学校関係者評価結果

平成27年3月30日
学校法人 新宿学園
新宿調理師専門学校
学校関係者評価委員会
学校関係者評価委員会報告
平成27年度学校関係者評価について、下記のとおり評価結果を報告します。
記
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学校関係者評価委員
① 蝶名林 正和 (株式会社伊藤商店 車屋 人事部長)
② 石川
恵美子(アンジェラ オーナーシェフ)
③ 村上
敬三 (新宿調理師専門学校 卒業生)
2 学校関係者評価委員会の開催状況
第1回委員会 平成27年 3月 28日(会場
参加委員
新宿調理師専門学校 会議室)
蝶名林 正和 ・ 村上 敬三
*石川 恵美子委員は所要のため欠席(委任状あり)
3 学校関係者委員会報告
別紙のとおり
以上
別紙
各評価項目について
1 教育理念・目的・人材育成像
自己評価
学校関係者評価
校是
☆調理師専門学校の役割は、業界に根付く調
私達はお預かりした大切な生徒に調理師
として必要な知識と技能を授け、人としての
倫理と道徳を躾け社会に望まれる人財を養
成する。
理師の育成です。学生達が向かっていく社会
☆調理という技術職は、誰でも続ければ身に
ついていく職業です。しかし、社会の現実と
して新卒3年以内の離職率が50%に及ん
でいるのが現状です。職業に向かっていく生
徒の意識と職場の現実が乖離しているのが
原因だと考えられます。専門学校での期間
は、その差を極力近づけることが役割である
と考えます。そのためには、社会人として「マ
ナー」と「モラル」を、調理師として「基礎
技術」の徹底を指導することにより社会に望
まれる人財つまり、調理師の見習いとして即
戦力を育成していくことを課題とします。
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及び職場に沿った実践的なカリキュラム運
営の実践、特に「基礎技術の修得」「挨拶の
徹底」「マナーとモラルに躾」指導強化は必
須です。
☆学校の教育理念・目的・人材育成を支持い
たします。
学校運営
自己評価
☆調理師法の規定に沿い、調理師養成施設指
導要領及び専修学校基準に基づいて新宿学
園寄付行為に明文化した規則に法り学校運
営を健全に行っています。
学校関係者評価
☆法に基づいた学校運営は必須であります
が、説明によりきちんと運営されていること
が理解できました。
☆共有システムの導入により業務の大幅な
☆平成26年度途中より情報の共有システ
効率が図られる反面、個人情報の流出防止策
ムを取り入れ運用を始めました。今後ソフト
として取扱いマニュアルを作成し教員に徹
を研究し更なる業務の効率化を図ることに
底を図ることも必要と思われます。
より、きめ細かい学生指導に結び付けていき
たいと考えます。また、同時に情報流失のな
いようにメンテナンスの強化に努めて参り
ます。
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教育活動
自己評価
学校関係者評価
☆全ての在校生に調理師として必要な基本 ☆調理師の育成として「基本技術」の修得を
技術を授業内で修得を実現させるカリキュ
めざした実習カリキュラムは実践的であり、
ラムを構成しています。
支持します。
☆生徒達の心に「やる気の灯を点す」こと、
社会人となる為の「心構え」と職業人となる
覚悟を授けるためには、教職員資質の向上が
欠かせません。まずは、教師は率先垂範で学
ぶ心構えと覚悟を持ち自らの後ろ姿で道を
指し示します。
☆現場経験をしてきた教職員でも学校経験
☆教員の在職期間が長くなると、経験という
財産が身に付く反面、社会的な接点も少なく
なり時代と共に変化する現場技術及び、毎年
新入生を迎えるだけで人間的にも成長が止
まってしまいます。そのことを自覚し、常に
資質の向上に向けた教員研修を学校が主導
して行っていかなければなりません。
学校は計画的な教員研修を実施してますが、
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が長くなればなるほど現場感覚が薄れてい
きがちです。学生を指導する教職員は、現場
や外部の様々な人たちと接して常に自分の
資質を磨いていくことが望まれます。また、
怠ることなくより一層の充実に努めてくだ
さい。
☆授業の理解度を高め興味関心を深める為
の到達度確認をするなど指導の工夫が必要
です。
学修成果
自己評価
☆卒業生の社会的評価とは、離職率の高い現
在においては一部の華々しい活躍をする調
理師の動向でなく、全ての卒業生が調理師見
習いの即戦力として現場から評価され、調理
師を生業とし定着していくことであると考
えます。
学校関係者評価
