「泉南市地域防災計画(素案)」に対する意見と泉南市の考え方 泉南市地域防災計画(素案)に対する市民意見等を募集した結果、1人の方からご意見が寄せられ ました。寄せられたご意見に対する泉南市の考え方等は、以下のとおりです。 1. 募集期間 平成27年2月1日(日)から平成27年3月2日(月) 2. 提出方法 郵送、FAX、電子メール、又は危機管理課へ持参 3. 提出者数 1人 4. 意見件数 7件 【寄せられた意見及び泉南市の考え方】 No. 1 市民意見等の趣旨 総則編第3章第3節の災害履歴につ 泉南市の考え方 災害履歴のデータ保管につきましては、記 いて、履歴データが少なすぎる。少なく 載以外の主な災害履歴を資料集において整 とも、過去100年、最低でも戦後70 理し、計画策定の基礎データとしておりま 年間の詳細な災害履歴を明らかにして す 。 防災計画をたてるべきである。 また、国や大阪府においても過去の災害履 歴や最新の知見・技術に基づいた南海トラフ 巨大地震等の被害想定を行っており、今回の 本計画改訂においてもそれらを踏まえたも のとしております。 2 災害予防対策について、聞き取り調査 現在、本市におきましては、市域全域を対 や災害図上訓練、災害現場見学ツアー等 象とした地震・津波・洪水・土砂災害等につ を実施して、災害が発生した箇所や住民 いてのハザードマップを作成しております。 本市としましては、今後の防災・減災施策 が危険と感じている箇所など、各地域の 実情に沿った実効性の高い、特に以下の を推進するうえで、地区レベルでの防災計画 内容が記載されたコミュニティハザー 策定が重要であると考えており、第2編第2 ドマップ(地域防災地図)を作成する必 章第2節にて地区防災計画の策定(予-47) を新たに設けているところです。 要性がある。 このため、地区防災計画策定を地域住民の ・指定箇所(土石 流、がけ崩れ、浸水 皆様とともに検討を進める中で、ご意見を頂 など)、地震や津波、高潮による被害が きました危険箇所の把握、地域での言い伝え 想定されている区域、避難場所や避難路 など、より実効性の高い地域防災地図、また、 など 第2編第3章第6節で記載しています土砂 災害警戒区域等の指定(予-74)が完了した 時点で、その内容を含めた市域全体のハザー ドマップも作成して参りたいと考えていま す。 3 各災害応急対策篇の組織動員、組織体 応急活動の行動基準等につきましては、ご 制に関して、応急活動における行動基準 意見を頂きましたとおり、平常時からの備え の事前設定(職員の安全確保か、職務の が重要であるとの認識のもと、第2編第1章 第1節第4防災訓練の実施(予-6)に記載 遂行か)が不明確である。 また、災害の状況に応じた行動基準の しております総合防災訓練、個別防災訓練を 決定と決定事項の伝達経路(相反する条 適宜実施するなかで各種の活動内容、情報等 件があった場合の優先順位)が不明確で の伝達経路の確認などを行っています。 また、特に津波発生時の職員の安全確保と あるため、災害状況に合わせて確実に職 して、第2編第3章第4節に職員等の安全確 員に周知する手順を整えておくべきで 保(予-68)について記載し、各災害時にお ある。 ける行動基準等につきましては、本計画を踏 まえて、職員初動マニュアルの改訂を行い、 全職員に周知することとしています。 4 各災害応急対策篇の活動体制の確立 防災拠点となる市役所本庁舎の安全性の に関して、市役所本庁舎が最重要な防災 向上等につきましては、平成26年度におい 拠点であるため、機能を整備するだけで て、耐震補強工事及び自家発電設備設置工事 なく、想定災害に対し安全な立地条件に を完了したところです。今後は、複合災害の あることが不可欠である。 発生なども考慮し、防災中枢拠点としての更 想定外の災害により機能に支障が生 なる機能確保等について検討を実施します。 また、不測の事態に備えての代替施設の確 じた場合の代替施設の選定など、事前の 保につきましては、第2編第1章第1節第2 対応策を整備しておくことが必要であ の1(1) 災害対策本部等の機能確保や(2) る。 その他の施設(予-3)の項に記載している 事項を踏まえ、施設管理者との合意形成など に努めます。 5 各災害応急対策篇の二次災害防止に 職員自身の安全確保につきましては、ご意 ついて、職員自身の安全確保が、二次災 見のとおり二次被害を防止するうえで重要 害の防止に不可欠であるため、職員への な事項であると考えているため、第2編第1 装備の支給や拠点への備蓄を計画的に 章第1節第6(1) 職員・消防団員等に対する 進めていく必要がある。 防災教育(予-9)及び第2編第3章第4節 また、自治体職員は応急活動の第一線 2(6) 防災事務に従事する者(市職員、消防 要員であるため、防災計画等に職員への 団員等)の安全確保(予-68)の項目に位置 食料・飲料水の支給基準を設けるととも に、必要な食料・飲料水の備蓄を行う必 要がある。 づけており、職員や消防団員等の安全確保に 努めます。 また、職員用の食料・飲料水の備蓄につき ましては、今後、第2編第1章第1節第9の 1BCP(業務継続計画)の策定・運用(予 -11)の検討を通じて備蓄のあり方などを検 討し、適正な備蓄量の確保に努めます。 6 各災害応急対策篇のライフライン、通 本市では、災害時の情報収集伝達システム 信等について、災害時にライフラインが 等については、現在、防災用広報システムと 寸断した場合の応急対策を検討する必 してMCA無線と低軌道通信衛星を併用し 要があるため、通信不通時の被害状況の たシステムの整備を行っていますので、今 収集、応急活動状況の報告手順、電源喪 後、市民の皆様に周知を図っていきたいと考 失時の情報機器(PC等)によらない応 えます。なお、電源喪失時につきましては、 急活動の手順などを定めておく必要が 自家発電設備の稼働にて対応が可能となっ ています。 ある。 また、第2編第1章第2節第1の2無線通 例えば、災害時優先電話、防災無線に 信施設の整備(予-13)の項で各施設の整備 加え、衛星携帯電話、MCA 無線などの を記載しておりますが、通信分野は技術革新 整備が必要である。 など著しい分野でもあるため、各種情報を収 集することにより、より適切なシステムの構 築等について検討したいと考えます。 7 第2編第2章の災害に即応できるひ 本計画は、市の防災対策の方針等を示す上 とや地域づくりで、防災知識の高揚や自 位計画となります。具体的な取組みについて 主防災体制の整備等では、具体的にどの は、防災部局だけでなく、福祉部局、教育部 ように実施していくかの記載がない。ま 局、都市整備部局などとも連携を図りなが た、それぞれの自治会や隣組組織との連 ら、必要なマニュアル等の整備を行うととも 携や助け合い、市としての啓発や教育を に、市民の皆様をはじめ、区・自治会及び自 どのように実施していくのか具体的に 主防災組織、事業所などに情報の提供、各種 訓練の実施などに努めます。 記載すべきである。 また、ご意見を頂きました防災訓練や公的 そのために、過去の災害に対する教訓 な指導・支援に関する事例等の周知について や他の自治体等の防災訓練など災害時 は、市ウェブサイトや広報紙、伝市メール講 に役立つ情報をもっと市民に知らせ、自 座などを通じて各種情報の発信を行ってい 助・共助だけではなく、市が統括すべき ます。 公的な指導・支援を記載すべきである。
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