打継ぎ面の表面処理と打継ぎ後の付着特性

化学的処理されたコンクリート面の打継ぎ特性
田口晃大・山崎和宥
研究背景
表面処理方法はどの工法も騒音が出ることや
粉塵などによる周囲へ影響を与えることが
多い。これらのデメリットを持たない
新たな工法が必要となっている。
一般的な工法の代表
「ウォータージェット工法のデメリット」
・高圧で水を噴射するため大量の水を消費する
・機械を扱える技術者が少ない
・騒音
研究目的
・酢酸を用いた場合、コンクリート表面に適切な
目粗しを施すことができるかの確認。
・打継ぎを行った際に十分な付着強度が
得られるか確認
「酸を用いた表面処理工法のメリット」
・騒音などの周囲への影響が少ない
・施工が簡単
表面処理
酢酸50%でコンクリート表面を溶解
表面処理とは、打継ぎの際にコンクリートと
コンクリートの付着強度を上げるために行う作業である。
ウォータージェット工法などが一般的であるが、
環境への影響が問題視されている。
酸での目粗し方法
タオルに酢酸50%水溶液を浸し、
その上にコンクリートを並べ、
3日間コンクリート表面を溶解した。
溶解前
溶解後
溶解前
溶解後
酢酸を染み込ませた
タオル
打継ぎ
打継ぎ面に水やモルタルを挟むことにより、
打継ぎとは、硬化したコンクリートまたは硬化し
付着強度をあげることが可能である。
始めたコンクリートに対して、新たなコンクリート
を打つことである。
打継ぎ方法
酸によって目粗し処理をした
母材コンクリートに打継ぎ材
となるコンクリートを打設した。
表面処理を行うことで
隙間がなくなり
一体化を実現