10 パズルで頭をやわらかく 静岡県立科学技術高等学校 うご むずか 自然科学部 なんしゅるい じゅんび 手を 動 かして考えるパズルを、やさしいものから 難 しいものまで 何 種類 か準備 して あります。どうしてそうなるのか、どうやるとそうなるのかと考える中で、いままで み かた どう ぐ しなかったものの 見 方 を見つけてみてください。また、パズルで使った 道 具 を作って も 持 ち帰ることができます。 ●準備するもの ふ し ぎ ち <不 思 議 なカード> 厚紙 1枚 え ぼう <矢 八 > 割りばし 1本 厚紙 1枚 1本 色ペン 1本 いと はさみ や はち <知 恵 の棒 > たこ糸 穴あけ(きりなどを使う時は気をつけて) ●体験の手順 ば しょ ちょう せん ①パズルは種類ごとに場 所 を分けて準備してあります。自分で 挑 戦 できそうなパズル えら しゃしん れい を選 んではじめましょう。(下の写真 はパズルの例 ) <不思議なカード> <知恵の棒> <矢八> りったい <立体 パズル> なぞ ②まずはパズルの謎 を解きます。どうやったら謎が解けるのか、手を動かして考えて みましょう。難しいようでしたら、ヒントも出ます。 <不思議なカード> よく見ると何だか変です。このような形にどうしたらできるのでしょうか。 <知恵の棒> はな はず 親指と人指し指をけっして放 さず、この棒についたひもを手から外 してください。 <矢八> はち かっけい か うら おもて かく ど 八 角形 をしたカードに描 かれた矢印は、裏 と 表 で描かれる角 度 が違います。これを よ そく くるくるひっくり返すとき、次に矢印はどちらを向いているかを予 測 します。 <立体パズル> つき み だん ご りっ たい てき さん かく すい 4 つのパーツからお月 見 団 子 のような立 体 的 な三 角 錘 を作ってください。 <その他> その他にもいくつかのパズルが用意されます。 どのような謎かはお楽しみ。 ③謎を考えながら、いくつかのパズルの道具は一緒につくることができます。 <作る準備をしているパズル> 不思議なカード・知恵の棒・矢八 ●かいせつ め さき くう かん ここで取り扱うパズルは、空間を使って考えるパズルが 主です。目 先 の小さな空 間 に し てん き か なぞ と とらわれずに、視 点 を切 り替 えて空間を見ることができるかが 謎 解 きのカギとなりま す。頭でだけでなく、実際に手を動かして考えることで見え方が変わって きます。 ほうほう ため と か せ つ どのようにしたらよいかいろいろな 方法 を試 してみて、その中から解 き方の仮説 を かがくてきたんきゅう 立ててさらに試してみる。パズル解きは、 科学的探究 の方法がつまっています。パズ ルを解いてその楽しみを別の人にも伝えてみてください。 いちめん お かえ (1) 不思議なカードは、紙を平らな一面 で考えただけではこの形は作れません。折 り返 ひつよう すことが必要 です。答えを知るとなんでもないことが、ちょっとした工夫で不思議 な形に見えます。 ひ かけ ぜんたい (2) 知恵の棒は、引 っ掛 けている指のワッカばかりを見ていないで、手 全体 でぬく方法 を考えましょう。 うし せん たい しょう (3) 矢八は、後 ろの矢印はひっくり返して前に出てくると後ろにあった時とは 線 対 称 あらわ かがみ のところに 現 れるということを考えてみましょう。どうしても分からない時は、鏡 うつ ほうそく に後ろ側を映 しながらやってみると法則 が分かるかも。 ていめん (4) 立体パズルは、底面 は4こ−3こ−2こ−1この三角形になっているというのがヒン トです。 ●気をつけよう ま ちが さ 工作するときのハサミや、棒を使ったパズルのときに、 間 違 えて目や手を刺 してし ちゅうい いえ まわないように注意 しましょう。また、家 で割りばしなどに穴をあける時はけがをし す か ねん ないように気をつけて行いましょう。 捨 てる時には、可 燃 ゴミに捨てるようにしまし も ょう。棒もひもも燃 えるものでできています。 ●くわしくしらべてみよう ここで扱ったパズルのいくつかは 『ものづくりハンドブック1、2、7 きょう み へん しゅう い いん かい へん 「たのしい授業」編 集 委 員 会 編 らん に詳しく出ています。 興 味 のある方はぜひご覧 ください。 か せつ しゃ 仮説社』
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