について,根拠を明確にして自分 の考えをまとめる [言語活動] 読むア 詩歌などを読み,内容や表現の仕方 について感想を交流する 52∼55 3 書くウ 事実や事柄,意見や心情が相手に効果的に伝 わるように,説明や具体例を加えたり,描写を工夫し たりして書く 書くオ 書いた文章を互いに読み合い,文章の構成や 材料の活用の仕方などについて,意見を述べたり助言 をしたりして,自分の考えを広げる [言語活動] 書くア 表現の仕方を工夫して,物語などを 書く 60∼63 7 64 1 伝国ウ(ア) 常用漢字を読む 伝国イ(エ) 単語の活用について理解する 4 30 41 56∼59 図書の構成・内容[教材名] 2 ことばを磨く 読書・講演録 見えないチカラとキセキ 学習指導要領の内容 該当箇所 配当 (ページ) 時数 3 視野を広げる 読むオ 多様な方法で選んだ本から情報を得て,自分 の考えをまとめる 書くウ 意見や心情が相手に効果的に伝わるように書く [言語活動] 読むウ 学校図書 館等を活用して得 た情報を比較する 66∼73 76∼85 コラム 読むエ 文章に表れているものの見方や考え方につい て,自分の考えをもつ [言語活動] 読むイ 説明や評論などの文章を読み,内容 インタビューで「きく」ということ や表現の仕方について自分の考えを述べる 漢字のしくみ 2 熟語の読み (浦田理恵・竹内由美) 読書活動 報告 書く 本の帯・ポップづくり 壁に残された伝言 (井上恭介) 推論と対話で考えを広げる 〈主張文〉 伝国イ (イ) 同音異義語などについて理解し,語感を磨く 2 74 4 86 87 古典に学ぶ 書くイ 立場及び伝えたい事実や事柄を明確にして, 88∼93 構成を工夫する 書くオ 文章を互いに読み合い,構成や材料の活用の 仕方などについて,意見を述べたり助言をしたりして, 自分の考えを広げる [言語活動] 書くイ 多様な考えができる事柄について, 立場を決めて意見を述べる文章を書く 1 7 古文 枕草子・徒然草 読むエ ものの見方や考え方について,知識や経験と 関連付けて自分の考えをもつ 伝国ア(イ) 登場人物や筆者やの思いなどを想像する 96∼105 4 書く 表現プラザ 1 「超訳」に挑戦 書くウ 事実や事柄,意見や心情が相手に効果的に伝 わるように,説明や具体例を加えたり,描写を工夫し たりして書く 106∼107 3 古文 平家物語 読むイ 描写の効果,登場人物の言動の意味などを考 108∼118 え,内容の理解に役立てる 119 伝国ア(ア) 作品の特徴を生かして朗読するなどして, 古典の世界を楽しむ 120∼121 4 伝国ア(ア) 作品の特徴を生かして朗読するなどして, 122∼125 古典の世界を楽しむ 伝国ア(イ) 古典に表れたものの見方や考え方に触れ, 126∼127 登場人物や作者の思いなどを想像する 3 読み方を 学ぼう④ 【物語の転換点】 予想外の曲がり角 コラム あの人の歌 漢文 漢詩の世界 古典情報 漢詩の形式 4 分析的に考える 評論 読み方を 学ぼう⑤ ことば発見 2 動物園でできること (奥山英登) 読むイ 全体と部分の関係,例示の効果などを考えて 内容の理解に役立てる 読むエ ものの見方や考え方について,知識や体験と 関連付けて自分の考えをもつ [言語活動] 読むイ 説明や評論などの文章を読み,内容 や表現の仕方について自分の考えを述べる 【例示】 「なるほど!」と言わせたい 方言と共通語 130∼140 4 141 伝国イ (ア) 共通語と方言の果たす役割について理解する 142∼143 1 図書の構成・内容[教材名] 4 分析的に考える 話す・聞く 文法のまど 2 5 読みを深め合う 詩 ことば発見 3 小説 読み方を 学ぼう⑥ 異なる立場や考えを尊重して 〈パネルディスカッション〉 助詞・助動詞 大阿蘇 (三好達治) 敬語の意味と種類 走れメロス (太宰治) 【視点人物】 世界が違って見えてくる 6 思いを伝える コラム 太宰治の世界 談話 達人のことば 1 宮大工 西岡常一 達人のことば 2 学習指導要領の内容 該当箇所 配当 (ページ) 時数 話す・聞くア 社会生活の中から話題を決め,材料を 144∼150 集め整理する 話す・聞くエ 話の構成に注意して聞き,自分の考え と比較する 話す・聞くオ 相手の立場や考えを尊重し,互いの発 言を検討して自分の考えを広げる [言語活動]話す・聞くイ 社会生活の中の話題について, 司会や提案者などを立てて討論を行う 伝国イ(エ) 助詞や助動詞などの働きに注意する 読むイ 描写の効果を考え,内容の理解に役立てる [言語活動]読むア 詩歌を読み,内容や表現の仕方につ いて感想を交流する 伝国イ(ア) 敬語の働きについて理解する 