OMJ_News73

Operation Mobilisation Magazine
Summer 2015
OM日本ニュース No.73
あなたの
「宣教スタ
イル」は?
page 11
北米 : English Immersion Program
page 18
ネパール:OMネパールの地震救援活動
中東: 続くシリアとイラクの難民・避難民への支援
ロゴス・ホープ号 ミニストリー再始動
ハイチ:今こそ宣教師を送り出す時
page 4
page 16
page 6
ザンビア: サッカーを通した変革
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パナマ: ギャングのメンバーと分かち合う
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香港: 戻る道なし
page 13
transforming lives and communities
社会と人生をキリストの愛によって変革する
表紙写真:4月にカトマンズを襲ったマグニチュード7.8 の今回の地震で家を失った
ネパール人の多くは現在防水シートでできたテントで生活している。 The OM World: 110カ国で社会と人生をキリストの愛によって変革する
目次
人道支援
ネパール:OMネパールの地震救援活動 . . . . . . . . . 4
最大限の人生 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
中東:続くシリアとイラクの難民・避難民への支援 . . . 6
ロゴス・ホープ号
ロゴス・ホープ号 ミニストリー再始動 . . . . . . . . . . . 7
:悪魔の要塞に光を当てる . . . . . . . . . . . . . 8
フィリピン:貧しい者を塵の中から立ち上がらせる . . . 9
宣教
パナマ:ギャングのメンバーと分かち合う . . . . . . . . 10
コスタリカ:遅すぎることは決してない . . . . . . . . . 10
宣教訓練プログラム
OMでは世界110カ国、3200人の長期・短期奉仕者が様々な分野で活動しています。
東西ヨーロッパ、中近東、及び、西中央アジア、南アジア、東アジアを主たる活
動の場とし、ユニークな船の働きも行っています。それぞれの国々ではその土地の
文化と必要にあわせた方法でキリストの愛を伝えています。OM が提供す
る通常1∼ 2年間の宣教訓練プログラムでは、これまでに多くの人々
が実際に自分が希望する国々において非常に有益な実践的訓練
を受けてきました。参加方法など、詳しくお知りになりたい方は
OM日本までお問合せ下さい。
参加が可能な宣教地の一例:
ロゴス・ホープ号
キリストにある希望と知識、助けを世界中に届ける。
イギリス
移民への伝道。地域教会のミニストリーに参加。
アジアチャレンジチーム
2 年間でアジアの 3 ヵ国に滞在し、その国でのOMチームの
働きに参加しながら訓練を受けます。
ミャンマー
友交伝道、児童伝道、孤児院支援、スポーツ伝道に参加。
フィリピン(セブ島)
子供&青年ミニストリー、教育プログラム、僻地での伝道。
コスタリカ
HIV の働き、地元教会での働き。子供伝道など。スペイン語
と英語でのコミニケーション。
トルコ
音楽やスポーツなど賜物を用いて友好関係を築き福音を分
かち合い、地域教会をサポートする働きにも参加。
イスラエル
最初の 5 か月はヘブル語を学ぶ。ユダヤ/アラブ文化を学び
ながら、週に3日以上は伝道プロラムに参加。聖地旅行もあり。
2
アルバニア
最初の 3 ヶ月はホームステイを通して文化と言語を学ぶ。移
民や少数派への働きや子供への教育。
あなたの「宣教スタイル」は? . . . . . . . . . . . 11
「宣教スタイル」について . . . . . . . . . . . . . 12
正義
香港:戻る道なし . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
スポーツリンク
ザンビア:サッカーを通した変革 . . . . . . . . . . . . . 14
OMスポーツについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
教会開拓
ハイチ:今こそ宣教師を送り出す時 . . . . . . . . . . . 16
訓練・育成
:送り出す者として 10 年目を終えて . . . . . 17
北米 : English Immersion Program . . . . . . . . . . . 18
: 近況報告と祈祷課題 . . . . . . . . . . . . . 18
OM日本について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19
フィリピン、マニラ、パコ地区に立つ高山右近の銅像
今年は高山右近没後400年。日本を代表するキリシ
タン大名高山右近はOM日本オフィスがあるここ金
沢にゆかりが深く、1月には石川県立美術館で没
後 400 年を記念して大規模な特別展示会が開催さ
れた。
熱心な信仰者だった高山右近は、高槻城主とし
て織田信長に仕え、船上城主として豊臣秀吉に仕
えた。秀吉によるキリスト教禁教の後、1588 年に
加賀藩金沢城主前田利家に招かれ、前田家の庇
護の下、26 年間を金沢城で過ごした。2代目藩
主の前田利長は自ら洗礼を希望するほどキリスト
教に好意的で、右近の精力的な布教により多くの
民 衆 が 信 仰 に 入り、金 沢、能 登 で 信 者 の 数 は
1604 年には 1500 人に達したという。
領主としての右近は領民を大切にし、神の前に
人は平等であることを説き、貧しい者、病人、孤児、
やもめ、戦死した兵の家族への救済を行なう「慈
悲の組」の組頭として活躍。貧民の葬儀で領主た
る右近自らが棺を担ぎ、それを見て感銘を受けた
民衆はますます右近を慕い、彼の信じるキリスト
教に心惹かれていった。
徳川幕府による徹底的なキリスト教弾圧が始ま
り、金沢城にいた高山右近には 1614 年に国外追
放命令が出される。26 年間を過ごした金沢を追わ
れ、極寒の中険しい雪道を歩いて京都へと去り、
さらに長崎からフィリピンへ船出した。失意と過酷
な長旅で精根尽き果てた右近一行をマニラで待ち
受けていたのは、国を挙げての想像もしなかった
大歓迎。政府の要人が出迎え、教会は鐘を打ち鳴
らし、港はこの聖なる人を一目見ようと黒山の人
だかり。遠くバチカンに名声が知れ渡っていた右
近は、マニラでもよく知られていたのだ。
シリア難民支援、ネパール大地震被災者支援、
エジプトのスーダン難民支援、フィリピン台風被災
者 支 援、東日本 大 震災 後 の 宮 城で の 働きなど、
OMでも世界中で主にある愛の業を通した宣教が
続いている。やがて地上での働きを終えた時、天
での大歓迎を夢見ながら。主に知られているあな
たの名は、天においてよく知られているからだ。
OM日本総主事 酒井信也
3
ネパール
谷間に位置するRasuwaで地震による雪崩や
地すべりが感知された後に救援を待つ難民達
人道支援
OMネパールの地震救援活動
4月25日の大地震以来、ネパールでは 230 回以上の余震が引き続き起こっている。
またいつ大きな(前より更に大きな場合もあり得る)地震があるか分からないと
いう恐怖を抱く何千人もの人々が、未だに屋内で寝ることを拒んでいる。合計
751,000 棟もの家屋が大損害を受けたり、完全に崩壊した。約 334,000 人
の学生の学校も破壊され、更に137,000 人の学生の学校もひどく破損して
いる。この自然災害はネパールで 8,400 人以上の死亡者、それに加えて
インド、中国、バングラデッシュでの 161 人の死亡者を出し、ネパール
で史上最多の死亡者を出した災害となった。この数字は驚異的なもの
だが、救援活動は国中で広がっている。
OMネパールの長期復興期は次のことに力を入れます。
地域の教会を地震前の状態に再建する
必要とする人に更に拡張したカウンセリングサービスを
提供する
「地域保健伝道(※1)」
を適応する
下水設備や衛生面が危険な状態にある村での設備の
再建
プロジェクトごとに住宅を半永久的なものから永久的なも
のに移行する
緊急救済枠外の困難に苦しむ人への援助を提供する
救援活動は地域の協力教会と共に実行され、来年 1 年間で
3 万人の人々に手を差し伸べることを目指している。
もっと知りたい方はオンラインで:
omjapan.org/nepal
vimeo.com/126905341
OM チームは今まで 13,490 キロの米、3,000 キ
ロのレンズ豆、5,500個の石鹸、簡易緊急シェルター
として使用できる防水シート690 枚を配布してき
