営農農政通信 - ja-aomori.or.jp

格帯への販路は厳しい状況と
も下落していることから、高価
とが想定される。
とから、落札価格も下落するこ
約以外の取組数量千二百トンに
そのため、二十六年産米で取
組みした数量のうち、複数年契
標達成には、二千五百トン程度
分を考慮しても、飼料用米の目
深堀部分と加工用米からの切換
なっている。
ついては、飼料用米へ切換える
二十七年産飼料用米生産振興
目標の達成に向け、主食用米の
欲が低下し、本県の水田農業を維持
不足することから、備蓄米から
る。
飼料用米へ切換えるよう推進す
よう推進する。
︵3︶備 蓄 米
できなくなることが想定される。
平成二十七年産飼料用米の
生産拡大の取組みについて
国は、平成二十七年産米の生産数
量目標を前年から十四万トン減の
需給の安定と価格浮揚を図るた
め、需要の見込める飼料用米の取組
主食用米の価格に連動するこ
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七百五十一万トンとし、さらに在庫
表2.本県の需給調整の推移と取組目標
を平均水準にするための自主的参考
このことから、生産者手取りの確
保と本県の水田農業を維持するため、
※「自主的取組参考値」
仮にこれだけ生産すれば、生産の次年度の期末在庫数量が過去の平均
水準に近づくこととなるものとして機械的に算定したもの
みを強化する必要がある。
善し米価の回復を図るためには、自
国の交付金を最大限活用し、国がす
△8 , 420
値として七百三十九万トンを提示し
主的参考値までの取組みが不可欠と
すめている飼料用米の作付拡大に向
△3 , 880
絆 2015 . 2
18
なっている。
J Aグループが一体 となり、需 要の
振興目標設定の考え方
︵1︶主食用米
自主的取組参考値︵二十三万
八千五百八十トン︶まで主食用
米を深堀りし、飼料用米へ切換
えるよう推進する。
︵2︶加工用米
△4 , 540
た。現在の主食用米の需給環境を改
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け、青森県および農業再生協議会と
このことから、J Aグループは﹁飼
料用米県別生産ガイドライン﹂を策
ある飼料用米への生産拡大を図る。
2.平成二十七年産飼料用米の生産
定し、大きな需要が見込める飼料用
米の生産目標を六十万トンと設定し生
産拡大を強力に推進することにした。
J Aグループ青森は、平成二十六
年十二月十一日開催の米穀事業に係
る組合長会議において取組方針等に
ついて決定した。
二十六年産における生産の増
加に伴い供給過剰となり、価格
C−A
242 , 460
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C−B
238 , 580
B−A
247 , 000
差 引
27年産
自主的取組
参考値C
27年産
生産数量
目標B
26年産
生産数量
目標A
1.取組方針
平成二十六年産米の価格下落によ
り、主食用米の生産者手取りは過去
にない水準まで低下しており、この
ままでは生産者の再生産に向けた意
表1. 平成27年産米の生産数量目標 ( 青森県 )
営
農
農
政
通
信
3.平成二十七年産飼料用米の生産
振興目標
J Aグループ青森として、二十六
年産米の需給改善と生産者の所得の
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パンフレット等の資材を活用
エ.農水省や全中等が作成した
取組みを強化する。
えJ Aと連携し飼料用米への
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確保に向け、二十七年産飼料用米県
別生産ガイドラインに基づき、生産
数量目標の深堀と飼料用米の生産拡
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札が一月二十七日に実施され
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大をすすめる。
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二万七千八百トン
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生産振興目標
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4.今後の進め方について
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︵1︶県 段 階
ア.生産者買取スキーム
う。
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ウ.平成二十七年産備蓄米の入
