NEDOイノベーション推進部 小栗和 氏

日台イノベーションフォーラム2015資料
日台イノベーションフォーラム2015
NEDOのオープンイノベーション
への取り組み
2015年7月28日
小栗 和行
イノベーション推進部 主幹
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
http://www.nedo.go.jp/
目次
1. NEDOについて
2. NEDOのオープンイノベーションへの取り組み
3. NEDOによる海外実証の推進
4. NEDOと台湾との協力・連携
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1.NEDOについて
NEDOのミッション
1. エネルギー・地球環境問題の解決
2. 産業技術⼒の強化
職員数 約800名
予算 約1,319億円(2015年度)
エネルギー関連分野 905億円
●新エネルギー分野 462億円
●省エネルギー分野 97億円
●蓄電池・エネルギーシステム分野 70億円
●クリーンコールテクノロジー(CCT)分野 68億円
●国際展開支援(地球温暖化対策費含む) 208億円
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1.NEDOについて
NEDOの歴史
2013 洋上風力
2010 スマートコミュニティ
2006 京都メカニズム(CDM)
2014 エネルギー基本計画改定
2013 ITRIとのMOU
2011 東日本大震災
2010 エネルギー基本計画改定
2003 エネルギー基本計画
1993 水素利用
1997 COP3、京都議定書採択
1992 燃料電池自動車、
1994 気候変動枠組条約
新エネフィールドテスト
1992 リオ サミット
1988 産業技術
1981 風力、燃料電池
1980 太陽光、地熱
ムーンライト計画
1978
第2次オイルショック
1974 サンシャイン計画
1973
第1次オイルショック
1980
NEDO設立
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1.NEDOについて
組織図
総務部
人事部
経理部
検査・業務管理部
資産管理部
システム業務部
評価部
広報部
(2015年7月現在)
理事長
監事
副理事長
監事室
理事
プロジェクトマネ
ジメント室
本部
技術戦略研究センター
エネルギー・環境本部
省エネルギー部
新エネルギー部
国際部
スマートコミュニティ部
環境部
京都メカニズム部
産業技術本部
イノベーション推進部
ロボット・機械システム部
電子・材料・ナノテクノロジー部
海外事務所
支部
ワシントン、シリコンバレー、パリ、北京、バンコク、ニューデリー
関西
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1.NEDOについて
NEDOの役割
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1.NEDOについて
NEDO事業の広がり
省エネルギー
電子・情報
材料・ナノテクノロジー
太陽光発電
水処理
蓄電池
スマートコミュニティ
クリーンコールテクノロジー ロボット・機械システム
家庭用ヒートポンプ
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2.NEDOのオープンイノベーションへの取り組み
新技術創出、起業活動、R&D、事業化に至る様々な支援
R&D支援
中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業
新エネルギーベンチャー技術革新事業
戦略的省エネルギー技術革新プログラム
課題解決型福祉用具実用化開発支援事業
革新的ものづくり産業創出連携促進事業
エネルギー・環境新技術先導プログラム
カタライザー
事業化支援
ビジネスマッチング
サンプルマッチング
特許マッチング
既存ベンチャー支援
橋
起業家支援
研究開発型ベンチャー支援
SUI 創出支援
TCP(大学発ベンチャー支援)
ピアレビュア
技術・事業化評価
カタライザー
新事業展開支援
新技術調査員
起業家発掘
新技術発掘
技術開発支援
事業領域探索・
拡大機会の支援
オープンイノベーション
協議会
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2.NEDOのオープンイノベーションへの取り組み
オープンイノベーション協議会の設立
設
目
立
的
会 長
幹 事
事務局
会員数
2015年2月12日
民間事業者の「オープンイノベーション」の取組みを推進し、我が国
産業のイノベーションの創出及び競争力の強化に寄与する
野路 國夫 氏((株)小松製作所 代表取締役会長)
16名(民間事業者)
NEDO イノベーション推進部
324(うち、企業会員254 賛助会員(大学・研究機関等)70)
※2015年7月1日現在
日本の経済が力強さを取り戻しつつある中、さらなる産業技術力の
強化により持続的な成長を軌道に乗せることが重要
製品サイクルの短縮化、技術の複雑化・多様化等により、外部の技
術やアイデアを取り込んだ新技術実用化の加速が不可欠
オープンイノベーションの取り組みを産業界で共有
オープンイノベーションのマインドを広める
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2.NEDOのオープンイノベーションへの取り組み
オープンイノベーション協議会の活動
1.大規模なセミナー・イベントの開催(年3~4回)
→
オープンイノベーションに向けて企業・大学等のマインドセットを変え、
その手法を含めて普及啓発を図る。数百人規模で、基調講演・パネルディス
カッション等を実施
2.テーマごとの少人数ワークショップの開催(年15~20回)
→ 最大50名の参加者が積極的に議論に参加することにより、双方向的な学び
の場とする。毎回、社内マネジメント・連携先の探索方法・大学公的機関と
の相互理解促進等、他企業とのWin-winの連携構築・コーディネーター育成
等のテーマを決めて実施
3.ビジネス案件を創出するための各種イベントの開催(年20回)
→ セミナーやワークショップなどの「お勉強」だけではなく、具体的にビジ
ネスを生み出すイベントを実施する異業種間の議論、ベンチャー企業のピッ
チイベント、アイデアソンなどを実施
4.オープンイノベーション白書の作成(2016/3中間報告、2017/3最終報告)