読むイ 登場人物の言動の意味を考える 読むウ 文章の構成について,考えをま とめる [言語活動]読むア 物語などを読み, 内容や表現の仕方について 感想を交流する *読み方を学ぼ う⑥の紙面(一 部) 5 151 1 154∼156 2 157∼159 2 160∼177 4 178 179 182∼195 4 書くイ 自分の立場及び伝えたい事柄を明確にして, 文章の構成を工夫する 書くエ 文章を読み返し,読みやすく分かりやすい文 章にする [言語活動]書くウ 社会生活に必要な手紙を書く 196∼199 5 話す・聞くオ 相手の立場や考えを尊重し,互いの発 言を検討して自分の考えを広げる 200∼201 3 204∼214 4 彫刻家 外尾悦郎 書く わかりやすく, 心をこめて書く 〈手紙〉 話す・聞く 7 つながりを考える 読むエ 文章に表れているものの見方や考え方につい て,知識や経験と関連付けて自分の考えをもつ 小説 コラム 表現プラザ 2 対話劇を体験しよう ポテト・スープが大好きな猫 (テリー=ファリッシュ [訳]村上春樹) 海外文学の世界 話す・聞く/ ふるさとを見つめ直す 〈地域情報誌〉 書く 読むア 心情を表す語 句に注意して読む 読むイ 登場人物の言 動の意味を考える [言語活動] 読むア 物語などを読 み,内容や表現の仕方に ついて感想を交流する 話す・聞くオ 目的に沿って話 し合い,互いの発言を検討して 自分の考えを広げる 書くア 多様な方法で材料を集 めながら自分の考えをまとめる 215 216∼220 9 図書の構成・内容[教材名] 7 つな がり を 考える 歌のことば 学習指導要領の内容 あとひとつ 文法のまとめ 該当箇所 配当 (ページ) 時数 222∼223 資料編 伝国イ(ウ) 文の成分の順序や照応,文の構成などに ついて考える 伝国イ(エ) 単語の活用について理解し,助詞や助動 詞などの働きに注意する 224∼238 1 ①読書の広場 読書ガイダンス 小さな図書館 ㅥㅥ幅広い読書への誘いと情報活用のヒントを示し,読書 240∼245 10 読書ガイダンス 情報探しのヒント ②考える広場 ③参考資料 に親しむ態度の育成や情報機器の活用を図っている。 読書ガイダンス 情報活用のヒント 248∼249 見て楽しむ 歌舞伎の世界 250∼251 声に出して読む 歌舞伎 外郎売 252∼255 古典を楽しむ 枕草子 (清少納言) 256∼257 古典を楽しむ 徒然草 (兼好法師) 258∼259 読む力を伸ばそう ㅥ「話すこと・聞くこと」 ㅥ 「書くこと」 「読むこと」の学習や, 260∼265 水田のしくみを探る(岡崎稔) 他教科の学習,日常生活における言語活動を支える学 学ぶ力を高めよう 方法 1 びの方法を整理し,国語を適切に表現し正確に理解す 266∼267 さまざまな思考方法を使う る能力の育成や,伝え合う力を高めることを図ってい る。 学ぶ力を高めよう 方法 2 268∼269 メモを活用する 学ぶ力を高めよう 方法 3 インタビューをする 270 学ぶ力を高めよう 方法 4 アンケートをとる 271 学ぶ力を高めよう 方法 5 話し合いの方法を選ぶ 272∼273 学ぶ力を高めよう 方法 6 図表(表やグラフ)を使う 274 学ぶ力を高めよう 方法 7 辞典を活用する 275 数字の書き表し方 手紙・はがき・メールの書き方 点字と手話 ㅥㅥ国語科の学習を効果的に進める上で役立つ知識を整理 して示し,国語に対する認識を深め,国語を尊重する 態度の育成を図っている。 276 277 278 原稿用紙の使い方 279 推敲の仕方と観点 280 五十音とローマ字 281 日本文学名作集 282∼285 学習用語辞典 286∼291 二年生で学ぶ漢字字典 292∼306 都道府県名の一覧 307 二年生で学ぶ音訓 308 小学校六年生で学習した漢字 309 常用漢字表音訓一覧 折り込み 246∼247 310∼322 常用漢字表付表 323 アルバムディクショナリー 324 「読み方を学ぼう」一覧 計 120 ※新出漢字については,「読むこと」教材の中で学習するとともに,年間を通してバランスよく学習できるよう,漢字の取り立て 教材「漢字を身につけよう」を各単元に年間 9 箇所(各 1 時間)配置した。 ① 編 修 趣 意 書 (教育基本法との対照表) 1 受理番号 学校 教科 種目 学年 26︲71 中学校 国語 国語 3 発行者の番号・略称 教科書の記号・番号 教科書名 15・三省堂 国語・929 現代の国語 3 編修の趣旨および留意点 この教科書は,確かな学力と豊かな心の基盤となる「ことばの力」を身につける学習をとおして, 「自 己の形成・向上に努め,社会と文化の創造的で主体的な担い手として自ら学び続ける資質・能力を育成 すること」を教育理念において編修しています。