至誠にして動かざるものは 未だこれあらざるなり

「引き出す・伸ばす・鍛える」~ あ い さ つ の ま ち 西 可 児 中 校 区 ~
可児市立西可児中学校
TEL(0574)65-6835
平成27年 1月 7日
第 11 号
至誠にして動かざるものは
FAX(0574)69-0096
http://www.school.city.kani.gifu.jp/nishikani/index.html
未だこれあらざるなり
校長 矢島 祐史
明けましておめでとうございます。保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、ますますご健勝のこ
ととお慶び申し上げます。
3学期の始業式では、全校生徒が凛とした姿勢で式に臨み、入退場も含め素晴らしい姿でした。一人一
人が卒業・進級に向け、それぞれの決意をもって式に臨んだのではないかと思います。
昨年の話になりますが、12月29日(月)学校へ来てみますとなにやら体育館のほうで声がします。
何かあったかと見に行くと、男女バスケット部、卓球部、剣道部の生徒たちが、中庭花壇に苗を植えてい
たり、体育館の中や周辺の大掃除をしたりしていました。毎年、2学期最後の部活動の終わりに感謝の気
持ちを込めて大掃除をしてくれているのですが、まさに校訓「美しく整える」を実践してくれていると感
動しました。みなさんありがとうございました。
さて、今年のNHK大河ドラマは「花燃ゆ」です。幕末の志士たちに大きな影響を与えた教育者、吉田
松陰の妹・文を描いたドラマです。ご存知の方も多いと思いますが、吉田松陰は、幕末のころ「松下村塾」
という学校で多くの志士たちを教えた教育者です。高杉晋作や桂小五郎、伊藤博文などが松下村塾で学び
ました。吉田松陰は多くの名言を残していますので、
「至誠にして動かざるものは、未だこれあらざるなり」
という表題の言葉もご存知かもしれませんが、私なりに解釈してみます。
『精一杯の誠意で相手に接すれば、それで心を動かされない人はいません。すなわち、人を動かそうと
思ったら、真心をもって、誠心誠意接することが大切です』
もともとは、中国の思想家の孟子の言葉からきているそうですが、いつの時代も「真心で接する。誠実
であることは大切だと感じています。理解はできるけれど、なかなかできないと言われるかもしれません
が、次のようなことを名言として残されたスイスの哲学者もみえます。
心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる 運命が変われば人生が変わる
フレデリック・アミエル
西可児中学校の生徒たちは、校訓「美しく整える」を実践している生徒たちです。これからも吉田松陰
のように、真心をもった誠実に生きる人間に成長してほしいと願っています。また、保護者の皆様や地域
の皆様に生徒たちが努力している姿を認め、励ましていただければ、なお、一人一人の将来につながるの
ではないかと思います。
3年生は、あとわずかで卒業です。2年生は、4月から最高学年となります。1年生も4月から後輩が
入学して先輩となります。この3学期をどう過ごすか、どう生きるかです。生徒たちにとって、たいへん
短い3学期ですが、中身の濃い3学期です。27年度の4月からを1学期とするならば、3学期は0学期
といいます。進路を間近に控えた3年生だけでなく、1年生も2年生も今を大切に過ごしてほしいと願っ
ています。
新しい年を迎え、どうか今年も生徒や学校の教育活動に対し、ご理解・ご支援を賜りますようお願い申
し上げます。