た。配布はカトマンズとその周辺地域の 50 以上の
コミュニティで行われた。複数の医療チームも送
り出され、何百人もの人々に仕えている。
最初の地震から約3週間後、カトマンズ内やそ
の周辺のコミュニティの緊急のニーズの多くは満
たされた。OM ネパールは、コミュニティの再建、
衛生プロジェクト、人々の感情的・精神的ニーズ
に応えることなどの、より長期的なプロジェクトへ
と徐々に移行している。チームは自分達の労力や
資 源を RasuとLalitpur、Swayambhuといった 近
隣地域に集中させ、OM ネパールが関係を築き上
げてきた地域の人々、教会、コミュニティーに更
なる支援を継続する。このような働きには簡単に
成果が出ないようなものもあるが、OM ネパール
はコミュニティや各種団体との長期的な協力関係
を持ちながらこの救援活動に献身している。
■
4
食料配布をアレンジしてくれた村のリーダーを通じ
て地元の村人とつながるOMネパールのスタッフ
捧げよう:OM ネパールには現地で働く100 人以
上の働き人と何十年にもわたる経験があり、この
大きな必要に応えようとネパールの教会と協力して働いていま
す。現在ネパールの災害救援活動を助ける資金面での協力者
を探しています。祈りつつ、献金にご協力ください。
のため
指定献金 ネパール地震救援活動 ※送金方法は 19 ページをご覧ください。
OMネパールのリーダーたちのためにお祈りしてくだ
さい。彼らが色々な決断をするときに知恵が与えら
れるよう、休息が与えられるよう、そして神様との静
思の時間も確保できるようお祈り下さい。ネパールの
人たちがある意味で「日常」の生活に戻るので(以前とは違っ
た日常になりますが)そのためにも祈りましょう。農夫は畑で
麦を収穫し、多くの家族やコミュニティが簡易テントから雨季
に耐えることができる半永久的な住宅を建て始め、子ども達
は変わらず外で遊んでいます。人々が困難な体験を乗り越え
るための支援のありかたを見つけることができますように。そ
して沢山の人々がキリストを知りたいと熱望するようになり、
キリストの中に本当の答えを見出すことができますように。
最大限の人生
(※1)地域保健伝道(CHE)は伝道、弟子訓練、教会開拓と地域の保健や発展
を一体のものとして結びつけるミニストリー。他の国で有効性が実証され
ているプロジェクトである。CHEミニストリーを通して、人々はイエスに従
う者になり、コミュニティ全体が貧困と病気のサイクルから抜け出すことが
できる。
あるOMネパールのボランティアは震災後行われたいくつかの救援活動について語った。
4月25日と5月12日の地震の後、村に最初の調査に
行ったときは、今後何がどうなることか全く想像がつ
きませんでした。村のニーズの情報を集め、チームの
他のメンバーたちにそれを報告し、できるだけ早くそ
のニーズを満たすことが目的だとは知っていました。
でも地震が起こる前は、カトマンズを離れたことがほ
とんどなかったので、自分がこれから何を見ることに
なるのか分かりませんでした。
私達はペンと紙、助ける意欲を持って自分達に割
り当てられた村に到着すると、たちまち村人たちに囲
まれ、どうしてここにいるのか、と訊ねられました。
「手
助けがしたいのです。」私達は答えました。「私達に
何ができるのかを見るためにここに来ました。あな
たたちが何を必要としているのかを知るために。」
するとすぐに一人の小さな女の子が私の手を掴み
ました。「来て!来て!来て!」私は言われるがままに
泥の道、木々を抜けながら彼女の後を追いました。
「こ
こだよ。」彼女は言いました。
「見て。」私は見ました。
家は見当たりませんでした。代わりに私が見たのは
明らかに以前は誰かの家であったものの残骸でした。
崩壊した家の周りにはレンガや石の山があり、瓦礫
の中からはドアや窓枠が突き出ていました。
その日私はそのような状態の家を少なくとも3つの
村で数え切れないほど見ました。
覚えておいて欲しいことは、ニュースで見るような
ネパールがネパール全国の姿ではないということで
す。しかし、全てを失った人もいるということもまた
覚えておかなければなりません。私は実質上何もな
いところで生き延びるネパールの人々のたくましさを
見て頭が下がります。家や食料、もしくは家族の一員
をさえ失った家族も続けて生活しています。
ネパールの人々が、ただ毎日を生き延びるだけの
状態から、意味のある人生へ―イエス様が私達を創
造してくださったように(ヨハネによる福音書 10 章
10 節)―移行するのを助けるこのような団体でボラ
ンティアができることを本当に誇りに思っています。
緊急援助の目的は日々どうにか生きることですが、
OM ネパールの長期的な目標はこれらの村々と協力し
て働き続け、人々が最大限の人生を取り戻すのを手
助けすることです。彼らが住居や日常生活を再建し、
この悲惨な災害から、全く新しい、または再び新た
にされたイエス様についての認識と、主の驚くばかり
の力強い愛へと進んでいくのを助けたいのです。 ■
5
中東
「反政府軍の支配地域が広がっている。今でも町に
残っている市民は、経済的な理由から移住ができ
ない人たちだけだ。」
ロゴス・ホープ号の煙突から煙があがり、乗組員たちは 5 ヶ月
間停泊していたシンガポールに別れの挨拶として手を振り歓呼の
声をあげた。パワーアップ・プロジェクトが成功のうちに完了し、
ロゴス・ホープ号は遂に3月29日午前 8 時、知識、助け、希望
を届ける準備を整え、再びミニストリーの航海を開始した。
長引く内戦のさなかで、通信状況が悪化するシ
リア国内からの報告だ。
2011 年にシリアでの内戦が勃発して4 年目を迎
えた。トルコ、レ バノン、ヨルダン、エジプト、
イラク等の周辺諸国での難民登録者の数は、400
万人に達する勢いだ。その多くは受け入れ国での
就労許可を得ることができない。故郷から持ち出
した蓄えも、4 年もすれば底をつく。
厳しい生活を強いられているのは難民だけでは
ない。国外に退去した約 400 万人の難民に加えて、
シリア国内にはおよそ 760 万人の国内避難民がい
る。加えて、昨年夏に情勢が悪化したイラクから
の難民も、周辺諸国の財政を圧迫している。
このような状況を背景に、OMでは、地元の教
会と協力して各国における難民支援の働きを行っ
ている。
食料品を受
け取る人々
配付される食料品の倉庫
食料品の配付
内戦が続くシリア国内では、国
内各地で毎月約 5,000 家族を対象
とする食料品の支援を継続してい
る。豆 や 油、ス パ ゲッティや 米、
砂糖や塩などの基本的な食料支援
がまだまだ必要である。自らもい
つまで国内に留まることができる
かわからないという状況の中、教
会のボランティアが中心となって
支援を続けている。
およそ 120 万人のシリア難民を
受 け入 れ、現 在、人 口 の 四 分 の
一がシリア難民であるレバノンで
は、教育支援が急務となっている。
多くの公立学校では、午前と午後
の二部制を取り、より多くの学生
が学校に通えるような努力がなさ
れているが、それでも未だに多く
の子どもたちが様々な事情から学
校に通えない状態が続いている。
OM では、これまで行ってきた食
料支援に加えて、より多くの子ども
たちが学校に通うことができるよう
授業料や制服、学習用品の支援を
行なっている。
中近東地域の多くの国は、日本
と近い緯度に位置する。年初には、
毛布を積んだトラック
大雪に見舞われた地域も多いため、毛布やガスス
トーブ、冬物衣料の支援も行った。幾日も雪が降
り続く中、共にストーブを囲み、聖書の学びを始
めたグループもある。
長引く内戦を背景に、周辺諸国に留まる難民の
生活環境が悪化している。昨年末、ヨルダンでは、
財政難のためシリア難民に対する無償の医療サー
ビスを終了した。多くの難民が経済的な理由から
適切な医療サービスを受けられずにいる。OMで
は、現地の教会やクリスチャンの医療従事者との
恊働のもと、薬の購入や、治療のための支援を行っ
ている。ある裨益者は「他の団体は、問診をして
写真を撮って帰ったが、結局助けてくれなかった。
このように助けられたことに正直驚いている。」と
言う。
早起きをした乗組員たち(そのほとんどはつい
最近加わった新メンバー達だが)はロゴス・ホー
プ号がエンジンを起動させている間、待ちきれな
い様子で船の右舷の手すりに立ち、船が港を離れ
るのを見ようと興奮していた。最終チェックが行わ
れ、最後のドアが閉められ、デッキにいるメンバー
の気分が高揚する。「新しい冒険に向けて準備万
端!」「ようやく出発だ!」「わくわくする!」と新人
達が鐘を鳴らした。
パートナーミニストリーのディレクターであるロ
ドニー・フイ(シンガポール)はデッキでこの時
を待っていた一人だ。「今日こうやってシンガポー
ルから出港するということは大きな一歩です。世
界中に送り出されたチームのミニストリーの成功、
