ホームページ一般検査(10.5 現在最新) ●一般検査 一般検査では、尿(定性・沈渣)検査・便潜血検査・髄液検査・穿刺液検査・寄生虫検査・精液検査を行っています。 特に尿検査は日常診療の基本検査として扱われています。患者さんに痛みを与えることが少なく、また繰り返し検査を 行うことにより、経時的変化を捉え病態の把握に有用です。 ▼尿定性検査 定性検査では、比重・pH・糖・蛋白・潜血・ケトン体・ビリルビン・ウロビリノーゲン・白血球・色調の出現程度を 調べています。 ▼尿沈渣検査 尿を遠心分離した後、沈渣として確認できる赤血球や白血球、細胞や結晶成分などを顕微鏡で観察し、腎臓や尿路など の評価を行っています。病態によっては、尿の中に赤血球や白血球が多くなり細菌や結晶などが含まれ 時には、がん細胞が出現することがあります。 ◆採尿をする時の注意事項 ※検査前日には、ビタミン C を多く含むもの(栄養ドリンク、清涼飲料水など)を出来るだけ取らない様にして下さ い。 →尿定性検査の結果に影響を及ぼす可能性があるためです。 ※最初の尿は出来るだけ捨て、中間尿を採って下さい。 →最初に出てくる尿には雑菌が多いことがあるためです。 ▼便潜血検査 便中に血液が混ざっていないかを調べ、下部消化管疾患を対象とした検査です。 例えば、潰瘍や大腸癌、クローン病などで陽性になり、また痔でも潜血陽性になることがあります。 ◆採便をする時の注意事項 ※生理中には採便しない様にして下さい。 (結果が陽性になる可能性があるためです) ※便はたくさん取り過ぎない様にして下さい。 ※採便容器の中の液は捨てないで下さい。 ※便は冷暗所に保管していただき、出来るだけ早く提出して下さい。 ▼髄液検査 細胞数や種類を調べ、細菌やウィルス感染による髄膜炎、くも膜下出血の診断に有用です。 ▼穿刺液検査 胸水や腹水に含まれる細胞数や種類を調べます。 胸水・腹水については、滲出液と濾出液に鑑別します。 ・滲出液→炎症の際に貯留した液体で、蛋白質や細胞成分・線維成分が多く含まれます。 ・濾出液→炎症以外の原因で、うっ血や浮腫などにより濾出した液体です。 関節液検査では、痛風や偽痛風での結晶成分の確認や鑑別を行います。 ▼寄生虫検査 食べ物とともに寄生虫の卵や幼虫が体に入り寄生することがあり、 便に混ざって排泄される卵や成虫を調べます。 検査方法は、顕微鏡で直接観察したり、特殊な方法(集卵法)で調べます。 ▼精液検査 精液の外観・量を調べ、顕微鏡で精子数や運動率・奇形率を測定します。
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