CommonMP-GIS Ver1.5 機能更新仕様書 目 次 1. CommonMP-GIS Ver1.5 の機能更新仕様 ............................................................ 1-1 1.1 特記仕様書との対応表 ......................................................................................................1-1 1.2 氾濫解析の水理量表示機能 ...............................................................................................1-2 1.2.1 機能概要 .....................................................................................................................1-2 (1) 解析結果データの取り込み .........................................................................................1-3 (2) 流速ベクトル情報の表示 ............................................................................................1-6 (3) 浸水深表示 ..................................................................................................................1-7 (4) 等深線表示(コンター表示) ..........................................................................................1-8 (5) データ表示 ................................................................................................................ 1-11 1.3 河道水位表示機能 ...........................................................................................................1-12 1.3.1 機能概要 ...................................................................................................................1-12 1.4 河川構造物の編集機能 ....................................................................................................1-13 1.4.1 氾濫ブロックメッシュ ..............................................................................................1-13 1.5 縦断ファイルがない場合の河道断面の読込機能 .............................................................1-15 1.5.1 機能概要 ...................................................................................................................1-15 (1) インポート画面の必須チェックの変更 .....................................................................1-15 (2) 縦断ファイルが指定なし時の累加距離 .....................................................................1-15 1.6 地図上からパネル番号設定する機能 ...............................................................................1-16 1.6.1 機能概要 ...................................................................................................................1-16 (1) メニューの選択.........................................................................................................1-16 (2) ポリラインの設定 .....................................................................................................1-16 (3) パネル番号の設定 .....................................................................................................1-17 1.7 操作性改善 ......................................................................................................................1-19 1.7.1 編集中の横断面の強調表示機能................................................................................1-19 1.7.2 プラットフォーム切替えボタンのツールチップ表示機能 ........................................1-20 1.7.3 エクスポート機能の改善 ..........................................................................................1-21 1.7.4 エクスポート機能の追加 ..........................................................................................1-23 i 1. CommonMP-GIS Ver1.5 の機能更新仕様 1.1 特記仕様書との対応表 表 1.1 に特記仕様書と機能仕様書の対応表を示す。 表 1.1 特記仕様書と機能仕様書との対応表 特記仕様書 機能仕様書 ・氾濫解析に関する水理量を表示できるようにする。氾濫浸水深 1.2 氾濫解析の水理量表示機能 は、等深線表示できるようにし、浸水想定区域図作成マニュアル (平成 26 年 3 月)に基づき、色分け表示することを標準とする。 また、メッシュごとの流速ベクトルは、流速の大きさをベクトル の長さで表示することを標準とする。ベクトルの長さの基準値、 ベクトルを表示する値の範囲、ベクトルの色については、設定フ ァイルにより設定できるようにする。時系列で変化する水理量 は、アニメーションで表示できるようにする。ツールチップによ りメッシュの水理量を表示できるようにする。 ・河道水位を表示できるようにする。 1.3 河道水位表示機能 ・破堤点、樋門・樋管、排水ポンプ、堤内盛土、ボックスカルバ 1.4 河川構造物の編集機能 ート、堤内水路の諸元を GIS 上から編集できるようにする。 ・準二次元不等流計算モデルの CommonMP 標準ファイル(横断フ 1.5 ァイル、縦断ファイル、距離標ファイル)のうち、縦断ファイル 面の読込機能 縦断ファイルがない場合の河道断 がない場合でも、河道断面を GIS 上に展開できるようにする。 ・河道断面のパネル番号を地図上から設定できるようにする。 1.6 地図上からパネル番号設定する機 能 ・河道断面編集ツールで編集中の地図上の断面をハイライト表示 1.7.1 編集中の横断面の強調表示機能 し、目立ちやすくする。 ・プラットフォームへのウィンドウ切り替えボタンを設定すると 1.7.2 ともに、ショートカットキーの割り当てをツールチップで表示で のツールチップ表示機能 プラットフォーム切替えボタン きるようにする。 ・CommonMP 標準ファイルをエクスポートするボタンを設置する 1.7.3 エクスポート機能の改善 とともに、ショートカットキーの割り当てをツールチップで表示 する。エクスポート先設定ダイアログにおいて、直近に保存した 河道断面ファイルへのパスが選択された状態にし、1アクション で河道断面ファイルへのエクスポートを実行できるようにする。 ・標準断面ファイルをエクスポートする際に、エクスポートする 河道の選択状態を保存し、次回のエクスポート時に河道の選択状 態を再現するようにする。 1-1 1.7.4 エクスポート機能の追加 1.2 氾濫解析の水理量表示機能 CommonMP-GIS Ver1.4 での計算結果表示機能での地図上の色分け表示に加え、流速ベ クトルや等深線および水深値を地図上で表示できるようにする。 機能概要 1.2.1 氾濫要素モデルより出力される「水深」や「流速 XY 成分」情報を、既存の CommonMP および CommonMP-GIS 連係機能より情報を取得して、地図上に流速ベクトルや等深線の 表示を行う。 図 1.1 に CommonMP 本体上で動作する氾濫解析要素モデルでの解析から地図上で流速 ベクトルをアニメーション表示するまでの流れを示す。 