( 『藩論』資料 追加 ) 『藩論』の“主権在民論”記述部分。 「夫レ、天下国家ノ事、治ムルニ於テハ、民コノ柄ヲ執ルモ 可ナリ、乱スニ於テハ、至尊 之ヲ為スモ不可ナリ、故ニ 天下ヲ治メ、国家ヲ理ムルノ権ハ,唯 人心ノ向フ処ニ帰スへシ、 藩内 封土ヲ治ムルモ、亦 之ニ他ナラス」 (現代語の意訳:国家の政治が良く行われるならば、人民が政権を握る政体す なわち共和制であってもよい。逆に国家の政治が乱れるならば、至尊すなわ ち天皇が政権を握る君主制の政体であってもよろしくない。天下国家を治め る主権は人心の向かうところ、すなわち世論にあるということ、つまり主権 在民である。) 『藩論』文中のこの部分は、当時としては極めて斬新な見解で、藩政もこれと 同様であるとし、以下、本文では藩政の批判が展開されている。 ( 出典: 『藩論 付 脚注 解説』 財団法人 霊山顕彰会 )
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