ようこそ向陽高校へ沖縄県立向陽高等学校校長半嶺通男本校は沖縄本島南部地区の特色ある学校として「国際化、情報化した社会で生き抜く豊かな教養と正しい判断力を身につけ、世界の人々から信頼され、尊敬される人材づくり」を教育目標として、平成６年に開校し今年で創立 22 年目を迎える比較的歴史の新しい学校です。本校には、県内およそ 70 校と県外 8 校の中学校から集っています。どの生徒も明るく仲間を大切にする心優しい心を持っており、切磋琢磨しながら学校生活を送っています。進学校ですが、学校行事・部活動も大変活発です。先日行われた新入生歓迎球技大会は、大変な盛り上がりでクラスの絆をさらに深めました。部活動・同好会の加入者は約 8 割で、 29 の部活（運動系 17、文化系 12）と 5 つの同好会があります。さらにボランティア活動も盛んで近くの老人ホームを訪問したり地域の敬老会に余興を提供したりしています。本校は北側にさとうきび畑が広がる緑豊かな田園風景の中にあり、南側は太平洋に囲まれ、校舎 3 階から見える朝陽は絶景です。このように自然環境に恵まれ、また職員の熱心な指導、保護者との密な連携の賜物だと思いますが、入学後３年間での学習面での伸び率は県下ではトップクラスで、文武両道を実践しています。卒業生は約 4,000 名で、東大、京大、筑波大、九州大、早稲田大、慶応大をはじめとする難関大学や海外への大学への進学者を多数輩出しています。1 期生は 30 代後半になりますが、文科省・内閣府へ入省、医者、大学教員、新聞記者、弁護士など、社会の中枢で活躍している卒業生も出てきています。本校は、国際交流を積極的に推し進めグローバル人材の育成にも力を入れています。平成 7 年米国アイオワ州ジョージワシントン高校と姉妹校の締結を行い、交換留学を継続しています。平成 9 年には、北京外国語大学と短期語学研修の協定を結び、毎年 8 月に 2 週間生徒を派遣しています。また 2 年次には、全校生徒のシンガポール、マレーシアへの海外修学旅行も実施しています。専任の ALT も 3 名おり、海外留学をする生徒は、毎年 15 名程度います。本校生徒の殆どは、センター試験を受験し大学進学を目指しています。去る 3 月に卒業した 19 期生の進路決定率は 82％、国公立大に 94 名、私立大 128 名が合格しました。琉球王朝時代、沖縄の人々は中国、朝鮮半島、東南アジア、日本本土との架け橋として、様々な国の情報や品物、人、文化を伝えてきました。本校生徒にもその DNA は、しっかりと受け継がれていると思います。常にグローバルで大きな視点を持ちながら、こつこつ努力し、将来地域社会や世界の人々から信頼され、尊敬される人材となることを願っています。