1/7 2015武田尾の草本 写真協力;下浦さん 調査日:2015年9月16日 写真 7.00cm×9.33cm ナンテンハギ(4L区)詳細P.7 掲載種名 ・センダングサ、アメリカセンダングサ ・ヤマジノホトトギス ・アキチョウジ ・ヒガンバナ ・クサアジサイ ・エノキグサ ・オオイヌタデ ・チカラシバ ・コメナモミ ・ベニバナボロギク ・オオオナモミ ・ノササゲ ・ブタクサ ・カナムグラ ・ホタルブクロ ・スズメウリ ・アレチウリ ・ガガイモ ・ナンテンハギ センダングサ(写真左) アメリカセンダングサ(写真右) 共にキク科 1区 昨年もこの場所では両種が共存しているのを確認、勢力図に変化なし?昨年もだがセンダングサの方が開花 が早い。 苞葉:センダングサ小さくて目立たない。アメリカ大きく葉状。 写真 6.22×8.39 写真2枚以上の場合このスペースに ヤマジノホトトギス ユリ科 1区 1区で2か所生えているところ(両方とも林縁の崩壊地)があるが、ともに開花していた。蕾もまだあるがすでに雌 蕊の先が、葯より下に下がった雌性期に入っている花もみられる。(雄性先熟) 写真 6.22×8.39 雄性期の花(9/4) 2/7 アキチョウジ シソ科 1区 昨年の台風、今年6月の草刈などの影響もなく例年通りこの時期に本格的な開花を始めた。(開花確認 2013.9.17、2014.9.16)武田尾の秋の訪れを象徴する花。 写真 6.22×8.39 写真2枚以上の場合このスペースに ヒガンバナ ヒガンバナ科 1区 昨年までは4L区とこの1区で確認したが、4L区が工事のため無くなってしまったのでここだけとなったが確実に この時期には開花している。4L区は元人家のあった近くだが、1区のは上流から流されてきたものか? 一つ 一つの花をじっくり見ることは少ないが、外花被片3、内花被片3、雄蕊6、雌蕊1。 写真 6.22×8.39 クサアジサイ アジサイ科 1区 両性花は8/31に開花を確認していたが、すでに花弁が散り果実になりかけているものもみられた。今日は装 飾花の花も開花しているのが見られた。花弁と雄蕊らしいものが見られるが雌蕊は? 写真 6.22×8.39 3/7 エノキグサ トウダイグサ科 2区 あちらこちらで、エノキグサの地味だが面白い花が見られた。。編傘状の葉状苞(総苞)の間から長い穂状花序 を伸ばし、多数の雄花をつける。雌花は小さく、総苞の中に隠れている。雄花は総苞の中に転げ落ち、雌花と直 接受粉する。写真の雄花は完全には開いていないようだが。 写真 6.22×8.39 転げ落ちた 雄花? オオイヌタデ タデ科 2区 ここでは仲間のイヌタデやボントクタデのように群生はせず、ポツリポツリと咲いているようだ。高さは0.8~2m と高く、花序も3~7cmと長く垂れる。花被の色は白から薄紅色のものもある。3区のものが薄紅色であった。 写真 6.22×8.39 チカラシバ イネ科 2区 長さ約2㎝の黒紫色の総苞毛(毛状の総苞)が目立つ。小穂の先から雌蕊の2裂した柱頭が出ている。雌性→ 中性→雄性または雌性→雄性、と変化する雌性先熟花。名前の由来は根が強く張りひっぱてもなかなか抜けな いから。「草野球をするときになかなか抜けずに苦労した」(元野球小僧談) 写真 6.22×8.39 4/7 コメナモミ キク科 2区 開花しだす。花柄には上向きの白色の毛が生えるが、長い開出毛はなく、総苞片などにある有柄の腺毛もない のが、腺毛のあるメナモミとの違いの一つ。 写真 6.22×8.39 ベニバナボロギク キク科 2区 花が下向きに咲くベニバナボロギク。果実になると種子を遠くに飛ばすために上向きになる。 写真 6.22×8.39 オオオナモミ キク科 3区 雄頭花、雌頭花が成長してきていた。葉の形などから一旦オオオナモミとした。最終的には果苞の刺などを確 認する必要がある。でも中間型があるそうなので??? 写真 6.22×8.39 5/7 ノササゲ マメ科 3区 黄色い花弁が落ち、紫色の豆果が出てきているものもあった。 写真 6.22×8.39 ブタクサ キク科 3区 雄頭花は花粉を飛ばし切り枯れていたが、苞葉に包まれた雌頭花の雌花は緑色のつぼ型の合生した総苞片に 囲まれ子房の先端から2裂した花柱を出している。果実はこの総苞片に囲まれた偽果になる。 写真 6.22×8.39 カナムグラ アサ科 3区 雌雄異株。雌花は苞に包まれ、下向きの短い穂状花序につく。同じカラハナソウ属のホップの毬花に似ている。 雄花は円錐状の大きな花序にまばらにつく。バナナのような葯が風に揺られ花粉を飛ばす。花粉症の原因にも なっているそうだ。武田尾では葉はよく見るが花を見たのは初めてである。 写真 6.22×8.39 写真2枚以上の場合このスペースに 6/7 ホタルブクロ キキョウ科 5区 種子を飛ばしきった果実は柄と、筋(?)だけになっていた。花茎のあった根元付近に根生葉のような葉が。図鑑 などでは根生葉は花時には枯れてなくなるとあるが… それに残ったのではなく新たに芽生えてきたようだ。こ の根生葉で冬を越すとのこと。追っかけてみよう。 写真 6.22×8.39 スズメウリ ウリ科 5区 雌雄同株(異株もある?)。花弁が散り、細長かった子房がだんだん膨れ、よく見かけるまん丸の形の青い果実 もみられた。熟すと白くなる。 雄花 雌花 写真 6.22×8.39 アレチウリ ウリ科 区域外(3区でも見られたが写真は支流左岸のもの) 雌雄同株。雌花序が刺だらけの果実の集まりになっているのもみられた。 雌花 雄花 写真 6.22×8.39 7/7 ガガイモ キョウチクトウ科 区域外(区域内でも見られるが写真は3K区のゴンズイの下流) 葉だけはいろんな区域で見られるが、花をつけているのは少なく、さらに果実を見たのは武田尾では初めて。ま だ熟していないが、種を飛ばすまで行くか?コイケマの果実と比べるとかなりずんぐりしている。近くの花にハナ ムグラの仲間が、受粉に貢献しているのだろうか? コ イ ケ マ 4 U 区 → 写真 6.22×8.39 ナンテンハギ マメ科ソラマメ属 4U区 名にハギとつくがハギ属ではない。小葉4以上が普通のソラマメ属の中で、小葉2の偶数羽状複葉は特異。 2014年に工事用の木壁の下から這い出しているのを初確認。(2014.9.16)花は咲かなかった。今回工事完了部 分の木壁がとられ、金網に置き換えられまだ石壁の設置されていない土手で花を咲かせているのを発見。ただ この場所もいずれ土手は削られ石壁が設置されるので今後生き残れるか? 写真 6.22×8.39 2014.9.16発見場所(赤丸印) 現在:順次木壁が取り払われ 土手が削られ石壁を設置 前に金網の塀が設けられ つつある。 ナンテンハギはこの石壁 が設置される林縁土手に 生えている。 以上
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