3-(2)「自然愛護」

中学校 道徳の時間
3-(2)「自然愛護」
試案
○自然との関わりなどについて考えることを通じて、自然への畏敬の念をはぐくむ。
本実践は、北海道の各地域において、自然の偉大さに対する畏敬の念や自然の恩恵に対
する感謝の気持ちを育てるため、道徳の時間において指導の充実を図っています。
道徳の時間において、自然愛護の精神をはぐくむために、大自然の美しい映像資料を通
して、生命の豊かさや素晴らしさなどを感じさせるとともに、自然を愛し、護るといった
環境保全の活動と関連付けるなど、学校の教育活動全体を通じて指導することが大切です。
1
道徳の時間の指導例(中学校)
(1) 主題名 豊かな自然を守る 内容項目 3-(2)
(2) ねらい
自然を愛護し、美しいものに感動する豊かな心をもち、人間の力を超えたものに対
する畏敬の念を深める。
(3) 資料名 「どろ亀さんの森づくり」(北海道版道徳教材「はあと・ふる2」)
(4) 展開例
○主な発問(◎主発問) ・予想される子どもの反応等
*教師の働きかけ ■評価等
導
入
展
開
前
半
展
開
後
半
終
末
○ 海や川、野山の自然に触れた楽しい思い出に *事前調査で生徒の自然体験を把握
は、どんなことがありますか。
する。
*森林の風景や動植物の写真などを
提示する。
○ 資料『どろ亀さんの森づくり』を読んで話し *資料の全文、動植物の写真などか
合いましょう。
ら自分の考えを発表させる。
○ 富良野の東大演習林のすばらしさは、どんな *強い意志と忍耐力により、自然と
ところにあると思いますか。
の共存・共生を図ってきたことに
・生物の多様性に富んでいる点
気付くことができるよう、林道づ
・人間が森を守る「天然林」である点
くりの価値に目を向けさせる。
◎ どろ亀さんが「木を植えると、その人の心に *開発により、人間生活が便利で豊
『緑のふるさと』ができる」と言った意味は、 かになってきたことにも着目させ
どういうことでしょう。
る。
・森が増えると心が休まる。
・自然を大切にしているという充実感。
○ 自然や環境を守るため、わたしたちはどんな *自然から受ける恵みの偉大さを知
ことができるでしょう。
り、自ら自然を愛護し、大切にし
・山や海でのレジャーの際は、自然愛護に気を
ようとする態度を養う。
付ける。
■日常生活にある身近な問題を自分
・地域で植樹の活動があるので、参加したいと
のこととして捉え、具体的に考え
思う。
ている。
○ 「私たちの道徳」P.117「自然との調和」に、 *「私たちの道徳」P.117「自然との
これまでに見たことや経験したことから、今
調和」のコウノトリ野生復帰プロ
後、私たちは自然とどのようにかかわっていけ
ジェクトを範読し、自然とのかか
ばよいかを考え、書きましょう。
わり方について考えるよう促す。
2
体験活動
各教科で
○
総合的な学習の時間で
ねらい
○
自然とその中で生きる自分を大切にす
ねらい
自然に対する豊かな感受性や生命を尊
る気持ちを高めるとともに、自分にでき
ることを考えようとする気持ちを育む。
○
重する精神を培う。
○
活動の概要
活動の概要
身近な自然に触れたり、飼育・栽培や
自然体験での感動、自然保護等に惜し
自然観察をしたりする活動を行う。
みなく尽くす人への感動などに触れる活
動を行う。
○自然との関わりなどについて考えることを
通じて、自然への畏敬の念をはぐくむ。
道徳の時間
内容項目 3-(2)
○ 自然を愛護し、美しいものに感動する豊かな心
をもち、人間の力を超えたものに対する畏敬の念
を深める。
特別活動で
地域での活動等で
○
○
ねらい
校内外の環境を整え、美しく保つこと
ねらい
自然のすばらしさや不思議さを感じ取
ができるようにする。
○
活動の概要
ることができるようにする。
○
活動の概要
学校の周りのゴミを拾ったり、落ち葉
家庭や地域において、野鳥観察や植樹
を掃いたりして、環境美化に努める活動
活動など、保護者や地域住民と一緒に自
を行う。
然と触れ合うことができる活動を行う。