3月号PDF

JAGO機関紙
月刊 大崎大地 /JAGO機関紙
「2015年 3月1日発行 一部 100円(寄付)」
【発行者】大崎大地塾 JAGO機関紙
【編集人】緒川仁美・緒川正和
【住 所】東京都江戸川区船堀5-7-3
【電 話】03-3688-6881
【H P】 www.jago.jp
【投稿専用Email】 [email protected]
JAGOはギャンブルを「やらないやらせない」
依存症について考える克服支援機関です!
JAGO代表 大崎 大地
3月1日(日)19:57分フジテレビ「ニュースな晩餐会」でギャンブル依存症問題を放送しました。
取材にご協力いただいた関係者の皆様本当にご苦労様でした。放送結果は残念ながら4.8%という低視聴
率でイマイチでしたが、関心の高い依存症問題なので放送を重ねたら視聴率は高くなると思います。
次回放送が予定されたら、みなさんで放送を拡散しましょう。ご協力よろしくお願いします。
3月7日は、神奈川地区セミナーへ参加しました。早いもので2周年を迎えることができました。
各地でも運営長さんと関係者の皆様がボランティアでセミナーを開催しています。
どこからも支援がない、このボランティアの継続が大切だと認識できた人にしかできない活動です。称賛に値
します。 しかし世間は、自ら犯した過ちを人の性にするな。と言わんばかりに、成人の4・8%536万人が依
存症だとしても、自己責任として冷ややかな目で見ている人もいます。
この冷ややかな目が、依存症の撲滅ができない大きな原因だということにも気づけない。気づかせるために
も実態の拡散が大切です。みなさん力を合わせ実態を訴えて行きましょう。
JAGO副代表 全国家族会指導長 奥山 敬子
3月は、卒業シーズンですね。長い間いつくしみ育ててきたお子さんが巣立つ時です。ご本人にとっても、ご家
族にとっても長年の努力が報われる嬉しい時です。とりわけ高校を卒業し、就職や進学など新たな道に進まれ
る皆さんは、大きな希望に燃えている事と思います。
高校を卒業しますと社会も一人前として扱ってくれるので、親の小言も届かなくなります。しかし、社会には思
いもよらない恐ろしい罠が仕掛けられているのです。
その筆頭に挙げられるのがギャンブルです。パチンコ・パチスロ・競馬・競艇・・・は一応合法化されていますが、
本来ギャンブルは賭博行為でありやってはいけない行為なのです。それは、額に汗して働かずに、偶然の勝ち
を期待し金銭を得ようとする行為だからです。そしてさらに恐ろしい事に、ギャンブル依存症と言う病気を発症し、
数百万円の借金を何度も繰り返す事もあり、本人や家族を大変苦しめるのです。
JAGOへの相談も、多くは大学時代友人に誘われて手を出し、ビギナーズラックにハマりギャンブル地獄から
抜け出せず、身も心もボロボロになっての相談が後を絶ちません。国は、これからの日本を支える若い人達を
育てていかなければならないのに、財政の補てんの為にギャンブルを利用して収益を上げようとしています。挙
句の果て、骨の髄までしゃぶり取ろうとしています。そして、無一文になり病気を発症しても治療する所もなく、使
い捨ての如く放り投げているのです。
誰も、依存症になるまでやれとは言っていないと業者や政治家は言います。しかし現実はやめようと思っても、
抜け出そうと思っても逃げられなくなってしまうのです。それがギャンブル依存症の恐ろしいところです。国の明
日を思うならば、ギャンブルは廃止すべきです。せめて、希望に溢れた若い人達がギャンブルにハマらない様、
教育をして行くべきです。私達大人には、声を大にしてギャンブルの恐ろしさを知らせていく責任があります。
埼玉県八潮高校では3月17日に生徒向けにギャンブル依存症についての講演会を開いて下さいます。校長
先生の英断により、同校の生徒さん達はギャンブルの恐ろしさを学ぶ機会に恵まれ幸せです。保護者の皆様に
とっても、ありがたい事と思います。
また、JAGOは7月12日(日)タワーホール船堀でのボランティアフェスティバルに参加し、多くの方々にギャン
ブルの恐ろしさを知らせていきます。ひとりでも不幸になる人が減ればとの思いを持って。
JAGO大崎大地と歩む2015年!
