災害ボランティア割引制度の実現を求める意見書案 日本列島は,大地震

災害ボランティア割引制度の実現を求める意見書案
日本列島は,大地震や火山噴火,豪雨災害などが相次ぐ「災害の世紀」を迎えてい
る。また,近い将来に発生すると予測される首都直下型地震や南海トラフ地震などに
も備えなければならない。
このような大災害が発生した場合,被災者の支えとなり復旧・復興活動に欠かせな
いのがボランティアの活動である。大災害が発生すれば,被災地ではすぐに家屋の清
掃や畳・家具の搬出,瓦礫の処理などが始まるため,最近は発災直後からボランティ
アの協力を求められるケースが多くなってきている。
東日本大震災では,1日当たり推定1万人~2万人のボランティアが必要であった
が,実際には集まらないといった状況であった。各種調査によると,
「旅費がないので
ボランティアにいけない。」という意見が圧倒的に多く,「行きたい気持ち」はあるが
「行けない」のが現状である。
これまで,鉄道会社等が独自に割引制度を実施したり,地方自治体がボランティア
バス運行の支援をしたりするなど,官民ともに負担軽減の取り組みを行った事例があ
る。
国はこうした動きをさらに広め,多くの団体が取り組みやすくなるような支援のあ
り方を速やかに検討し,そのための官民協働の社会システムを構築すべきである。
以上の理由から,国に対し,下記の事項について実現を求めるものである。
記
1.地震や津波,豪雨などの大規模災害発生時に,被災地に赴く災害ボランティア
に対して交通費や宿泊費を割り引く等の制度を制定すること。
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成27年9月
日
岡山県玉野市議会
提
出
先
内閣総理大臣
国土交通大臣
経済産業大臣