☆職業定着を目標とし、現場でかわいがられ
☆「挨拶」「返事」は仕事以前に社会人とし
る調理師見習いとしての即戦力育成に重点
ての最低限のマナーですが、身に付けて就職
☆学修成果を見るためには、卒業生の活躍を
見なければ分かりません。離職率の高い飲食
サービス業界としては、卒業生の動向調査を
行い実務的な活躍と同時に統計的にも見る
必要性が感じられます。
を置いています。具体的には「挨拶」
「返事」 してくる学生は一般的にあまりいません。新
「返事」
「清掃」の徹底。基本技術の修得に力を入れ 宿調理師専門学校の一貫した「挨拶」
たカリキュラムを実践しています。
指導は、卒業生が新人として現場の仕事にす
んなり入って行くことにつながっています。
これは高く評価されることであり継続して
行って欲しいことです。
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学生支援
自己評価
☆学生が専門学校に進学する最大の目的は
就職です。本校では、将来の夢を明確に絞り
込むために「夢エントリーシート」の記載に
より学生が自身の目標を見つめ直す所から
就職指導を始めます。担任が就職活動を先導
して料理ジャンルの担当と個人面談を中心
に情報を共有しながら「手から手へ」の指針
に基づき個別にきめ細やかな指導により進
めていきます。単なる就職ではなく調理師と
いう職業が一生の生業となるように外来講
学校関係者評価
☆「手から手へ」をスローガンとした就職へ
の取り組みは学生にとって有益なことです。
現場としても、学校の取り組みや学生の実情
を理解する姿勢を持つことの大切さを感じ、
益々学校と連携、協力をしていかなければな
らないと考えさせられました。
☆学校が位置付ける「パートナーズ企業」と
は、まさに企業との連携にあたります。今後
師や卒業生調理長の店舗や定着実績のある
調理師として一人前に育てて頂けるパート
ナー企業を中心に会社訪問・インターンシッ
プを通じて学生の適性に合った支援を行っ
ています。
☆本校は調理師単科のため、就職部は全職員
が一丸となってきめの細かい指導を行って
います。就職後、調理師として一人前に育て
て頂く調理長が直接学校にお越しいただき
実際に学生の授業の様子を見学いただくこ
とで学校をご理解いただいた企業様を「パー
トナーズ企業」と位置付け、安心して就職で
きる企業として学生に紹介しています。
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より一層の強化に取り組んでいかなければ
なりません。
☆就職後安易に離職にならないように、会社
説明会などを通じて求人票だけでは感じら
れない積極的な情報収集も必要です。
☆就職先企業に在職者リストを依頼し卒業
生の動向を把握することが必要です。
☆在校生にキャリアプランとライフプラン
を作成させてみては、どうでしょうか。
教育環境
自己評価
☆調理師養成施設指導要領に従って設備や
教育用具を整備するのは当然です。更に専門
学校として時代に即した設備・用具は毎年精
査して教育上必要不可欠な物に関しては、順
次揃えています。
☆平成26年度8月に図書室のリニューア
ル工事を行い、生徒の学修環境をより充実さ
せました。
学校関係者評価
☆西洋デモルーム・図書室の改装など、学生
の学ぶ環境を時代に即して整備されていま
す。建造物も20年を経過しましたが継続的
にメンテナンスを行い終了しているようで
すが、今後も補修せざる得ない部分について
は生徒の安全性確保を一番とし修理や交換
の必要箇所については迅速に行い、さらなる
充実を図って下さい。
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学生の募集と受入れ
自己評価
学校関係者評価
☆AO入試は、本校独自の方法により「学生
☆業界としてAO入試の制度はこれから職
リーダー」候補生の育成としてとらえ、入学
業訓練に挑む学生にとって有益な入学選考
前からプレスクールを開催し、心構えを養成
でありますが、入学選考方法やプレスクール
しています。
(入学前事前授業)の内容をより具体的に受
験生・保護者・高校等に広く示すことで、学
☆高校生の履修期間のニーズは、ほとんど2
校独自の取り組みに理解をいただき募集に
年制にシフトをしています。専修科(2年制) つながると考えます。
は募集定員に満ちましたが、昼間部本科(1
☆平成24年度より東日本大震災をきっか
年制)及び夜間部本科(1年半)は、募集に
けに始まった被災地の学ぶ意欲のある学生
やや苦戦を強いられています。
に対する学費支援を目的とした特待生制度
は、平成26年度もってその役割を果たした
ことで終わりますが、その取り組みは社会貢
