鏡 の向こうに何がある - 静岡科学館る・く・る

かがみ
鏡 の向こうに何がある
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静岡仮説サークル
戸塚享
マジックミラーを使って楽しいおもちゃを作りましょう。マジックミラーは明るいと
す
ころで使えば普通の鏡なのに、暗いところだと、鏡の向こうの明るいところが 透 けて
ふ し ぎ
か
見えてしまう 不思議 な鏡です。鏡の前後の明るさを切り 替 えると、自分が写っていた
とつぜん
ところに突然 鏡の向こうのものが現れます。
●準備するもの
マジックミラー(マジックミラーフィルムをプラ板にはって作ります。)
クリアファイル(筒にしたとき中が明るければ画用紙などでもよい。牛乳パックでも
代用できます。)
黒画用紙
はっ ぽう
はん きゅう
発 泡 スチロール半 球 (鏡の向こうに現れるものをかきます。なくてもよい。)
セロハンテープ
●体験の手順
1
作り方
ぎゅうにゅう
( 牛 乳 パックを使った作り方)
2
あそび方
・なるべく明るいところでやってください。
・黒画用紙のシャッターを向こう側にしてのぞきま
す。箱は自分の顔にぴったりつけてください。
・自分の顔が写っていることがわかります。
・次にシャッターを手前に引きます。
・すると、自分の顔が消えて鏡の向こうにおいてあ
るものが見えます。
●かいせつ
1
鏡はなぜものを写すのか
はん しゃ
A
光がものに当たるとその多くは反 射 します。もの
の表面が平らでないときは光がばらばらな向きに
反射してしまいます。しかし、平らになっていると
決まった向きに反射するようになります。こうなる
と、その光はものの表面から来たのではなく、Aの
位置から来たように見えるのです。しかし、そこに
ぞう
はものはないので「像 」が見えるといいます。
2
マジックミラーのしくみ
とう めい
きん ぞく
まく
じょう
普通の鏡は透明なガラス板やプラスチック板の片面に金属の膜をメッキや 蒸
ちゃく
は
着 という方法で貼 り付けて作ります。金属の膜が光を反射します。ガラス板やプ
みが
ラスチック板がなかった時代には金属の板を磨 いて鏡にしていました。
うす
あつ
マジックミラーは普通の鏡より金属の膜を薄 くして作ります。膜が厚 いときは光
がほとんど反射してしまいますが、薄くなると光の一部が通り過ぎてしまうのです。
ガイコツは暗くて見えない。
自分の顔は暗くて見えない。
自分の顔からの光が反射して見
ガイコツからの光が通過して見
える。
える。
●気をつけよう
はさみやカッターを使うときは、けがをしないように注意しよう。
●くわしくしらべてみよう
この工作は,湯沢光男「牛乳パックで作る簡単!マジックミラーでのぞき箱」
『たの
しい授業 410 号』(仮説社)を参考にして戸塚が考案しました。
同様の原理を使った工作は、小笠原
智「マジックミラーでのぞきべや」
『ものづく
りハンドブック 3』(仮説社)にもあります。