船の準備が速やかに行われたこと、そしてエンジ
ンルームでのパワーアップ・プロジェクトの完了な
どいくつもの画期的な出来事がありました。」と彼
は言う。
船長のトム・ダイヤー(アメリカ)は再び航海
に出られることを喜んでいる。「感謝なことに素晴
らしい天候に恵まれ、今のところ順調に進んでい
ます。またミニストリーを開始できることを楽しみ
にしています。」船長は満足した様子で地平線を見
つめ笑顔でこう言った。
ロゴス・ホープ号がシンガポールからスムーズ
に出港できたのは実に神の恵みと備えである。ディ
レクターのシーラン・ゴベンダー(南アフリカ)は
言う。「この数ヶ月で起きた事をすべて見て、驚き
感動しています。また航海ができるようになったこ
とは本当に素晴らしいです。神様と、このミニスト
リーの重要な役割を担って下さった多くの人々への
大きな感謝の気持ちでいっぱいです。」
■
Hong Kong, SAR China
2015 年 7月25日∼ 8月10日
■
ロゴス・ホープ号の今後の寄港予定地
2014 年には中東で故郷を追われた難民達を助ける
た め に 世 界 中 からOM に 3 億 円 が 集 まりました。
2015 年にOM は更に計画している救助活動経費のた
めに5 億円を必要としています。現在のところ1 億円が集まって
います。是非寄付をお考えください。8 千円の寄付でシリアや
イラクの 1 家族が 1 ヶ月生活することができるだけの食料を提
供することができます。
のため
指定献金 シリア&イラク救援プロジェクト
※送金先は 19 ページをご覧ください。
6
ロゴス・ホープ 号
ミニストリー再始動
ロゴス・ホープ号
人道支援
続くシリアとイラクの難民・避難民への支援
Colombo, Sri Lanka
2015 年 10月13日∼ 11月10日
Taichung, Taiwan
2015 年 8月12日∼ 8月25日
San Fernando La Union, Philippines
2015 年 7月8日∼ 7月23日
Subic Bay, Philippines
2015 年 6月1日∼ 7月7日
Yangon, Myanmar
2015 年 9月25日∼ 10月8日
※未決定
Richards Bay, South Africa
2016 年 5月3日∼ 5月17日
Durban, South Africa
2016 年 3月16日∼ 5月2日
Penang, Malaysia
2015 年 9月3日∼ 9月22日
Port Louis, Mauritius
2015 年 11月30日∼ 12月21日
7
悪魔の要塞に光を当てる
ロゴス・ホープ号
ー2年間の奉仕を終えてー
私は、 現在船を降りて広島県の実家にある牧場で豚
飼いとして働いています。 今回は、 4ヶ月に渡ってのイギリ
スでの滞在中のことを主に書きつつ、 宣教に行くために
住み慣れた場所を出ることの大きな意味をお伝え出来
ればと思います。
さて、 ロゴスホープ号の古い発電機を新しい物に換え
る 「パ ワ ー ア ッ プ プ ロ ジ ェ ク ト」 が、 2 0 1 4 年 の 1 0 月 ~
2015年の3月にかけ行われました。 その間、 乗組員達は、
飛行機で世界中に散らばり、 各々チームで宣教活動を
行いました。 僕は2014年の10月~2015年の2月まで
の4ヶ月間、 イギリスのOMライフホープでこの宣教活動に
加わりました。
イギリスに滞在する上で興味深かった事を挙げます。
まず、 人々について。 第一印象はおしゃべり。 特に大勢の
人がテーブルを囲んでいる際には、 一人が話し出すと皆
もそれに加わり、 時に皮肉を込めた冗談、 時に議論とい
う具合に会話が止まりません。 また、 会話の形式も日
本で良く見られる一対一の対話という物ではなく、 一人
がテーブル全体に向かって話し、 それに応じてまた次の
人がテーブル全体に向かって話すというディベートのような
スタイルでした。 最初は慣れずに戸惑いましたが、 僕はすっ
かりこのスタイルが気に入りました。 気質は、 礼儀を重んじ
る点では日本人に似ており、 皆さんが急にイギリスに行っ
たとしても、 少し親しみ安さを感じるかもしれません。
さて、 イギリス滞在中に僕の目の前で一人救われま
した。僕は、ライフホープの主催する伝道イベントに参加して、
5~6人のチームで、 路傍伝道をする事になりました。 僕
はチームと別れて一人で街を歩いていると、 あるお店の
前で15~6才くらいの男の子がガラス越しに店の中を覗い
ていました。 僕は、 少しためらいましたが、 これも伝道のチャ
ンスかと思い、 「何をしているの?」 と話しかけると、 彼は、
退屈だと答えました。 僕は、 用意していたビラを渡し、 「イ
エスについて話してあげようか」 と言いました。 いいよと答
えた彼に続けて 「クリスチャンについては、 どんな事を知っ
ているの?」 と尋ねました。 彼は、 「知っているけど、 ちょっ
と信じられない。 何か科学的な証拠があれば信じられる
んだけど」 と答えました。 さて、 この瞬間主から知恵が
与えられ、 突然何を言えば良いのかがわかりました。 僕は、
信仰について語りました。 そして、 「神を見るための信仰
が与えられるように祈っていい?」 と尋ねました。 彼は、 は
いと答えました。
そこで、 神を見るための信仰を彼に与えてくださいと祈
りました。 祈っている最中に、 神様からの促しがあり、 「イ
エスキリストを救い主として受け入れますか?」 と尋ねまし
た。 彼はまた、 はいと答えました。 そして、 彼の内側に
主が聖霊としてすんでくださるように祈った後、 顔を上げ
た彼の目は、 光る澄んだ清々しい目に変わっていました。
僕は、 このような素晴らしい救いの瞬間を見ることが大好
きです。 素晴らしい神様の臨在を肌で感じ、 目で救われ
た人の輝きを見て、 僕自身も喜びで満たされました。
8
最後に2年間のロゴスホープ号での宣教活動を通し
て学んだことを書きこの文章を締めくくります。 「To bring the
stronghold of evil into daylight」 というフレーズがあります。
日本語に訳すと 「悪魔の要塞に光を当てる」 という意味
になります。 このフレーズに、 僕が2年間で実際に体験した、
宣教に行くために住み慣れた場所を出ることの大きな意
味が詰まっています。 日本を出て多くの国地域から来た
人と一所に働き、 生活し、 遊ぶ中で今まで日本の常
識ではあえりえないことをたくさん経験しました。 いわゆるカ
ルチャーショックです。 その結果、 いかに自分が日本文化
という狭いシャボン玉の中のような世界で生きてきたかを
思い知らされました。
日本文化の中には良い面もたくさんあります。 例えば、
人を思いやる心や、 おもてなしの心、 ルールやマナーを守
ること、 人への敬意といったものです。 ですが、 やはり悪い
面もあります。 周りを気にして小さくまとまってしまったり、
目上の人に 「ノー」 と言う事が難しかったりです。 それに
対して仕方がないと思い諦めることは、 私たちが知らず知
らずのうちに悪魔の要塞に捕らえられているようなものなので
す。 その狭いシャボン玉のような世界の中にいるうちは、 捕ら
われている状態が慢性化して日常となっているので、 その
ことに中々気がつけない場合さえあります。 ですが、 違う文
化圏に行く事で、 その狭いシャボン玉のような世界が、 割
れてしまう事があります。 そこに少しの痛みは伴いますが、
その後一気に視界が開けてきます。 その状態を光を当て
るという風に例えられているのです。 僕はこの経験を何度も
しました。 人種や働き方、 話し方の違いから、 船の乗組
員達と馴染めなかった時期もありました。
でもその度に主の元で祈る機会が与えられました。 その
結果、 自分の想像よりもはるかに大きな神様が手を差し
伸べて、 僕がそれに摑まるのを待ってくれているような出
来事がたくさん起こりました。 宣教活動を通して、 僕が
人に何かをしてあげられた事もたくさんあります。 でも僕が
神様から貰った物はそれよりもはるかに大きく、 深い物でし
た。 主を讃えてこの文章を締めくくります。
ロゴスホープ号のクルーとして20 か月間活動。その後、パワーアッ
ププロジェクトのためイギリスの OMライフホープに 4ヶ月間参加。
イギリスの教会でドラマ
を演じる あなたもロゴス・ホー
プのクルーになりませ
んか?2ヵ月半、1年、
2 年 などの 参 加 期 間
の機会があります。お
問い合わせください。
(19ページ参照)
船のミニストリーを支
援してください。船が
1海里
(1,852 m)航行
するの に12万 円 の 燃
料が必要です。
38 家族、160 人の住宅が全焼した地域。ロゴス・ホープ号
のコミュニティは自分たちでお金を出し合い、この地域の人々