CommonMP 本体 [ステップ 1]※別の業務発注内容の為、対象外 2次元時系列 メッシュ(.d2gis) 氾濫要素モデル 出力 ・水深データ ・流速 X 成分 ・流速 Y 成分 [ステップ 2] CommonMP-GIS <GIS 表示データ選択画面> [ステップ 3:GIS 起動] 1.アニメーションファイルの照会 ・表示する d2gis 選択 ・データの選択 □水深 ■流速 X ■流速 Y 起動 地図表示 アニメーション ファイルパス情報 [ステップ 4:アニメーション開始] 2.アニメーションバーの再生選択 出力 選択 アニメーションファイル 図 1.1 インデックス データ ファイル ファイル (.idx) (.dat) 氾濫解析要素モデルでの解析から地図上で流速ベクトルをアニメーション表示するまで の流れ 1-2 (1) 解析結果データの取り込み 氾濫解析結果のデータ値の確認や等深線を表示する操作が行えるように、プロジェクト ツリーに表示する(図 1.2)。 図 1.2 a) 氾濫解析結果のプロジェクトツリーへの取り込み 氾濫解析データとして取り込むデータの種類は以下の 7 種類とし、表示の種類とし ては 5 つとする。 ○水深→時系列の浸水深情報(スカラー表示) ○最大浸水深→各メッシュの最大となる水深情報を表示(スカラー表示) ○流速→時系列の流速情報(スカラー表示) ○流速 X 成分 ○流速 Y 成分 ○最大流速 X 成分 ○最大流速 Y 成分 時系列の流速情報(ベクトル表示) 各メッシュの最大流速情報を表示(ベクトル表示) 1-3 データを識別する文字列を表 1.2 に示し、設定ファイル(CommonMP-GIS¥cmp.ini) ファイルに指定する。図 1.3 に設定ファイルの追加情報を示す。 表 1.2 氾濫解析結果表示として使用するデータとデータ種別定義 No データ名称 データ種別 単位 1 水深 FloodingWaterDepth_m m 2 最大浸水深 Scalar_m_MaxWaterDepth m 3 流速 Scalar_m/3_Velocity m/sec 4 流速 x Vector_m/3_W_Velocity m/sec 5 流速 y Vector_m/3_L_Velocity m/sec 6 最大流速 X Vector_m/s_MaxX_Velocity m/sec 7 最大流速 Y Vector_m/s_MaxY_Velocity m/sec No1,2,3 GIS で表示可能な スカラーデータ No4,5 GIS で表示可能な ベクトルデータ No6,7 図 1.3 設定ファイルのイメージ 1-4 b) 解析結果データの名称の初期表示は、CommonMP より表示指示された時刻と連番 3 桁とする。形式は、「YYYYMMDDHHMMSS」+連番とする。 また、名称については、プロパティにて変更可能とする。 c) 解析結果データの表示/非表示の切り替えは、プロジェクトツリーにてチェックボッ クス又はラジオボタンの ON/OFF により切り替える。 同じファイルであれば1つのスカラー情報と1つのベクトル情報を同時に表示でき るようにする。但し、スカラー情報で2つ以上、ベクトル情報で2つ以上は同時に 表示できない。 d) プロジェクト保存することにより再度アニメーション表示ができるようにする。 プロジェクト保存しない場合は、氾濫解析結果データは削除されるため再度 CommonMP より表示指示を行う。 1-5 (2) 流速ベクトル情報の表示 流速ベクトル X、Y の合成したベクトル情報を地図上に表示する。 拡大 図 1.4 a) 流速ベクトルの表示イメージ 矢印は地図と重ね合わせて表示し、ユーザの操作(ズームやスクロール等)に矢印の 長さを追従した表現にする。 b) 矢印の起点はメッシュの中心とし、矢印の長さはユーザの指定した基準値(流速値)を 1メッシュ内に入る表示にする。 c) 矢印の表現の設定情報をユーザが変更できるようにする。 (設定ファイル(cmp.ini)変更項目:表示する値の範囲、矢印長さ基準値、矢印の色) <設定例> ; ベクトルの基準長 (> 0) refLength=1 ; ベクトルの最小長 (>= 0) minLength=0 ; ベクトルの最大長 (> minLength) maxLength=10 color=255,0,0,255 1-6 (3) 浸水深表示 氾濫解析結果の浸水深データは、浸水想定区域図作成マニュアル(平成 26 年 3 月)の色 分け表示に基づいてメッシュ表示する(図 1.5)。 また、設定ファイルにて最小値の指定ができるように改善する。最小値の初期設定は 0.001m とする。 図 1.5 浸水深表示イメージ <設定ファイル例(cmp.ini)> [FloodingWaterDepth_m] ;値 1,値 2,R,G,B,A 0.001,0.5,230,255,102,128 0.5,3,153,255,255,128 3,5,230,166,255,128 5,,153,64,255,128 1-7 (4) 等深線表示(コンター表示) 氾濫解析結果の最大浸水深データを、浸水想定区域図作成マニュアル(平成 26 年 3 月) の色分け表示に基づき等深線表示する。 a) 最大浸水深データを右クリックすると「コンター表示」メニューを選択する(図 1.6)。 