2015年2月22日
『依存症問題調査チーム』活動報告
■依存症問題調査チームの目的
社会全般の懸念材料として、様々な依存症という問題が存在することについて実態調査を
行い、その結果を周知すると共に、その結果に基づき明らかな依存症社会の原因を究明し、
その排除に努めることを本チームの目的とする。
■現在の活動状況
昨年末から、江戸川地区セミナー開催日の午前中にメンバーが集まり、今後の活動計画に
ついて討議を行っている。具体的な内容については下記の通り。
・規約の作成
・活動資金の捻出方法(会費徴収等を検討)
・セミナー参加者を対象としたアンケート調査の実施
→3月度江戸川地区セミナーでアンケート用紙を配布予定。
・依存症撲滅署名活動
・依存症拡散のための広報活動
・ギャンブルを取り巻く基礎的なデータの収集・分析
・国の方針、医学界の最新動向を確認
・ギャンブル業界の実態調査
・ギャンブル依存症者による事件例の確認
・ギャンブル依存に関するメディアで取り上げられている事例の確認
上記アンケート結果や調査・分析結果を、JAGOセミナーや機関誌(専用ページを設置)で発
表し、セミナー参加者で共有しながら、外部にアピールしていきたいと考える。
また、調査チームの活動が軌道に乗ってきた段階で、ギャンブルに限らず世の中に存在する
あらゆる依存症問題全体に対しても取り組んで行きたいと考える。
依存症問題調査チーム
幹事 オー次郎
3月15日(日)埼玉地区セミナー 13:30
はじめての開催です。
みなさん応援よろしく!
詳しくはJAGOのホームページでご確認ください
3月17日(火)9:00 埼玉県八潮高校生徒400名
大崎大地講演
詳しくはJAGOのホームページでご確認ください
全国の皆さんと手を繋ごう
振り返り~それまでの自分はなんだったのか~
仙台支部副運営長:河東 準
それまでの自分はなんだったのか。
パチンコに狂って散財し、借金を作っては散財し、また金を借りることの繰り返し。家庭からは目を逸らし、
夜遅く帰ることで妻との諍いが生じることを避けるために、嘘臭い理由を言って、妻に不信感を抱かせる。出
張や飲みに行くことを理由にして、妻から金を出させてはまた、パチンコで散財する。夜9時過ぎからでも、仕
事の帰り道にパチンコ屋へ寄って、大当たりしないことにイライラしたまま、そして空っぽになった財布を見て
自暴自棄になった状態で家に帰って、妻の顔色を伺いながら夕飯を食べる。妻はそんな自分を見て、どう
思っていただろう。どんな気持ちで夕飯を作っていたのだろう。
借金が嵩み、家には毎月高額な返済を促すローン会社からの葉書が届くようになると、何故、借金をしたの
か問い詰められる。答えられずにいる自分は一刻も早く、妻から責められている状況から逃げようと、キレな
がら理不尽な言い訳を繰り返す。
「ストレス発散」「小遣いが少ないから」などと、自分勝手な言い訳を繰り返す。休日になると、パチンコ屋に
行きたくて下手な嘘ついては、一人で車を出して、出かけようとする。「ホームセンターに行く」「タバコを買って
くる」などと言っては、2時間も3時間も家を空ける。パチンコ屋に居ると、心配した妻から携帯に連絡が入るが、
パチンコ屋の中では決して携帯に出たりはしない。出ないでいると、3度4度と連絡が入るがそのうち、妻も諦
めて、連絡が無くなる。そうすると自分は連絡が入らなくなったことに、焦りながら急いでパチンコ屋をあとに
する。そんなに焦ってももう後の祭りなのに。
ある休日、子供を送った後にパチンコ屋に行った。子供は用事が終わり、自分が迎えに行かなければ自力
では帰れないのに、時間を忘れてパチンコ屋に居た。その事で妻は怒ったが、同時に呆れかえっていた。
それでもまだ、自分は病気に気づいていなかった。それどころか、ますますひどくなっていた。妻から別居し
てほしいと告げられても、まだ気づけなかった。
妻は病んでいた。自分との関係やこれからの生活などに不安を覚えて。実家に身を寄せた自分はどこか安