の救済にあたった。
ェクト のため
届ける燃料プロジ
を
指定献金 希望
フィリピン
※詳細は19ページをご覧ください。
貧しい者を塵の中から立ち上がらせる
破壊は突如やって来る。ロゴス・ホープ号のヘルプ・
ミニストリーは船がフィリピンのセブに停泊中、船から
15 分ほどのところにあるコゴン・パルド・バランガイ
近隣の地域で火災が発生した際にこのことを直接体験
した。
火災は 38 家族の住宅や所有物を完全に破壊した。
ヘルプ・ミニストリーのマネージャーであるウィリー・
オング(シンガポール)はこのことを聞き、ロゴス・ホー
プ号のコミュニティーに、自分たちの小遣いを救助
物資を提供するために使おう、と呼びかけた。1日
もしないうちに、50,000フィリピンペソ(日本円で約
13 万円)が集まり、船のミニストリー部門からの寄
付と合わせて、OMフィリピンとの協力の下、ヘルプ・
ミニストリーチームが提供したいと願っていたものを
すべてを揃えることができた(各家庭にそれぞれマッ
トレスと毛布、蚊帳1つ、タオル2枚、ガスストーブ
とガス)。船からは石鹸や浄水器も寄贈された。
リリア・カプリアナという、生まれたばかりの赤ちゃ
んの母親である地元の女性は、火災が持ち物をすべ
て焼き尽くす前に赤ちゃんを連れ出すだけで精一杯
だった。
「全てを失いとても悲しいです。感謝なことに、
この人たちが私たちのために色々持って来てくれたの
で、今のところまだ元気でやっています。」と彼女は
言う。
「あなたたちは私たちの命を救ってくれたので、
本当に感謝しています。」リリアと彼女の家族は火災
に遭い近くの学校の教室で生活している約 160 人の
中の一人である。
この惨状の中でも、ウィル・バイリー(アメリカ)
は子どもたちを見て予想もしていなかったことに気が
付いた。彼は子どもたちが、自分たちの家がかつて
建っていた場所にある灰の山の中で遊びまわってい
るのを目撃した。この光景は彼の心に次の聖書箇所
を思い起こさせた。
「
(神は)貧しい者を、ちりのなかから立ち
あがらせ、乏しい者を、あくたのなかか
ら引き上げて、王侯と共にすわらせ、栄
誉の位を継がせられる。地の柱は主のも
のであって、その柱の上に、世界をすえ
られたからである。
サムエル記上 2 章 8 節
」
「この経験は私にとって、イエス様が私たちのとこ
ろに来てくださった時に起こったことを思い出させる
ものでした。」ウィルは説明する。「イエス様は来て
私たちと共に座り、私たちを高く掲げ、人生の灰の
山の中でも踊ることができるようにしてくださいまし
た。私たちは原罪で全てを失いましたが、イエス様
が来て取り戻してくださいました。」
■
9
パナマ
宣教
あなたの「宣教スタイル」は?
ギャングのメンバー
と分かち合う
「私はどんな形で世界宣教に参加できるのだろう?」と考えているそこのあなた!福音を携えて失
われた人々のもとに行く情熱は持っているものの、どこから始めたらいいのか分からないでいま
すか?それなら次の 8 つの質問に答えて、自分のミニストリーのスタイルを発見してみましょう!
各質問に当てはまる答えを一つチェックしてください。
毎年、受難週(イースターの前の週)には OM 中
央アメリカの各国オフィスが協力して大きな国際ア
ウトリーチ(短期伝道活動)を開催する。今年は
そのグローバル・インパクト・アウトリーチがパナ
マで行われた。
アウトリーチの数週間前、OM パナマの総主事
が牧師を務める教会をある夫婦が訪れた。奥さん
は、夫にもイエスに従う者になって欲しいと願って
いた。その礼拝の中で、夫はキリストに人生を捧
げ る 決 心 を し た。救 わ れ た こ の 人 物 は、
アウトリーチまであと2週間という時に、地元の
OM チームが伝道活動に使う音響設備がなく、機
器を借りるお金もなくて困っていることを耳にし
た。イエスに人生を捧げたばかりのこの男性は、
OM パナマの総主事の元に行ってこう言った。「私
はあなたたちが必要としている音響機器を全て
持っています。無料で使っていいですよ!」
ギャングの縄張り
アウトリーチの期間中、参加者はグループに分
かれ、伝道会や集会、作業奉仕のために様々な
地域や教会に出掛けた。数週間前に救われたば
かりのこの男性も、妻と一緒にこのアウトリーチに
参加した。夫婦は、ギャングがあたり一帯を支配
している、パナマで最も危険な地域に奉仕に行く
グループの一員だった。
最初にグループがこのギャングの縄張りに入っ
た時、参加者たちは地元の状況のことを何も知ら
ず、純粋な心で、何も心配することなくイエスのこ
コスタリカ
遅 すぎることは 決してない
マリアはコスタリカの山に住むカベカル原住民の女
性である。彼女はカベカルの土着の言葉を話し、何
年もの間、魔術を行う魔女であった。
最近のアウトリーチ中、OMコスタリカのメンバー
は マリア に 証し を 分 か ち 合 い、マリア の 娘 が
スペイン語からカベカル語に通訳してくれ、イエス・
キリストの福音を伝えることができた。
福音はマリアの心に触れ、彼女はキリストを受け
入れ、罪を告白したいと願った。マリアは 70 歳で
あり、キリストを受け入れ人生を変えていただくこ
とに遅すぎることはないということを証明している。
彼女を訪れた OM チームのメンバーは彼女の人生
が神と神の愛によって永遠に変えられた様子に心動
かされた。
■
10
1
自然災害のニュースを観て被害者を助けたいと
思った時にする行動は何ですか?
自分一人で被害者のために祈ったり、
AA
他の人たちと祈祷会を持つ
救援活動をしている団体に寄付する BB
できるなら実際に現地に
ボランティアとして出かける
CC
ボランティアや祈祷、募金を他の
人に呼びかける
DD
食事に行くとしたら、どんな料理のレス
トランを選びますか?
和食
ABD
中華や韓国料理 ABCD
フレンチやイタリアン
CD
インド料理やタイ料理
CC
これから始まる1 週 間のために祈る
パナマでの国際アウトリーチ参加者達
とを伝えた。しかしチームは、人々が窓から自分
たちを見張ったり、行き先や行動を観察している
ことに気が付き始めた。
次の日、グループは同じ地域に再び行ったが、
この近隣の状況を知ったチームは自分たちの安全
を心配していた。しかし、その日少し時間が経っ
てから、あるギャングのリーダーがボランティアた
ちのところにやって来て言った。「ギャングのメン
バーたちのために祈ってくれ。」「イエスについて
彼らに教えてやってくれ。」グループは主を証し、
ギャングに関わっている人たちのために祈ることが
できた。神はグループの安全を守るだけではなく、
彼らを実際に用い、福音を一番必要としている人々
に福音を分かち合わせてくださった。
グローバル・インパクト・アウトリーチの参加者
たちの多くは、神がご自分の御国を築くために、
数週間前に人生をイエスに捧げたこの男性を用い
られた様子に感銘を受けた。
■
??
?
新しい福音スクロールペン
すばらしい約束
ペンに収められている巻物を開くと神様が私たち約
束された、力強いみ言葉が書かれています。トラク
ト代わりに、また知人や友人に福音を伝える道具と
してお用い下さい。教会学校や、初めて教会に来ら
れた方へのプレゼントにも最適です!本体の色は青
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2
夏にもし2 週間の休みが取れて、誰かが費用を出し
てくれるとしたら、どこへ旅行に行きますか?
ABD
日本国内
パリやソウルなど人気観光地への
ツアー旅行
ABD
友人や家族と珍しい文化のコスタ
リカやトルコに個人旅行
CC
ミャンマーや南アフリカに短期宣教旅行 CCD
3
あなたの教会でイベントを企画するよう頼まれ
たら、どんなイベントにしますか?
DD
宣教大会
伝道アウトリーチ
CC
祈祷会
AA
コンサートやバザーなどの
チャリティーイベント
BB
次の4つの選択肢の中で、5年後の自分は何を
一番楽しんでいると思いますか?
日本から離れた異国後でキリストの
CC
愛を伝える
教会や、OM日本のような日本人の
働き人を海外へ送り出す団体で働く DD
会社で昇格し良い給料を得る
BB
普通の仕事をしてシンプルに生き、
教会で忠実に奉仕をする
ABD
8
5
AC
自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れ
ることのない財布を作り、尽きることのない富を
天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も
食い荒らさない。(ルカ12 章 33 節)
BC
そして、彼らに言われた。「収穫は多いが、働き
手が少ない。だから、収穫のために働き手を送っ
てくださるように、収穫の主に願いなさい。
もし自分の自由に使えるお金があったら、何
に使いたいですか?
