【野菜】 高温 9月

【 野 菜 】の 【 高 温 】 対 策に つ いて
<9月>
営
農
支
援
課
【夏秋野 菜】
きゅう り、トマト 、ピーマ ン、ゴー ヤ、オク ラ、さと いも、かん しょ等
(1)予 想される被 害状況
高 温による 草勢低下 。
ト マトでは 落花や花 粉稔性の 低下による 結実不良 等を生じ やすい。
品 質低下
きゅうり :空洞果 、日焼け 果、くくれ 果
にがうり :黄化、 過熟果
トマト :裂果、 尻腐れ果 、空洞果
ピーマン :日焼け 果、赤果
さといも :水晶芋 、芽つぶ れ
かんしょ :内部褐 変症
(2)事 前対策
露地果菜類では、マルチの下にあらかじめかん水チューブを設置してお
くなど、定 植前か らかん水が できるよ う準備を しておく。
雨よけ栽培では寒冷紗等の被覆資材、敷ワラ、敷草、褄窓、換気扇等を
活用し、ハ ウス内 換気を行う 。
ピーマン、きゅうり、にがうり等、比較的水を必要とする果菜類につい
て は 、 か ん 水 チ ュ ー ブ で 1 日 1~ 2t /10 a 程 度 、 ト マ ト な ど 水 を 控 え る 作
物について は、1日あた り1L/株を 目安に 少量多回数 のかん水 を行う。
オ ク ラ 、 さ と い も は 週 10~ 30t /10aを 目 安 に 畝 間 ( 通 路 ) に か ん 水 を 行
う。
果菜類でかん水できないほ場では、蒸散抑制剤の利用や摘葉を行い、蒸
散を抑える ように する。
(3)事 後対策
か ん水 を 行っ ても しお れな どの 症状 が続く 場合 は、 乾燥 によ り畦 内に 水み
ち が 生じ 、 作物 が水 を利 用で きな い状 況にな って いる 事例 や、 乾燥 しす ぎて
土 壌 表面 で 水が はじ かれ てい るこ とも あるた め、 土壌 の乾 燥状 況を 確認 し、
表 面 を軽 く 耕う んす るな ど、 施用 した 水が速 やか に浸 透す るよ うに 対策 を取
った上 でかん水量 や回数を 増やす。
収 穫は 早 朝等 の気 温の 低い 時間 帯に 行い、 収穫 後は 涼し いと ころ で農 作物
を管理 する。
ア ブラ ム シ、 ハダ ニ、 鱗翅 目幼 虫の 被害が 多く なる ので 、薬 剤散 布を 実施
す る が高 温 時に 散布 する と薬 害を 生じ やすい ので 、前 日に 十分 かん 水し 、薬
散は夕 方に実施す る。
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【施設野 菜】
(1)予 想される被 害状況
果 菜類 : 定 植期 ~ 育苗 期と なり 、高 温によ る活 着不 良、 定植 後の しお れ、
着 花不 良 など が 発生 し、 根の 伸長 抑制 による 地上 部と 地下 部の アン バラ ンス
による 草勢低下や 収穫開始 の遅れに よる収量 低下が予 想される。
(2)事 前対策
ハウ スサイドビ ニルを上 げ、風通 しを良く する。
天 井に 寒 冷 紗等 の 遮光 資材 を設 置、 通路に もみ 殻を まい たり 、敷 きわ らな
どを設 置して地温 の上昇を 防ぐ。
(3)事 後対策
通 路 に 散 水 す る な ど 、 地 温 の 上 昇 抑 制 を 図 る 。( た だ し 、 高 温 と な る 日 中
は水が 滞留しない よう注意 する 。)
細霧 装置が設置 されてい る場合は 、積極的 に活用す る。
( 細霧 冷 房は 水 の気 化熱 を利 用し て気 温を下 げる ので 、間 欠噴 霧と する 。噴
霧 した 水 が速 や かに 蒸散 する よう 風通 しを良 くし 、ハ ウス 内が 加湿 にな らな
いよう 注意する 。)
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