図 1.6 b) コンター表示メニュー選択 コンター表示処理は、各メッシュの浸水深情報を使用し、メッシュの中心と上下左 右メッシュの中心点から下図のような三角形の線分間に点を設定する。 <例>閾値が 0.1 のコンターを作成する時 0.12 0.11 0.14 0.15 0.1 0.11 0.12 0.23 0.11 0.11 0.13 0.08 0.05 0.008 0.04 0.01 0.007 0.003 0.16 0.08 0.07 0.15 0.08 0.06 0.005 0.06 0.3 0.2 0.25 赤線は、コンター線 0.09 0.1 図 1.7 ① 0.09 0.08 0.05 0.04 コンター作成イメージ 上記のように各メッシュ中心間を結ぶ(斜め方向は、右上とする)と、三角形集合と なる。 ② 1 つ 1 つの三角形に対して線分間に 0.1 となる位置を計算する。 →3 点全てが 0.1 より大きい又は 0.1 より小さいの場合は、0.1 となる位置が存在 しない。 →1 つの三角形で 0.1 の位置が存在する場合は、必ず 2 点存在することになり 2 点 間の線を引く。 ③ 順番に関係なく全ての三角形で②の処理をすると、線が繫がりコンター線とな る。 (処理は、左下から反時計周りで順番に処理する。) 1-8 上記の例では、赤線で示した線がコンターとなる。 1-9 図 1.8 コンター表示イメージ c) コンターの表示に関する設定は、設定ファイルによる設定とする。 閾値と色は浸水想定区域図作成マニュアル(平成 26 年 3 月)に基づき初期設定する。 その他に線種、線幅の設定ファイルにより変更できるようにする。 <設定ファイル例(cmp.ini)> [Contour] ; 閾値=線種,線幅,R,G,B,A ; 線種(0:実線, 1:破線, 2:点線, 3:一点破線, 4:二点破線) ; 線幅(1~10) 0.5=0,2,230,255,102,255 3=0,2,153,255,255,255 5=0,2,230,166,255,255 1-10 (5) データ表示 氾濫解析結果データのデータの値を地図上をクリックして確認できるようにする。 a) 数値確認するデータを右クリックすると「数値表示」メニューを選択する(図 1.9)。 アニメーション再生中は非活性とする。スカラーおよびベクトルデータの値を対象と する。 図 1.9 b) 数値表示メニュー選択 地図上をクリックすると、数値データをツールチップ表示する(図 1.10)。 複数表示する場合は、[Ctrl]キーを押してクリックすると、ツールチップを消さない で複数表示可能とする。 選択したメッシュの位置と値を表示。 ベクトル表示の値は、X,Y 及び合成流速 値を確認可能とする。 図 1.10 数値表示イメージ 1-11 1.3 河道水位表示機能 河道計画にて計算された河道内水位情報を、地図上に3次元表示をして、横断面編集画 面を表示しなくても地図上で確認できるようにする。 1.3.1 機能概要 横断面毎の計算結果の右クリックの[表示]>[水位]メニューから、地図上に表示する水位 に関する項目を選択すると、地図上に水位線を3次元表示する(図 1.11)。 水位線を 3 次元表示 図 1.11 水位線表示イメージ a) 計算結果ファイルの右クリックメニューに「水位」を追加する。 b) 計算結果ファイルの水位の項目(上図の赤点線の項目)が選択された時に、選択された 内容の水位線を 3 次元で表示する。 c) 表示する線の設定は、プロパティから線属性を設定する。 d) 横断線が強調表示されている場合は、追従して強調表示を行う。 1-12 1.4 河川構造物の編集機能 氾濫ブロックメッシュの属性情報に樋門・樋管、排水ポンプ、堤内水路を追加し、属性 テーブルでの編集を可能とする。 氾濫ブロックメッシュ 1.4.1 現状、破堤点や堤内盛土、ボックスカルバートは氾濫ブロックメッシュに編集可能にな っており、残りの「樋門・樋管」、「排水ポンプ」、「堤内水路」を追加する。 また、既に存在しているファイル(追加されていない)については、エラーとしないで参照 できるようにする。読み込み後、手動にて項目を設定することにより編集可能とする。 表 1.3 に氾濫ブロックメッシュの項目定義を示す。追加・変更項目については、網掛け としている。 表 1.3 No 1 氾濫ブロックメッシュ項目 項目 フィールド名 データ型 説明 氾濫ブロック番号 BlockNo 整数(4 バイト) 氾濫ブロックメッシュであることを示す。氾濫ブ ロック番号を設定する。 2 破堤地点 BreakPoint 整数(2 バイト) 0:破堤なし、1:破堤あり 3 標高 Altitude 4 粗度係数 roughness 浮動小数(単精度) 粗度係数を示す。 5 建物占有率 ArOccupationRate 浮動小数(単精度) 建物占有率を示す。 6 盛土高(西) EbHeight_W 浮動小数(単精度) 西方向の盛土高さを示す。 地形の標高を示す。単位はメートル。 単位はメートル。 7 カルバート幅(西) CulvertB_W, 浮動小数(単精度) 西方向の盛土のカルバート幅を示す。 単位はメートル。 