自分の欲しいものを買う
AC
友人や家族にプレゼントを買う
D
教会やチャリティーに献金する
BB
宣教師や宣教団体をサポートする BCD
道で見かけたホームレスの人を助けようと
思ったら、どのように助けますか?
一緒にスーパーに行って何か
BCD
食べるものを買う
1000 円をあげる
BB
福音を伝えて一緒に祈る
ABC
通り過ぎるが、心の中でその人
のために祈る
AA
7
イエス様のどの言葉があなたの心に
一番響きますか?
あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子と
しなさい。そして、父、子、聖霊の御名によって
洗礼を授け…(マタイ28 章 19 節)
CD
信じて祈るならば、求めるものは何でも得られる。
(マタイ21 章 22 節)
4
6
(ルカ10 章 2 節)
AD
質問に全て答え終わったら、答えた項目の最後にあるA,B,C,D がそれ
ぞれ合計何個あるかを数えてください。一番多いアルファベットがあ
なたの「宣教スタイル」になります。自分のタイプについて読み、自
分はどのような形で世界宣教に関われるのか、どんな興味や傾向を持
つのかを考える良い機会になれば幸いです。
A
B
C
D
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「宣教スタイル」について
正義
宣教スタイルB:喜んで与える人
神の国の拡大のために持っているものを喜んでささげる人
宣教スタイルA:祈りの勇士
主を知らない方のために熱心に祈る人
祈りは人々を変える力があることを信じていますか?もし
疑うなら、マルコ 11:24 やヤコブ 5:13-15 を読んでみてくだ
さい。イエス様は「祈って求めるものは何でも、すでに受
けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。」
と言われました。ヤコブも「義人の祈りは働くと、大きな
力があります。」と教えています。あなたは日本の地での働
きに召されていて、国外での宣教の働きはできないと感じ
ているかもしれません。
しかし、今、あなたのいる所で、世界宣教の働きに加
わることができます。そのために必要なのは、世界の人々、
民族のために、時間をとって祈ることです。教会での祈り
会に出席する努力をしましょう。クリスチャンの仲間たちと
一緒に祈る習慣をつけましょう。そして、世界各国へ遣わ
されている宣教師を覚えて祈るよう励ましてください。知っ
ている宣教師からニュースレターを手紙やメールで送って
もらったり、団体のホームページでニュースや情報を見つ
けて祈ってください。一度、あなた自身が宣教旅行や宣教
地視察に参加して、異文化での宣教を体験することをお勧
めします。世界での実際の必要を知ることで、あなたの祈
りがさらに豊かなものになるでしょう。
あなたは経済的な祝福を受けていますか?神はあなた
に、その祝福を他の人たちにも分け与えるように願ってお
られます。与えるほど多くのものは持っていないと思うなら、
神は与える額でなく、与える心を見ておられることを覚えま
しょう。マルコ 12:41-44 のやもめの話を読んでください。
イエス様は、宝を自分のために地上にたくわえるのではな
く、「自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさ
びもつ か ず、盗 人 が 穴をあけて盗 むこともありません。
(マタイ6:20)」と言われました。神の国への投資は、この
地上で何か利益を受けることにはつながらないかもしれま
せん。
しかしイエス様は、永遠に残る宝を約束しています。今
はまだあなた自身が直接伝道や宣教の業に携わらないとし
ても、神があなたに託している経済的・物質的なものをもっ
て神の国のために奉仕できます。世界宣教のためささげる
ようにと、神があなたに重荷を与えているなら、宣教師を
送り出している教会や団体をサポートしてください。教会で
あなたが知っている方が、日本国外で主に仕えたいと願っ
ているなら、気の向いたときに献金するのではなく、毎月
決まった額をささげることを申し出ましょう。神はイエス様
を通して、私たちのすべての必要が備えられること、だか
ら心配しないようにと約束しています(ルカ 12:22-33)。私
たちが神の国の拡大のため喜んでささげるなら、この約束
は真実のものとなるのです。
香港
戻る道なし
OM 香港の「コンパニオンミニストリー(付
き添いミニストリー)」は、セックスワーカー
(性風俗業で働く女性たち)が解放され自
由を得るために、共に寄り添い、助ける働
きです。
経済的必要の情報: www.japan.org/give
祈りの情報: www.japan.org/pray
宣教スタイルC:出て行く人
宣教スタイルD:励まして送り出す人
人々を励ます人
失われた人々のことを思い、福音を伝えたいと熱心に
願っていますか?海外旅行でいろいろな文化を体験するの
が好きなだけで、牧師や伝道師ではないから宣教師には
なれないと思っていませんか?主イエスは復活されて後、
弟子たちに「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国
の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によっ
てバプテスマを授けなさい」と言われました。すでに牧師
や聖書学者、宣教師だった人にではなく、あなたや私のよ
うな普通の人たちに命じられたのです。主の弟子たちは漁
師や取税人でした。主に従う歩みの中で主から学んでいっ
た人たちです。後に聖霊を受け、この世界を永遠に変える
働きを始めました。
まだ福音を知らない人々に伝道をしたいという思いが与
えられながらも、今はまだ自分の置かれている状況のため
宣教に出かけて行くことができないかもしれません。パウ
ロやバルナバのように宣教地へ出かけることが出来なくて
も、がっかりしないでください。祈ること(A)、ささげる
こと(B)に加えて、世界宣教に関われるもう一つのこと
があります。シメオン、ルキオ、マナエンという名前を聞
いたことがありますか?使徒の働き13 章でバルナバとサウ
ロがアンテオケ教会から送り出されて行った時、二人の上
に手を置いて祈った人たちです。この人たちはバルナバと
サウロと一緒に伝道旅行へ行ったわけではありませんが、
二人が聖霊によって召しを受けた時、二人を支援し、送り
出すために大切な役割を果たしました。
専門的な神学の学びも大切ですが、その学位がないか
らといって世界宣教に携われないことはありません。大宣
教命令に従って世界に出て行き、世界を変える働きをする
ようにとの神の呼びかけを感じていますか?もしそうなら、
何があなたを引き止めているのでしょうか?いきなり長期宣
教師としてどこかの国へ行く、というわけではありません。
数多くの短期宣教旅行や宣教訓練プログラムの機会があり
ます。このような機会を生かして、だんだんと自分への召
しが明確になっていきます。教会で信頼できる人たちに相
談し、祈ってもらいましょう。経済的な心配があるなら、ル
カ 12:22-34 を読んでください。神により頼むには、勇気が
必要です。そして、もしあなたが自分の国にとどまることが
神の召しだったとしても、イエスを必要としているあなたの
周りの人たちに対して、いつも世の光、イエスの証人とし
て福音を伝えていきましょう。
宣教の機会の情報: www.omjapan.org/go
私は牧師や教会の役員じゃないから何もできない、と思
わないでください。直接伝道の働きにつきたい、宣教師と
して海外へ出かけたいという願いを持つ人を知っているな
ら、その人への神の召しを現実のものにする手助けをして
ください。海外へ宣教師を送り出し、その働きを支援する
ことは、それ自体がフルタイムの働きであることをご存知
ですか?OMのような宣教団体は、オフィスで働く有能な
スタッフなしには成り立ちません。スタッフは諸教会や友
人、家族によって経済的に支えられて働きをしています。
諸教会に世界宣教の必要を呼びかけ、召された人たちを
受け入れ、宣教師の派遣に要する事務的な働きを行なう
ためには、「励まして送り出す」あなたのような人の働き
が不可欠なのです。
働きの必要の情報: www.omjapan.org
「私達の知っている売春婦のほとんどはシングル
マザーです。彼女達の生活は社会保障によって守
られるはずなのですが、ほんの一部の人しかその
包括的な社会保障支援事業(※1)に申請しません。
その上、彼女達のほとんどは、公共賃貸住宅に申
し込む資格がないのです。勤勉で仕事をする意欲
があるにも関わらず、彼女達は同僚の拒絶や言葉
による虐待に苦しんでいます。このことによって彼
女達はすぐに仕事を辞めてしまったり、他の仕事
を探すことさえ諦めてしてしまうのです。
売春婦の中には、以前中国本土の故郷で教師