献として大きく評価されます。そして新たに
平成27年度より業界のリーダーを育成す
るべく昼は学校内で働きながら夜間に学ぶ
学僕制度を実施していくことに対し、業界と
して大きな期待を寄せ注目していきたいと
思います。
☆卒業生の活躍をホームページ等で紹介す
ることが、学校を選ぶ基準にもなります。素
晴らしい OB を輩出しているので検討して
ください。
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財
務
自己評価
☆学校収入は生徒から納入される入学金・授
業料等によるもので入学生が減少すればお
のずと収入減に直接つながるので安定的に
生徒確保に全力を尽くしています。それには
入学して良かった。卒業して良かった。と言
われる学校にすべく教職員一丸の目標は「最
も素敵な調理師学校」を目指すことにありま
す。
学校関係者評価
☆財務基盤である入学生数の確保が子供の
減少により心配されますが、平成23年度よ
り生徒数も増加しているようで、より一層の
学生確保に対する努力に期待します。
☆財務的には良好なようです。
☆新宿という立地条件を最大限に生かしホ
ームページにて積極的な情報発信をし生徒
☆平成 23 年に新しく卒業生校長を迎え現在
募集につなげてはどうでしょうか。
で4年目になるが順調に生徒が増加してい
ることもあり25年度には定員増加も行う
ことが出来現在まで順調に推移しています。
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法令等の遵守
自己評価
☆調理師免許取得に対して厚生労働省大臣
の指定校である限り、法令遵守は絶対的要件
となります。その規定された範囲の中で社会
に貢献できる調理師を養成するカリキュラ
ムを研究し、調理師として必要な授業を実施
していきます。
学校関係者評価
☆調理師養成施設指導要領の改正に伴い、平
成27年度においては大幅なカリキュラム
変更となりました。基礎科目の履修は当然の
こととして特設科目においても調理師養成
に結び付くような研究を重ね、時代の流れに
あった編成を今後も心掛けて参ります。
ましたが、ここに立ち止まらず現場に目を向
☆法令に基づいた運営を行って特に問題は
ないようです。
☆指導要領改正に伴ったカリキュラム変更
により、特設科目が更に実践的な内容になり
けた内容の研究を怠らず常に進化させたカ
リキュラム編成を望みます。
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社会貢献・地域貢献
自己評価
学校関係者評価
☆新宿警察署主宰の「若き防犯ボランティア ☆新宿警察主宰の「若き防犯ボランティア
シャイニングスターズ」として社会貢献活動
シャイニングスターズ」に学生が参加するボ
に参加しています。
ランティア活動は単なる貢献だけでなく、社
☆地域貢献活動として新宿駅東口の早朝街 会に触れて学校内では経験することが出来
頭清掃活動に教職員はもとより学生有志も
ない良い学びの機会になるので引き続き行
積極的に参加しています。
うことを望みます。
☆平成26年度より宮内庁(大膳課)御用と ☆地域に根差した学校運営には欠かせない
して調理師派遣をしております。
貢献なので引き続き行うことを望みます。今
後は防災活動に参加してみてはどうでしょ
うか。高齢化社会に向けて災害時の高齢者救
出には若い力が必要です。
☆宮内庁への調理師派遣は学校としての価
値を高めると共に、教員の現場研修としても
良い学びの機会になりますので、しっかり取
り組んでください。
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国際交流
自己評価
学校関係者評価
☆グローバル社会において、世界目線を持つ
☆東京オリンピックに向けて海外からのお
ことは需要だと考えます。フランスの製菓学
客様が増えていくことが予想される中、レス
校ベルエコンセイユと姉妹校提携を結び、ペ
トランサービス英語をカリキュラムに入れ
ルション校長の来日時に学生に特別授業を
たことは評価されます。その内容も語学学校
行っています。
ではないので幅広く取り組むのではなく、飲
食店にて外国のお客様への対応に特化した
☆海外からの観光客の増加に伴い、飲食店に
実践的な授業を行っていることを評価しま
も外国人のお客様が沢山増えてきました。そ
す。
のために調理師も語学を学ぶ必要性が出て
☆学校が姉妹校提携をしているパリの製菓
きたために、レストランサービス英語をカリ
学校「ベルエコンセイユ」のペルション校長
キュラムとして組み入れました。
先生が来日講習会の際に学生に特別授業を
行ったり、パリの海外研修で外国を感じてく
るのは国際意識向上への一歩になると思い
ます。