8 カルバート内空高(西) CulvertH_W, 浮動小数(単精度) 西方向の盛土のカルバート内空高を示す。 単位はメートル。 9 盛土高(南) EbHeight_S 浮動小数(単精度) 南方向の盛土高さを示す。 単位はメートル 10 カルバート幅(南) CulvertB_S 浮動小数(単精度) 南方向の盛土のカルバート幅を示す。 単位はメートル。 11 カルバート内空高(南) CulvertH_S 浮動小数(単精度) 南方向の盛土のカルバート幅を示す。 単位はメートル。 12 樋門敷高 SluiceDL 浮動小数(単精度) 樋門敷高を設定する。単位は(m)。 13 樋門幅 SluiceB 浮動小数(単精度) 樋門幅を設定する。単位は(m)。 14 樋門高 SluiceH 浮動小数(単精度) 樋門高を設定する。単位は(m)。 15 ポンプ排水量(系外) PumpQ_out 浮動小数(単精度) ポンプ排水量を設定する。単位は m3/s 1-13 16 ポンプ排水量(連携) PumpQ_riv 浮動小数(単精度) ポンプ排水量を設定する。単位は m3/s 17 流下方向(X 方向) DrFlowDir_X 整数(2 バイト) 水路の東西への流下方向を設定する。 1: 西→東、-1:東→西 18 流下方向(Y 方向) DrFlowDir_Y 整数(2 バイト) 水路の南北への流下方向を設定する。 1:南→北、-1:北→南 19 水路 I 端区分 DrIK 整数(2 バイト) 水路の I 端区分を設定する。 0:接続端、1:境界端 20 水路 J 端区分 DrJK 整数(2 バイト) 水路の J 端区分を設定する。 0:接続端、1:境界端 21 西側水路幅 DrainB_W 浮動小数(単精度) 西側水路幅を設定する。単位は(m)。 22 南側水路幅 DrainB_S 浮動小数(単精度) 南側水路幅を設定する。単位は(m)。 23 西側水路長 DrainL_W 浮動小数(単精度) 西側水路長を設定する。単位は(m)。 24 南側水路長 DrainL_S 浮動小数(単精度) 南側水路長を設定する。単位は(m)。 25 西側堤防高 DrLeveeDL_W 浮動小数(単精度) 西側の堤防高を設定する。単位は(m)。 26 南側堤防高 DrLeveeDL_S 浮動小数(単精度) 南側の堤防高を設定する。単位は(m)。 27 水路 I 端底高 DrBottomElev_W 浮動小数(単精度) 水路 I 端底高を設定する。 28 水路 J 端底高 DrBottomElev_S 浮動小数(単精度) 水路 J 端底高を設定する。 29 粗度係数 DrRoughness 浮動小数(単精度) 粗度係数を設定する。 30 初期水深 DrInitDepth 浮動小数(単精度) 初期水深を設定する。単位は(m)。 31 樋門敷高 DrSluiceDL 浮動小数(単精度) 水路の樋門敷高を設定する。単位は(m)。 32 樋門幅 DrSluiceB 浮動小数(単精度) 水路の樋門幅を設定する。単位は(m)。 33 樋門高 DrSluiceH 浮動小数(単精度) 水路の樋門高を設定する。単位は(m)。 34 ポンプ排水量(系外) DrPumpQ_out 浮動小数(単精度) 水路のポンプ排水量(系外)を設定する。 単位は m3/s 35 ポンプ排水量(連携) DrPumpQ_riv 浮動小数(単精度) 水路のポンプ排水量(連携)を設定する。 単位は m3/s ※追加・変更項目は網掛けとする。 1-14 1.5 縦断ファイルがない場合の河道断面の読込機能 縦断データがない場合でも、河道計画機能が正常に使用できるようにインポート機能を 改善する。 1.5.1 機能概要 インポート時の縦断ファイルの必須チェックを外し、縦断ファイルが指定されなかった 場合、累加距離情報を自動で設定を行うようにする。 (1) インポート画面の必須チェックの変更 CommonMP 標準断面からインポートダイアログにて、縦断ファイルを必須条件から外 して、横断ファイルと距離標ファイルを必須とする。 活性にする。 図 1.12 (2) CommonMP 標準断面からインポートダイアログ 縦断ファイルが指定なし時の累加距離 縦断ファイルの「累加距離」情報を使用している機能に影響を与えないように、累加距 離を自動指定を行い、当該機能(内挿を使用している機能)を利用する場合に手動で編集で きるようにする。 1-15 1.6 地図上からパネル番号設定する機能 現状、横断面編集機能にて1つ1つ設定しているパネル番号(右左岸肩、右左岸低水路 の位置情報)を、地図上から設定できるようにする。 1.6.1 機能概要 地図上にポリラインを引いて、指定したポリラインと横断線が交差した最も近い横断座 標点にパネル番号の属性を自動で設定する。 (1) メニューの選択 横断フォルダの右クリックメニューに「パネル番号設定」を図 1.13 のように追加する。 図 1.13 (2) パネル番号設定メニュー ポリラインの設定 「パネル番号設定」メニューを選択すると、地図上をポリラン設定モードになり、ガイ ダンスに従い設定する。 ガイダンスは、以下のように始点選択と次点(終点)の3段階で表示する。 ポリライン形状を指定します。 始点を指定してください。 設定したポリライン ポリライン形状を指定します。 