にしみたか学園三鷹市立第二中学校 学校だより 第3号 平成 27年6月 15 日(月) 校長 勝野 能光 「次はどうする?」 常に感謝の気持ちを! 副校長 矢島 昌廣 東京地方の梅雨入りから 1 週間ほど経ちましたが、一学期の期末考査迫ってきました。1年生 にとっては初めての大きな定期考査となります。2年生や3年生にとっては、何度か経験してき たあの「きまつ」を迎えます。もう残された時間は1週間しかないので、限られた対策しかでき ませんが、大事なことは向かっていく気持ちです。好きなことや得意なことに取り組んでいると きは何でもないことなのですが、難しいことや、不得手なこと、難しいことに挑戦しているとき、 なかなかうまくいかずに腹をたててしまった経験のある人もいると思います。自分の思いがうま く伝わらなかったり、失敗をしてつい感情的になってしまうこともあったかもしれません。仕事 をしているとよくわかりますが、好きとか嫌いとか、ましてや厭だとか言っている暇はありませ ん。表現が的確かどうかわかりませんが、私の現状を申せば、樹海を丸腰で歩いている感じです。 時間だけはどんどん刻まれていきます。しかし私の前にはなかなか灯りは現れてはくれませんし、 災いが降ってくることもあります。そこにある切り株を枕に寝転べば楽になるかもしれませんが、 それではここから脱出できません。現状を打破するためには歩を進めるしかありません。今向い ている方向が出口につながっているのか、さらに迷い込んでしまうのかはわかりませんが、歩み を止める訳にはいかないのです。そんな状況の中に置かれたら、みなさんはどのようにするでし ょうか。 ・・・・今一瞬考えましたか?そう考えるのです。今までに頭の中にインプットした知識 や経験や学習したことなどをフル稼働して考えます。このとき大事なのは、前のことを悔やんだ り、他人のせいにしたりすることなどを頭の中から消し去ることです。感情が高ぶると冷静な判 断力を失い、自分だけでなく、へたをすると周りにいる人や物にまで危害が及んでいきます。で は冷静になってどうするのかですが、インプットされていたものをできるだけ多くアウトプット していきましょう。頭の中にだけあっても使いこなさなければ、つまり外に出さなければ、いく ら頭の中身が充実していても宝の持ち腐れです。そしてそれら活用できるものだけで、次に何が できるのかを考えます。持っていない物は考えから捨てましょう。 「あれさえあれば・・・」最悪 です。常に「次」のことを考えて前進していきましょう。頭の中から出てきたものの中には、今 まで自分を支えてくれていた人から授かった貴重な知識があるかもしれません。聞いた時には役 に立たないと思っていたことでも結構役に立つかもしれません。さらに自分を陰ながら支えてく れていた人を思い出すかもしれません。あいつ嫌なことばっかり言っていたけれど、その言葉が 今の自分に大切な糧になっている場合もあります。今までうまく行っていた人は、今まで以上に 自分を信じて前進していきましょう。うまく行かなかった人は、決して自分以外の人や物のせい にしないで、周りの人に感謝の気持ちをもって取り組んでいきましょう。 「御陰様」という言葉は、 「陰」(自分の周りに居てくれているすべての人)に、「御」と「様」をつけて感謝しています。 「感謝」という言葉は、自分の「謝り」を感じることです。約1か月後には夏休みがやってきま す。楽しく充実した夏休みにするためにも、ここは頑張りどころです。勉強は必ず「次」につな がっていきます。周りの人たちに感謝しつつ「次はどうする?」です。力の出し惜しみなどせず に、パワー全開で「きまつ」に向かっていってください。応援しています。
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