具現化にあたっては,特に次の 3 点に留意しました。 1 3 自ら学ぶ力 かかわり合う力 実践的なことばの力 学び方を身につけ,学ぶ楽し さを体験し,主体的に学ぶ 意欲を養います。 想像力・情緒力・対話力を 身につけ,他者を尊重し, 社会とかかわる力を 養います。 確かな知識と技能,豊かな心と 思考力にもとづく,文化の 担い手としての国語力を 身につけます。 を育てる 2 2 を育てる を身につける 編修の基本方針 教育基本法に掲げられた目標を達成するために,次の 6 点を編修の基本方針としています。 1 確かな学力を身につける ◉ 学習の系統性 ◉ 基礎・基本の徹底 学校生活に沿った学習活動が組織できる教材・構成であるとともに,学習の系統性を重視し,それぞ れの学年・教材で身につける知識・技能(つけたい力)の重点を明確に示しました。すべての領域の教 材は,小学校とのつながりをふまえ,基礎・基本に確実に取り組むことのできるものからスタートし, 身につけた力を繰り返し活用しつつ,新たな力を段階的に習得していくことができるように系統的に配 列しています。 2 自ら学ぶ力を育てる ◉ 学ぶ意欲と実感 ◉ 見通しと振り返り ◉ 学び方を学ぶ 学習者が確かな目的と見通しをもち,学び方を意識しながら学習に取り組み,その過程を振り返って, 達成感と以後の学習に生きる成果を自覚する,という学習の流れを重視しました。 「やってみようという 意欲」 「わかる,できるという実感」を自律的・持続的な学習を支える根幹に位置づけています。興味・ 関心のもてる文章や作品あるいは題材,わかりやすい学習過程,達成感を感じることのできるゴール, 以後の学習に活用できる「学び方を学ぶ」機会と場も含めた振り返りを意識して学習を構成しました。 3 かかわり合う力・豊かな心を育てる ◉ 共同的学習 ◉ 感性・想像力・情緒力 他者とかかわり,集団で考え,話し合い,協働する体験を,人格形成のうえでも,社会を創造的・主 体的に形成する学び手を育成するうえにおいても不可欠なものとして捉え,個の学習を保障しつつ,交 流・協働する活動をとおして,自己の思いや考えを深めたり,集団として問題解決を図ったりしながら, 意見や提案,成果物を協働で創り上げる知識と方法,自他の敬愛と協力を重んずる態度を体験的に学ぶ 機会を確保しました。日常生活や現実社会の課題をめぐるものから,防災などのような課題を仮想して 行うもの,楽しく創造的に行うものまで,他教科の学習や実社会に生きる力にも対応した豊富な教材を そろえています。また,文学教材においては,他者(家族や友人も含む自分以外の人々)との喜びや悲し みの共有,いたわりや思いやりなどの核となる感性や想像力,豊かな情操と道徳心を培うことに資する 優れた作品を教材化しています。 4 現代社会の課題に向き合い,解決する実践力を育てる ◉ 対話・合意形成 ◉ 論理的思考力 ◉ 多様なものの見方や考え方 価値観の多様化,グローバル化,情報化などの時代の動きがもたらす現代社会の課題に,社会の構成 員として粘り強く取り組む姿勢を養い,積極的に問題解決にあたるために,対話や合意形成などの具体 的方法や考え方,そのために欠かせない論理的な思考力・判断力・表現力に培う教材を開発しました。 また,古代から現代,日本および世界,言語・文化・自然・科学・社会・芸術・スポーツなど,幅広く 多岐にわたる領域と多角的な視点から捉えたテーマや課題を対象とし,多様で豊かなものの見方や考え 方をひらく教材を配列しています。 5 ことばと文化の担い手を育てる ◉ 伝統的な言語文化 ◉ 豊かな言語感覚 ◉ 郷土愛 伝統的な言語文化を重視し,アイデンティティの確立と文化の担い手としての知識と自覚を有するた めに中学校段階で読んでおきたい作品や触れておきたい言語文化や言語芸能を取りあげて,現代におけ るそれらの意味を価値づけしながら,知識と感性の双方から理解と親しみを深め,豊かな言語感覚をは ぐくむことができるように教材化しました。取り立て教材の他にも, 「読むこと」 「話すこと・聞くこと」 「書くこと」など各領域の学習題材として位置づけ,私たちの生活の中に伝統文化がいかに深く根づいて いるかを実感し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重する態度を養う ことができるように,全領域をとおして多様な学習場面・多角的な学習活動を設けています。 6 読書活動・情報リテラシーの充実 ◉ 読書の習慣化 ◉ 情報活用力 読書活動,情報の収集・選択・発信活動を重視し,図書をはじめとする各種情報に適切にアクセスし, 情報を的確に収集・選択・調査・発信する力を身につけることをめざしています。