南 瓜 栽 培 技 術 情 報 No.2 平成27年4月22日 組 合 員 各 位 JA営農支援課 特産南瓜生産 組 合 南瓜の定植等について 近年は気象変動が激しく、春先の天候不順が予想されますので、被覆資材の利用や暗渠・明渠 の整備等、十分な排水対策を行うように努めてください。 1.圃場準備 成分(%) 肥料名 基肥 N P K 10a 当たり ① ハウス 1 棟 ② ③ 南瓜一発 600 16 20 10 120 ㎏ アグリフラッシュ 444 14 14 14 60kg 20kg LP 苦土安 2 号 12 16 14 60kg 20kg マドラグアノ 22 40kg ハイコンユーキ (㎏) 30~40 ㎏ 60kg 石灰類 成分 ④ 50~60kg 20kg N 15.6 19.2 5.2 4.8~6.4 P 26.8 24.0 6.0 6.0~8.0 K 16.8 12.0 5.6 3.0~4.0 ※育苗ハウス栽培については、ハウス40~45m/1棟の基準。 ただし、育苗ハウスにおいて水稲育苗時に弁当肥等を施した場合には、窒素肥料の残量等を考 慮する。 ◎ ハウス栽培事例 90 ㎝ 70 ~ 80 ㎝ 6m 〔裏面に続く〕 2.定 植 ・本葉2.5葉前後を目安に定植する。(老化苗にならないよう注意) また、定植前5日程度より外気温に慣らしてから定植する。 ・鉢土(根鉢)を壊すと細根が切れ、しおれやすくなるので定植前に鉢に充分灌水する。 ・植穴に害虫対策としてアドマイヤー1 粒剤を使用する。 ※アドマイヤー1粒剤はミツバチへの影響期間が残効期間である施用後30日となっており ます。このため、養蜂箱設置の際は影響期間を考慮の上、ご使用下さい。 ・5月上旬定植の場合は低温や風、霜による生育への影響を緩和するため、被覆資材を利用す る。なお、高温・好天時は被覆資材を剥ぐ。 ・湿害が見られた場合は酸素供給剤 MOX(100 倍液)を葉面散布し、生育の回復に努める。 3.ウイルス病対策【ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)対策】 ① ZYMV の宿主となる「スズメウリ」が生える田植え後頃にラウンドアップマックスロード を散布し根まで枯らす。(主な生育場所:排水路沿い等の水辺、ステップ、畝など) ② 水際のステップ等に作物を栽培する場合はその作物にあったアブラムシ防除剤を使用す る。それ以外は南瓜登録薬剤を散布し、南瓜栽培圃場への侵入を防ぐ。 ③ 人為的な伝染を防ぐ目的から、極力ハサミでの整枝、摘果作業は避け、手で行うように する。 ④ 被害株については、人為的な伝染につながりやすいことから放置し、アブラムシ防除を 徹底する。 ※スズメウリ:水辺に多く見られるウリ科の1年生雑草。種子での越年の他、蔓先が地面に潜り 塊茎を形成し越年する。ウイルスは種子伝染しないが、感染した植物体がそのま ま越年することが問題となっている。
© Copyright 2024 ExpyDoc