チャペルヘの招き 2015 年 12 月 7 日 №459(2015-14 号) 疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。 (マタイによる福音書11:28) 四国学院大学 宗教センター www.sg-u.ac.jp メールアドレス [email protected] 時間 10:45~11:05a.m. 場所 清泉礼拝堂 人権週間 12月7日(月) 担 当 片岡信之(社会福祉学部准教授) 題 目 ある NPO の歩み 聖 書 ヨハネによる福音書9:2-3 讃美歌 111 奏 楽 笠井友希(文学部3年) 12月8日(火) 担 当 富島喜揮(社会福祉学部教授) 題 目 自分ブランドの作り方 聖 書 フィリピ信徒への手紙2:16 讃美歌 111 奏 楽 野町太郎 12月9日(水) 担 当 十鳥愛吏(社会福祉学部4年) 題 目 人の輪が導くもの 聖 書 ヨハネの手紙一4:16 讃美歌 111 奏 楽 野町太郎 12月10日(木) 担 当 土居侑花(社会福祉学部4年) 題 目 ノートテイク活動を通して 聖 書 ペトロの手紙一4:10 讃美歌 111 奏 野町太郎 楽 12月11日(金) 担 当 山下慶親(理事長) 題 目 イエスは難民だった 聖 書 マタイによる福音書2:13-23 讃美歌 21-280 奏 楽 野町太郎 近隣の牧師週間 12月14日(月) 担 当 朝位憲義 (日本キリスト教団琴平教会牧師) 題 目 本当の王様をお迎えしよう! 聖 書 ヨハネによる福音書7:25-31 讃美歌 96 奏 楽 新宮久子(非常勤講師) 12月15日(火) 担 当 福田哲 (日本キリスト教団多度津教会牧師) 題 目 別の道を通って 聖 書 マタイによる福音書2:7-12 讃美歌 96 奏 楽 野町太郎 12月16日(水) 担 当 ネルソンウィリアム (カトリック善通寺教会神父) 題 目 全てが揺らぐ時 聖 書 ルカによる聖福音書21:25-28 讃美歌 96 奏 楽 野町太郎 12月17日(木) 担 当 尾﨑公明 (日本キリスト教団一宮教会牧師) 題 目 神様からのプレゼント 聖 書 ヨハネによる福音書3:16-17 讃美歌 96 奏 楽 野町太郎 12月18日(金) ※10:45~11:25 担 当 黒田若雄 (日本キリスト教団四国教区高知教会牧師) 題 目 神は私たちと共に 聖 書 マタイによる福音書1:18-25 讃美歌 96 奏 楽 野町太郎 ★☆チャペルアワー担当者からのメッセージ☆★ ★私が少し関わっている、精神障害者とともに歩む NPO 法人岡山マインドの活動についてお話 します。 片岡信之(社会福祉学部准教授) ★「空手師範と精神科ソーシャルワーカーは天職」としばしば言われました。両者に対する稟性があ るとは思いませんが、振り返ってみると、確かに人の2倍、3倍は努力したと思います。その結果 が、自負でありオリジナルブランドでした。 富島喜揮(社会福祉学部教授) ★仲間との出会い、かけがえのない繋がり、そして学び。CHC での 4 年間の想いを込めて話します。 十鳥愛吏(社会福祉学部4年) ★ノートテイクを始めて3年、その活動を通して学んだことを話したいと思います。 土居侑花(社会福祉学部4年) ★商業化・イベント化されたクリスマスが蔓延している。聖書に立ち返って、キリスト誕生の意味 を考えたい。 山下慶親(理事長) ★クリスマスおめでとうございます。皆さんお一人ひとりの上に、主の平和をお祈りいたします。 朝位憲義(日本キリスト教団琴平教会牧師) ★毎年迎えるクリスマスですが、今年ならではのメッセージを聖書から聴き、共に喜びの時を お祝いしましょう。 福田哲(日本キリスト教団多度津教会牧師) ★自分自身や、他人、お金、両親、恋人など。あなたは何に頼っていますか。そしてそれが揺れ 動いている時はどうしますか。決して揺れ動かないものを試してみてはいかがですか。 ネルソンウィリアム(カトリック善通寺教会神父) ★神様からイエス様という救い主をプレゼントされた日、それがクリスマスです。 尾﨑公明(日本キリスト教団一宮教会牧師) ★二千年前の赤ちゃんの誕生を、どうしてクリスマスとして世界中の人が祝うのでしょうか。 ご一緒に考えてみたいと思います。 黒田若雄(日本キリスト教団四国教区高知教会牧師) 「根津博士の遺言」 (2015 年 11 月 9 日のチャペル・トークから) 丹羽章(文学部教授) 『ウルトラマン・ティガ』に『ゼルダポイントの攻防』という話があります。化学者根津博士が「ゼルダガス」 という莫大なエネルギーを生む物質を創造します。人類を核の恐怖から解放する夢のエネルーだと根 津博士は信じていました。 ところが郊外の根津博士の自宅にあった少量のゼルダガスが事故で爆発します。その時博士の屋敷 にいた彼の一人娘、12歳くらいの少女は、爆発の瞬間、彼女がかわいがっていた「シーラ」という名前 の小さなオウムを逃がしますが、彼女自身は爆炎にのまれて死んでしまいます。周囲は焼け野原となり、 シーラは泣きながら、燃えながら、飛んでいきます。根津博士は学界から追放され、ゼルダガスはゼルダ ポイントと呼ばれる場所に封印されます。 ところが二〇後、巨大な鳥がゼルダポイントを襲います。防衛部隊GUTSが何とか撃退しますが、指 揮官が重傷を負ってしまいます。何より隊員達を怒らせたのは、根津博士がいまだにゼルダガスの研究 を続けている事でした。現れた博士を隊員たちは罵倒します。しかし、根津博士は不治の病で余命わ ずかな状態でした。そして彼はゼルダガスを無害化する研究を行っていたのです。GUTSは博士を保 護しますが、博士は回復すると再び研究室に戻って研究を続けようとします。隊員たちは止めるのです が、その時、根津博士が振り返って言う言葉があります。その言葉をご紹介します。 私のした事は、どんな罪にも値する事です。ただ、それでも生きている限り、出来る事があります。 人間は生きている限り、必ずできる事がある。そう言って根津博士は研究室に戻り、死んでしまうので すが、私はその博士の言葉に心を打たれました。当時、私も自分が忌まわしい罪を犯した事を知って いました。自分の卑劣さ、卑怯さ、醜悪さに嫌悪感を抱いていました。自分の様な人間はいない方が よかったと思っていました。 根津博士も己の罪を悔やみ、責め、苦しんだと思います。でも、博士は自分を裁こうとはしなかった。 それよりも、そんな自分にも生きている限りできる事がある。だとすれば、それをしなければならないと考 え ました。 私達は、自分の罪を裁いてはならない。それは神様のなさる事です。私達がいくら悔やんでも、して しまった事をなかった事にはできない。ならばいたずらに悔やみ続ける事は、今できる事をしない為のサボ タージュにすぎない。それは卑怯者のする事だ。私はそう考えました。そして、もうこれ以上卑怯者には なりたくないと思ったのです。こんな自分にもできる事があるならば、それをベストを尽くしてしよう。それが どんな結果になろうと、それがベストの結果だと考えよう。ベストを尽くした結果がベストの結果である。そ れ以上というものはない。そう考えて生きて行こうと思ったのです。 こうして根津博士の遺言は私を支える言葉となりました。この言葉が皆さんにとっても意味をもつ言 葉になれば幸いです。 宗教委員長 宗教センタースタッフ 金珍熙 嶋田美紀
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