絶縁監視装置関する説明書 - 協同組合 愛媛電気保安協会

絶縁監視装置(自動通報方式)
絶縁監視装置関する説明書
1.装置の構成
絶縁監視装置の構成は第1図のとおりです。
受変電設備に設置する装置は検出部、制御部、送信部から構成されます。
検出部ではIo(B種接地に流れる電流をZCT(検出用変流器)より検出する。)、Igr(20HZの交流電圧をCT(注入用変流器)によ
りB種接地に注入し、この回路に流れる電流をZCTにより検出し、注入した20HZの電圧(V0)とZCTで検出した20HZ分の電流分の有
効分を演算する。)を接点信号に変換し制御部に送ります。
制御部ではデジタル信号で異常警報データ並びに異常復帰データを含め全ての電流値及び停電信号をパケットに変換し、i
メール、Eメールデータに変換し送信部に送ります。
送信部はNTTドコモのパケット通信(FOMA)によりiメール及びEメールで保安業務従事者・補助員の携帯電話に送信しま
す。
データ保管のため協同組合愛媛電気保安協会の本部のパソコンにEメールとして入り、専用のアプリケーションにより各事業
所、保安業務従事者単位に集計する。このデータはパソコンに3年間保存されます。
受変電設備内に取付
検出部(受変電設備)
Io、Igrをデータ信号
で検出する。
絶縁監視装置
送信部
制御部
データ信号と停電信号をi
メール、Eメールデータに変換
アンテナ
iメール、Eメールデータをパケット通
信により送信
パケット通信(FOMA)
NTTドコモアンテナ
NTTドコモ
FOMA網
(パケット通信)
Eメールに接続
パソコン
プロバイダー
インターネット
携帯電話
第1図
2.各機器の性能
検出部
(1) Io検出部(対地静電容量の小きな変圧器設備に使用します。)
検出部ではIo(B種接地に流れる電流をZCT(検出用変流器)より検出する。)、をアナログ信号で制御部に送ります。
(2) Igr検出部(対地静電容量の大きな変圧器設備に使用します。)
Igr(20HZの交流電圧をCT(注入用変流器)によりB種接地に注入し、この回路に流れる電流をZCTにより検出し、注入し
た20HZの電圧(V0)とZCTで検出した20HZ分の電流分の有効分を対地絶縁抵抗に起因する電圧(警戒レベル警報値(50mA)に
演算する。)に変換し接点信号として制御部に送ります。
制御部
Io制御部(4バンク)、Igr制御部(4バンク)
イ. 検出部からのアナログ信号を異常警報レベル警報値(50mA)と比較しこれ以上になると送信部に異常警報データを送
ります。インチングを防ぐため異常警報レベル警報値(40mA)になるまで維持いたします。
ロ. この異常警報データを間欠的と継続的に分け、間欠的は5分の間に2回以上異常警報データがでれば24時間送信
部に異常警報データを送るのをロックします。また、継続的に5分以上異常警報データが継続すれば24時間送信
部に異常警報データを送るのをロックします。
ニ. 警戒レベル警報(Ioは50mA、Igrは対地絶縁抵抗に起因する電流値(50mA)に対する誤差は±10%以内です。
送信部
送信部はNTTドコモのパケット通信(F0MA)によりiメールで保安業務従事者・補助員の携帯電話に送信します。また、
Eメールにもパソコンに保管のため送信します。
パソコン及び携帯電話による受信
イ. データ保管のため協同組合愛媛電気保安協会の本部のパソコンにEメールとして入り、専用のアプリケーションに
より各事業所、保安業務従事者に集計管理いたします。このデータはパソコン内に3年間保存されます。
ロ. 保安業務従事者・補助員の携帯電話で受信すると、呼び出し警報とディスプレイに事業所名、変圧器の種類、発生
日時、受信日時及びデータ等が記憶し保管されます。
協同組合 愛媛電気保安協会