別紙2
ることから、その内容を踏ま
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⣙7,000䝖䞁
飼料用米は、全農と生産者
︵ 担 い 手・ 大 規 模 生 産 者 ︶ と
の直接契約により、全農︵本
所︶が生産者から直接買取る
こととし、買取業務を全農が
J Aに委託する方式を導入す
る。
具体的な取扱条件について
は、今後本所から示される
米へ活用するなどの提案を行
や地域の産地交付金を飼料用
具体的には、生産者へ配分
される生産数量目標について
り飼料用米の取組拡大に向け
た推進を行う。
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イ.青森県および農業再生協議
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﹁自主的取組参考値﹂の通知
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会など、関係機関が一体とな
内容を基に各J Aと協議し
決定する。
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19
絆 2015.2
別紙1 生産者買取イメージ
別紙3 平成27年産米における主食用米と水田活用米穀等との所得比較について
県平年単収で試算
(単位:円、㎏)
主食用米
項 目
①
販売単価(円/俵)
飼料用米
②
10 , 060
主食用品種 専用品種
7 , 300
60
加工用米
60
6 , 887
備蓄米
9 , 162
販売単価(円/㎏)
168
122
1
1
115
153
単収(㎏/ 10a)
584
584
584
584
584
584
97 , 917
71 , 053
584
584
67 , 033
89 , 177
7 , 500
7 , 500
80 , 000
80 , 000
20 , 000
10 , 000
12 , 000
19 , 500
販売収入
米の直接支払交付金
水田活用の
直接支払交付金
県段階の産地交付金
(仮)
備 考
青森県の平年単収
飼料用米:増収した場合は増
額する。
7 , 500
耕畜連携
(飼料用米のわら利用)
単価については、未定。
加 工 用 米:7 , 500円 +12 , 000
円(複数年契約)
耕畜連携を行った場合、
13 , 000円/10a
ナラシ対策
① 収入計
105 , 417
78 , 553
90 , 584
92 , 584
106 , 533
96 , 677
② 物財費
73 , 024
73 , 024
73 , 024
73 , 024
73 , 024
73 , 024
③ 所得(①−②)
32 , 393
5 , 529
17 , 560
19 , 560
33 , 509
23 , 653
平成25年産米の生産費
(農水省公表)
注1.販売単価について
(1)主食用米①:22 ∼ 26年産米の概算金および精算金の平均単価
(2)主食用米②:26年産米概算金単価(まっしぐら)
(3)飼料用米:全農買取スキームの買取単価(下限額)
(4)加工用米:27年産加工用米の概算金単価イメージ(7 , 100円/俵)から流通経費等を控除した単価
(5)備蓄米:27年産米相対基準価格(11月現在、全国平均12 , 162円)から国の流通経費等(1 , 500円/俵)および
JA流通経費等(1 , 500円)を控除した入札予想単価
し、制度内容や潜在需要の存
在など、飼料用米に対する理
規模・担い手生産者を中心に
米の経営所得の試算表を作成
飼料用米生産の生産拡大を推
解を図り、主食用米と飼料用
し、飼料用米が確実な経営所
し、部落座談会や研修会等を
進する。
オ.作付品種は、コンタミ防止
開催し、飼料用米の推進を図
得の確保と営農の安定に貢献
や需給改善後の主食用米への
る。
することを説明する。
機動的な用途変更の観点か
取組みについては、コンタミ
ら、作り慣れた主食用品種で
カ.各J Aからの課題等の情報
防止について生産者へ周知徹
の取組みも積極的に推奨す
を共有化するため、J A営農
底を図る。
る。
農政担当部長および米穀担当
部長会議等を開催し、課題解
決に向け取組む。
キ.低コスト・省力栽培技術の
取組みとして、鉄コーティン
グ水稲直播栽培の普及に取組
む。
ク.出来秋から翌年三月までに
飼料用米を処理するため、保
管倉庫の確保や物流体制の強
化に取組む。
︵2︶J
A
ア.経営所得の試算を示し、大
イ.地域農業再生協議会と連携
ウ.J Aの保管施設を最大限活
用するため、主食用品種での
取組みを進め、専用品種での
︵中央会営農農政部︶
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絆 2015 . 2