北九州市と SWCorp(マレーシア国固形廃棄物・公共清掃管理公社) との

別紙1
北九州市と SWCorp(マレーシア国固形廃棄物・公共清掃管理公社)
との取組みについて
1 SWCorp の概要
マレーシアでは「2020 年までに高所得国家に達する」という目標のもと、経済と環境が両立した経済
成長を目指している。
SWCorp は、マレーシア住宅自治省の所管のもと、国家固形廃棄物政策の実現のために 2008 年 6
月に設立された、マレー半島の廃棄物処理を管轄する機関であり、政策目的として、環境保全と公共
福祉に即した包括的、効率的、持続的な固形廃棄物管理制度の実施を掲げている。
2 SWCorp とのプロジェクト
SWCorp とは、2009 年 12 月に JICA マレーシア事務所より、生ごみコンポストを活用した市民参加型
廃棄物管理推進事業に関する協力依頼を受け、生ごみコンポスト化セミナーを開催したほか、以下の
ような取り組みを行っている。
(1)「マレーシア国における廃棄物管理業務の効率化事業」
(JICA 草の根技術協力事業 地域提案型:2011 年度~2012 年度)
マレーシア・ハントワジャヤ市において、SWCorp が実施している廃棄物管理事業への助言・提案、ホ
ームコンポスト事業実施・普及及び専門家育成、ごみの組成分析等にかかる専門家育成、本邦研修
による人材育成等を行った。
(2)「マレーシア国廃棄物管理総合マネージメントプログラム」
(CLAIR モデル事業:2013 年度)
マレーシア全体の廃棄物管理マネージメントの向上を目指し、廃棄物管理全体の調査・助言、ごみ質
・水質分析専門家育成、生ごみ堆肥化の普及等を行った。
(3)「マレーシア国フレーザーヒル廃棄物管理改善事業」
(JICA 草の根技術協力事業・地域活性化特別枠:2014~2016 年度)
マレーシア・フレーザーヒルを対象地域とし、SWCorp 職員等の分別・リサイクルによるごみ減量化の
仕組みづくりや、処分場の延命化、環境汚染防止対策等の指導を行い、職員の廃棄物処理管理・改善
能力の向上を目指す。
3 今後の展開
本覚書は、廃棄物管理やリサイクル技術などの環境分野を中心に、相互の課題解決に向けた協力
や情報交換を行うとともに、ビジネス交流を推進することを目的とする。廃棄物問題はマレーシア全土
に共通しており、今後もこれらの課題解決には大きなビジネスチャンスが見込まれる。
SWCorp はマレー半島の廃棄物処理を担う公的機関であり、今回の覚書を締結することにより、現在
取り組み中のプロジェクトに参画しているひびき灘開発㈱や楽しい㈱のほか、新日鉄住金エンジニアリ
ング㈱(廃棄物発電事業)など、市内企業のマレーシアにおけるビジネス展開の効果的な推進につな
げる。