や看護師だった人もいますが、その資格は香港で
は通用しません。広東語がうまく話せず、繁体字
も読めないため、仕事を見つける事ができません。
それに加えて、彼女達の中国本土の訛りは地元の
人たちから馬鹿にされます。元売春婦の一人は、
元夫からの慰謝料が滞納されていたのに、政府か
らの差別を感じたため、助けを求めることをしな
かったと私達に教えてくれました。彼女はゴミを片
付けながら、「人と一緒にいるくらいなら、パート
で清掃の仕事に汗を流す方がまし」と言いました。
香港人と結婚した後で離婚し、売春婦となって
しまった女性たちの多くは、結婚により香港に移
住することができる「片道許可書」を所持してい
ます。しかしながら法律では、香港の IDカードを
手に入れたら、中国本土での登録や権限は一度に
消失することになっているのです。本土でのアイデ
ンティティーを失うと、離婚した売春婦達は再び本
土で仕事をすることができなくなり、子ども達も学
校に通えなくなります。
人を思いやり、失われた人を救う働きに関わるよう
大宣教命令に従って、今いる場所から宣教地へと出て行く人
OM 香港で働くデビーは、中国本土出身のセックス
ワーカーの霊的、肉体的解放に向けて付き添うOM
のコンパニオンミニストリーの働きをこう説明する。
彼女達の将来は不確かで、戻る道もありません。
どこに行く事ができるでしょうか。私達にその答え
はわかりませんが、私達は天の父を信頼していま
す。」
■
(※1)これは CSSA 事業といい、経済的自立の困
難な人々に保障を提供するものである。
そのような人々の基本的ニーズを満たす
ために彼らの収入を規定のレベルまであ
げるよう作られた。
達
めに、また彼女
いる女性達のた
て
れ
ま
。
込
い
き
さ
巻
だ
業に
祈りしてく
香港で性風俗産
ームのためにお
チ
M
O
る
る
き
い
で
て
が
働い
すること
を助けるために
を見つけ、自立
解放され、自由
が
達
性
女
な
う
このよ
。
下さいますように
道を主が備えて
13
スポーツリンク
もっと知りたい方はオンラインで:
www.om.org/sports
サッカー場内外のチーム
「庭」のアイディアが一体どこから来たのか、誰に
も分らない。神から与えられたとしか言えない。
少年たちの多くは授業料、教科書代、そしてペン
を買うお金さえも十分に持っていないため、チーム
は座って、どうやって資金を集めようかと話し合って
いた。庭についての提案はすぐにみんなに認められ
た。村の周りには有り余るほどの空き地があるから
だ。
サッカーを通した変革
「今からサッカーするから来ないか?」ザンビアの村カ
ンゴメアで、アキムは若い男性たちを誘った。年や能
力に関係なく、みんなに参加するよう励ました。日中
ただビデオを観て時間を過ごしたり、地元のバーに頻
繁に通っていた青年たちにとって、サッカーチームの
結成はわくわくすることだった。
線路の脇の使われていないサッカー場に集ま
り、試合をし、その後木の下に座ってアキムが聖
書の学びを導いた。その次の週も同じことをした。
アキムは自宅から徒歩 30 分のところにあるOM
ザンビアでの 3 ヶ月の弟子訓練コースを終えた後、
サッカーチームを始めるというこのアイディアを思
いついた。スポーツは、この弟子訓練で学んだこ
とを村の若者たちに伝えることのできる素晴らしい
機会を与えてくれると思ったのだ。
現在、毎週月曜日と水曜日の午後に 9 歳から19
歳までの少年たち25 人がサッカー場に集まってい
る。自分たちでサッカー場の手入れをし、必要で
あれば草刈刀を持ってきて草刈をしている。毎回
練習の後はみんなで御言葉を学び、自分たちの人
生で経験していることを共有している。
最初のサッカーボールはある宣教師によって寄
付された。その後しばらくして、彼らはチームでお
金を出しあってもう一つボールを購入することに決
めた。
「私たちは 50ngwee(0.01 米ドル)から始めた
んです。」アシスタントコーチであるOM ザンビア
の宣教師のアルフレッド・カシケチは言う。「彼ら
14
by Rebecca Rempel
は 50 ngwee を持っている時にはいつでもそれを
持ってきて、サッカーボールを買えるまでそれを続
けました。」
2 ヶ月後、選手たちは合計で 40 kwacha(6.00
米ドル)を貯めた。さらに10 kwacha(1.50米ドル)
が寄付され、サッカーボールが購入できた。
「ボールを買った時、それは本当にエキサイティ
ングでした。」とアキムは言う。「自分たちがみん
なでお金を出し合えば、一緒に一つのボールを買
うことができる、ということに、今まで彼らは気が
ついていませんでした。ボールは高すぎるから手
に入りっこない、と思っていたのです。」
ボール購入の成功は、チームにさらに大きな夢
を持つことを教えた。彼らは次に、お揃いのジャー
ジを買うことを目指した。選手たちは地元の宣教
師の家の草を一日中刈って、「ザンビアグリーン」
のジャージを買うための費用を稼いだ。後にお揃
いの運動ズボンも寄付され、ユニフォームが完成
した。
コーチによると、チームは近隣の村と対戦し、
いつも勝利を収めた。実力のあるサッカー選手と
してだけではなく、しっかりとした人格をもつ若者
たちであるということが証明された。
アキムは言う。「他の村と対戦していると違いが
見えるんです。他の若者たちの行動と、私たちの
チームの若者たちの行動の違いが。私たちの間に
キリストがいることは明らかです。」
ある農夫はチームの選手の父親で、チームが開拓
できるよう土地の一部を無料で提供し、望むなら土
地をもっとあげることもできる、と申し出た。
サッカー場から徒歩すぐの所にあるこの「庭」には、
トマト、菜種、トウモロコシ、そして玉ねぎが植えら
れた。
チームはサッカー場の内で協力するように、サッ
カー場の外でも「庭」を管理するために協力して働
いた。4つのグループに分かれ、それぞれのグルー
プは 1 か月のうち 1 週間庭の世話をする担当で、野
菜を育てるための草取り、水やり、そして他にも必要
なことは何でもした。
既に庭拡大の計画もある。チームのもう一人の親
も、次期のトウモロコシ栽培に最適な土地を一区画
使ってもいいと申し出たのだ。
「庭」から得た利益はチームのもの、そして分配し
てそれぞれのメンバーのものになる。作物が成長し、
利益を生み出す中、チームの目標は少年たちが自分
たちの教育費を払うことができるようになることだ。
「少年たちに自立する力を与えるためには、以前と
は違った考え方を学ばせるこのようなやり方が鍵なの
です。」OMスポーツリンクのアフリカ地区コーディ
ネーター、クリス・ウェルマンは言う。「スポーツを
通して、彼らには収入が生まれ、学費を払うことがで
きるようになりました。このようなサッカー場の隣で
の同じようなストーリーが、タンガニカ湖などアフリ
カの他の場所でも生まれていて、私たちは興奮して
います。ここは素晴らしい模範だと思います。」
クリスは続ける。「想像してみてください。25 人の
少年が自分たちの学費を払うことができ、家族にも
お金を持ち帰ることができる。これはすごいことです。
このように私たちはコミュニティを変革することがで
きるのです。」
■
2014 年バングラデッシュでの R4TWイベント
OM スポーツについて
(スポーツリンク)
スポーツをする広場は世界のどの国においても地
域社会の中心にあり、人々が競争したり、人生を共
に分かち合う場所である。私たちは、どんなスポー
ツ広場でも弟子訓練のための収穫地となり、変革を
もたらす力を持つイエス・キリストの愛によって家庭
や地域社会に希望を生み出すことができると信じて
いる。
私たちの望みは、選手やコーチ、地域の教会やコ
ミュニティーがスポーツを最大限に活用して、その関
係性の中で福音を伝えること。例えば、地域でスポー
ツ活動を主催したり、スポーツリーグに携わったり、
聖書の教えをスポーツに適用してコーチや選手を訓
練したり、と様々な方法がある。
OMスポーツのチームは、地域のスポーツ振興に
携わるだけではなく、FIFAワールドカップのような国
際的なスポーツイベントでのアウトリーチを主催した
り、R4TW(Run for the World 世界のために走ろう
www.r4tw.org)のような世界中で行われているイベ
ントを開催している。
新たな取り組み:主流なスポーツに加えて、OM
チームは様々な過激で冒険的なスポーツ(Extream
Sports)に焦点を当てた新しい働きも始めている。
スポーツをする場所が空中や海の波、岩場や平らな
地面であったとしても、全ての場所が収穫地になり
得るのだ。
あなたのイエス様への情熱とスポーツへの情熱を
結びつけることのできる多様な機会が世界中の
OM にありますが、まだまだ働き人が足りません。
スポーツの世界でどのように人々の人生やコミュ
ニティが変革されるか見て体験してみませんか?