穏としていた。どこまでもお気楽な人間だった。ただ、年の瀬を迎えた大晦日に一人泣いた。子供たちに会え
ないこと、妻に謝る勇気も無い自分に泣いた。妻にしてみれば、そんなことは自業自得だろう。
年が明けて、妻からJAGOの大崎代表に相談していることを聞かされた。驚いた。妻がこんな自分のために
そんなことをしてくれていたことに本当に驚いた。
妻が大崎代表と会う機会を作り、半信半疑ながら自分は出向いた。久しぶりに妻の顔が見られることを楽し
みにして。でも、妻の表情は終始硬かった。
大崎代表に「パチンコにのめりこんだことは自己責任ではない。作られた病気なんだ」と言われたことに、な
んだかホッとして肩の力が抜けた。妻の親兄弟、自分の両親も来ていて、みんなの前で涙を流しながら、家に
戻りたいと心から言えた。何か体が軽くなったように感じた。
その後もJAGOの船橋セミナー参加や、大崎代表との面談も妻と参加して、パチンコを止めたいという気持
ちを強くしていった。
暫くして、気持ちも落ち着いたので、家に戻ってきてももいいと妻から告げられた。そのころには、大崎代表
から促されて、仙台支部を立ち上げ、利他行動を実行する決心もついていた。
仙台支部には、今、沢山の仲間がいます。まだまだ稚拙な開催しかできませんが、ギャンブル依存症を克
服したい、克服して欲しいという同じ気持ちを持った仲間に会えることを楽しみにしながら顔を出してくれてい
ます。また、ギャンブル依存症で苦しんでいる人たちやそのご家族はまだまだ沢山います。
そんな人たちに、ギャンブルをしなくても穏やかに過ごせる日々が来ることを伝えていきたいと思います。以
前の自分はいったいなんだったのか。最近では、忘れてしまいそうになるぐらい、穏やかに暮らせています。
見捨てずに、JAGOに繋がらせてくれた妻には大変感謝しています。
JAGO地区セミナー開催案内
克服のための必読書!
★各地区詳細は、JAGOホームページトップ
面の 「セミナー開催案内」を参照ください!
1
2
3
4
5
6
7
江戸川地区セミナー 8
渋谷地区セミナー
9
大崎大地講座
10
全国家族会セミナー 11
仙台地区セミナー 12
神奈川地区セミナー
多摩地区セミナー
長野地区セミナー
大阪地区セミナー
東海地区セミナー
富山地区セミナー
福岡地区セミナー
セミナーで教材として役立ててください
全国の依存症問題の協力者や施設などへ
1000冊の献本をスタートさせました。
神奈川地区セミナー2周年を迎えて
神奈川地区運営長 緒川仁美
JAGOと繋がって丸3年がたちました。山あり谷あり、本当に
いろいろなことがありました。けれども、それまでの地獄のよう
な18年間の日々からは解放されました。
3月7日、神奈川セミナーを立ち上げて丸2年がたちました。
大崎先生をお迎えし、充実したセミナーになりました。
これまでセミナー開催を続けてこれたのは、代表を始め、たく
さんの先輩方、仲間たちのおかげです。皆様に救われて今日
があります。
感謝の気持ちでいっぱいです。改めて皆様、本当にありがとう
ございます。 これからもよろしくお願いします。
仙台地区セミナーより
仙台地区運営長 河東淳子
仙台地区セミナー参加者より、以下のメールを頂きました。
セミナーへ出席しパチンコの恐さを知りました。機関紙を読み返し克服のための条件を心がけておりますが、
ふっと不安になったりすることもあります。
まだまだ、皆様と一緒に活動できる程、気持ちに余裕がありません。もうしばらくセミナーへの参加を続けて
いきたいと思っております。よろしくお願いします。 (仙台市 洋子さん)
平成26年6月初めて参加した帰り道、心が軽くなって帰ったことを今でも覚えている。とおっしゃって頂き、そ
れ以降息子さんとお二人で参加頂いています。
息子さんは昔好きだった釣りをはじめたり、庭仕事の手伝いをしたり、有意義な時間を過ごされているようで
順調に克服への道を歩んいます。
多くのみなさんがこの病に気づき、幸せを取り戻してほしいと願います。