稲を守り育てる ~雑草から稲を守る 田植え後、気温も高くなり田んぼの水も温まってくると、稲の生長に負けまい と雑草も芽を出してきます。そのため、雑草のまだ生えないうちに除草剤等を散 布して、雑草の発生を抑える必要があります。 除草剤散布 水田にジャンボ剤を投げ入れたところ。 除草剤にもいろいろな剤型があり、粒剤やフロアブル剤、豆つぶ剤やジャンボ 剤など生育状況や作業性などを考慮して使い分けています。 ・粒剤:直径 1mm 程度の粒状、動力散布機をかつぎ 10a当たり1~3キロ散 布する必要があります。粒剤と動力散布機の重さは約 20kg で、大変重労働です。 ・フロアブル剤:薬剤を水に溶かした剤型。原液を直接散布できますが、処理 直後の水中濃度が極めて高いため、拡散や流亡に注意が必要です。 ・豆つぶ剤:直径 5mm 程度の粒剤。散布後に水面を浮いて広がり、均一に拡 散されます。散布する労力も軽減されます。 ・ジャンボ剤:小袋を水田に投げ入れると薬剤が拡散していきます。周りの圃 場へ農薬が飛散するドリフトの心配がほとんどなく、安全に使うことができ ます。 ジャンボ剤が水面に広がっていくところ。 均一に広がり除草効果を高めます。 JA越後中央では、防除適期に最適な薬剤を使うことによって化学農薬の総 使用回数を減らしたり、肥料設計を見直し化学肥料の使用を減らしたりする取 り組みを行っています。化学肥料・化学農薬に頼らない米作りはより丁寧な管理 が求められますが、従来の栽培方法から農薬成分や化学肥料由来窒素分を 5 割 以上減らし、特別栽培米として皆さんからおいしいと好評をいただいています。
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