情報リテラシーの必 要性や価値を「読むこと」 「話すこと・聞くこと」 「書くこと」教材の内容や活動をとおして学習するとと もに,著作権や引用をはじめとする知識や具体的な方法・技能に関しては,あらゆる場面で活用できる ように各学年の資料編にまとめました。また,幅広い知識や確かなものの見方・考え方を身につけるた めに日頃から読書に親しみ,習慣化するように,それぞれの学習やテーマに関連して読書へ誘うブック ガイドや名作コラムなどの他,多様な読書関連活動を実践する場を各所に設けています。 ※代表的な教材と教育基本法第 2 条各号に掲げられた目標との照応は次項「● ❸」に記しました。 3 対照表 教育基本法第 2 条各号に示す教育の目標との対照について,主な教材を取りあげ,該当ページを示 しました。 図書の構成・内容 読むこと 本編 領域 文種など 詩 特に意を用いた点や特色 教材名 初恋 該当箇所 *教育基本法第 2 条各号に関連する学習のねらいを示します。 (ページ) 文学史上著名な作者による文語のリズムで綴られた 150∼151 豊かで美しい詩を読むことをとおして,幅広い知識 と教養を身につけ,豊かな情操を培うことをねらい としています(第一号) 。 小説 握手 誠実さと無償の愛を貫く登場人物の姿を,さまざま 30∼40 なエピソードを織り交ぜて情感深く描いた作品を読 むことをとおして,豊かな情操と道徳心を培うこと (第一号),また,個人の価値を尊重して,その能力 を伸ばし,創造性を培い,自主および自律の精神を 養うとともに,職業および生活との関連を重視し, 勤労を重んずる態度を養うことをねらいとしていま す(第二号) 。 小説 花や咲く咲く 戦時下の厳しい状況のもと,希望をもって生きる少 72∼80 女たちの姿を描いた小説を読むことをとおして,生 命を尊ぶ態度を養うこと(第四号),また,国際社会 の平和と発展に寄与する態度を養うこと(第五号)を ねらいとしています。 俳句 俳句の世界 我が国固有の言語文化として愛され続けてきた俳句 54∼59 の世界に触れ,そのよさと価値を理解することで, 伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が 国と郷土を愛するとともに,他国を尊重する態度を 養うことをねらいとしています(第五号) 。 評論 間の文化 「間」を観点にして,我が国の文化の特徴を西洋との 対比によって論じる文章を読むことをとおして,伝 統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国 と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国際社会 の平和と発展に寄与する態度を養うことをねらいと しています(第五号) 。 評論「間の文化」より 20∼24 図書の構成・内容 領域 文種など 論説 特に意を用いた点や特色 教材名 フロン規制の 物語 該当箇所 *教育基本法第 2 条各号に関連する学習のねらいを示します。 (ページ) 地球環境を守るためのフロン規制について書かれた 84∼91 文章を読むことをとおして,生命を尊び,自然を大 切にし,環境の保全に寄与する態度を養うことをね らいとしています(第四号) 。 論説 「文殊の知恵」の 時代 グローバル化する世界のもと持続可能な社会を築く 176∼178 ためにも,多様な価値観をもつ人々と協力して知恵 を生みだす力が必要であることを説く文章を読むこ とをとおして,個人の価値を尊重して,その能力を 伸ばし,創造性を培い,自主および自律の精神を養 うこと(第二号) ,また,生命を尊び,自然を大切にし, 環境の保全に寄与する態度を養うこと(第四号)をね らいとしています。 伝統的な言語文化と 国語の特質に関する事項 古文 和歌の世界─ 万葉集・古今和 歌集・新古今和 歌集 我が国の美しい自然や豊かな心を描いた伝統的な言 104∼114 語文化である和歌の世界に触れ,そのよさと価値を 理解することをとおして,生命を尊び,自然を大切 にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと(第四号) , また,伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんでき た我が国と郷土を愛する態度を養うこと(第五号)を ねらいとしています。 