パズルで頭をやわらかく

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パズルで頭をやわらかく
静岡県立科学技術高等学校
うご
むずか
自然科学部
なんしゅるい
じゅんび
手を 動 かして考えるパズルを、やさしいものから 難 しいものまで 何 種類 か準備 して
あります。どうしてそうなるのか、どうやるとそうなるのかと考える中で、いままで
み かた
どう ぐ
しなかったものの 見 方 を見つけてみてください。また、パズルで使った 道 具 を作って
も
持 ち帰ることができます。
●準備するもの
ふ
し
ぎ
ち
<不 思 議 なカード>
厚紙
1枚
え
ぼう
<矢 八 >
割りばし
1本
厚紙
1枚
1本
色ペン
1本
いと
はさみ
や はち
<知 恵 の棒 >
たこ糸
穴あけ(きりなどを使う時は気をつけて)
●体験の手順
ば しょ
ちょう せん
①パズルは種類ごとに場 所 を分けて準備してあります。自分で 挑 戦 できそうなパズル
えら
しゃしん
れい
を選 んではじめましょう。(下の写真 はパズルの例 )
<不思議なカード>
<知恵の棒>
<矢八>
りったい
<立体 パズル>
なぞ
②まずはパズルの謎 を解きます。どうやったら謎が解けるのか、手を動かして考えて
みましょう。難しいようでしたら、ヒントも出ます。
<不思議なカード>
よく見ると何だか変です。このような形にどうしたらできるのでしょうか。
<知恵の棒>
はな
はず
親指と人指し指をけっして放 さず、この棒についたひもを手から外 してください。
<矢八>
はち かっけい
か
うら
おもて
かく ど
八 角形 をしたカードに描 かれた矢印は、裏 と 表 で描かれる角 度 が違います。これを
よ そく
くるくるひっくり返すとき、次に矢印はどちらを向いているかを予 測 します。
<立体パズル>
つき み だん ご
りっ たい てき
さん かく すい
4 つのパーツからお月 見 団 子 のような立 体 的 な三 角 錘
を作ってください。
<その他>
その他にもいくつかのパズルが用意されます。
どのような謎かはお楽しみ。
③謎を考えながら、いくつかのパズルの道具は一緒につくることができます。
<作る準備をしているパズル>
不思議なカード・知恵の棒・矢八
●かいせつ
め さき
くう かん
ここで取り扱うパズルは、空間を使って考えるパズルが 主です。目 先 の小さな空 間 に
し てん
き
か
なぞ と
とらわれずに、視 点 を切 り替 えて空間を見ることができるかが 謎 解 きのカギとなりま
す。頭でだけでなく、実際に手を動かして考えることで見え方が変わって きます。
ほうほう
ため
と
か せ つ
どのようにしたらよいかいろいろな 方法 を試 してみて、その中から解 き方の仮説 を
かがくてきたんきゅう
立ててさらに試してみる。パズル解きは、 科学的探究 の方法がつまっています。パズ
ルを解いてその楽しみを別の人にも伝えてみてください。
いちめん
お
かえ
(1) 不思議なカードは、紙を平らな一面 で考えただけではこの形は作れません。折 り返
ひつよう
すことが必要 です。答えを知るとなんでもないことが、ちょっとした工夫で不思議
な形に見えます。
ひ
かけ
ぜんたい
(2) 知恵の棒は、引 っ掛 けている指のワッカばかりを見ていないで、手 全体 でぬく方法
を考えましょう。
うし
せん たい しょう
(3) 矢八は、後 ろの矢印はひっくり返して前に出てくると後ろにあった時とは 線 対 称
あらわ
かがみ
のところに 現 れるということを考えてみましょう。どうしても分からない時は、鏡
うつ
ほうそく
に後ろ側を映 しながらやってみると法則 が分かるかも。
ていめん
(4) 立体パズルは、底面 は4こ−3こ−2こ−1この三角形になっているというのがヒン
トです。
●気をつけよう
ま ちが
さ
工作するときのハサミや、棒を使ったパズルのときに、 間 違 えて目や手を刺 してし
ちゅうい
いえ
まわないように注意 しましょう。また、家 で割りばしなどに穴をあける時はけがをし
す
か ねん
ないように気をつけて行いましょう。 捨 てる時には、可 燃 ゴミに捨てるようにしまし
も
ょう。棒もひもも燃 えるものでできています。
●くわしくしらべてみよう
ここで扱ったパズルのいくつかは
『ものづくりハンドブック1、2、7
きょう み
へん しゅう い いん かい へん
「たのしい授業」編 集 委 員 会 編
らん
に詳しく出ています。 興 味 のある方はぜひご覧 ください。
か せつ しゃ
仮説社』