軒銅板巻きについて

軒銅板巻きについて
瓦桟
化粧垂木
瓦板
瓦座
二重裏甲
裏甲
茅負
野垂木
二の門大屋根軒銅板巻き状況
ハゼ
軒には、厚さ0.35mmの銅板を折り曲げてハゼを作り、
正面から止釘が見えないようにして組み上げていく。
銅板を巻き終えるとハゼの線が規則正しく並び、
美しく装飾された軒が浮かび上がる。
ハゼ
ハゼ
二重裏甲
裏甲
茅負
アイソメ(下から軒を見上げた図)
鉛瓦葺きについて
ちゅう ぞう
鋳 造
①~③
いがた
・溶かした鉛を鋳型に流し、
軒平・軒丸瓦を製造する。
③軒平瓦鋳造完了
①軒平瓦鋳造状況1
鋳型に溶かした鉛を流し込む。
加 工
②軒平瓦鋳造状況2
鋳型から軒平瓦を取り出す。
④~⑥
・木型に合せて鉛軒平瓦と
軒丸瓦を取付ける。
⑥軒平瓦加工完了
取 付 け
⑦~⑩
④軒丸瓦加工状況
鉛軒丸瓦を木下地に被せ、
背面を曲げ込む。
⑤軒平瓦加工状況
木下地の軒平瓦幅に合せて、鉛軒平瓦側面を加工。
・平瓦部分に鉛板を葺く。
・瓦棒部分に鉛板を葺く。
⑦軒平瓦取付け状況
⑧軒丸瓦取付け状況
鉛軒平瓦を被せ、上端と側面に銅釘止め。
⑨鉛平瓦葺き状況
長さ1尺5寸、葺足1尺1寸。
⑩鉛丸瓦葺き状況
平瓦葺きと目を半分ずらして葺く。
大鬼鉛巻きについて
大 鬼
かがみ
うめばち
鏡
梅鉢
い
め
猪の目
大鬼
なみだ
涙
ひれ
鰭
幅:1.9m 高さ:1.0m 厚:40cm 重量:140kg
鉛葺工事で使用した道具
工 程
橋爪門・二の門
<南立面図>
①鉛巻き着手前
木工事としての鬼の製作が完了。
能登ヒバを使用、中は空洞である。
②鏡・鰭の加工取付
梅鉢文様を打出した鏡を取付け、
鰭部分を加工する。
③鰭打出し
たがね
鰭の凹凸を養生された木製鏨
にて打出す。
④正面の鉛巻き完了
ハゼ部分に銅板を掛けて木材に
釘止めとし、表面に釘が表れない
ように工夫してある。
⑤背面鉛巻き
背面は3枚の鉛板を巻く。
継ぎ目は半田付を行う。
⑥天板の取付け
天板と背面板のハゼ締めを
行っている状況。
⑦大鬼鉛巻き完了!
※説明写真は河北門復元工事写真を使用