→ オープンイノベーションに関する国内外の事例調査を行い(成果を会員に
情報提供)、調査結果をとりまとめてオープンイノベーション白書として公表
5.公式HP、協議会ロゴの作成等による周知活動(2015/9開始予定)
2.NEDOのオープンイノベーションへの取り組み
オープンイノベーション協議会
オープンイノベーション
の動向把握
オープンイノベーション
白書の作成
大企業
大学・研究機関
オープンイノベーション協議会
アーリーステージの企業等
中堅・中小・ベンチャー企業
政策提言活動などの
啓発・普及活動
大学・研究機関等との
交流の促進
会員間におけるオープンイノベーションの推進事例の共有
http://www.nedo.go.jp/news/other/ZZCA_100013.html
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3.NEDOによる海外実証の推進
国際事業の概要・スキーム
事業名称
国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業(国際エネルギー実証)
事業概要
z 日本の優れた技術を核に、各国の多様なニーズやエネルギー政策、規制環境等を踏ま
え、海外において技術・システムを実証。
z 技術は必ずしも最先端なものにこだわらず、相手国の要求スペックや有効需要に合致
した技術を優先。企業の海外展開戦略に適合した技術であることを重視。
z 関係省庁・機関と協力し、海外展開にかかわる関連施策との連携を図る。
z 実証事業による有効技術・システムの普及により、エネルギーセキュリティの確保、環境
対策の推進、エネルギー産業等の海外展開、市場開拓に貢献する。
海外のニーズ・
ポテンシャル
実証
有効な技術・
システム
エネルギーセキュリティ
技術・ システ
ムの海外展開
促進
温室効果ガスの排出削減
経済成長・雇用創出
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3.NEDOによる海外実証の推進
世界各国で実証事業を展開
<イギリス>
●スマートコミュニティ
( DECC、BIS、大マンチェスター市)
<中国>
●バイオマス(黒竜江省 )
●省エネビル(上海)
<フランス>
●スマートコミュニティ
(グランドリヨン)
<スペイン>
●スマートコミュニティ
(マラガ )
<サウジアラビア>
●省エネ型排水再生システム
(商工省)
<インド>
●メガソーラー(DMICDC等)
●省エネ型携帯電話基地局(通信省等)
<ベトナム>
●廃棄物発電(資源環境省)
<米国>
●スマートコミュニティ(NM州)
●省エネビル(NY州)
●スマートコミュニティ(HI州)
<タイ>
●バイオマスエネルギー(科学技術省)
●バイオマスエネルギー(工業省)
<インドネシア>
●スマコミ工業団地(エネ鉱省等)
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具体的な取り組み・成果
世界各国の国立研究機関や行政機関等との連携を推進
事業内容(単品からシステムへの重点化、産技へ進出)、国を選択し、集中的にスピード感を持って推進。これまでに
米国、欧州、アジア、中東等30カ国以上の国立研究開発機関やエネルギー関係の行政機関等と約200本以上の協定
を締結し、共同事業を実施中。
○スペイン
マラガ市におけるスマートコミュ
ニティ実証事業の本格スタート
○イギリス
マンチェスターでのスマートコミュニ
ティ実証事業のFS開始に合意
○中国
中国科学院の協力の下、日本の先進的な
省エネ技術を導入した 省エネルギービル
技術実証事業を推進(2012年~)
古川理事長とマラガ市デ・ラ・トー
レ市長(2012年5月)
古川理事長と大マンチェスター広域
市ロード・スミス議長( 2012年12月)
実証サイト完成模型
○アメリカ
ニューメキシコ州アルバカーキ市における
スマートグリッド実証事業の運開式を開催
運開式の様子( 2012年5月)
ニューメキシコ州ロスアラモス郡における
スマートグリッド実証事業の運点開始式
を開催
○インド
大規模太陽光発電システム等技術実証事
業の基本協定書に調印
古川理事長と
カントDMICDC総裁ら( 2012年4月)
○カンボジア
カンボジアにおける籾殻発電
プロジェクトの運開式を開催
古川理事長とスイ・セン鉱工業エネ
ルギー大臣( 2012年3月)
○ベトナム
ベトナムで初の産業廃棄物発電
実証事業に着手
署名式の様子(2012年7月)
○アジア開発銀行(ADB)
アジア開発銀行とエネルギー・環
境分野での協力協定締結
古川理事長と黒田ADB総裁
( 2012年10月)
運開式の様子( 2012年9月)
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4.NEDOと台湾との協力・連携
これまでの協力連携
• 2013年5月、経済部林技
術処長、ITRI呉副院長と
の意見交換
• 2013年11月、ITRIと包括
的情報 交換協定(MOU
)を締結
経済部林技術処長(左)、
ITRI呉副院長(右)と
ITRI徐院長(左)と
NEDO倉田副理事長(右)
• 2014年9月、日台科学技
術フォー ラムに参加
NEDO古川理事長講演
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4.NEDOと台湾との協力・連携
最新のNEDOの取り組み
省エネルギービル技術・システム調査事業
„下記3テーマに関する調査事業
ESCO事業手法/BEMS導入/エリアマネージメント
„対象建物
ホテル、業務用ビル、病院、ショッピング施設、学校 等
台湾との初の実証事業に向け、現在調査事業実施中
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おわりに
・日台は多くの共通点・共通課題を有する
¾ 海に囲まれた地理的条件
¾ 一人当たりGDPの高さ
¾ エネルギーの海外依存率の高さ
・オープンイノベーションで日台協力強化
¾エネルギー問題の解決
¾温室効果ガスの排出削減
¾雇用の創出と経済成長
・日台の一層の連携強化、実証事業の推進により、
世界のエネルギー・環境問題の解決、産業技術の
イノベーション創出に貢献
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謝謝大家
URL: http://www.nedo.go.jp