次点を指定するか、ダブルクリックで確 定してください。 ポリライン形状を指定します。 次点を指定するか、ダブルクリックまた は Enter で確定してください。 図 1.14 ポリライン設定(右岸肩設定イメージ) 1-16 (3) パネル番号の設定 地図上でポリライン設定すると、パネル番号の設定ダイアログを表示する。入力可能な パネル番号の値は、地図上に表示可能な 1 から 9 までとする。 それ以外の値は、エラーと する。 図 1.15 パネル番号設定(右岸肩設定イメージ) パネル番号の設定ダイアログにて「OK」選択すると、指定されたポリラインと横断線が 交差した最も近い横断座標点に指定したパネル番号を設定する。 パネル番号を設定する際の仕様を以下に挙げる。 ・設定対象の座標点に既に他の番号が指定されている場合は、設定を更新する。 ・設定するパネル番号が既に他の座標点に設定されている場合は、ポリラインと交差 した最も近い横断座標点に移動する。 ・ポリラインが交差していない断面は、設定しない。 ・ポリラインが複数交差する断面については、設定しないで設定後にメッセージを表 示する。 パネル番号設定後、地図上にパネル番号が境界マークとして図 1.16 のように反映す る。 は、設定されたパネル番号 1-17 図 1.16 設定されたパネル表示のイメージ 1-18 1.7 操作性改善 断面編集時の編集断面位置の強調や、ショートカットボタンなどを配置して操作性の向 上を行う。 1.7.1 編集中の横断面の強調表示機能 横断面編集時に、フローティング切り替えで画面を移動した時に、編集している測線を 強調表示するようにする(図 1.17)。 編集している断面を地図 上で確認可能 図 1.17 編集中の断面の強調表示イメージ a) 対象の測線が地図上に表示されていない場合は、測線を表示する b) 強調内容としては、測線を赤色、線幅 3px とし、河川名、TopoID、断面 ID の 情報を表示させる。 c) 横断編集画面上で断面を切り替えた場合も、追従して強調表示を行う。 1-19 1.7.2 プラットフォーム切替えボタンのツールチップ表示機能 CommonMP-GIS Ver1.4 のショートカットキー[F11]による CommonMP 本体との切り替え機能 に、ショートカットボタンとツールチップを追加する(図 1.18)。 ショートカットボタンを追加 <CommonMP-GIS ツールバー> ツールチップを表示 <CommonMP 本体> 図 1.18 切り替えて表示する CommonMP ショートカットボタンによる切り替えイメージ a) ショートカットボタンのイメージは、 b) ショートカットボタンの位置は、 (CommonMP.ico) を使用する。 (樹木ポリゴンに対応する横断図編集) の右側とする。 c) ツールチップには「プラットフォームに切り替え[F11]」を表示する。 1-20 1.7.3 エクスポート機能の改善 CommonMP-GIS Ver1.4 の時点での[Ctrl+E]によるショートカットキーの CommonMP 標準断 面へエクスポートダイアログを表示する機能に、ショートカットボタンとツールチップを 追加する。また、エクスポートダイアログの横断/縦断/距離標ファイルの初期値を直近で 出力した内容を表示する(図 1.19)。 ショートカットボタンを追加 ツールチップを表示 直近の出力先を初期表示 初期表示に[OK]ボタンを選択 状態とする。 既に ファイルが存在している場 合は確認メッセージを表示 図 1.19 CommonMP 標準断面へエクスポートダイアログのイメージ 1-21 a) ショートカットボタンのイメージは、 (コンテキストメニューに使用して いるアイコン)を使用する。 b) ショートカットボタンの位置は、 (プラットフォームに切り替え) の右側 とする。 c) ツールチップには「CommonMP 標準断面へエクスポート[Ctrl+E]」を表示す る。 d) エクスポート時の出力先は、直近の出力先を初期表示する。 e) エクスポートダイアログの初期表示カーソルは、「OK」ボタンとする。 f) 出力先に既に同じファイルが存在している場合は、確認メッセージを表示す る。 1-22 1.7.4 エクスポート機能の追加 CommonMP 標準断面へエクスポートダイアログを表示する際に、エクスポート対象情報で 選択したチェック内容を内部で保存して、次回表示する際に選択情報を反映する (図 1.20)。 出力対象のチェック情報を引継 ぐようにする。 出力した際に、内部に情報を保持 する。 選択情報 プロジェクト 選択内容 図 1.20 CommonMP 標準断面へエクスポート対象情報の保持イメージ 1-23 a) CommonMP 標準断面へエクスポートダイアログのエクスポート対象エリアの 選択されたチェック情報を対象情報とする。 b) エクスポート確定(OK 選択時)にメモリ上に保持し、再度エクスポートする時 に河道の選択状態を再現する。 c) プロジェクト保存時に、プロジェクトファイルにエクスポート選択情報を保存 して、再度プロジェクトを開いた時に河道の選択状態を再現する。 1-24
© Copyright 2024 ExpyDoc