担当授業科目に関する研究業績書 氏名 奥泉 香 職位 所属学部・学科等 児童スポーツ教育学部 児童スポーツ教育学科 学位 教育学(修士)(千葉大学) 担当授業 著書、学術論文等の名 単 著 発行又は 発 行 所 、発 行 雑 科目名 称 共 著 発表の年 誌又は発表学 の別 月 会等の名称 共著 平 成 16 国立国語研究 年3月 所 初等国語 日 本 語 教 育 ブッ クレ ッ ト (書写を 5 含む) 力の育成に向けて 論理的文章作成能 教授 概要 本書は、論理的文章作成の指導法や学習内容の要点 について論述したブックレットであ る。奥泉は、特にその中でも年少者を中心とした実践例の提示と、それを通した指導のポイン トを解説・提 案 する章を担 当・執 筆している。例えば年 少 者における言 葉の抽 象 度の選 択 や、全体と部分の説明の関係性について、実践例を提示してその要点を検討 し、論理的文 章作成能力の育成は、課題設定の工夫によって、年少者から充分行い得ることを例証・提案 している。 執筆箇所:p.41~p.54 共著者:向後千春、道田泰司、奥泉香、木戸光子 平 成 20 「実践国語研 本稿は、PISA の学力調査においても議論された、グラフ等の非連続的テキストを射程に入 をつける指導とはー多様 年 8 月-9 究」 れた、多様な形態の情報を解釈する力の育成を分析・提言したものである。具体的 には、英 な形 態 の情 報 で解 釈 力 月 No.296 語圏のテキストから説明的文章教材におけるグラフの読み解きに関する項を紹介・整理し 、 明治図書 その学習の過程で必要とされる読み解きの力や、その具体的学習のステップ等を、分析・提 説 明的な文 章の解釈 力 単著 をつけるー 案した。この中で、今後我が国の国語科学習においても、グラフの読み解きやその文章化の ステップをより明確に示し、段階的に教科書等で提示・指導していく道筋を示した。 執筆箇所:p.15~p.16 みんなとまなぶ 小学校「国語」 編集 平 成 22 年3月 学校図書 本書は、学習指導要領〔平成21年版〕に対応させた小学校国語科の教科書である。責任 編集委員として編集に参加した。特に入門期、中学年の説明的文書、高学年の書くこと、メ (教科書) ディア関連の単元を担当し、基底となるリテラシー観の分析・整理から開始して、それに則し 1 年上~6 年下 た教材選定、さらにはそれらを有効に活用して学習者のリテラシーや思考力を向上させるた めに有効と考えられる発問・指示等の開発・検討・提示を行った。また各単元や教材相互の 系統性や、小学校段階における国語科としての体系性の整理・検討も、具体的な学習材の 形に具現化して提案した。 共著者:大岡信、新井満他 1 初等国語 今なぜ「情報リテラシー」 科教育法 教育が必要か-多種 多 単著 平 成 19 年 「教育科学 国語 6月 教育」 本稿は、情報リテラシーにおける、ことばと論理的な階層構造における思考力育成の必要 性を提言したものである。具体的には、地図における情報構造や、学習者の身の周りにある 量の情報を、活用しやす 明治図書 表示(店内案内図や、製品相互の関係を表す表示等)の情報構造を例に、特に この種の学 いように分 類整 理・再デ No.682 習において、国語科で扱うべき情報構造や情報検索の方法等の検討・提案を行った。また検 ザインできる力を 索した情報を活用するための、階層構造を利用した整理や、様々な媒体を活用した保存方 法についても提案を行った。 執筆箇所:p.17~p.19 「映像テクストの学習を 単著 国語 科で行うための基 平 成 22 年 『国語科教育』 9月 第68集 学習を導入するための基礎理論を整理し、その具体的方法を提言したものである。具体的に 全国大学国語 は、英語圏のこの種の学習に使われているテキストから、地形図や雲の分類図等を例示し、 教育学会 こういった学習のために、言語の教育ではどういった基幹的な読解力をつけていく必要がある 礎理論の整理」 【査読有】 本稿は、従来からの文字の読み書きを中心とした国語科学習に、系統的に視覚的情報の のかを提言した。