福岡県公安委員会活動状況＜定例会の主な議題及び要旨＞平成２７年１０月８日（木）【報告事項】１平成２７年福岡県殉職警察職員慰霊祭の実施について（警務部）警察本部から「平成２７年１１月２０日、福岡県警察学校において『平成２７年福岡県殉職警察職員慰霊祭』を実施する。公安委員長にはご参列の上、追悼の辞をお願いする。」旨の報告があった。２監察関係報告について（警務部）警察本部から「警察本部員による詐欺未遂事案について、平成２７年１０月１日、当該職員を詐欺未遂罪で逮捕した。」旨の報告があった。公安委員から「本件の動機となる背景は何かあったのか。」旨の質問があり、警察本部から「現在捜査中であり、動機等については今後、解明していく。」旨の説明があった。公安委員から「このような事案が発生する度に、警察組織は個人の意識等の差があり過ぎると感じる。公務員という身分保障や安定のみを目的に採用された者が、現場での激務に耐えきれなくなるのではないか。やはり採用段階の面接を重視し、最初からそのような者を採用しないようにすることが必要ではないかと思う。」旨の発言があった。公安委員から「トラックの長距離運転手は、期間を区切って適性検査を受けさせている。警察は常に高い倫理観が要求されているため、兆候を把握するためにも１０年、２０年の節目に適性を診ることも有効な方法だと思う。」旨の発言があった。警察本部から「採用試験の段階で知力、体力のみならず正義感、誠実さはあるかなどの人物を見極める面接等を行っている。採用後には、警察学校において相応に厳しい訓練等を行う中で、適性を見て指導をする。その後は、平素において身上実態を把握し、業務上、私行上で気付くものがあれば指導を行っている。適性については、身上把握を進めていく中で見極め、道を踏み誤ることのないように指導、是正することが必要であると考えている。」旨の説明があった。さらに、警察本部から「各委員のいずれのご指摘も重く受けとめている。これまでも採用の在り方等を色々と検討してきたところである。採用後の教養では、警察学校での厳しい訓練で辞職する者が出る。採用から１０年、２０年の職員については、昇任時に入校して教養を受け、昇任しない者もブラッシュアップ教養という形でもう一度誇りと使命感を再認識させる仕組みがある。それをしっかりと機能させていきたいと考えている。また、今回は警視による事案であり、今後、このような事案を発生させないために検証としっかりした身上把握、是々非々の対応の徹底を指示している。本件は捜査中であり、今から動機等についてしっかり解明し、報告させていただく。」旨の説明があった。３非行少年等に対するアンケートの結果等について（生活安全部）警察本部から「非行・不良行為少年に対し、暴力団、危険ドラッグ及びインターネットをテーマに、その認識や現状等についてのアンケートを実施した。今後、少年サポートセンター職員による面接時等の指導を強化するなど、アンケート結果の実態に応じた各種対策を講ずることとしている。」旨の報告があった。公安委員から「今回のアンケートは興味深い結果であり素晴らしい施策である。教育現場にも今回のアンケートの生のデータを提供することで教育現場においても活用できるのではないか。」旨の発言があった。公安委員から「暴力団排除教室は９割の学校で実施されていると聞くが、今回のアンケートの対象者は５割しか受講していない。これを受講させることで効果が上がると考える。」旨の発言があった。公安委員から「非常に良いアンケートであるが、今回の対象者以外の少年に対して同じ質問のアンケートを実施すれば、更に効果的な分析ができるのではないかと思う。」旨の発言があった。公安委員から「サイバー補導についても徹底をお願いする。」旨の発言があった。４九州新幹線緊急事案発生時における初動対応訓練の実施について（地域部・警備部）警察本部から「新幹線において、緊急事案が発生した際の初動対応要領について、関係機関相互の連携強化を図るため、平成２７年１０月９日、九州旅客鉄道株式会と合同で初動対応の想定訓練を実施する。また、同年１０月１３日には、管区警察局主催による九州新幹線緊急事案対応調整会議が開催される。」旨の報告があった。５連続現住建造物等放火等事件の捜査終結について（刑事部）警察本部から「春日警察署及び捜査第一課は、平成１７年以降、那珂川町、春日市で発生した連続放火事件について、平成２７年６月２４日、筑紫郡那珂川町の臨時建設作業員の男性を逮捕し、計８件の放火事件を送致して捜査を終結した。」旨の報告があった。６五代目工藤會傘下組織幹部による暴対法違反等事件の検挙について（暴力団対策部）警察本部から「小倉北警察署及び工藤會関連事件特別捜査本部は、五代目工藤會傘下組織幹部が、平成２６年５月、警戒区域に指定されている山口県下関市において、金銭の貸付等を要求するなどした事案について、平成２７年９月３０日、同幹部を暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律違反及び恐喝で逮捕した。」旨の報告があった。７第４２回福岡県警察白バイ安全運転競技大会等の開催について（交通部）警察本部から「平成２７年１０月１７日、筑豊自動車運転免許試験場において『第４２回福岡県警察白バイ安全運転競技大会』及び『交通安全ふれあい広場』を開催する。公安委員の御臨席をお願いする。」旨の報告があった。公安委員から「県警の業務の中でも白バイは子供が憧れる代表的なものであり、今後、北九州や筑後など場所を変えて実施してはどうか。」旨の発言があり、警察本部から「コース設定等の関係で実施場所は限定されるところだが、今後の検討課題としたい。」旨の説明があった。８ベトナム人らによる偽造在留カード所持等事件の検挙について（警備部）警察本部から「直方警察署、博多警察署、宗像警察署及び外事課は、入国管理局及び税関と連携し、ベトナム人らによる偽造在留カード所持等事件について、平成２７年６月から９月にかけて、福岡県直方市等に居住のベトナム人５人を出入国管理及び難民認定法違反で逮捕した。今後、所要の捜査を行い、偽造在留カードの密売グループの全容解明を図る。」旨の報告があった。【その他の報告事項】１全国通信指令・無線通話技能競技会の結果について（地域部）警察本部から「先般実施された全国通信指令・無線通話技能競技会において、本県警察は全国３位に入賞した。」旨の報告があった。