電流計の使い方

「基本操作習得」
中2
電流の性質(3/14)
電流計の使い方
東京書籍
P142
【ねらい】・電流計の使い方を知り,豆電球に流れ込む電流と流れ出る電流の大きさの関係を調べる。
【探究すべき課題】 「豆電球に流れ込む電流と流れ出る電流の大きさを調べよう」
技能の系統
電流計
電流の向きを調べる(検流計)
1
2
3
小
学
校
乾電池,モーター(豆電球),検流計,スイッチがひと続きになるようにつなぐ
切りかえスイッチを「モーター,豆電球」の方にたおす。
はりのふれる向きを読み取る。
電流の強さを調べる(検流計)
1,2は電流の向きと同じ。
3 はりのさす目盛りを読み取る。
電流計は第5学年の教科書に紹介されている。
電流の大きさを調べる
1
2
3
中
学
校
4
電流を測定したい点の導線を外す。
電源の+側を電流計の+端子に,-側を5A の-端子にそれぞれ導線でつなぐ。
5A の-端子につないだときに電流計の針のふれが小さいときは,500mA や 50mA の-端子につ
なぎかえ,電流の値を読みやすくする。
-端子の値は,針が目盛りいっぱいにふれたときの値である。例えば,50mA の-端子につない
だときは,最大の目盛りを 50mA として読む。
○予想される生徒のつまずき
小学校で行っていない操作である電流計のつなぎ方や-端子のつなぎ替え,最小目盛りの1/10
までの値の読み取りにつまずくことが予想される。
教材について
○本時について
生徒が必要感をもって電流計に関する技能を習得するために,電
流の定義を学び,豆電球に流れる電流を調べる実験を行う流れの中
に「電流計の使い方」を習得させる場面を組み入れました。
○電流計を使用する上での注意点
電流計は,回路に直列に接続しても回路全体の抵抗値に影響しな
いように,とても小さい抵抗値になっています。誤って電流計を並
列に接続してしまうと,電流計に大きな電流が流れ,壊れます。
授業の流れ
学
事象提示 働き掛け
10 分
習
活
動
教
師
の
動
き
(1)回路の各部分を流れる電流の大きさはどこも同じかどうか考えをもつ。
各グループで電源装置,導線,スイッチ,豆電球をつないで回路を作成させ,電流を流した時
の豆電球の明るさを見せる。
回路の各部分を流れる電流の大きさは同じかを問い掛ける。
課題設定 豆電球に流れ込む電流と豆電球から流れ出る電流の大きさを調べよう
Ⅰ
働き掛け
(2)流れ込む電流と流れ出る電流を調べればよいのではないかという考えをもつ。
電流の大きさを測定するには, 回路の中のどの場所を測定すればよいかについて問い掛ける。
Ⅱ
技能の見取りを生かして
知る場面
(前半)
25 分
個々に操作をする
場面
知る場面
(後半)
個々に操作をする
場面
分析・解釈
10 分
確認し合う場面
5分
(3)電流計の使い方について説明を聞き,実験を行う。
指導事項 (電流計)
①回路に直列につなぐ → 『直列』
○測定したい点の導線をはずす。
○電源の+側を電流計の+端子に,電源の-側を
5A の-端子につなぐ。
習得が不十分な生徒には,電源装置の手
順書を見ながら操作するよう伝える。ま
た,働き掛けⅡの際に操作の確認を行う。
【電源装置の使い方】
回路を組み替える時に電源スイッチを
入れたまま操作を行うと事故につながっ
たり,測定が正確に行えなかったりする。
※豆電球の回路の+側の導線を外し,電流計を直列につなげる操作を行う。
電流計には予め+極に赤の導線を,-極に黒の導線をつなげた状態にさせておき,回路の導
線とのつなぎ替えを行いやすくするよう指示する。
ペアで,
「電流を測定する」
「正しい手順で測定できているか確認する」と役割を決めて操作・
測定を交代して行うよう指示する。
指導事項 (電流計)
②予想できない場合は5A から →
『-端子』
○針の振れが小さいときは,500mA・50mA とつなぎ替え,値を読みやすくする。
③目盛りの読み方 → 『1/10』
○最小目盛りの 1/10 まで読み取る。
技能の見取り
(4)各グループの結果を全体で確認する。
(5)分かったことを個人でまとめる。
(6)分かったことを全体でまとめる。
・豆電球に流れ込む電流と流れ出る電流の大きさは
等しいことを見いだす。
(7)生徒相互で学んだ技能ができていたかを確認し合う。
技能習得プリントの確認すべき項目を使って個々
に操作した技能の振り返りを行わせる。
『直列』『-端子』『1/10』
*支援が必要な生徒には
電源装置の+側と電流計の+
端子がつながっていることを確
認させる。また,-端子の大き
さを確認させ,補助をして読み
取らせる。
違った値が出たグループに
は,操作のどこに原因があっ たのかを考えさせると次回の
正しい操作につながる。
習得が不十分な生徒が多い
場合には,次の時間のはじめ
に繰り返し確認を行う。