H27学校だより12月号

可児市立西可児中学校
TEL(0574)65-6835
平成27年12月1日
第 9 号
FAX(0574)69-0096
http://www.school.city.kani.gifu.jp/nishikani/index.html
“やる気の芽”を育む
主幹教諭 渡邉 正博
※教育相談を担当しています。自分を振り返りながら「子育て」について考えました。
小学五年生の娘と二年生の息子がいます。親として、子どもの健やかな成長を願う気持ちは、皆さんと
同じです。親になって11年目です。当たり前ですが、小五の娘の親、小二の息
子の親になるのは初めてです。これからも初めてが続きます。初めてのことはワ
クワクしますが、不安もあります。本屋では、
「子育て」関係コーナーに目がいき
ます。子育てを気軽に話せる「パパ友」をつくりたいと思うのですが、なかなか
一歩が踏み出せません。私事を他人に話すことは、なかなか勇気がいるものです。
※学校には、担任はじめ様々な経験を持った職員、また、スクールカウンセラー
【こんなときもありました】
・スクール相談員がいます。気軽に声をかけてください。
「子どもを育てる時、意識していることは何ですか?」と問われたら、みなさ
んは何と答えますか?いろいろあるかと思います。私は、
「やる気(意欲、活力、
何かをやりぬく心の力)を引き出し、伸ばすこと」と答えます。でも、これは
簡単ではありません。たとえば、何か新しいことを始める時などは、
「やる気」
の芽が出てきます。でも、やる気の芽が大きくなる前に、見えなくなったり、
折れたりすることがあります。失敗したらすぐあきらめたり、まさに三日坊主
で続かなかったり・・・。少々のことではへこたれない子、失敗してもリカバ
リーの早い子になって欲しいと願い、励ましたつもりの親の言葉で萎れたこと
も・・・。
「もう一回!」と悔しさをバネにして、あきらめない姿を期待します
がなかなかうまくいきません。みなさんのご家庭ではいかがですか?
【西可児中の「やる木」
】
後期生徒会の取り組みで
す。根の部分の○は全校生
徒417名の目標です。ど
んな芽が出てくるか、どん
な木に成長するか、お楽し
みに!
外国に比べ、日本の子どもは「自己肯定感」
「自己有用感」などが低いと言わ
れています。学力は低くはないが、学ぶ意欲が低いことを「学びからの逃走」
と東京大学名誉教授の佐藤学教授は言いました。なるほど、と思います。でも、
このままでは危険です。「僕の良さは○○だ。」「私は誰かの役に立っているん
だ。」と実感させ、「できた。わかった。もっと!」と学ぶ喜びを味わわせたい
です。
そのために何ができるか。私は、子どもが中学生になっても側に寄り添い、
温かく見守り、声をかけ続けようと思っています。子どもの発達段階に合わせ
て「手は出さない」、でも、「目は離さない」というスタンスで、子どもの行動や発言を受け止める。そし
て、「あなたが○○だから、私はうれしいよ。」「ありがとうね。」「助かったよ。」など、褒めるというより
勇気づける言葉をいっぱい贈ることで、
「やる気の芽」は大きく育つと考えています。
いつか自立していく子どもたち。側に居られる時間、言葉をかけ合える時間は、もしかすると親にとっ
て人生のゴールデンタイムかもしれません。大事にしたいと思います。
◆音楽会のお知らせ◆
スローガン「完全燃唱」~みんなで創る全校音楽会~
期日:12 月 10 日
開演:13 時 30 分~終了予定 15時 30 分
場所:文化創造センター アーラ
※是非、子どもたちの「やる気」を聴きに来てください。
【岐阜新聞で取り上げられたウエルカムボード】
※生徒全員の音楽祭への思いが書かれています。