祈ってください:このザンビアのカンゴメア村の
サッカーチームのように、OM のミニストリーを
通して、神の御言葉が人々の人生を変革し続け
ますように。彼らの庭がもっと実を結び、チーム
や自分たちの教育費を経済的に支えることができ
ますように。
15
ハイチ
送り出す者として
ー OM 日本事務局での10年を終えてー
by Katie Morford
多くの祈りと種まきがなされた後、OM は今年6人
のハイチ人宣教師を送り出した。今後更に多くの
宣教師をハイチから、特にフランス語圏の北アフリ
カ地域に送り出すビジョンを持っている。
ハイチは世界で最も美しい熱帯ビーチがあるカ
リブ海の島である。そしてまた、人々が何世代に
も渡り、ブードゥー教や悪霊崇拝の支配下で生活
している、西半球で最も貧しい国でもある。
イエスの御名の力によりハイチ人たちがブー
ドゥー教から解放され、自由と将来への希望を与
えられ、この現状は変わり始めている。
マーセロン
マーク・ハンシー・セイントチャールズ牧師は(の
宣教師であり、OM 船で奉仕し、自国ハイチに帰
国する前にはフランスで奉仕していた。17年間
に渡って彼は、OM の働きがハイチでも始まるよう
にと祈っていた。その祈りは 2010 年のハイチ地震
救援活動をきっかけに答えられた。
マーク牧師はマーセロンという、長年の間ブー
ドゥー教の拠点となっていた田舎の村で教会を開
拓した。だが悲惨にも、マーク牧師は2年
前に強盗に殺害された。しかし、彼が始め
た教会や他の開発プロジェクトはその後も成
長し、実を結び続けている。
マーク牧師は教会や学校、そして学校の
資金を確保するための鶏ビジネスプロジェク
トをマーセロンで始めるために尽力した。彼
は何人ものブードゥー教の祭司の家を訪問
し、彼らのために祈った。ある年配の祭司
は彼の伝道で遂にイエス・キリストを受け入
れ、生 涯 を 通して悪 霊 に 仕えてい たブ ー
ドゥー教を放棄した。これをきっかけに同じ
集落で何人もの人々が信仰に入っていった。
マーク牧師の死から2年後、今や教会は
人で溢れんばかりだ。つい先月も、あるブー
ドゥー教の司祭が地域を去り、彼の弟子 10
人が教会に来て、キリストを受け入れた。
教会は教会堂を立てるために資金を集める
ことと、地域社会においてさらなるインパク
長い間ブードゥー教に支 配されていたハイチの
マーセロンの村で教会に集まる信者達
トを与えるために現在のプロジェクトを拡大するこ
とに努めている。
「これはコミュニティにとって大きな勝利です。」
マーク牧師の元で学んだマーセロン教会のリー
ダーであるアドネー・レイモンドはこう言った。
ハイチ人の宣教師
マーク牧師はまた、ハイチの教会を世界宣教へ
動員するビジョンを持っていた。そして今や彼の
祈りは現実になりつつある。
今年6人のハイチ人たちが、宣教師としてOM
に加わった。OM は世界中、特にフランス語圏の
北アフリカに更に多くの宣教師を送るビジョンを
持っている。
ルツは HIVとエイズの意識向上や防止に情熱を
持つ看護師。彼女もハイチ出身の新人 OM 宣教師
で、ハイチ中の学校やコミュニティーを訪ね、恥
や知識不足のためエイズに偏見を持つ人々を教育
するため資金を集めている。HIVとエイズはハイ
チでは社会問題で、感染者は増加を続けている。
「私は人々のところに行って、もっとHIVとエイズ
について、そしてイエス様のことを教えたいです。」
とルツは言う。「私はハイチ中を廻って、学校から
学校、山から山へと訪ねて行きたいのです。私は
この働きが好きですし、前から看護師として宣教
に携わりたかったんです!」
今 か ら 1 5 年 ほ ど 前、 「送 り 出 す 者 と し て (Serving as
Senders)」 という本を初めて手に取りました。 丁度その頃、
友人が宣教師として海外へ派遣されることになり、 自分
は日本にいながら海外宣教のために何ができるのかと考
えている時でした。 本を読み進めていくと 「宣べ伝える人
がなくて、 どうして聞くことができるでしょう。 遣わされなく
ては、 どうして宣べ伝えることができるでしょう。 (ローマ10
章14、 15節)」 という使徒パウロの言葉が引用されており、
宣教の力は「出て行く者(宣ベ伝える人)」と「送り出す者(遣
わす人)」 の両者が協力する上で成り立つこと書かれてい
ました。 出て行く者へ具体的なサポートとしては、 精神的、
事務的、 祈り、 経済的、 コミュニケーション、 帰国時のサポー
ト等が挙げられており、 この時から、 送り出す者としての働
きを意識するようになりました。
話は変わりますが、 アメリカで 5 ヶ月間生活したことがあ
ります。 当たり前ですが、 アメリカに到着したとたん、 私を取
り巻く環境の全てが変わってしまいました。 慣れ親しんだ
日本から離れた新しい土地で、 異なる言語を話す人々に
囲まれ、 普段食べない物を食べる異文化の中で、 自分
は一体何者なのかが分からなくなったことがあります (すで
にクリスチャンではあったのですが)。 しかし、 「私たちの国籍
は天にあります。 (ピリピ3:20)」 とあるように、 異国や異文化、
どのような状況の中にあっても、 天に国籍を持つクリスチャ
ンは、 聖書の真理に立つことで、 その歩みが確かなものと
されることを体験させて頂きました。 このように海外での
体験は、 私にとってクリスチャンとして成長するための助けと
なり、 と同時に異文化で働く日本人宣教師に関心を持
つきっかけにもなりました。
これらの出来事の後、 神様は私を OM 日本事務局へと
導かれました。 この時、 神様が私に与えて下さった志は、
送り出す者として大宣教命令に参加すること。 ビジョンは、
日本の教会から多くの日本人クリスチャンが海外宣教へと
派遣されることでした。 事実、 神様は、 この10年間での
宣教に情熱を持つハイチ人は大勢いて、自分に
できることをしたいと願っているが、経済的な必要
を満たすのに苦労している。だが彼らは、忍耐を
もって神が命じられたことを何でもするために様々
な困難を克服しようと決意している。
訓練・育成
教会開拓
今こそ宣教師を
送り出す時
べ45名が日本から派遣されるという祝福を見せて下さい
ました。 多くの宣教師は世界中で働かれる神様の御業
を体験し、 宣教地の文化や必要に応じた方法で神様の
愛を伝えながら、 ますます主の証人として整えられ、 帰国
後は日本の教会の力となって活躍をされています。 一方、
教会は、 宣教師を送り出し、 彼らのために祈り、 支えてい
く時、 全ての国民、 民族を救う福音の力に更に目が開
かれる祝福に預かることを私は確信しています。
後方支援としての OM 日本事務局の働きは多岐に渡り
ますが、 宣教に出て行く人たちの派遣から帰国までの事
務的な手続きは、 大切な仕事の一つです。 面接を行い、
派遣地を、 相談しながら決定し、 海外の OM オフィスと連
絡を取りながら、 派遣教会から送り出されるまでの準備を
進め、 派遣中や帰国時にも必要な手続きを行います。 こ
のプロセスを通じての素晴らしい宣教師との係りは、 私にとっ
て励ましと喜びとなっています。その他、ニュースレターやホー
ムページ、 教会訪問を通して、 世界中で展開されている
宣教活動や宣教プログラムの情報を教会へ発信し、 更
に多くの方が 「出て行く者」、 「祈る者」、 「捧げる者」、 「送
り出す者」 として世界宣教へと動員されることを願っていま
す。 2年前から、 ホームページの管理やこのニュースレター
の作成/デザインを担当する夫妻も事務局に加えられ、
働きの幅も拡がってきました。 更に事務局で送り出す者と
しての働きを担って下さる方を求めています。
私自身も、 海外へ派遣される宣教師と同じように、 多
くの方々の忠実な祈りと支えによって、 この働きを続けさせ
て頂けることに感謝します。 この小さな者を10年間支えて
下さり、 栄光を見せて下さった神様に感謝を捧げ、 11年
目も主に期待します。
短期&長期宣教プログラムコ
ーディネーター/派遣事務担当
世界宣教への情熱があって、フルタイムで仕えたいと考えて
いるそこのあなた!日本にいながら何かしたい…と思っている
そこのあなた!OM日本の事務局で働きませんか?日本の
教会を世界宣教へと動員する大事な働きがあります。私達
の願いはより多くの日本人達が宣教師として送り出されることです。
しかしそのためにはその人たちを送り出す手続きやケアをする人、教
会と連絡を取り合ったり情報を提供する人、必要な英文を翻訳する
人などが必要です。興味がある方は是非ご連絡ください。
「私達は長い間、宣教師達を外から受け入るだ
けでした。」ハイチの OMミニストリーを主導する
ハイチ人のルードヴィヒは言う。「今は他の人たち
が救われるために、福音を携えた宣教師たちを送
り出す時です。」
■
ハイチの教会が力づけられるよう、困難にめげずにより多くの宣教師
を送り出すことができるようお祈りください。同じように、日本の教会
のためにもお祈りしましょう。
16
ハイチのような国が海外に宣教師を送る準備ができているというの
なら、日本の教会がイエス様の大宣教命令に応え、他の国々にも福
音を届けるのも今ではないでしょうか?