漢文 論語 我が国に古くから親しまれている論語を読み味わう 124∼127 ことをとおして,伝統と文化を尊重し,それらをは ぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国 を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を 養うことをねらいとしています(第五号) 。 書くこと 小論文 論理の展開を工 夫して,説得力 をもたせる 友情についての自分の考えを小論文にまとめて発信 46∼51 し交流する活動をとおして,正義と責任,男女の平等, 自他の敬愛と協力を重んずる態度を養うことをねら いとしています(第三号) 。 批評文 観察や分析をと おして,判断す る 社会生活の中から課題を取り出し,取材や調査を重 142∼147 ねながら批評文を書くことをとおして,公共の精神 に基づき,主体的に社会の形成に参画し,その発展 に寄与する態度を養うことをねらいとしています(第 三号) 。 話すこと・聞くこと ブック トーク 状況に応じて 話す力を養う 個人が薦める本をお互いに紹介し合う学習活動をと 66∼71 おして,幅広い知識と教養を身につけ,豊かな情操 を養うことをねらいとしています(第一号) 。 企画会議 合意を形成し, 課題を解決する 地域の活性化という課題に対して,実現のための方 策を協力して見出そうとする活動をとおして,正義 と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずる とともに,公共の精神に基づき,主体的に社会の形 成に参画し,その発展に寄与する態度を養うことを ねらいとしています(第三号) 。 96∼101 図書の構成・内容 資料編 領域 文種など 特に意を用いた点や特色 教材名 該当箇所 *教育基本法第 2 条各号に関連する学習のねらいを示します。 (ページ) ⦿幅広い知識を身につけ,自主および自律の精神を養うことに資するものとして,さまざまな 221∼316 学習機会を捉えて繰り返し活用すべき実践的知識や方法とともに,家庭学習を含めた自学自 習に役立つ教材を「資料編」としてまとめました(第一号,第二号) 。 読書の広場 小さな図書館 「幅広い知識と教養」 「真理の探求」「豊かな情操と道 222∼227 徳心」 「勤労の精神」 「生命や自然」 「伝統と文化」 「国 際社会の平和」などを尊重し涵養するための読書活 動を推進することを意図して,48 冊の図書をテーマ 別に紹介しています(第一号,第二号,第三号,第 四号,第五号) 。 情報探しの ヒント 日本十進分類法やインターネットの検索方法などを 228∼229 提示し,さまざまな情報源にアクセスし,幅広い知 識と教養を身につけたり,真理を求める態度を養っ たりすることをねらいとしています(第一号) 。 狂言─柿山伏 日本が世界に誇る伝統芸能である狂言の世界に親し 234∼239 むことをとおして,伝統と文化を尊重し,それらを はぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他 国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度 を養うことをねらいとしています(第五号) 。 考える広場 話し合いの 方法を選ぶ 集団におけるコミュニケーションの方法を学ぶこと 262∼263 で,自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の 精神に基づき,主体的に社会の形成に参画する態度 を養うことをねらいとしています(第三号) 。 参考資料 日本文学名作集 奈良時代から現代の小説にいたるまで,各時代の代 270∼273 表的な作品やその冒頭を紹介した年表に親しむこと をとおして,伝統と文化を尊重する態度を養うこと をねらいとしています(第五号) 。 「読み方を学ぼう」 読みの方略を学ぶことをとおして,個人の価値を尊重 4 一覧 309∼316 して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主および (折り込み) 上記の記載事項以外に特に意を用いた点や特色 自律の精神を養うことをねらいとしています(第二号) 。 すべての学習者が学習しやすい紙面づくり カラーユニバーサルデザイン,ならびに特別支援教育の専門家の指導と校閲のもと,識別しにくい 配色は避け,形や記号・番号,説明文などの補助的な手がかりを設けました。また,色の濃淡や罫 線などの工夫を凝らすことで,誰もが使いやすい教科書となるように配慮しました。 環境にやさしい教科書 用紙については,環境の保護,資源の節約のため,原料や製法に配慮した,環境にやさしい紙を使 用しています。 