また、このことを論じるメタ言語の提示と、それを用いた発問開発の可能性 も論じた。 執筆箇所:pp.11-18. 国語科教 みんなと学ぶ小 学校 国 育実践論 語一年-教師用指導書 共著 平 成 17 年 学校図書 4月 本書は、小学校における国語科指導のために編集された教科書を基として、その具体的な 活用方法や、発問例など、教師が実際に授業を準備する際に役立つ例示 を記したものであ 実践編- る。例えば、具体的情報の選択性や各情報媒体の特徴等に言及し、それらを目的に合わせ (小1~6年用) て有効に発信するために役立つ技法等を、自覚的に検討させる実践方法を、教科書教材を 例に具体的に論じている。特に発問や指示の組み合わせ例のレベルで提示することによっ て、教師がすぐに授業で使用できるような形での提案を行っている。 執筆箇所:一学年、二学年用は、p.135、p.136~141、他の学年は、p.135を執筆。 共著者:中村敦雄、中村純子、奥泉香他多数 平 成 15 年 「国語科教育」 本稿は、メディア教育が学校教育において構造的・系統的に円滑に行われるためには、どう 5月 第 54 集 全 国 大 いった合科的なカリキュラムや、それに対応する評価体系、さらには教師教育、教室設備等 リキュラムの意義-西オ 学国語教育学 が必要であるのかを論じたものである。特に豪州・西オーストラリア州の取り 組みを例に、調 ーストラリア州における 会 査・取材した資料を基にして、具体的に授業化していく過程で必要となる教材選定のポイント 教育の方 メディア 教 育 における国 法と技術 語科を中心とした相関カ (メデ ィア 教 育を含む) 共著 教育的インフラストラク や、他教科との共通基盤、さらには必要な枠組みの策定について提示しその意義を論じた 。 チャー 同州が改革し行ってきた施策の中で、特に困難であった点についての分析・考察は、これか 【査読有】 ら日本の国語科と他教科との連携の上にメディア教育を構想していこうとする際に、具体的 な方向性を示す提案を含むものである。 執筆箇所:p.43~p.50 2 共著者:奥泉香、中村敦雄、中村純子 進 展し続ける習 得状 況 単著 の質的な変化をプログレ 平 成 18 年 「国語教育 研究 2月 」 ラシーを、どのように評価しその進展状況をみとっていくのかを、検討・提案したものである。 No.406 日 本 国 具体的には、オーストラリア連邦・西オーストラリア州の事例を用いて論じた。同州では<プロ 語教育学会 グレスマップ>という学習状況の見取りのための評価表の作成を通して、どういった質の学 スマップで見とる 【査読有】 本稿は、絵や写真を読解したり、それらを活用したりして文章作成を行うような視覚的リテ 習や成果がどのように学習者の活動から見とれるのかを、マトリックスで記述する方法を開発 している。本稿では、その整理・提示を通して、そこで可能となる質的評価や、その限界につ いて論じた。 執筆箇所:p.28-31 「マルチ リテラシーズ育 共著 平 成 20 年 渓水社 2月 成への試みーオーストラ 本稿は、英国・米国・豪州等の英語圏を中心とする言語系の研究者グループであるニュー ロンドングループが、今後の社会で必要となるリテラシーを議論し提案した言語教育の枠組 リ ア 連 邦 ・ Qld 州 ニ ュ ー み=マルチリテラシーズについて論じたものである。特にその理論的枠組みを、州を挙げて カ ベーシックスプロジェクト リキュラム化として取り組んだ豪州・クィーンズランド州の試行を調査し、そこから我が国の教 のとり組みー」 育に援用すべき要点を提案した。例えば、合科的な単元構成案や、そこで目指される新たな 『国際化の中の「国語教 学力観を分析し、国や地域的特徴を活かした実践プラン作りや教育方法について、日本の 育」』 教育に援用できる具体的なポイントや、授業デザインの方法を、それに即した単元構成のポ イント等に焦点化させて提示・提案した。 