2015 年 9 月 16 日 東京海上日動火災保険株式会社 スチュワードシップ活動の概況(2014 年 7 月~2015 年 6 月) 当社は、投資先企業やその事業環境等に関する深い理解に基づく建設的な対話等を通じて、 当該企業の企業価値の向上や持続的成長を促すことを目的として、本活動に取り組んでおりま す。 当社が実施した投資先企業との対話事例および議決権行使に係る不賛同事例の主なものを、 以下のとおり報告します。 1. 投資先企業との対話事例 投資先企業と行った主な対話事例は、以下のとおりです。 <ガバナンス> • 組織再編後における執行と監督の分離方針、監督機能の体制強化 (組織再編を予定している企業) <企業戦略> • M&A でターゲットとする事業領域、企図するシナジー効果、将来の見通し (M&A を中心に事業拡大を目指す企業) • 事業領域のマーケット特性、外部環境に応じた企業戦略、新事業での成長性 (既存事業領域の市場拡大が期待できない企業) <業績> • 財務安定化策、財務リスク (不採算事業への対応が課題である企業) • 再建計画の具体性、合併後の見通し (経営再建に向けた合併を検討している企業) <資本構造> • 目標 ROE 達成に向けた施策の実効性、実現可能性 (中期計画において ROE の目標値を掲げている企業) • 株主還元と成長戦略とのバランス (中期計画において配当性向の目標値を掲げている企業) <リスクへの対応> • 事故リスクの発現可能性とその具体的対応策 (ヒューマンエラーによる事故リスクを抱えている企業) 2. 議決権行使に係る不賛同事例 2014 年 7 月から 2015 年 6 月にかけて、不賛同とした議案の主な事例は以下のとおりです。 • 債務超過かつ赤字決算企業における役員退職慰労金の贈呈 • 拒否権付種類株式の発行 • 特定の株主に対する有利な価格での自己株式処分 • 第三者による増資の合理性評価が行われていない新株予約権無償割当て • 具体性に乏しい経営再建計画に基づく合併 • 合併比率が既存株主に対して不利な合併
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