インキについては,植物由来の油および,それらを主体とする廃食用油等をリサイクルした再生油 を含んだ,印刷インキ工業連合会認定の植物油インキを使用しています。 編 修 趣 意 書 (学習指導要領との対照表,配当授業時数表) 1 受理番号 学校 教科 種目 学年 26︲71 中学校 国語 国語 3 発行者の番号・略称 教科書の記号・番号 教科書名 15・三省堂 国語・929 現代の国語 3 編修上特に意を用いた点や特色 1 「つけたい力」の明確化 ◉ 学習の見通しと振り返りの重視 3 領域のすべての教材の冒頭に「つけたい力」として学習目標を提示し,教材 の最後には学習を振り返る機会を設けています。身についた力を自分で診断・ 評価し,次に生かすしくみです。 ◉ 段階的・系統的な配列 学習指導要領の指導事項をふまえて,学習の系統化を図り,基礎・基本を段 階的に,確実に習得できるようにしています。 「読むこと」の教材の「学びの道 ▶1 しるべ」 では,丁寧かつ簡潔に学習のプロセスを示しました。 「学びの道しるべ」の構造 ▶1 ( 「読むこと」 ) 学習目標の再提示 1 内容を整理しよう 情報の整理と確認 個・共同の学び 2 考えを深めよう 解釈や評価 共同の学び 2 「学び方」を学ぶ 学びをひろげよう ▶2 ◉ 読みのストラテジー( 「読み方を学ぼう」 ) 多様な言語活動 「何をどのように読めば力がつくのか」という読みの方略を,図解で示しました。 他教材や自主的な読書,表現活動などで繰り返し活用することができる全 17 の 方略を 3 学年で配置しています。 (p27) ▶「対比」 , 「小見出し」 (p95) , 「人物設定」 (p170)など ◉ 共同的問題解決のための思考と方法 日常生活や現代社会における課題を取りあげ,集団で考えたり問題解決した りする機会と場を充実させました。シミュレーション(モデルを使った実験)な どの活動を組み入れるなど,生きて働くことばの力の習得に力を入れています。 ▶分類・比較・推論などの思考法(p26/p138/p142) ,質問や対話による意見 の構築や合意形成(p96/p181)など 3 主体的な学びを促す ◉ 学びの意欲の創出 知る喜びやわかる楽しさ,達成感がもてるよう,学習者の知的好奇心や探究心を 喚起する文章・題材を選定する,学習のポイントを「見える化」する,対話や話し 合いなどの共同的な言語活動の場を適切に設けるなどの工夫をしています。 「やっ てみよう」 「できた,わかった」という実感や仲間とともに学ぶ楽しさが体感できます。 ◉ 伝統的な言語文化 日本の伝統的な言語文化として代表的な文章を,写真や絵巻とともに提示す るなど,学習者の興味・関心に配慮しています。3 年間をとおして基礎的な知識・ 教養を身につけ,生涯にわたりそれらに親しみ,学び続ける心をはぐくみます。 振り返りの機会 (身についた力の確認) 「読み方を学ぼう」の一覧 ▶2 1年 2年 3年 ❶ 説明文の ● 基本構造 ❶ 詩の構成 ● ❶ 隠された ● 意味 ❷ 人物 ● 相関図 ❷ 象徴 ● ❷ 対比 ● ❸ 図表と ● 文章 ❸ 段落の ● 大中小 ❸ 回想 ● ❹ 三角 ● ロジック ❹ 物語の ● 転換点 ❹ 小見出し ● ❺ 語り手 ● ❺ 例示 ● ❺ 人物設定 ● ❻ 情景描写 ● ❻ 視点人物 ● それぞれの方略は読むことの教材の中で しっかり身につくように「学びの道しる べ」とも関連づけています。 学びやすく,教えやすいよう次の点を大切にしています。 ・小学校と中学校の接続に配慮した導入 ・学習者の発達段階や学校生活・日常生活のリズムに配慮し,自然な流れで年間指導計画ができる教材配列 ・ 「話すこと・聞くこと」 「書くこと」 「読むこと」の各領域のバランスや関連性を考慮した単元構成 2 対照表 図書の構成・内容[教材名] 学びの扉をひらく 詩 読み方を 学ぼう① 評論 1 かかわりを捉える 読み方を 学ぼう② 小説 読み方を 学ぼう③ 水のようなひと (おーなり由子) 学習指導要領の内容 読むア 語句の効果的な使い方など,表現上の工夫に 注意して読む 【隠された意味】 国語辞典に載っていない意味 間の文化 (長谷川櫂) 【対比】 比べることで明確に 握手 (井上ひさし) 該当箇所 配当 (ページ) 時数 14∼18 2 19 読むイ 文章の論理の展開の仕方をとらえる 読むエ 文章を読ん で人間,社会,自然 などについて考え, 自分の意見をもつ 20∼26 *読み方を学ぼう ②の紙面(一部) 27 読むイ 場面や登場人物の 設定の仕方をとらえ,内容 の理解に役立てる [言語活動]読むア 小説を読 んで批評する 30∼42 【回想】 時は行きつ戻りつ 3 4 43 ことば発見 1 和語・漢語・外来語 