執筆箇所:p.109~p.121 共著者:浜本純逸他 保育内容 「箱 の 中 身 あて ゲーム 」 (言葉)指 で説明する力を考えよう 導法 共著 平 成 15 年 千葉敬愛短期 4月 大学紀要 を論述した書である。伝えるということの基本には、意図や相手に合った情報選択や構成が 第25号 必要であるということを、学習者に実感しながら考えてもらうために、有効と考えられる教材の 本稿は、大学における国語の授業改善のために、授業実践を提案し、それを検討する観点 選択や教材配列、またそれらに対応した発問構成について実践的に提案した。また、併せて 言語教育として必要と考えられる教材開発のポイントや、具体的な指導の観点についても例 を挙げながら論じた。 執筆箇所:p.35~p.52 共著者:奥泉香、山本博子、岡田美也子 3 保育内容 国語科における「絵を読 (言葉) み解く力」の育成-初等 共著 平 成 16 年 千葉敬愛短期 4月 大学紀要 統的に組み入れていく可能性があるのか、またどのような言語の既習知識を活用して行うこ 第26号 とが有効であるのかを、絵本の絵を読み解く授業を系統的に開発することを通して検討・提 教育およびその教員 養 成課程を視座として- 本稿は、母語教育において文章以外の非連続的テクストの学習を、どのような枠組みで系 案したものである。特に西オーストラリア州の言語カリキュラムを参考に、 幼児教育・初等教 育段階及びその教員養成課程で育成すべき読解力に焦点化させて授業を開発 し、そこで学 習させるべき絵などの非連続的テクストの学習のポイントを、実践の形で具体的に提案したも のである。 執筆箇所:p.33~p.63 共著者:奥泉香、内海紀子、岡田美也子 保育内容 「絵とことばとの関係 性 演習(言 から意味構築を行う学 葉) 習の枠組み」 単著 平 成 22 年 『国語科教 育研 本稿は、学習材としての絵本に着目し、絵と言葉の関係から意味を構築する学習の枠組 10月 究』全国大 学国 を国語科の学習で行うための提案を行ったものである。 特に英語圏を中心にこの種の理論 語教育学会 背景を、選択体系機能理論を援用する形で提示し、それを日本語に応用させた Teruya(2006)を参照して執筆した。具体的には、登場人物と絵の背景との関係からの意味 構築や、選択体系における意味構築の分析例を提案した。この提案によって、絵から描かれ た社会的枠組みや、それらの意味を文章との関係から読み取っていく方法を提言した。 執筆箇所:pp.98-101 教育実習 「多角的要素の関連を 指導Ⅱ 図示する活動デザイン」 単著 平 成 23 「実践国語研 年6月 究」 ーマットを提案したものである。具体的には、オーストラリアを中心とするニューベーシックスプ No.309. ロジェクトの合科的学習を立体的にデザインする方法を提示し、授業計画や指導案を構想す 明治図書 る際に援用・活用できる方法について提言した。例えば、リッチタスクと呼ばれるプロジェクト 本稿は、学習指導要領の改訂にともない、言語活動の充実をデザインする指導案のフォ 型の活動を指導案の形式に記述する方法を例示し、そこに基礎学力がどのように関わるの かを、図や矢印等を空間的な関係を考慮して記述・構想していく方法を提言した。 執筆箇所:pp.68-69. 教育実習 「多角的要素の関連を Ⅱ(幼 稚 図示する活動デザイン」 単著 平 成 23 「実践国語研 年6月 究」No.309. 園) 明治図書 保育・教 「多角的要素の関連を 職実践演 図示する活動デザイン」 習(幼稚 (再掲のため、略) 単著 平 成 23 「実践国語研 年6月 究」No.309. (再掲のため、略) 明治図書 園) 4
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