日本基準トピックス (経団連)「会社法施行規則及び会社計算規則による 株式会社の各種書類のひな型(改訂版)」の公表 2016年3月16日 第298号 ■主旨 2016年3月9日、一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)は「会社法施行規則 及び会社計算規則による株式会社の各種書類のひな型(改訂版)」を公表しました。 主に、2016年1月に改正法務省令が公布されたこと、2016年3月期に企業結合に関する 会計基準が全面適用になること等を踏まえた改訂が行われています。 ・ 原文については、経団連のウェブサイトをご覧ください。 http://www.keidanren.or.jp/policy/2016/017.html ------------------------------------------------------------------------- 1.概要 経団連は、従来から、「会社法施行規則及び会社計算規則による株式会社の各種書類の ひな型」(以下、「本ひな型」)を公表しています。今般、2016年1月に改正法務省令が公布 されたこと (注1) 、2016年3月期に企業結合に関する会計基準 (注2) が全面適用になること等 から、所要の修正が行われています。本ひな型の構成は、次のとおりです(太字:改訂対象)。 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ Ⅷ Ⅸ Ⅹ 事業報告 附属明細書(事業報告関係) 計算書類 連結計算書類 附属明細書(計算書類関係) 決算公告要旨 株主総会参考書類 招集通知 議決権行使書面 監査報告 (注1) 2016年1月に公布された改正法務省令の概要については、下記をご参照ください。 http://www.pwc.com/jp/ja/assurance/research-insights/accounting/japan-topics/2016/companiesact-accounting-companies160115.html (注2) 2013年9月の企業結合に関する会計基準の改正の概要については、下記をご参照ください。 http://www.pwc.com/jp/ja/assurance/research-insights/accounting/japan-topics/2013/standards-b usiness-combinations130919.html 1 2.主な改訂内容 (1)計算書類および連結計算書類 前回2015年4月における本ひな型の改訂は、決算期に応じて、企業結合に関する会計基準 を適用している会社(例えば、「非支配株主持分」を表示)と適用していない会社(例えば、 「少数株主持分」を表示)との両方の取り扱いを示していました。今回の本ひな型の改訂は、 企業結合に関する会計基準が全面適用になることに伴い、従来の取り扱いの削除および その他所要の修正を行っています。 (2)株主総会参考書類 2016年1月の法務省令の改正に伴うひな型の主な改訂は、以下のとおりです。 改訂箇所 社外取締役候補者の記載 (記載上の注意) 改訂内容 社外取締役候補者の要件には、次の取締役とする予定があ る場合も含まれることを、(記載上の注意)に追加 その他の議案の記載 (記載上の注意) 監査等委員会設置会社において、重要な業務執行の 決定を定款の規定なしに取締役会から取締役に委任 することを可能とするための要件である、取締役会の過半 数を占めるべき社外取締役(会社法第399条の13第5項) 監査役または監査等委員が、株主総会の議案等に関して株主 総会参考書類に記載を行う場合について、(記載上の注意) を修正 監査役が、提出議案その他が法令・定款違反、又は著 しく不当と認める場合、その調査の結果を株主総会に 報告する義務を負い(会社法第384条)、その報告の内 容の概要を記載しなければならない(会社法施行規則 第73条第1項第3号)。 監査等委員会設置会社の監査等委員は、提出議案そ の他が法令・定款違反、又は著しく不当と認めるときは、 その旨を株主総会に報告する義務を負うので(会社法 第399条の5)、その報告の内容の概要を記載しなけれ ばならない(会社法施行規則第73 条第1項第3号)。 PwCあらた監査法人 東京都中央区銀座8丁目21番1号 住友不動産汐留浜離宮ビル (〒104-0061) お問い合わせ: [email protected] 本資料は概略的な内容を紹介する目的で作成されたもので、プロフェッショナルとしてのアドバイスは含まれていません。個別にプロフェッショナル からのアドバイスを受けることなく、本資料の情報を基に判断し行動されないようお願いします。本資料に含まれる情報は正確性または完全性を、 (明示的にも暗示的にも)表明あるいは保証するものではありません。また、本資料に含まれる情報に基づき、意思決定し何らかの行動を起こされたり、 起こされなかったことによって発生した結果について、PwC あらた監査法人、およびメンバーファーム、職員、代理人は、法律によって認められる範囲 においていかなる賠償責任、責任、義務も負いません。 © 2016 PricewaterhouseCoopers Aarata. All rights reserved. PwC refers to the PwC Network member firms in Japan and/or their specified subsidiaries, and may sometimes refer to the PwC Network. Each member firm is a separate legal entity. Please see www.pwc.com/structure for further details. This content is for general information purposes only, and should not be used as a substitute for consultation with professional advisors. 2
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