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項(以下「伝 国」)イ(イ) 和語・漢語・外来語などの使い分けに 注意し,語感を磨き語彙を豊かにする 44∼45 1 書く 論理の展開を工夫して, 説得力をもたせる 書くイ 論理の展開を工夫し,資料を適切に引用する などして,説得力のある文章を書く 書くウ 書いた文章を読み返し,文章全体を整える 伝国ア(イ) 古典の一節を引用するなどして,古典に 関する簡単な文章を書く 46∼51 5 俳句の世界 読むア 語句の効果的な使い方など,表現上の工夫に 注意して読む 54∼57 3 話す・聞くエ 話合いが効果的に展開するように進行 の仕方を工夫し,互いの考えを生かし合う 62∼63 2 64 1 66∼71 4 〈小論文〉 2 ことばを磨く 俳句 俳句十句 話す・聞く 表現プラザ 1 句会をひらこう 文法のまど 表現につながる文法 話す・聞く 状況に応じて話す力を養う 〈ブックトーク〉 話す・聞くイ 場の状況や相手の様子に応じて話す 話す・聞くウ 聞き取った内容や表現の仕方を評価し て,自分のものの見方や考え方を深めたり,表現に生 かしたりする [言語活動]話す・聞くア 時間や場の条件に合わせてス ピーチをしたり,それを聞いて自分の表現の 参考にしたりする 58∼61 図書の構成・内容[教材名] 2 ことば を磨く 読書・小説 花や咲く咲く (あさのあつこ) 該当箇所 配当 (ページ) 時数 学習指導要領の内容 72∼81 84∼94 コラム 世界一長い小説 論説 フロン規制の物語 読むイ 文章の論理の展開の仕方をとらえ,内容の理 ──〈杞憂〉と〈転ばぬ先の杖〉 解に役立てる のはざまで 読むエ 文章を読んで考え,自分の意見をもつ (神里達博) 読み方を 学ぼう④ 【小見出し】 要点をひとめで 話す・聞く 合意を形成し,課題を解決 する *読み方を学 ぼう④の紙 面(一部) *本文中の図表例 3 多角的に考える 読むオ 目的に応じて本や文章などを読み,知識を広 げたり,自分の考えを深めたりする [言語活動]読むウ 自分の読書生活を振り返り,本の選 び方や読み方について考える 1 82 4 95 話す・聞くア 社会生活の中から話題を決め,自分の経 験や知識を整理して考えをまとめ,説得力のある話をする 話す・聞くエ 進行の仕方を工夫し,課題の解決に向 けて互いの考えを生かし合う [言語活動]イ 社会生活の中の話題について,相手を説 得するために意見を述べ合う 96∼101 5 読むア 語句の効果的な使い方など,表現上の工夫に 注意して読む 伝国ア(ア) 歴史的背景などに注意して古典を読み, その世界に親しむ 104∼115 4 おくのほそ道 読むア 語句の効果的な使い方など, 表現上の工夫に注意して読む 伝国ア(ア) 歴史的背景などに注意 して古典を読み,その世界に親しむ 118∼123 3 漢文 論語 124∼126 2 古典情報 漢文の読み方 読むエ 文章を読んで人間,社会,自然などについて 考え,自分の意見をもつ 伝国ア(ア) 歴史的背景などに注意して古典を読み, その世界に親しむ 漢字のしくみ 慣用句・ことわざ・四字熟語 伝国イ(イ) 慣用句・四字熟語などに関する知識を広 げ,語感を磨き語彙を豊かにする 128∼129 1 論説 情報社会を生きる ──メディア・リテラシー 読むア 語句の効果的な使い方など,表現上の工夫に 注意して読む 読むウ 文章を読み比べるなどして,構成や展開,表 現の仕方について評価する [言語活動]読むイ 論説や報道などに盛り込まれた情報 を比較して読む 132∼137 4 〈企画会議〉 古典に学ぶ 古文 和歌の世界──万葉集・ 古今和歌集・新古今和歌集 コラム コミュニケーションツール としての歌 古文 (松尾芭蕉) 4 情報を読み解く (菅谷明子) 報道 新聞記事を読み比べよう ことば発見 2 敬語の機能と敬意表現 116∼117 127 138∼139 伝国イ(ア) 敬語を社会生活の中で適切に使う 140∼141 1 図書の構成・内容[教材名] 4 情報を読み解く 書く 観察や分析をとおして, 判断する 〈批評文〉 5 読みを深め合う 詩 初恋(島崎藤村) コラム 文語定型詩と口語自由詩 小説 読み方を 学ぼう⑤ 故郷 (魯迅 [訳]竹内好) 【人物設定】 仕組まれた関係 学習指導要領の内容 書くア 社会生活の中から課題を決め,文章の形態を 選択して適切な構成を工夫する 書くエ 文章を互いに読み合い,論理の展開の仕方な どについて評価して 自分の表現に役立て るとともに,ものの 見方や考え方を深め る [言語活動] 書くア 関心のある 事柄について批評す る文章を書く 読むウ 表現の仕方について評価する 該当箇所 配当 (ページ) 時数 142∼147 6 150∼152 2 153 読むイ 場面や登場人物の設定の仕方をとらえ,内容 の理解に役立てる 読むエ 文章を読んで人間,社会,自然などについて 考え,自分の意見をもつ [言語活動]読むア 小説を読んで批評する 154∼169 5 170 6 広がる世界へ ことば発見 3 ことばの現在・過去・未来 伝国イ(ア) 時間の経過による言葉の変化や世代によ る言葉の違いを理解する 171 1 書く 表現プラザ 2 漢字一字で表現すると 書くエ 書いた文章を互いに読み合い,論理の展開の 仕方や表現の仕方などについて評価して自分の表現に 役立てるとともに,ものの見方や考え方を深める 172∼173 3 論説 「文殊の知恵」の時代 読むエ 文章を読んで人間,社会,自然などについて 考え,自分の意見をもつ [言語活動]読むイ 論説や報道などに盛り込まれた情報 を比較して読む 176∼180 2 話す・聞くイ 場の状況や相手の様子に応じて話すと ともに,敬語を適切に使う 話す・聞くエ 話合い が効果的に展開するよ うに進行の仕方を工夫 し,課題の解決に向け て互いの考えを生かし 合う 181∼183 2 読むイ 場面や登場人物の設定の仕方をとらえる 読むオ 目的に応じて本や文章などを読み,知識を広 げたり,自分の考えを深めたりする [言語活動]読むア 小説を読んで批評する 184∼197 3 話す・聞く 小説 コラム (北川達夫) 問いをもとに語り合う 〈ワールド・カフェ〉 坊っちゃん (夏目漱石) 夏目漱石の世界 話す・聞く/ 中学校生活を振り返って 〈名言集〉 書く 198∼199 話す・聞くウ 聞き取った内容や表現の仕方を評価し 201∼205 て,自分のものの見方や考え方を深める 書くア 文章の形態を選択して適切な構成を工夫する [言語活動]書くイ 目的に応じて様々な文章などを集め, 工夫して編集する 7 図書の構成・内容[教材名] 6 広がる世界へ 歌のことば 該当箇所 配当 (ページ) 時数 誓い 206∼207 文法のまとめ[3 年生] 208∼211 三年間の文法の総まとめ 資料編 コラム 学習指導要領の内容 伝国1年イ(エ) 単語の類別 伝国2年イ(ウ) 文の成分,文の構成 イ(エ) 単語 の活用,助詞や助動詞 助数詞 212∼219 220 ①読書の広場 読書ガイダンス 小さな図書館 ㅥㅥ幅広い読書への誘いと情報活用のヒントを示し,読書 222∼227 読書ガイダンス 情報探しのヒント に親しむ態度の育成や情報機器の活用を図っている。 230∼231 見て楽しむ 能・狂言の世界 232∼233 声に出して読む 狂言 柿山伏 234∼239 古典を楽しむ 近世の短詩 俳句・川柳・狂歌 240∼243 読む力を伸ばそう 「 」 (大﨑茂芳) 学ぶ力を高めよう 方法 1 さまざまな思考方法を使う 学ぶ力を高めよう 方法 2 メモを活用する ③参考資料 244∼249 ㅥ「話すこと・聞くこと」 ㅥ 「書くこと」 「読むこと」の学習や, 他教科の学習,日常生活における言語活動を支える学 250∼255 びの方法を整理し,国語を適切に表現し正確に理解す る能力の育成や,伝え合う力を高めることを図ってい 256∼257 る。 258∼259 学ぶ力を高めよう 方法 3 インタビューをする 260 学ぶ力を高めよう 方法 4 アンケートをとる 261 学ぶ力を高めよう 方法 5 話し合いの方法を選ぶ 262∼263 学ぶ力を高めよう 方法 6 図表(表やグラフ)を使う 264 学ぶ力を高めよう 方法 7 辞典を活用する 265 数字の書き表し方 手紙・はがきの書き方 原稿用紙の使い方 ㅥㅥ国語科の学習を効果的に進める上で役立つ知識を整理 して示し,国語に対する認識を深め,国語を尊重する 態度の育成を図っている。 推敲の仕方と観点 266 267 268 269 日本文学名作集 270∼273 学習用語辞典 274∼279 三年生で学ぶ漢字字典 280∼290 都道府県名の一覧 291 三年生で学ぶ音訓 292 小学校六年生で学習した漢字 常用漢字表音訓一覧 折り込み 5 228∼229 読書ガイダンス 情報活用のヒント 読書 武器なき「出陣」 (船戸政一) ②考える広場 1 293 294∼306 常用漢字表付表 307 アルバムディクショナリー 308 「読み方を学ぼう」一覧 計 95 ※新出漢字については,「読むこと」教材の中で学習するとともに,年間を通してバランスよく学習できるよう,漢字の取り立 て教材「漢字を身につけよう」を各単元に年間 8 箇所(各 1 時間)配置した。
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