レンズメータによるプリズム測定

レンズメータによるプリズム測定
目的
プリズム度数の測定
準備物レンズメーター・プリズムレンズ
眼鏡なら装用時の瞳孔中心に
印をつけたところ。
ターゲットが偏心し
ているので円柱 軸
はターゲット回転ハ
ンドルをまわして流
れの方向にあわ
せ、器械の外部に
ある目盛りを読む。
プリズムレンズの裏面をレンズ受けに当て、
幾何学中心が測定板中央にくるようにする
これは5∼6⊿以上で画面上から完全に外れる
場合と強い度数の球面レンズの場合である。
レンズメーターの項参照
YES
画面上でターゲットが見えるか?
NO
プリズムコンペンセーターによる方法
マニュアルによる方法
プリズム眼鏡には、レンズ屈折力(D)とプリズム
屈折力(⊿)の両方が入っている。混同しないこと!
AX30°
レンズ屈折力測定と同方法で
ターゲットのピントを合わせる
プリズム屈折力目盛以上の場合は青矢印
(但し最高目盛+画面上の目盛以内でないと
角度目盛りを 90°・0°・ 測定できない)
斜め角度の順で最大まで 、 NO ツマミをまわしプリズム
回してみると途中でターゲ
屈折力目盛りを最高度
ットが見えてくるか?
数(例 15⊿)に合わせる
その値がレンズ屈折力(単位はD)
プリ ズムの測定は
角度目盛リングを
ターゲットの中心に
持っ て く る よ う に。
円柱レンズは直交
するほ どほ どで中
心を見極めること。
円柱軸と基底を混
同しないこと!
2⊿
ターゲットの中心まで
方向環を回し、1目盛
りを1⊿として、画面中
心 か ら 何目 盛り ず れ
ているかを見る
ターゲット
の中心が
最も画面
中心に近
づく位置ま
で動かす
その値がプリズム屈折力(単位は⊿:prism diopter)
NO
次に角度目盛リングとターゲット線の
延長にある角度の数字を読む
ターゲットがある方向に
角度目盛りの方向を調
整しながらツマミも同時
にまわすと、ターゲット
が画面中心にくるか?
YES
測定ハンドルをまわして
ターゲットを鮮明にする
ターゲットの中心
が水平方向の下
NO
YES
半分にあるか?
60°
YES
最高度数で枠外にな
る場合は、他方の最
高度数にしてみる。
プリズムコンペンセータ
ーの角度目盛りを 0°にすると
ターゲットが横に動き 90°にす
ると縦に動き斜めはその狭間
だよ!要するにターゲットがあ
る方向に角度目盛りを振ると動
く方向が決定し、ツマミをまわす
と角度目盛りの方向で画面中
心に動いてゆくということ。ター
ゲットが下にある場合は・・・。
色々動かすと判るかな?
その値がレンズ屈折力(単位はD)
下半分に
あ る ので
Base60
+180 で
240°
プリズム屈折力目盛り が
色分けされている場合もあるが、
通常ターゲットが下から動いてき
た場合と向かって左から動いて
きた場合、基底方向に 180°加
えること。ニデック の場合、赤色
だと 180°付加する.
プリズムコンペンセーターの屈折力
目盛と角度目盛を読む
角度目盛に 180°加える
屈折力目盛がプリズム屈折力(単位は⊿)
角度目盛がプリズム基底方向(単位は°)
その値がプリズム基底方向(単位は°)
Inami 製の場合
120
角度目盛り
90
90
60
120
150
30
180
00
1.25
1.5
1.75
60
60°
150
30
180
00
2.0
1.75
1.5
ツマミ
12
90°
14
プリズム屈折力目盛り
→からの場合
先に合わせたプリズム屈折力目盛の最高度数(例 15⊿)に画面中心
からターゲットの中心までの目盛のずれを加算する
結果・記載例)
︵︶
︵︶
S- 1.5D 2(+15)⊿Base300°
120°+180°
S+1.75D 3(+15)⊿Base60°
眼鏡の場合、マニ
ュアルは、患者の右眼レ
ンズが向かって左になる
ように置くこと!
レンズ屈折力は省略
コンペンセーター
使用の場合、必
ず画面中央 にタ
ーゲットを戻して
おくこと!!
13⊿Base70°
補足2)
マニュアルの場合
円柱軸の決定
ターゲット回転ハンドルをまわしてターゲット(緑3本線)
を回転させはっきり3本線にピントがあった位置で止め、
外部の目盛りを読む。
外側にあるターゲット回転ハンドルの目盛りは円柱の軸
回転させる
170
150
120
常に長い 3 本線の角度が出る
プリズムの基底と度数の決定
筒の中の目盛りはプリズム基底角度
60°
プリズムの基底は方向環をターゲットの中心に持ってく
るように。トーリックレンズの場合は直交する線のほど
ほどで中心を見極めること。
円柱軸と基底を混同しないこと!
2⊿Base240°上記レンズなら円柱軸は AX150°
筒の中の同心円はプリズム度数
60°+180°=240°
プリズム測定の場合眼鏡は、患者の左方向を0°と考えて眼鏡レンズを置くこと!
0°
60°
0°