OM日本事務局オフィスの様子
17
北米
訓練・育成
English Immersion Program
アメリカ
トリーの
EIP:ミニス
3 ヵ月間!
OM 船北米
英語に浸る 日
−
修
研
会
08
ための英
日 ‒ 12 月
英語力を身に着けるためのユニークなプログラムに参加しませんか?
ミャンマー
弟子訓練
英語でのプレゼン
テーションスキル
異文化に適応
するための指導
この English Immersion Program は少人数
制で、また個別指導も行っています。3か月
間のプログラム期間中、奉仕の機会も与えら
れます。スタッフやボランティアたちと英語で
実践的な会話をする練習になります。
ミニストリー訓練は、OM Ships が書籍を受
注し、仕分け、そしてロゴス・ホープ号や世
界中の個人・団体へ書籍を出荷しているOM
Ships Ministry Center で行われます。参加者
の現実の世界での英会話上達のために見学
旅行も行われます。
注 意:フロ ーレンス の OM Ships Ministry
Center で の The English Immersion Program
の他にもロゴス・ホープ号上で2∼3か月間
行われるステップ・プログラムもありますが、
船上でのステップ・プログラムは特別に語学
の訓練に焦点は当てていません。
■
プログラム参加者
集会
孤児院訪問と子供
OM Ships は現在アメリカ東海岸のサウスカロ
ライナ州、フローレンスにお いて、English
Immersion Programというユニークな英語プ
ログラムを提供しています。
英語力向上
近況報告と祈祷課題
OM フローレンスミニストリーセンターの奉仕活動に参加して
から 2 週間が過ぎました。 ここまで事故、 怪我、 病気、 特
にドラブルもなく過ごせていることに感謝しております。 強いて
言うなれば日本より空気が乾燥しているので少しだけ喉が
痛むくらいかなと思います。
英語のスクールは昼過ぎの午後1~5時の4時間、 こちら
も奉仕活動と同じく月~金曜日にあります。 現在日本人
2名、 韓国人3名の計5名で勉強しています。 こちらも今すぐ
にとはいきませんが一日一日少しずつですが自分の成長を
感じているのでとても嬉しく思います。 なんにせよ初日は何も
話せなかった自分が恥ずかしいくらいに今は英語が話せるよ
うになっていると感じています。 これも先生方の働きと祈りのお
陰だと感謝しています。 また、 ボランティアティーチャーとして
奉仕で英語を教えてくれている方々が沢山いて、 とても感動
しております。
日本でさらに主に仕えるためにフローレ
ンスでの語学研修と宣教訓練に参加中
OMフローレンススタッフ全員の健康が支えられるように
スクールの先生方がスムーズに授業を行えますように
プログラム参加者一人一人の英語の学びのために
あなたも参加しませんか?OM 船に参加したいけ
れども、いきなり2年間乗船するのは・・・とた
めらっていますか?そんなあなたには、船上やフ
ローレンスのミニストリーセンターでの短期プログ
ラムがぴったりです。19 ページに載っている参加
期間をチェックしてください。詳細は OM日本に
お尋ねください。
オランダ
日程:2016 年 8月 毎年予定しています
※ ミャンマーツアー
通費、食費、
定:日本からの交
費用:15 万円(予
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宿泊費等すべ
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内容:ヤンゴン周
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奉仕活動は、 月~金曜日の毎朝 8 時くらい (曜日によっ
て多少変動) から約1時間ディボーションをしてから始まります。
書庫内にて昼のランチタイムまで本の整理、 梱包、 運搬な
どを行っています。 時々書庫内の掃除もしています。 また、 近
くには他の書庫もあり、 場所によっては環境がかなり悪いとこ
ろもあるようなので身体に気を付けながら活動に励みたいと
思います。
唐澤兄からの祈祷課題:
18
短期宣教旅行
新人研修会のボランティ
ア
2
5 年 09 月 1
日程:201
20 米ドル
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費、食
教会で
で宣教地や
費用:滞在
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内容:宣教 のために英会話を上
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日程:2015 年 8 月 16
日∼ 8 月 29 日
(前/後半一週間の部
分参加も可)
費用:食費、宿泊費 1
15 ユーロ
資格:18 歳以上。基礎
的な英語が理解できる
こと。
内容:新人宣教師のため
の研修会がスムーズに
運
営されるためにはボラ
ンティアの働きは不可欠
です。奉仕の一例としては
、子供プログラム、
施設の清掃、食事の準
備等です。空き時間
には研修会にも参加で
きます。世界中か
らのクリスチャンと過ごす
2 週間は、
神様の世界に対する愛
と素晴らし
いご計画を知る機会と
なる
でしょう。
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OM 船 STEP
ELCO 英語研
修&宣教訓
この他、
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界中で開
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www
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pan.org/sho
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をご覧く
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日程:毎年
練
5 月、9 月か
らの 3 ヵ月間
費用:2050
英国ポンド
(英語研修
、食費、宿
泊費)
資格:18 歳
以上。基礎的
な英語が理
内容:週 20
解できること
時間の英語
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のレッスンの
での伝道(
他、地域
地元の教会
と一緒に子
への伝道な
供、青年
ど)を通して
の宣教訓練
間の特別伝
、2 週
道プログラム
にも参加。
回の社会見
月一
学あり。
※英語研修
がない宣教
訓
練だけの
ログラムもあ
ります。お問 プ
合
せ下さい。
www.lifehope.om.org
OM 日本について
日本におけるOM の働きは 70 年代のロゴス号日本寄港か
ら始まり、日本からもOM 船に参加する人々が起こされてい
きました。その後、ロゴス号の日本での連絡事務所開設を
経て、1992 年に OM日本が設立されました。OM日本の働
きは、人々と教会に対し、世界宣教に対する動機づけ、宣
教師派遣、宣教プログラムの提供を行なうことです。
過去多くの日本人が主に OM 船を通して短期訓練プログラ
ムに参加してきました。私たちの願いは、さらに多くの日
本人が福音を携え、OM を通じて世界中へ出て行くことで
す。OM 宣教プログラムへの参加に関してのお問い合わせ
はいつでも受け付けています。また OM 日本では本部事務
局での事務スタッフ、国内伝道コーディネーターも募集し
ています。
www
OM 船で世界中を巡る
間
日程:年に3回、2.5 か月
ロ ( 食費と宿泊費 )
ユー
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費用
ャンで英語でのコミ
資格:18 歳以上のクリスチ
ともに健康な方
ニケーションが可能な心身
、助け」を届け
知識
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内容:OM 船は、「希
運営するための
船を
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では船内外
港地
、寄
他に
週 5日の労働の
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して
協力
での集会、地域教会に
。参加者
いる
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活動
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は船内で宿泊しながらクル
一緒に船内外の働きやイ
ベントに参加。
※ 現地までの交通費、海外保険費用等は別途必要
OM日本ニュース 第73号2015年 夏
発行人:酒井信也 編集:マルティン フィリップ&祐子
OM日本
〒920-0277石川県
河北郡内灘町千鳥台2丁目394
/ +81 (0)76-239-2830 (TEL&FAX)
郵便振替口座 02100−0−24998
加入者名「OM日本事務局」
www.omjapan.org
[email protected]
fb.me/omjapan
※特定のミニストリー、
プロジェクト、宣教地、
宣教師のための支援金を送って下さる方は、
振込用紙の通信欄に送金内容をご明記の
上、OM 日本の口座にご送金くださいますよ
う、お願いいたします。
19
祈ろう!
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でなく、 の 貴 重
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