キャンプ卒業生に期待すること～事例紹介と卒業生（予定の人を含む）に期待すること～根津研介 m(_ _)mはじめに・・・m(_ _)m このプレゼンは「根津」個人の見解の表明であり、セキュリティ& プログラミングキャンプ２０１０主催者であるIPAや経済産業省、およびキャンプ実行委員会の見解ではありませんセプキャン2010実施報告会でのこと・・・ある卒業生に、「自分はコンピュータやセキュリティとは違った方向に進路を取ってしまうのでなんか申し訳ない感じです」 ☹ と相談されました。本当にそうなんでしょうか？確かに、キャンプ卒業生の中にはセキュリティやプログラミングを本業にする人もたま～にいますが、ほんのわずかです。税金を投入した話になると、政治家や一般のおとなは即効果を求めますが、教育にお金を投入してホイホイと1，2年で効果がでるはずがありません。キャンプ参加は進路を強制しません！学生のうちはまだ、何にでもなれます。そして、多くの方面に興味を持つものです。たまたまそのうちの一つにコンピュータセキュリティやプログラミングがあっただけの話で、しかも、回りでしっかりとした情報を得られる場所がなかっただけ。無償の勉強会は都会が多くて交通費とかとても地方の貧乏学生には・・・＿|￣|○。でも、税金投入してもらってるし… 教育に税金を投入するのは当り前ですね実際、高校まで学費無料ですよね元々、プログラミングやセキュリティに特段の強い興味を持っている学生の皆さんをちゃんと伸ばせるだけの教育プログラムが今までなかったのがいけないんです。多くの講師に色々と教えてもらってそれをムダにするのも… 講師は「自分たちが強い興味を持っていること」がいかに楽しいのか、参加者のみんなに気づいてもらって、自分が興味を持っている分野に興味を持ってもらいたいだけです。決してそれを本業にしてくれないとか嘆く講師はいません。「興味を持ち続けて」、「手を動かしてくれれば」満足なんです。つまり・・・プログラミング/セキュリティを本業に選んでくれるなら、それはそれでとてもうれしいことです。が・・・、別の道に進むなら、プログラミング/セキュリティに興味を持ち続けて、最強の「趣味のプログラマ」「趣味のセキュリティエンジニア」を目指してほしいのです。そのためには・・・進路に関わらずセプキャンコミュニティ（卒業生や講師陣で構成）との「つながり」を絶やさず維持し続けてください。自分の手を動かし続けて、「なんだろう？」「どうしてだろう？」「ほんとう？」と思ったことは自ら考えて、検証してください。自分で解決できない問題に当たったら、コミュニティに相談してください。ということで・・・プロを目指す人には・・・ここでは特に何も言いません。 – ほっといてもコミュニティとのつながりを維持するでしょうし、ちょっとでも目立てば大体、講師の誰かの目にとまるでしょう(*^o^*) 違う道に進む人へ・・・最強のアマチュアで居続けてください。 – 今の世の中、どんな業界にもコンピュータとインターネットはウィルスのように浸透しています。 ※仕事に限らず日常生活の中にも浸透しています – 生きている中では、あなたのその専門的な知識が生かされる機会が＊絶対に＊あります！それで税金投入分はペイします！アマチュアの事例：何だか講師をしているヲレ「最強」とはとても言えないけれど・・・。プログラマとコンサルタントではメシを食っていた（いる）ことがあるので本職です（ｗセキュリティは本職に付随してチョロチョロと関連することをしたことがあるくらい・・・。それも「そういえば詳しいんだよね・・・」から始まった「飛び火」みたいなもん。セキュリティとの関わり：振り返ってみると・・・～1998年始まりは大学生時代。モデムを使った多回線BBSの運用管理、プログラム開発だった。 →セキュリティやプライバシを意識するように… 就職：UNIX OSプログラマ生活3年間配属変更：移植コンサルタント6年 – UNIX系のOpen Source移植・配布業務 – 配布用anonymous FTPサーバ運用管理 →セキュアなサーバ運用方法をマスターセキュリティとの関わり：振り返ってみると・・・1999年～転職：中小企業のイントラ/インターネット設計・運用管理者に・・・ – →セキュアサーバの設定、無人監視の作り込みノウハウ、無線LANの脆弱性検証の経験をつむ日本Sambaユーザ会のお手伝いを始める – →展示会で説明員をしたときに無邪気な利用者の質問に絶句・・・セキュリティとの関わり：振り返ってみると・・・～なう 2003年：池袋ロフトのレジが暗号なし無線 LANを使っているのを検証した(Not 仕事） 2004~:セプキャン講師（Not 仕事） 2005~2008:中央大学研究開発機構でセキュアサーバ構築の演習講師（Not 仕事） 2008~2010：東邦大学大森病院で電子カルテが40ビットWEPで運用していたのを変更させた（Not 仕事）仕事上のセキュリティとの関わり 2000～：Linuxシンクライアントの実行状態の真正性を検討（2ヶ月くらい？）検疫ソフトウェアのLinuxクライアントの基本設計（あんまセキュリティ技術とは関係なし、1ヶ月くらい？）閉じたネットワークの数千台規模のクライアントにアンチウィルスDBの更新データを自動配布するシステムの設計（3ヶ月くらい？）このように・・・をれの場合、まさしく本業ではほとんどセキュリティでメシ食ってません。来るものは、 – 本業に付随してボランタリでやってることや、 – たまたま社外活動がバレバレで「そういえば・・・」でくるようなものばかり。 ※仕事では「Excel使えるならちょっと作って！」と同じレベル。 ※仕事外では、町内会の共同清掃作業みたいなもの(笑ということでキャンパーの皆さんプロフェッショナルか、最強のアマチュアを目指そう！本当に困りそうなら講師に相談～！ – その講師が答えられなくても答えてくれそうな人を探すお手伝いをしてくれると思います（ｗ – 講師じゃちょっと・・・という時にはキャンプ卒業生同士で・・・。3人寄れば何とやら・・・です。自分の最新状況をコミュニティに周知！これから参加したいと考えている学生さんへ興味があって、プログラミングやセキュリティについて、同年代の人たちとアツい5日間を共有して、対等に語り合える仲間がほしいと思ったら、ぜひ、セプキャンに応募してください。 ※ただし・・・キャンプが開催されたら・・・の話ですが・・・。何事も応募してみなければ始まりません。